中古車購入
更新日:2024.11.19 / 掲載日:2021.03.18
日産 グロリアの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

1959年から2004年まで販売されていた高級セダンである日産 グロリアに関して、今回はグレード別に紹介していきます。
「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
日産 グロリアの歴史
1959年に初代グロリアが登場します。この世代はプリンス自動車が販売しており、開発期間短縮のために初代スカイラインからボディやシャシーを流用しました。同年4月に当時の皇太子だった明仁親王に納入します。このときに、明仁親王の成婚を記念して、「栄光」という意味のラテン語の「グロリア」を車名として命名しました。1962年に2代目が登場します。1966年にプリンス自動車が日産と合併したことにより、車名が一時的にニッサン・プリンス・グロリアとなりました。
1967年に3代目が登場し、この世代より正式に日産から発売されたため、車名も日産・グロリアと変更となります。特徴的なフロントデザインから、縦目グロリアやタテグロなどの愛称がつけられていました。また、この世代のグロリアは、特撮テレビドラマ・仮面ライダーシリーズに登場する悪の組織「ショッカー」の幹部が乗る車として有名です。
1971年に4代目が登場し、この世代からセドリックの姉妹車となったため、基本構造が統一されました。
1975年に5代目が登場。姉妹車であるセドリックとグロリアの違いは、フロントグリルとテールランプの造形のみでした。
1979年に6代目が登場します。このとき、国産初のターボエンジンを搭載しました。
1983年に7代目が登場します。この世代は、主に宮内庁向けの公用車、首都圏ではワゴンタクシーとして使用されていました。
1987年に8代目が登場。のちの定番グレードとなる、エアロパーツ装備のスポーツグレード「グランツーリスモ」を登場させます。
1991年に9代目が登場し、3ナンバー車となりました。センターピラーを搭載して、安全性と耐久性が向上し、走行性能を発揮するための強固な骨格を実装します。
1995年に10代目が登場。運転席と助手席のエアバッグは、この世代より全車に標準装備されました。
1999年には、グロリア最後の世代となる11代目が登場します。
2000年には、グロリア発売40周年を記念して作られた特別仕様車「グロリア オーテック」を発売しました。
2004年に後継車のフーガが登場したことに伴い、販売が終了します。グロリア45年間の歴史に幕を閉じました。
グロリア 250T FOUR

11代目誕生当初のベーシックグレード「グロリア 250T FOUR」
エンジンには、260馬力2.5Lエンジンを搭載しています。この世代では、直角に近い位置まで開くようにしたリアドアを採用しました。また、運転席にはパワーウィンドウが設定されています。フロントフォグランプのみ標準装備されており、リアフォグランプやキセノンヘッドランプはオプションで装備することが可能です。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
1999年式:流通量希少のため算出不可
2000年式:流通量希少のため算出不可
2001年式:98万円前後
設定されていた期間が2年ほどだったグロリア 250T FOURの中古車は、現時点ではたった1台しか流通していません。また、今から20年以上前に登場した車両のため、かなり安い値段がつけられているようです。
先代モデルとの比較
グロリア 250T FOURは、11代目で設定されたベーシックグレードです。
1905mmという室内長になっており、最近の車と比べると車内は狭くなっているのが特徴といえるでしょう。当時の最先端の仕組みのエンジンを搭載しており、ガソリンを直接シリンダーに噴射し、燃焼させます。
エクステリアでは、16インチアルミホイールを装備しました。インテリアでは、7インチワイド液晶モニターやフルオートエアコン、ラジオつきカセットステレオプレイヤーなどを搭載しています。その他には、オートライト、キーレスエントリー、運転席パワーシートなども装備されました。
2001年に行われたマイナーチェンジで、それまでのグレードがグランツーリスモシリーズに統一されたことにより、このグレードは廃止となります。
グロリア 250T FOURは2年ほどしか設定されていなかったこともあり、中古車の流通量は非常に少なく、現時点では1台しか確認できませんでした。また、登場したのも20年以上前なので、価格もかなり安くなっています。
エンジンは2.5L直列6気筒ターボ最高出力260ps。ボディサイズは全長4865mm×全幅1770mm×全高1465mmです。
人気のあるカラー
・ブラック
・ダークブルー
・パープリッシュシルバー
・ダークグレー
・ミストシルバー
・プラチナシルバー
・ホワイトパール
この中では、パール塗装が施された白色の「ホワイトパール」が人気です。
グロリア オーテック

グロリア誕生40年周年記念モデルの「グロリア オーテック」
エクステリアには、専用デザインのバンパーやサイドシルプロテクターなどが採用されました。インテリアはこのグレードの専用色であるオフブラックで仕上げられており、センターパネルやステアリングホイールなどの一部に木目調のアクセントがつけられています。
中古で購入する際の目安となる予算
先代モデルとの比較
グロリア オーテックは、11代目の2000年にのみに発売されていた特別仕様車です。グレード名が示す通り、オーテックジャパンによって手がけられました。
グロリア誕生40周年を記念したモデルとして、専用デザインのパーツが随所に使われています。専用デザインのエクステリアは、バンパー、フロントグリルなどであり、躍動感を生み出すデザインとなっているのが特徴です。さらに17インチのアルミホイールに偏平タイヤを装備し、専用チューニングのサスペンションを配置しました。そのため、グロリアの乗り心地を維持しながらも、スポーティーな走りを体感できるセッティングとなっています。
インテリアはオフブラックで統一し、各所に木目調パネルを配置しました。また、ステアリングホイールの一部にも木目調のデザインがあしらわれています。
このグレードの中古車は、現時点で1台の流通を確認することができました。年式的には20年以上前に登場したグレードのため古いです。しかし、走行距離がそこまで多くないので、年式で見ると少し高い価格で取引されています。
エンジンは3.0L V型6気筒ターボ最高出力280ps。ボディサイズは全長4980mm×全幅1770mm×全高1440mmです。
人気のあるカラー
・プラチナシルバー
・ホワイトパール
この中では、パール塗装が施された白色の「ホワイトパール」が人気です。
グロリア クラシック

安全装備が充実した「グロリア クラシック」
運転席と助手席にデュアルエアバッグを設置したことに加えて、ブレーキアシストも装備されているため、安全装備が非常に充実しています。装備面では、フルオートエアコン、本革巻きステアリング、ウッドパネルなどが標準装備されました。
しかし、グロリア クラシックが設定された翌年にはグロリアが11代目にフルモデルチェンジを行ったため、たった1年という非常に短い設定期間で販売終了となります。
中古で購入する際の目安となる予算
1994年式:120万円前後
1996年式:88万円前後
グロリア クラシックが設定された1年後には11代目へとフルモデルチェンジされており、設定されていた期間自体が短いため、このグレードを中古車として購入するのは少し難しいかもしれません。また、万が一流通されたとしても年式的に古いのであまり状態がよいものは望めないでしょう。
先代モデルとの比較
グロリア クラシックは、10代目の終盤である1998年に設定されたグレードです。この世代ではベーシックグレードとして位置づけられていました。
エクステリアで標準装備となっているのは、フロントフォグランプや14インチスチールホイールです。アルミホイールのオプションはありますが、それ以外のオプションはありません。インテリアでは、フルオートエアコンやカセットステレオプレイヤーが標準装備されました。
安全装備には、エアバッグ、ABSが装備されています。先代までハードトップのBピラーのない車体でしたが、この代からセンターピラーを有するようになり、安全性と耐久性がアップしました。さらに、走行性能を高めるための強固な骨格も備えています。
このグレードが設定された1年後に11代目にフルモデルチェンジしているため、販売されていたのも1年程度でした。そのため、現時点の中古車市場には1台も流通しておらず、このグレードの中古車を手に入れるのは難しいでしょう。
エンジンは2.0L V型6気筒ターボ最高出力125ps。ボディサイズは全長4690mm×全幅1695mm×全高1425mmです。
人気のあるカラー
・ブラック
・ピュアホワイト
・グレイッシュベージュ
・プラチナシルバー
・ダークブルー
この中では、純白の「ピュアホワイト」が人気です。
グロリア グランツーリスモ300アルティマ
ハイパフォーマンスを目指して開発された「グロリア グランツーリスモ300アルティマ」
エンジンには、V6ターボエンジンを搭載しています。安全装備も充実しており、カーテンエアバッグやロードリミッター、ブレーキアシスト、ABSなどが装備されているのが特徴です。
その他の装備としては、運転席のパワーシート、プライバシーガラスなどを標準装備しています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2001年式:流通量希少のため算出不可
2002年式:49万円~94.7万円
2003年式:流通量希少のため算出不可
2000年代初期に設定されていたグロリア グランツーリスモ300アルティマは、現時点の中古車市場で2台が流通していました。とはいえ、流通しているのは全て2002年式のみです。20年近い年数が経過していることもあり、価格は安くなっています。
先代モデルとの比較
グロリア グランツーリスモ300アルティマは、11代目の2001年に設定されたグレードです。グレード名のアルティマという名称が示す通り、究極のグレードを目指して開発されました。
ターボエンジンを搭載しているため、十分な加速性能を味わうことのできるグレードです。先代から継承する、ハードトップのBピラーのないボディとなっています。
装備されているアルミホイールは17インチで、スポーティーな印象のデザインが施されているのが特徴です。インテリアはブラックを基調として統一されており、本革ステアリングホイールを備えています。
ナビは、7インチ画面のものをオプションで搭載することが可能です。その他の装備面では、フルオートエアコンや本革巻きステアリング、ウッドパネルなどを標準装備しています。
グロリア グランツーリスモ300アルティマの中古車は、現時点の中古車市場で4台流通していました。登場から20年近い年数が経過していることもあり、どれも安い価格がつけられています。
エンジンは3.0L V型6気筒ターボ最高出力280ps。ボディサイズは全長4865mm×全幅1770mm×全高1440mmです。
人気のあるカラー
・ブラック
・ダークブルー
・ダイヤモンドシルバー
・ホワイトパール
・シャンパンシルバー
この中では、漆黒の「ブラック」と、シルバー色の「ダイヤモンドシルバー」が人気です。
※本記事は、2024年10月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。