中古車購入
更新日:2024.12.09 / 掲載日:2021.03.18
スズキ エスクードの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

クロスカントリー車の機能を持つSUVとして誕生したスズキ エスクードに関して、今回はグレード別に紹介していきます。
「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
スズキ エスクードの歴史
エスクードは、スズキが販売しているSUVです。車名は昔のスペインの通貨単位であるエスクードに由来し、金貨と大航海時代のロマンをイメージして命名されました。1988年に、エスクードの初代が登場します。クロスカントリーとセダンを掛け合わせたようなコンセプトで開発されました。初代が誕生した当初は、下記の2つを設定。直線を基調としたデザインと低価格での販売が相まって、エスクードは大ヒットしました。
・エスクード コンバーチブル
・エスクード ハードトップ
1997年に初のフルモデルチェンジが行われ、2代目が登場。フロントのヘッドレストを外し、シートバックを倒すとフルフラットなる車内シート構造が採用されました。そのため、初代よりも利便性が大幅にアップしています。この世代が誕生した当初は、下記の2つが設定されました。
・エスクード 3ドア
・エスクード 5ドア
2000年には、エスクードの派生モデルとして誕生したグランドエスクードが発売されています。
2005年には、8年ぶりのフルモデルチェンジを行い、3代目が登場しました。駆動方式は、パートタイム4WDからフルタイム4WDに変更されます。グレードは、下記の2つが設定されました。
・エスクード 2.0XE
・エスクード 2.0XG
2009年にエスクードはモノグレード展開となり、「エスクード XG」のみが設定されます。また、この世代では、サーフブランドのO’NEILL(オニール)とタイアップした「エスクード オニールリミット」やスポーツ用品ブランドのサロモンとタイアップした「エスクード クロスアドベンチャー」などの他社とコラボした特別仕様車が続々と販売されました。
2015年に現行型である4代目が登場します。グレードは、「エスクード ベースグレード」が設定されました。先代よりも安全性能を強化し、前方衝突警報機能やブレーキアシストなどの機能を取り入れています。
2017年に、ターボエンジンモデルの「エスクード 1.4ターボ」が追加で設定しました。
エスクード XG

3代目中盤から設定された「エスクード XG」
装備面では、17インチアルミホイールやフルオートエアコン、ディスチャージヘッドランプ、LEDサイドターンランプ付ドアミラーなどを装備しています。また、安全装備も充実しており、イモビライザーやセキュリティアラームなども装備されました。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2009年式:流通量希少により算出不可
2010年式:108.2万円~127.5万円
2011年式:流通量希少により算出不可
2012年式:67.9万円~92.2万円
2013年式:120万円~150.6万円
2014年式:129.8万円~139.4万円
2015年式:89.8万円~263万円
2016年式:147万円
このグレードの中古車は、現時点で18台が流通しています。初期年式は価格もこなれてきましたが、高年式はまだ高い価格で取引されているようです。
先代モデルとの比較
エスクード XGは、3代目の2009年6月に設定されたグレードです。
初代から引き継ぐFRベースの縦置きエンジン、ローとハイ切り替えの副変速機などがあり、SUVながらも街乗りでも快適な走行が可能。17インチアルミホイール、ディスチャージヘッドランプなどを装備し、インテリアには専用デザインの音楽プレイヤー、本革ステアリングホイールを備えています。
安全装備には、自動車盗難防止システムのイモビライザーや窓を破壊されたときのセキュリティアラームなどが装備されました。その他、オートライト、クルーズコントロール、キーレススタートなどのシステムも設置されています。
エスクード XG は9年ほど設定されていたグレードですが、現時点の中古車の流通量はあまり多くはありません。初期年式のものはお得に手に入れられる車両が多いですが、高年式のものは価格もまだ高めです。また、選択肢もあまり多い方ではないので、購入する際は車両をよく確認するようにしましょう。
エンジンは2.4L直列4気筒ターボ最高出力166ps。ボディサイズは全長4420mm×全幅1810mm×全高1695mmです。
人気のあるカラー
・ブルーイッシュブラックパール3
・グラファイトグレーパールメタリック
・シルキーシルバーメタリック
・パールホワイト
この中では、青みがかった黒色の「ブルーイッシュブラックパール3」と、パール塗装が施された白色の「パールホワイト」が人気です。
エスクード 1.4ターボ

ターボエンジンを搭載した「エスクード 1.4ターボ」
グレード名が示すとおり、1.4Lの直噴ターボエンジンを搭載しています。ターボエンジン搭載モデルなので、他のグレードと比べて若干燃費が悪いのが特徴です。トランスミッションには、6ATを採用しました。
装備面では、ブラック塗装の17インチアルミホイールやルーフレール、ステンレス製ペダルプレート、本革巻きステアリングホイールなどを装備しており、他のグレードとの差別化が図られています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2017年式:193.9万円~250万円
2018年式:181.6万円~234万円
2019年式:197.2万円~267.9万円
2020年式:248万円~308万円
2021年式:流通量希少により算出不可
現行モデルとして今も販売されているエスクード 1.4ターボは、どの年式も安定して高い価格で取引されています。とはいえ、初期年式の2017年~2018年のものであれば、少しはお得に手に入れられるでしょう。
先代モデルとの比較
エスクード 1.4ターボは、4代目が登場した2年後の2017年に追加で設定されたグレードです。
エクステリアのデザインは、エスクードの伝統を継承しながらも、直線的なデザインとなっています。
2018年に行われた一部改良では、スモークメッキのフロントグリルを採用しました。搭載するホイールは17インチアルミホイールですが、切削加工が施されたガンメタリック塗装したデザインのホイールが装着されています。
車内で快適に過ごせる装備が充実しており、シートヒーターは運転席と助手席の両方に装備されました。このシートヒーターは2段階の温度調節ができ、寒い冬でも快適に運転することができます。さらに、フルオートエアコンも装備されているので、車内を快適な温度に保つという特徴もあります。また、スイッチ操作でエンジン始動できるキーレスプッシュスタートシステムも搭載されました。
現行モデルとして5年ほど設定されているエスクード 1.4ターボの中古車は、それなりの台数が流通しています。ここ2~3年前の年式のものはまだ高いですが、初期のものであればお得に手に入れられるでしょう。
エンジンは1.4L直列4気筒ターボ最高出力136ps。ボディサイズは全長4175mm×全幅1775mm×全高1610mmです。
人気のあるカラー
2トーン
・アイスグレーイッシュブルーメタリックブラック2トーンルーフ
・ブライトレッド5ブラック2トーンルーフ
・サバンナアイボリーメタリックブラック2トーンルーフ
モノトーン
・ギャラクティックグレーメタリック
・コスミックブラックパールメタリック
・クールホワイトパール
この中では、パール塗装が施された真っ白な「クールホワイトパール」が人気です。
エスクード オニールリミテッド

アメリカのスポーツメーカーとコラボした特別仕様車「エスクード オニールリミテッド」
アメリカのスポーツ用品メーカーである「O’NEILL(オニール)」とタイアップして、600台限定で発売されました。当時発売されていたエスクード XGをベースにして開発され、電動サンルーフや防水シートなどを採用しました。
エクステリアでは、クロームメッキの専用フロントグリル、O’NEILLのエンブレム、軽量18インチアルミホイールなどの専用の装備が備えられています。
インテリアでは、O’NEILLのロゴ入りの防水シートやフロントトレーマットが採用されました。
中古で購入する際の目安となる予算
エスクード オニールリミテッドは、3代目に設定されていた特別仕様車です。販売台数は600台に限定されていたため、中古車市場への流通はほとんど期待できません。ただし、10年以上前に登場したグレードのため、全体的に価格はこなれており、2021年時点では100万円以下で販売されていました。
先代モデルとの比較
エスクード オニールリミテッドは、2009年にアメリカのサーフブランドである「O’NEILL(オニール)」とタイアップして誕生した特別仕様車です。マリンスポーツを趣味とするユーザーをターゲットにしています。
インテリアに専用装備を備えており、専用防水シート、専用防水ドアトリム、専用フロントトレーマット、専用リアフロアマットがあり、どの装備にもブランド名の「O’NEILL」のロゴが入っているのが特徴です。さらには、専用のブラックカーボン調のシフトパネルとパワーウィンドウベゼルを装備しています。
エクステリアは、クロームメッキ仕上げの専用フロントグリルを備え、専用の電動サンルーフも備えました。フロントドアとバックドアの左右にも「O’NEILL」のエンブレムを取りつけられています。
安全機能には、ヒルディセントコントロールとヒルホールドコントロール、ESPが装備されました。
このグレードは600台限定で販売された特別仕様車のため、中古車の流通量は少なく、現時点では中古車市場に出ていません。流通している車両も、年式相応の価格がつけられています。
エンジンは2.4L直列4気筒ターボ最高出力166ps。ボディサイズは全長4420mm×全幅1810mm×全高1695mmです。
人気のあるカラー
・ブルーイッシュブラックパール3
・ノクターンブルーパール
・パールホワイト
この中では、パール塗装が施された白色の「パールホワイト」が人気です。
エスクード クロスアドベンチャー

スポーティーで質感の高い特別仕様車「エスクード クロスアドベンチャー」
電動サンルーフやESPを標準装備しています。他にも、LEDリングイルミネーション付フォグランプや高輝度ダークシルバー塗装の専用18インチアルミホイールなどを採用しているため、存在感あふれる外観に仕上げられているのが特徴です。
また、専用フロアマットには、グレード名である「X-Adventure(クロスアドベンチャー)」のロゴが入っています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2012年式:74.2万円〜116.7万円
2013年式:82.8万円~150万円
2014年式:193万円~208.9万円
3代目に設定されていた特別仕様車であるエスクード クロスアドベンチャーも、中古車の流通量はあまり多くはありません。しかし、どの年式も新車価格の半額程度の価格で取引されているようです。
先代モデルとの比較
エスクード クロスアドベンチャーは、2012年にスポーツ用品ブランドのサロモンとタイアップして誕生した特別仕様車です。
インテリアには、レッドステッチ入りの赤黒のツートンシートや撥水加工のシート表皮、本革ステアリングホイール、本革シフトノブを備えています。このグレード専用のインテリア装備としては、ドアトリムクロス、シフトパネル、パワーウィンドウスイッチベゼルなどが装備されました。
エクステリアでの専用装備としては、ルーフエンドスポイラー、ルーフレール、マフラーテールカバーなどを備えています。また、安全装備としてはESPやヒルディセントコントロール、ヒルホールドコントロールなどの装備を搭載しているのが特徴です。
3年ほど設定されていたエスクード クロスアドベンチャーも、現時点の中古車の流通量はあまり多くはありません。そのため、あまり選択肢はないですが、新車価格の半額以下の値段がつけられているのでお得に手に入れることは可能です。
エンジンは2.4L直列4気筒ターボ最高出力166ps。ボディサイズは全長4300mm×全幅1810mm×全高1695mmです。
人気のあるカラー
・ブルーイッシュブラックパール3
・バイソンブラウンパールメタリック2
・クエーサーグレーメタリック
・パールホワイト
この中では、青みがかった黒色の「ブルーイッシュブラックパール3」が人気です。
※本記事は、2024年12月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。