中古車購入
更新日:2021.02.03 / 掲載日:2021.02.03
日産 シルフィの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介
かつて日産が生産していたブルーバードの名を受け継いだセダンである「シルフィ」に関して、今回はグレード別に紹介していきます。
「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
日産 シルフィの歴史
シルフィはもともと「ブルーバードシルフィ」という名で、2000年から発売されていた車です。ブルーバードシルフィという車名は3代目に移行する際になくなり、その後シルフィとして発売されています。
車名のシルフィは、4大精霊の1つの風を表す英語の「SYLPH」から作られた造語です。
2000年に初代が発売されます。初代は、日産が1978年から2000年まで発売していたパルサーに代わる車として開発されました。当時ブルーバードの開発が凍結している中で、ブルーバード開発再開希望の声があったことから、開発中の車をブルーバードシルフィとして販売しています。そのため、ブルーバードと同じ排気量1.8L車をメインモデルとしました。
タイでは「サニーネオ」、オーストラリアでは「パルサー」など、海外では別の車名で販売されています。
2005年に2代目が発売されます。グランドピアノのようなダッシュボード、二枚貝が開いたようなイメージのシート、S字曲線を取り入れたエクステリアなど、各部にこだわりがあるのがこの世代の特徴でした。先代よりもホイールベースを165mm拡大し、室内を広くしています。
2012年に3代目が発売されます。最初に中国で発売され、その後に日本で発売されました。この世代で、車名がブルーバードシルフィからシルフィになり、グレード体系も変更となります。
誕生した当初は下記の3つのグレードが設定されました。
・シルフィ S
・シルフィ X
・シルフィ G
2015年には、シルフィ Xをベースにして開発された特別仕様車の「シルフィ Sツーリング」を発売します。
2019年には、中国から4代目が発売されているものの、セダン市場が縮小を続けている日本市場には4代目が導入されることはありませんでした。
2020年の9月には、シルフィの日本仕様車の生産が終了となります。以降は、在庫のみの販売となりました。
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シルフィ G
シルフィの上級グレード「シルフィ G」
シルフィ Gは、シルフィが誕生した当初から設定されているグレードです。シルフィの中では、上級グレードとして位置づけられています。
シルフィ Xをベースにして、装備を充実させてエクステリア・インテリアの質感が高められているのが特徴です。エクステリアでは、キセノンヘッドランプとプロジェクターヘッドライトを装備し、ホイールには16インチアルミホイールを採用しました。インテリアでは、本革ステアリングホイールやインパネに木目調パネルを採用しており、質感をアップさせています。
中古で購入する際の目安となる予算
シルフィ Gを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2012年式:45万円~77万円
2013年式:39万円~83万円
2014年式:68万円~114万円
2015年式:54万円~89万円
2016年式:78万円~99万円
2017年式:119万円
2018年式:119万円~176万円
2019年式:143万円~158万円
2020年式:流通量希少により算出不可
シルフィ Gはシルフィの上級グレードで人気があったので、ある程度の台数の中古車が流通しています。幅広い価格の中古車が流通しているので、条件に合った車両を探しやすいでしょう。
先代モデルとの比較
第3世代:2012年~2020年
シルフィの上級グレードとして位置づけられていたシルフィ Gは、シルフィが誕生した当初から設定されています。
上級グレードらしく、標準装備を充実させ、エクステリア・インテリアの質感が高められているのが特徴です。コックピットのセンターコンソールは木目調デザインになっており、ステアリングは本革巻きステアリングホイールを備え、上級感ある見た目にとなっています。
チルトテレスコピック機構により、ステアリングは運転しやすい位置に調節することが可能です。サンバイザーは照明つきであり、暗い中や夜間で役に立ちます。フルオートエアコン、パワーウィンドウなどの快適装備、エアバッグやサイドエアバッグ、ビークルダイナミクスコントロールなどの安全装備を備えました。
このグレードはシルフィの上級グレードとして販売されていたので、中古車もそれなりの台数が流通しています。車両状態がよいもの、走行距離の短いものなども安定して流通しているので、条件に合った車両は探しやすいでしょう。
エンジンは1.8L直列4気筒ターボ最高出力131ps。ボディサイズは全長4615mm×全幅1760mm×全高1495mmです。
人気のあるカラー
シルフィ Gのボディカラーは、下記の5色が設定されています。
・ディープアイリスグレー
・スーパーブラック
・ブリリアントシルバー
・ラディアントレッド
・ブリリアントホワイトパール
この中では、シルフィのイメージカラーでもある濃い灰色の「ディープアイリスグレー」が人気です。
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シルフィ S
必要最低限の装備のみのベースグレード「シルフィ S」
シルフィ Sは、シルフィが誕生した当初から設定されているグレードです。
シルフィのベースグレードとして位置づけられているため、新車販売価格は全グレードの中で一番安く、200万円を下回る価格がつけられていました。安さがこのグレードのセールスポイントであることから、その分エクステリア・インテリアの質が落ちており、必要最低限の装備のみ搭載されています。
ホイールは、15インチスチールホイールが採用されました。エアコンはマニュアル式であり、リアフォグランプやサイドエアバッグは装備されていません。
中古で購入する際の目安となる予算
シルフィ Sを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2012年式:流通量希少により算出不可
2013年式:35万円
2014年式:49万円~59万円
2015年式:69万円~84万円
2016年式:82万円
2017年式:流通量希少により算出不可
2018年式:69万円
2019年式:74万円
2020年式:流通量希少により算出不可
シルフィの中でも新車販売価格が一番安いグレードなので、中古車価格も安くなっています。また、流通量もあまり多くはなく、10数台しか流通していないようです。
先代モデルとの比較
第3世代:2012年~2020年
シルフィのベースグレードとして位置づけられていたシルフィ Sは、シルフィが誕生した当初から設定されています。ベースグレードなので必要最低限の装備、さらにエクステリア・インテリアの質感を低くして、全体的にコストが抑えられているのが特徴です。
ステアリングはウレタンステアリングであり、エアコンはマニュアル式が採用されました。フロントフォグランプは標準装備ですが、リアフォグランプやキセノンヘッドランプは装備されていません。
ホイールは15インチスチールホイールながらも、アルミホイールのオプションがあります。設定されているオプションはアルミホイールのみです。
安全装備としては、運転席助手席のエアバッグやABS、トラクションコントロール、ブレーキアシスト、ビークルダイナミクスコントロールなどを装備していますが、サイドエアバッグは装備されていません。
エンジンは日本では1.8Lのみですが、海外では1.6Lも用意されました。
このグレードの中古車はあまり多くはなく、現時点では10数台しか流通していません。あまり選択肢はないものの、価格は他のグレードと比べれば手を出しやすい価格といえます。
エンジンは1.8L直列4気筒ターボ最高出力131ps。ボディサイズは全長4615mm×全幅1760mm×全高1495mmです。
人気のあるカラー
シルフィ Sのボディカラーは、下記の5色が設定されています。
・ディープアイリスグレー
・スーパーブラック
・ブリリアントシルバー
・ラディアントレッド
・ブリリアントホワイトパール
この中では、真っ赤な「ラディアントレッド」が人気です。
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シルフィ X
シルフィの中間グレード「シルフィ X」
シルフィ Xは、シルフィが誕生した当初から設定されているグレードです。シルフィの中間グレードとして位置づけられているので、ベースグレードであるシルフィ Sに比べると標準装備されているものが多くなっています。
その装備としては、フルオートエアコンや本革巻きステアリングホイールなどです。また、チルトテレスコピック機能を搭載しているので、ハンドル位置を調節することができます。ABSやトラクションコントロールなどの安全装備はありますが、アイドリングストップ機能は搭載されていません。
中古で購入する際の目安となる予算
シルフィ Xを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2012年式:39万円~69万円
2013年式:29万円~85万円
2014年式:39万円~99万円
2015年式:59万円~108万円
2016年式:75万円~117万円
2017年式:79万円~138万円
2018年式:88万円~170万円
2019年式:69万円~167万円
2020年式:169万円
シルフィ Xの中古車の流通量は、かなり多いです。選択肢も多いので、条件に合った車両を探しやすいでしょう。
先代モデルとの比較
第3世代:2012年~2020年
シルフィの中間グレードとして位置づけられていたシルフィ Xは、シルフィが誕生した当初から設定されています。ベースグレードであるシルフィ Sに比べると装備が充実しており、多少の豪華装備も追加されているのが特徴です。
シルフィ Xにはフルオートエアコンやインテリジェントキー、本革巻きステアリングホイールなどが追加装備されています。フルオートエアコンは、左右独立温度調節ができ、後座席はエアコン吹き出し口が用意されました。
リヤアームレストに2つのカップホルダー、サイドブレーキにもカップホルダーを備えており、オーバーヘッドコンソールは小物を収納できるような便利な装備も備わっています。フロントフォグランプは備えられていますが、リアフォグランプやキセノンヘッドランプは装備されていません。ホイールは、15インチスチールホイールを装備しています。
このグレードはシルフィの中でも、一番中古車の流通量が多いです。価格も年式相応のものが多いので、条件に合った車両を手に入れやすいでしょう。
エンジンは1.8L直列4気筒ターボ最高出力131ps。ボディサイズは全長4615mm×全幅1760mm×全高1495mmです。
人気のあるカラー
シルフィ Xのボディカラーは、下記の5色が設定されています。
・ディープアイリスグレー
・スーパーブラック
・ブリリアントシルバー
・ラディアントレッド
・ブリリアントホワイトパール
この中では、漆黒の「スーパーブラック」と、パール塗装が施された白色の「ブリリアントホワイトパール」が人気です。
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シルフィ S ツーリング
スポーティー感が高められた特別仕様車「シルフィ S ツーリング」
シルフィ Sツーリングは、2015年から2020年まで設定されていた特別仕様車です。シルフィ Xをベースに開発され、エアロパーツを装備させてスポーティー感が高められています。
専用装備があり、前後のエアロバンパー、リアスポイラーを備えています。また、グロスブラックの塗装のフロントグリルを備え、フロント周辺はスタイリッシュな仕上がりになっているのが特徴です。16インチアルミホイールは切削光輝アルミホイールとなっており、専用デザインが施されています。
中古で購入する際の目安となる予算
シルフィ Sツーリングを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2015年式:115万円~129万円
2016年式:88万円~139万円
2017年式:135万円~143万円
2018年式:178万円
2019年式:流通量希少により算出不可
2020年式:流通量希少により算出不可
エアロや専用装備などの装備が充実したシルフィ Sツーリングの中古車の流通量は、あまり多くはありません。装備が充実していることもあり、どの年式も価格は高めです。
先代モデルとの比較
第3世代:2015年~2020年
シルフィ Sツーリングは、2015年から2020年までに設定されていた特別仕様車です。シルフィの中間グレードであるシルフィ Xをベースに、専用装備を備えています。
このグレードの専用装備は、フロントエアロバンパーやリアエアロバンパー、リアスポイラー、サイドシルプロテクターなどです。さらに、専用エンブレムも備えられています。
ホイールは、切削光輝の16インチアルミホイールを採用。フロントグリルは、グロスブラックの塗装を行いました。これらの装備によって、他のグレードとは見た目が違ったスタイリッシュなフォルムが特徴です。
インテリアは、ブラックまたはフェザーグレーの2色から選ぶことができます。センターパネルはメタル調にしてスタイリッシュに仕上げられ、メーターは2眼メーターとなっており、走行時の視認性が優れているのが特徴です。運転席や助手席のエアバッグやABS、トラクションコントロールなどの安全装備も備えています。
このグレードは装備が充実していることもあり、多くの車両が中古車市場で100万円を超える高い価格がつけられているようです。
エンジンは1.8L直列4気筒ターボ最高出力131ps。ボディサイズは全長4675mm×全幅1760mm×全高1495mmです。
人気のあるカラー
シルフィ Sツーリングのボディカラーは、下記の5色が設定されています。
・ディープアイリスグレー
・スーパーブラック
・ブリリアントシルバー
・ラディアントレッド
・ブリリアントホワイトパール
この中では、パール塗装が施された白色の「ブリリアントホワイトパール」が人気です。
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※本記事は、2021年1月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。