中古車購入
更新日:2024.11.19 / 掲載日:2021.03.03
マツダ アクセラの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

ファミリアに代わる世界戦略車として2003年に誕生したマツダ アクセラに関して、今回はグレード別に紹介していきます。
「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
マツダ アクセラの歴史
アクセラは、かつてマツダが販売していた乗用車です。日本ではアクセラという車名でしたが、国外ではMazda3という車名で販売されていました。2003年、長年マツダの世界戦略車であったファミリア(マツダ323)の後継モデルとして、アクセラの初代が登場します。ヨーロッパ市場を強く意識して開発されており、フォード フォーカスや、ボルボ S40・V50などとプラットフォームを共用しているため、国内の同クラスのセダンより大柄なボディが特徴です。
また、このモデルはフォルクスワーゲンやアウディ、プジョー、ルノーといったそうそうたるメンツの中で販売されながらも、ヨーロッパでは最も権威あるヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーで2003年フィアット ニューパンダに次ぐ2位を獲得しています。
2009年には、2代目が登場。先代のコンセプトを受け継ぎ、それをブラッシュアップさせる形で誕生しました。プラットフォームこそ先代モデルと同じものを引き続き採用しているものの、足回りは大幅に進化しており、快適性と運動性を大幅に高めています。
また、人間の能力を活かすために、車全体を最適化したマツダ独自の車両構造技術である「SKYACTIV TECHNOLOGY」を用いたガソリンエンジン「SKYACTIV‐G」を、同社のデミオに次いで採用しました。この直噴エンジンは、出力と燃費性能を高いレベルで実現しています。
2013年に3代目が登場しました。「魂動‐Soul of Motion」をデザインテーマとし、新しいマツダのデザインとなります。変わったのは見た目だけではなく、先代よりすでに導入されていた「SKYACTIV TECHNOLOGY」をボディやシャシーにまで拡大して採用しました。さらに、先進安全技術「i-ACTIVSENSE」も採用しており、走りの性能に磨きをかけると共に安全性能も大幅に向上させています。
2019年には、次期モデルの名称を海外向けの車名であるMazda3に変更することが発表され、アクセラという名での販売は終了となりました。
アクセラ 20C-スカイアクティブ
アクセラで初めてSKYACTIV TECHNOLOGYを導入した「アクセラ 20C-スカイアクティブ」
同社のデミオに続いて「SKYACTIV TECHNOLOGY」を導入したグレードで、エンジンとトランスミッションにこの技術が採用されました。
さらに、エクステリアではデザイン変更とエアロダイナミクスの改善が行われています。インテリアでは、質感の向上のため、配色の変更や素材の変更が行われました。
中古で購入する際の目安となる予算
こちらのグレードは、2021年2月時点の中古車市場において2台しか流通しておらず、2024年10月現在においても市場に出ていませんでした。設定されていた期間も3年程度であることに加え、今から8年ほど前に生産終了となっているので今後流通数が増える可能性も低いと考えられます。
先代モデルとの比較
アクセラ 20C-スカイアクティブは、2代目のマイナーチェンジで設定されたグレードです。
マツダの新世代技術である「SKYACTIV TECHNOLOGY」を、アクセラで初めて採用しました。搭載されているエンジンは「SKYACTIV‐G 2.0」となる新型直噴エンジンです。このエンジンは高圧縮エンジンとなっており、燃費性能だけに偏らず十分な出力も発揮する高効率エンジンになりました。これに組み合わされるトランスミッションも、6速ATの「SKYACTIV‐DRIVE」を採用。
エクステリアも変更が加えられており、フロント・リアバンパーに新デザインのものを採用した他、ボディ下面のエアロダイナミクスを適正化し、燃費性能の向上に寄与しています。また、ボディそのものも改良が行われ、ステアリング特性の変更や乗り心地の改善も図られました。インテリアでは、質感・操作性の向上が図られています。
設定されていた期間が短いこともあり、このグレードの中古車の流通量は非常に少ないです。また年式が古いこともあり、価格はこなれています。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力154ps。ボディサイズは全長4580mm×全幅1755mm×全高1465mmです。
人気のあるカラー
・ブラックマイカ
・インディゴライトマイカ
・グラファイトマイカ
・アルミニウムメタリック
・ベロシティレッドマイカ
・スカイブルーマイカ
・クリスタルホワイトパールマイカ
この中では、漆黒の「ブラックマイカ」が人気です。
アクセラ 15S
充実した装備が特徴の「アクセラ 15S」
ベーシックグレードであるアクセラ 15Cよりも、充実した装備が特徴でオートエアコンやアルミホイールなどが標準装備されています。また、クルーズコントロールはオプションで装備することが可能です。
2014年のマイナーでは、スマート・シティ・ブレーキ・サポート(SCBS)とAT誤発進抑制制御と自動防眩ルームミラーを追加で標準装備させました。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2013年式:111.6万円前後
2014年式:70.6万円~131.1万円
2015年式:84.9万円~118.2万円
2016年式:110.2万円~170万円
2017年式:109.1万円~157.1万円
2018年式:139.8万円~164.1万円
2019年式:168万円前後
アクセラ 15Sはアクセラの中でも比較的低価格のグレードということで、中古車の流通量も多い傾向にあります。そのため、価格重視のものから状態のよいものまで選択肢は豊富です。2013〜2014式でも、条件がよければかなり高値に設定されている中古車もあります。
先代モデルとの比較
アクセラ 15Sは、3代目に設定されたグレードです。ベーシックグレードであるアクセラ 15Cに、充実した装備がプラスされているのが特徴です。
エクステリアでは、マツダのデザインコンセプトとなる「魂動‐Soul of Motion」を採用しました。機械である車に命を吹き込むことをテーマにしたこのデザインは、うねるような有機的な造形を特徴としています。
インテリアでは、一見してオーソドックスなものに見えますが、ハンドルや各種ペダルなど細かなレイアウトにこだわり抜いたものになりました。特にアクセルペダルは自然なコントロールを可能とするオルガン式アクセルペダルを採用し、疲労の少ない運転姿勢を追求しています。
また、新カーコネクティブシステムである「MAZDA CONNECT」を標準採用。視線移動の少ないディスプレイとブラインド操作可能なコントローラーからなるこのシステムは、スマートフォンと連携すればハンズフリー通話をすることができます。
アクセラの中でも低価格で購入できたこのグレードの中古車は、それなりの台数が流通しているため、豊富な選択肢の中から条件に合ったものを選べるでしょう。
エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力111ps。ボディサイズは全長4580mm×全幅1795mm×全高1455mmです。
人気のあるカラー
・ジェットブラックマイカ
・チタニウムフラッシュマイカ
・ディープクリスタルブルーマイカ
・メテオグレーマイカ
・アルミニウムメタリック
・ブルーリフレックスマイカ
・ソウルレッドクリスタルメタリック
・スノーフレイクホワイトパールマイカ
この中では、「ソウルレッドクリスタルメタリック」と、パール塗装が施された白色の「スノーフレイクホワイトパールマイカ」が人気です。
アクセラ 22XD プロアクティブ

クリーンディーゼルエンジン搭載のベーシックグレード「アクセラ 22XD プロアクティブ」
クリーンディーゼルエンジン搭載グレードの中ではベーシックグレードとして位置しているものの、「SKYACTIV TECHNOLOGY」は採用されています。
装備面では、フルオートエアコンに加え、18インチ標準のアルミホイールを装備しました。また、マツダの先進安全技術である「i-ACTIVSENSE」も採用されています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2016年式:89.9万円~119.9万円
2017年式:121.8万円~192.3万円
2018年式:流通量希少のため算出不可
2019年式:流通量希少のため算出不可
アクセラの中でも終盤に設定されていたグレードのため、どの年式も車両状態がよいので価格は高めです。さらには、中古車の流通量は現時点で3台と、かなり少ないので選択肢もあまりないで状態です。
先代モデルとの比較
アクセラ 22XD プロアクティブは、3代目の終盤である2016年に設定されたグレードです。
クリーンディーゼルエンジン搭載を搭載しており、ベーシックグレードとして位置づけられています。搭載するエンジンは「SKYACTIV‐D 2.2」を採用しており、4.0Lクラスエンジンのトルクを発生しながらも、1.0L当たり19.6kmの燃費性能を発揮。燃料である軽油の価格の低さもあって、経済性は非常に高いのが特徴です。
また、新たに採用された「SKYACTIV‐BODY」では車体を支えるプラットフォームに対し「可能な限り曲がりを少なく」というアプローチでパワートレインを含めた設計が行われました。この結果、従来型プラットフォームに対して、30%の剛性向上と8%の軽量化を達成し、同時に衝突安全性能も向上させました。
このグレードの中古車はかなり少なく、現時点で3台しか流通していません。車両自体は状態がよいものが多いので、よく確認した上で購入することをおすすめします。
エンジンは2.2L直列4気筒ターボ最高出力175ps。ボディサイズは全長4580mm×全幅1795mm×全高1455mmです。
人気のあるカラー
・ジェットブラックマイカ
・チタニウムフラッシュマイカ
・ディープクリスタルブルーマイカ
・マシーングレープレミアムメタリック
・ソニックシルバーメタリック
・ソウルレッドクリスタルメタリック
・エターナルブルーマイカ
・スノーフレイクホワイトパールマイカ
この中では、パール塗装が施された白色の「スノーフレイクホワイトパールマイカ」が人気です。
アクセラ 22XD Lパッケージ

アクセラの最上級グレード「アクセラ 22XD Lパッケージ」
アクセラの中では最上級グレードに位置しており、エンジンやトランスミッション、ボディにはアクセラ 22XD プロアクティブ同様に「SKYACTIV TECHNOLOGY」が採用されました。
アクセラ 22XD プロアクティブとの主な違いとなるのは装備面で、このグレードにはレザーシートをはじめとした上級仕様のインテリアと充実した装備が施されています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2016年式:89.9万円~144.8万円
2017年式:121.8万円~193.3万円
2018年式:140万円~162.8万円
2019年式:流通量希少により算出不可
このグレードは、アクセラの中では最上級グレードとなるため、そもそもの流通量が多くありません。そのため、中古車市場においても流通数はたった7台と非常に少ない状態です。
先代モデルとの比較
アクセラ 22XD Lパッケージは、3代目の終盤である2016年から設定されたグレードです。アクセラの全グレード中、最上級グレードに位置しています。
主要パーツには、「SKYACTIV TECHNOLOGY」を採用。同時に「SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS」のひとつである「G-ベクタリングコントロール」と先進安全技術である「i-ACTIVSENSE」も採用されました。ここまではアクセラ 22XD プロアクティブ同様ですが、最大の違いはインテリアの質感と充実した装備にあります。
インテリアでは、パワーシートが内蔵されたレザーシートが標準装備されました。また、インテリアパネルも通常はクロスのものが採用されますが、このグレードでは合成皮革を用いた質感の高いものを採用しています。この他、ステアリングヒーターやサンルーフも標準装備されているのが特徴です。
アクセラの中でも最上級グレードだったアクセラ 22XD Lパッケージの中古車は、あまり多くはなく、現時点では7台程度しか流通していません。また、価格も他のグレードと比べると高めです。
エンジンは2.2L直列4気筒ターボ最高出力175ps。ボディサイズは全長4580mm×全幅1795mm×全高1455mmです。
人気のあるカラー
・ジェットブラックマイカ
・チタニウムフラッシュマイカ
・ディープクリスタルブルーマイカ
・マシーングレープレミアムメタリック
・ソニックシルバーメタリック
・ソウルレッドクリスタルメタリック
・エターナルブルーマイカ
・スノーフレイクホワイトパールマイカ
この中では、パール塗装が施された白色の「スノーフレイクホワイトパールマイカ」が人気です。
※本記事は、2024年10月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。