中古車購入
更新日:2024.12.03 / 掲載日:2021.03.02
アウディ A4・A4アバントの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

ドイツの自動車メーカー・アウディが製造するアウディ A4・A4アバントに関して、今回はグレード別に紹介していきます。
「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
アウディ A4・A4アバントの歴史
A4・A4アバントは、同ブランドにおけるDセグメントの乗用車で、国内で販売されるアウディ車の中ではA3より一回り大きなボディをもつモデルです。A4は4ドアセダンに加え、アバントというステーションワゴンタイプも用意されています。特にアバントの人気が高く、優れた使い勝手と走行性能を両立させているのが特徴です。1994年、ドイツ本国でA4の初代が登場しました。この世代はフォルクスワーゲンが製造するパサートの5代目とプラットフォームを共有しています。そのため、パサートと同様に縦置きエンジンの前輪駆動を基本としつつ、四輪駆動システムも選択することができました。
1995年には、ステーションワゴンタイプのA4アバントも追加されています。
2001年には、この世代のA4がスタジオジブリのアニメーション映画「千と千尋の神隠し」で登場。主人公である千尋の父親が運転する車として、本作に登場しています。
そして同年の2001年に2代目が登場します。カーデザイナーであるペーター・シュライヤー率いるアウディのデザイン・チームによってデザインされたボディは、力強くダイナミックなものに仕上げられました。この世代では、オープンカータイプのカブリオレが登場します。
2004年に3代目が登場することが発表され、その翌年に日本に導入されました。この世代は、前面の大きく開いたシングルフレームグリルが特徴的です。前後して登場したA3スポーツバックやA6とともに、アウディ社の新しいデザインへと変更。先代同様、セダンとアバントが設定されます。カブリオレも設定されてはいたものの、日本には正規輸入されていません。
2008年に4代目が登場します。従来モデルよりも、前輪を前に配置しており、前後重量配分を適正化するなど大幅な変更が行われました。2012年に日本市場向けを対象としたマイナーチェンジが行われ、シングルフレームグリルが立体的なデザインに変更されています。
2015年には、現行モデルである5代目が登場。先代に比べて、室内空間が広くなった他、ボディが120kg軽量化されています。
2021年には、ディーゼルエンジンを搭載したモデルが新たに設定されました。
A4アバント 2.0Sライン
スポーティーな雰囲気を手軽に味わえる「A4アバント 2.0Sライン」
A4アバント 2.0をベースに開発され、エクステリアやインテリアに「Sライン」という専用装備が追加されています。FF+CVTという駆動方式のため、走行性能として際だった特徴はありませんが、A4の魅力やスポーティーな雰囲気を手軽に味わえるグレードです。
また、フルオートエアコンや17インチ標準のアルミホイールが装備されています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2003年式:流通量希少により算出不可
2004年式:流通量希少により算出不可
2005年式:流通量希少により算出不可
A4アバント 2.0Sラインの中古車は、現時点では流通していません。もし市場に出たとしても、20年ほど前に販売されていたモデルであるため、年式も相当古くなっており、総じて低い値段がつけられている状況です。
先代モデルとの比較
A4アバント 2.0Sラインは、2代目の中盤である2003年に設定されていたグレードです。
グレード名につくSラインのアルファベットはスポーツを意味しており、追加される装備は専用のエアロパーツをはじめ、スポーツシートや本革ステアリング、17インチのアルミホイールも標準装備され、A4をスポーティーに装います。
さらに、パワーウィンドウや集中ドアロックなども標準装備されています。走行面においては、2.0LのNA(自然吸気)エンジンにCVT・FFが組み合わせられているのも特徴です。
このグレードは販売が終了してからすでに15年以上経過しており、現時点の中古車市場で確認できるのは数台だけでした。世代としても3世代前になるため、今後もA4アバント 2.0Sラインの新たな中古車が流通することは期待できないでしょう。どうしてもこのモデルがほしいユーザーは店舗へ急ぐ必要がありますが、年式が年式のため、車両コンディションのチェックはより慎重に行う必要があります。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力130ps。ボディサイズは全長4555mm×全幅1770mm×全高1435mmです。
人気のあるカラー
・エボニーブラックパールエフェクト
・アークティックホワイト
・ドルフィングレーメタリック
・シルバーレイクメタリック
・ブリリアントレッド
この中では、パール塗装が施された黒色の「エボニーブラックパールエフェクト」が人気です。
A4 2.0TFSIクワトロスポーツ

伝達効率が高い「A4 2.0TFSIクワトロスポーツ」
4ドアセダンのボディを、2.0Lのターボエンジンとクワトロという4WDシステムで駆動します。トランスミッションにはSトロニックという名前の7速DCTが搭載されているため、スムーズで伝達効率が高くなっているのが特徴です。
また、このモデルは2019年にグレード名がA4 45TFSIクワトロスポーツへと変更されました。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2016年式:221万円~236万円
2017年式:230万円~278万円
2018年式:280万円
A4 2.0TFSIクワトロスポーツの中古車数は多くはなく、現時点では13台だけが市場に流通している状況です。中古車の価格としては、走行距離に比例している傾向があるようです。
先代モデルとの比較
A4 2.0TFSIクワトロスポーツは、5代目である2016年に設定されたグレードです。
空気抵抗を表すCd値が0.23と、空力性能を追求したデザインが特徴となっています。また、先代のA4から大幅に軽量化されており、先代のA4 2.0TFSIクワトロよりも20kg軽くなりました。さらに、エンジンの燃焼効率も高められており、これにより高い運動性能や快適性を実現しています。
このグレードには、現代の乗用車に求められる安全装備も高い機能のものが搭載されました。アウディプレゼンスという名がつく安全機能は、自動ブレーキをはじめとしたさまざまな機能で安全運転をサポートしてくれます。特にアダプティブクルーズコントロールに追加されたトラフィックジャムアシスト機能は、状況に応じてステアリング操作もアシストすることで、ドライバーの負担を軽減させることが可能です。
2.0TFSIクワトロスポーツの中古車は、現時点で10台前後しか流通していません。そのため、後継モデルにあたるA4 45TFSIクワトロスポーツも選択肢に加えれば、いくらか選択肢は増えるでしょう。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力190ps。ボディサイズは全長4735mm×全幅1840mm×全高1410mmです。
人気のあるカラー
・ミトスブラックメタリック
・アイビスホワイト
・グレイシアホワイトメタリック
・アーガスブラウンメタリック
・ムーンライトブルーメタリック
・モンスーングレーメタリック
・デイトナグレーパールエフェクト
・フロレットシルバーメタリック
・タンゴレッドメタリック
この中では、光沢感のある白色の「グレイシアホワイトメタリック」が人気です。
A4アバント 35TFSI マイスターシュトュック
A4アバント 35TFSIをベースに開発した特別仕様車「A4アバント 35TFSI マイスターシュトュック」
1.4Lのターボエンジンに7速DCTが組み合わされており、普段使いには不足のない動力性能をもっています。車名のマイスターシュトュックは、英語のマスターピースにあたる「傑作」を意味するドイツ語から名付けられました。
本革巻きステアリングの標準装備や質感の高いインテリアなどにより、A4アバントの魅力を手軽に味わえるモデルです。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2019年式:217万円~323万円
2020年式:307万円
A4アバント 35TFSI マイスターシュトュックはここ数年で販売されたグレードのため、価格はまだまだ高い傾向です。まだまだ年式も新しいため、走行距離が数千km~1万km程度の個体を見つることもできるでしょう。
先代モデルとの比較
A4アバント 35TFSI マイスターシュトュックは、ベースモデルであるA4 アバント 35TFSIにスタイリッシュなエクステリアデザインや機能性が追加された特別仕様車です。
エクステリアでは、LEDリヤコンビネーションライトやアンビエントライティング、5ツインスポークスターデザインの18インチアルミホイールなどが、インテリアにはパーシャルレザーインテリアなどが採用されています。
また、パワーウィンドウや集中ドアロック、本革巻きステアリングなどが標準装備されているのが特徴です。クルーズコントロールや革シート、ウッドパネルなどはオプションで装備することができます。
A4アバント 35TFSI マイスターシュトュックの中古車は、現時点の中古車市場で6数台確認することができました。十分な台数とまではいえないものの、特別仕様車としては台数が多い方ではあります。さらに、年式も新しいため、状態のよいものが多いです。そのため、条件に合った車両を探しやすいでしょう。
エンジンは1.4L直列4気筒ターボ最高出力150ps。ボディサイズは全長4755mm×全幅1840mm×全高1435mmです。
人気のあるカラー
・アルコナホワイト
・グレイシアホワイトメタリック
・フロレットシルバーメタリック
・ミトスブラックメタリック
・プログレッシブレッドメタリック
・ナバーラブルーメタリック
・ディストリクトグリーンメタリック
この中では、光沢感のある白色の「グレイシアホワイトメタリック」が人気です。
A4アバント 35TFSI
5代目のベーシックグレード「A4アバント 35TFSI」
1.4L及び2.0Lのターボエンジンからの出力を、Sトロニックとよばれる7速DCTを介して前輪を駆動させるのが特徴。動力性能はA4アバントの中で最も大人しいものですが、日常的な用途としては十分な性能であり、不満を感じる場面はないでしょう。
他のグレードよりも安めの484万円という新車価格で、アウディの世界観をより身近に味わえる一台です。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2022年式:318万円
このグレードの中古車は現時点で1台しか流通を確認することができませんでした。
A4アバント 35TFSIが発売を開始してから5年弱が経過していますが、手放す人がまだ少ないのかもしれません。そのため、どうしてもこのグレードの中古車が欲しい場合には、もう少し時間をおいてから探したほうが見つかる可能性も高まるでしょう。
先代モデルとの比較
A4アバント 35TFSIは、それまでA4アバント 1.4TFSIと呼ばれていたグレードで、2019年に名前を変えて誕生しました。当初は従来のグレードと同様、1.4Lのターボエンジンに7速DCT+FFという組み合わせでしたが、2020年に改良されているため、排気量が2.0Lに拡大しています。
高速道路などでドライバーの負担を軽減するクルーズコントロールが搭載されていないのは残念なところですが、本革巻きステアリングが標準装備されているため、スポーティーな雰囲気を感じることができるでしょう。また、アルミホイールも標準で、A4のもつプレミアム感を手軽に味わうことができます。
また、ベーシックなグレードながら、MMIナビゲーションシステムやAudi Connectの機能などは上級グレードと同等のものが採用されているため、乗り比べをしない限り、違いがわからないくらい装備が充実しているグレードです。
現時点の中古車市場では、A4アバント 35TFSIの中古車は1台も流通していません。このグレードを手に入れたい場合は、流通するのを待つよりほかにしかたがないでしょう。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力150ps。ボディサイズは全長4750mm×全幅1840mm×全高1455mmです。
人気のあるカラー
・アルコナホワイト
・グレイシアホワイトメタリック
・フロレットシルバーメタリック
・ミトスブラックメタリック
・プログレッシブレッドメタリック
・ナバーラブルーメタリック
・ディストリクトグリーンメタリック
この中では、光沢のある重厚な黒色の「ミトスブラックメタリック」が人気です。
※本記事は、2024年11月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。