中古車購入
更新日:2024.12.16 / 掲載日:2021.03.26
ホンダ ステップワゴンの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

ファミリー向けミニバンとして長い歴史を持つホンダ ステップワゴンに関して、今回はグレード別に紹介していきます。
「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
この記事の目次
ホンダ ステップワゴンの歴史
ステップワゴンは、その高い実用性からファミリー層を中心に人気を集める、ホンダを代表するミニバンです。1996年に登場した初代ステップワゴンは、それまで主流だった商用バンをベースとしたFRレイアウトのミニバンとは一線を画し、FFレイアウトを採用。これにより低床化とシンプルなデザインを実現し、一躍大ヒット車種となりました。この成功がきっかけとなり、トヨタのノアやヴォクシーなど、同コンセプトのミニバンを生み出されます。
2001年の2代目は、初代の成功を踏まえたキープコンセプトを採用しつつも、ボディやサスペンションを新開発。外観は初代に近いものの、内側は大きく進化しました。2005年の3代目では方針を転換し、丸みを帯びたデザインに変更。また、ホンダ独自の底床化技術により、より低いフロアを実現して使い勝手と安定性を向上させました。
2009年に登場した4代目は、低床・低重心パッケージを継承しつつボディサイズを拡大。3列目に床下格納シートを採用し、さらに広いガラス面積で開放感を高めた室内が特徴です。
2015年に登場した5代目は、燃費性能を重視し、小排気量の1.5Lターボエンジンを採用。また、横開き可能な「わくわくゲート」や、左右分割して床下収納できる「マジックシート」といった新機能を追加しました。さらに、2017年にはステップワゴン初となるハイブリッドモデルもラインアップに加わり、環境性能と利便性を両立しています。
2022年に、6代目のホンダ ステップワゴンが登場。ハイブリッドグレードの「e:HEV」がラインナップされ、環境性能と走行性能の両立を実現しました。外観はシンプルなボックス型になり、内装はファミリー世帯に向けて明るく親しみやすい色合いを採用。3列目シートの格納方法が改良され、荷室の使い勝手が向上しました。運転支援には「Honda SENSING」を全車標準装備し、安全性も大幅に向上しています。
ステップワゴン エアー
軽やかな心地よさを提供する「ステップワゴン エアー」
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2022年式:281万円~365万円
2023年式:279万円~372万円
2024年式:309万円~376万円
ステップワゴンエアーは、発売からまだ数年ほどしか経っていません。そのため、流通台数は50台弱と少なめで、年式に寄らず新車購入価格に近い価格で販売されています。
先代モデルとの比較
第6世代のステップワゴン エアーは、これまでのモデルからデザイン、室内空間、利便性、走行性能、安全性能の全てにおいて大きな進化を遂げました。
デザイン面では、これまでの直線的で力強い印象から、よりシンプルで親しみやすい水平基調のスタイルへと変更。フロントフェイスは柔らかな表情を持ち、ファミリーカーらしい親しみやすさと落ち着いた上質感を両立させています。
室内空間も進化しており、3列目シートの収納方法では、従来の跳ね上げ式ではなく床下収納式を採用。これにより荷室がフラットになり、大きな荷物の積み下ろしがしやすくなりました。また、ホイールベースが延長されたことで、後部座席の居住性が向上し、長距離移動でも快適に過ごせる空間が提供されています。
安全性能の面でも大幅に進化し、先進の運転支援システム「Honda SENSING」が全車標準装備。交差点での歩行者や車両の検知機能を追加し、前方だけでなく後方にも衝突軽減ブレーキを搭載しました。
エンジンは1.5L 直列4気筒DOHC16バルブターボで、最高出力は150ps。ボディサイズは全長4800mm×全幅1750mm×全高1855mmです。
人気のあるカラー
・フィヨルドミスト・パール
・プラチナホワイト・パール
・スーパープラチナグレー・メタリック
・クリスタルブラック・パール
・シーグラスブルー・メタリック
この中では、パール塗装が施された青色の「フィヨルドミスト・パール」が人気です。
ステップワゴン e:HEV スパーダ
力強さと静けさのハイブリッドミニバン「ステップワゴン e:HEV スパーダ」
パワートレインには、モーター駆動をメインとした「e:HEV」システムを採用し、静かで滑らかな走行と力強い加速を実現。燃費性能にも優れ、環境に配慮した設計が特徴です。室内は広々とした空間が確保され、3列目シートは床下収納が可能な仕様となり、荷室の利便性が向上しています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2022年式:317万円~439万円
2023年式:307万円~475万円
2024年式:347万円~475万円
ステップワゴン e:HEV スパーダは、人気がある車種のためか、200台ほど流通しています。価格は、年式に寄らず新車購入時に近いため、状態のよい2024年式であれば価格が高い傾向にあります。
先代モデルとの比較
ステップワゴン e:HEV スパーダは、最新の「e:HEV」ハイブリッドシステムを搭載し、電動モーターの力をメインにしたスムーズな加速と高い静粛性を実現しました。
外観にはシンプルな水平基調のデザインを採用し、スパーダ専用の精悍なフロントフェイスと大型のフロントグリルで上質感と存在感を高めています。室内空間も改良され、ホイールベースが延長されたことで室内が広くなり、後部座席の居住性が大きく向上しました。
さらに、3列目シートの収納方式が床下収納式に変更され、荷室の使い勝手も改善しています。安全性能では、先進の運転支援システム「Honda SENSING」が全車標準装備され、さらに「Honda SENSING 360」の技術が一部に採用されました。
エンジンは2.0L 直列4気筒DOHC16バルブターボで、最高出力は145ps。ボディサイズは全長4830mm×全幅1750mm×全高1840mmです。
人気のあるカラー
・トワイライトミストブラック・パール
・プラチナホワイト・パール
・スーパープラチナグレー・メタリック
・クリスタルブラック・パール
・ミッドナイトブルービーム・メタリック
この中では、パール塗装が施された黒色の「トワイライトミストブラック・パール」が人気です。
ステップワゴン 24Z

3代目唯一の3ナンバー車「ステップワゴン 24Z」
3代目では、このグレードのみ2.4LのK24A型エンジンを搭載しているため、3ナンバー車となっています。2006年5月に行われた一部改良では、助手席側にパワースライドドアを標準装備しました。
最上位グレードとして装備も充実しており、デュアルエアコンやパワーウィンドウ、本革巻きステアリング、ウッドパネルなどを装備しています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2005年式:35万円~70万円
2006年式:29万円~70万円
2007年式:49万円
ステップワゴン 24Zは3代目の最上位グレードということもあり、そもそもの販売台数は多くありません。価格相場こそ年式の古さもあってこなれてはいるものの、流通数についてはそれほど多くないのが現状となっています。
先代モデルとの比較
3代目のみに設定されたステップワゴン 24Zは、この世代では最上位に位置しているため、充実した装備が特徴です。
エクステリアは、これまでの箱型スタイルから丸みを帯びたスタイルに変更。さらに全体的にダウンサイジングされたことで、空力性能も向上しました。また、各種エアロパーツや16インチアルミホイールなどが標準装備されており、スタイリッシュなエクステリアとなっているのが特徴です。
インテリアでは、底床・低重心プラットフォームを採用したことで、室内高は先代モデルからほとんど変えずに60mm底床化を実現しています。また、特徴的な装備として、フローリングのフロアや採光を目的としたトップライトルーフもオプションで選択することができました。
安全面では、レーダーを用いた追突軽減ブレーキや車間制御機能を持ったクルーズコントロールが採用され、安全性能も従来モデルと比較して大きく向上しています。
販売期間が2年ほどしかないステップワゴン 24Zの中古車は、10台ほどしか流通していません。さらに登場から時間が経っていることもあり、価格はこなれています。
エンジンは2.4L直列4気筒ターボ最高出力162ps。ボディサイズは全長4630mm×全幅1695mm×全高1770mmです。
人気のあるカラー
・プレミアムホワイト・パール
・アラバスターシルバー・メタリック
・ナイトホークブラック・パール
・ブラックアメジスト・パール
・スカイミスト・メタリック
・ムーンライズ・メタリック
この中では、パール塗装が施された黒色の「ナイトホークブラック・パール」が人気です。
ステップワゴン Li

4代目の最上位グレード「ステップワゴン Li」
エンジンには、2.0LのR20A型エンジンが搭載されました。最上位グレードとして装備も充実しており、新開発の交差点などの右左折時に車の内側を照らし、視認性を高めるアクティブコーナリングライトを装備しています。
また、2011年に行われた一部改良では、Honda HDDインターナビシステムをフルセグ対応型に変更しました。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2009年式:流通量希少のため算出不可
2010年式:55万円~79万円
2011年式:46万円~64万円
2012年式:流通量希少のため算出不可
2013年式:37万円
3代目に設定されていたステップワゴン Liの中古車は、現時点で数台しか流通していません。また、車両状態によって価格差が幅広いため、購入時はよく確認するようにしましょう。
先代モデルとの比較
ステップワゴン Liは4代目の最上位グレードに位置しているため、安全機能や便利機能などが充実した装備が特徴です。
エクステリアでは、先代の丸みを帯びたデザインから、直線基調のシンプルながらも重厚なデザインに。また、ウエストラインを低く設定し、窓の面積を広くとったことで開放的になりました。
インテリアでは、エクステリア同様直線基調のデザインを採用します。装備も充実しており、デュアルエアコンやパワーウィンドウ、集中ドアロック、UVカットガラス、プライバシーガラスなどを標準装備しているのが特徴です。
安全面では、坂道発進をサポートするヒルスタートアシスト、機能が強化されたアダプティブクルーズコントロールなど、新技術を多く取り入れました。
10年以上前に登場したステップワゴン Liの中古車の流通量はあまり多くはなく、現時点では数台しか流通していません。高年式であっても100万円以下であるため、入手しやすい価格帯と言えます。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力150ps。ボディサイズは全長4690mm×全幅1695mm×全高1815mmです。
人気のあるカラー
・プレミアムホワイト・パール
・スーパープラチナ・メタリック
・プレミアムヒダマリアイボリー・パール
・アオゾラブルー・メタリック
・ポリッシュドメタル・クリニック
・クリスタルブラック・パール
この中では、光沢感のある漆黒の「クリスタルブラック・パール」が人気です。
ステップワゴン G ホンダセンシング

ホンダの先進安全運転支援システムを搭載した「ステップワゴン G ホンダセンシング」
このグレードは快適装備が豊富に採用されており、Hondaの純正ナビが手軽に装着できるナビ装着用スペシャルパッケージとETCの車載器などが標準装備されています。さらに、テールゲートを横開きにできる「わくわくゲート」も搭載しました。
また、グレード名が示すとおり、ホンダの先進安全運転支援システムの「ホンダセンシング」も標準装備しているのが特徴です。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2015年式:流通量希少のため算出不可
2016年式:176万円~219万円
2017年式:150万円~220万円
2018年式:154万円~245万円
2019年式:187万円~298万円
2020年式:217万円
2021年式:流通量希少のため算出不可
ステップワゴン G ホンダセンシングは現行型のなかでも売れ筋グレードとなっているため、価格相場は全体的に高めです。
先代モデルとの比較
5代目から設定されたステップワゴン G ホンダセンシングは、4代目の人気グレードであったステップワゴン Gに先進安全運転支援システムのホンダセンシングを装備したグレードです。
エクステリアはこれまでのステップワゴン同様、ボンネットを持つ正統派ミニバンのスタイルとなっており、曲線と直線が融合したモダンなスタイルが印象的。
インテリアでは北欧デザインをモチーフとしており、暖かな色調とやわらかな素材感が特徴です。その他、3列目シート床下に格納する「マジックシート」を採用するなど、見た目だけではなく使い勝手も優れています。
ステップワゴン G ホンダセンシングはステップワゴンの中でも人気のあるグレードのため、中古車の流通量はかなり豊富です。現在も販売中の現行モデルなので、価格は全体的に高めとなっています。とはいえ、初期年式のものであれば新車価格の半分くらいの値段で取引されているようなので、お得に手に入れることができるでしょう。
エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力150ps。ボディサイズは全長4690mm×全幅1695mm×全高1840mmです。
人気のあるカラー
・プラチナホワイト・パール
・スーパープラチナ・メタリック
・モダンスティール・メタリック
・クリスタルブラック・パール
・プレミアムディープロッソ・パール
・ブルーホライゾン・メタリック
この中では、光沢感のある漆黒の「クリスタルブラック・パール」が人気です。
ステップワゴン モデューロX

スポーティーながらも高級感が味わえる「ステップワゴン モデューロX」
エクステリア・インテリアともに随所に専用装備が施されているため、スポーティーながらも高級感が味わえるグレードとなっています。
しかし、2017年9月のマイナーチェンジでホンダセンシングが搭載されるようになったことでグレード名が変更となっているため、ホンダセンシングを搭載しないステップワゴン モデューロXは1年弱という短い期間で販売終了となりました。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2016年式:176万円~265万円
2017年式:154万円~272万円
2018年式:154万円~309万円
2019年式:187万円~330万円
ステップワゴン モデューロXはステップワゴンの中でも高価格なグレードであることや個性の強いグレードであるため、もともとの販売台数が多くありません。そのため、中古車の流通量も少ないですが、販売からまだ数年しか経過していないため、状態のよい車両は多いです。
先代モデルとの比較
ステップワゴン モデューロXは、サスペンションやエアロパーツといったカスタマイズパーツを生産段階で装着されており、エクステリア・インテリアとトータルでコーディネートされているのが特徴です。
エクステリアでは、フロントとリアに専用エアロバンパーとリアディフューザーが装着されています。また、専用サスペンションに加え、17インチアルミホイールも採用したため、これらの相乗効果でミニバンらしからぬ操縦性と質感高い乗り心地となっているのが特徴です。
インテリアでは、ブラックを基調にシルバーのパネルが各所にセットされるクールなもので、特にインパネのピアノブラック調のパネルはステップワゴン モデューロXだけに採用されました。この他、モデューロXというロゴが入ったシートや本皮巻ステアリングやシフトレバー、カーペットなどが採用されています。
設定期間が1年弱と短いステップワゴン モデューロXの中古車は、あまり多くはありません。しかし、年式でみると比較的新しいグレードとなるため、価格は高めです。
エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力150ps。ボディサイズは全長4760mm×全幅1695mm×全高1815mmです。
人気のあるカラー
・プレミアムスパイスパープル・パール
・プレミアムスパークルブラック・パール
・ホワイトオーキッド・パール
この中では、重厚感のある黒色の「プレミアムスパークルブラック・パール」が人気です。
※本記事は、2024年11月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。