中古車購入
更新日:2024.12.16 / 掲載日:2021.04.01
光岡 ヒミコの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

マツダ ロードスターをベースにクラシカルなデザインを実現して開発された光岡自動車 ヒミコに関して、今回はグレード別に紹介していきます。
「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
光岡 ヒミコの歴史
2008年、ヒミコの初代が登場します。ヒミコは光岡自動車によって製造・販売されているクラシックカー風のオープンカー型の車で、車名は邪馬台国の女王・卑弥呼から名づけられました。製造・販売を担当する光岡自動車は、これまでも国内の大手自動車メーカーであるトヨタや日産、マツダなどの市販車をベースにオリジナルのデザインで加工を施し、販売してきた自動車メーカーです。ヒミコも同様に、マツダ ロードスターをベースにクラシックなデザインをイメージして製造されています。
誕生時は、「ヒミコ スタンダード」、「ヒミコ プレミアム」、「ヒミコ ハイプレミアム」の3グレードが設定されました。
部品や装置を取りつける架装作業はすべて手作業で行われていたため、月に3~4台程度しか生産することができず、翌年の2009年も35台の受注生産となっていました。
2009年末、アメリカのギターメーカー・リッケンバッカーとコラボして、特別仕様車「ヒミコ リッケンバッカー」を設定します。
2010年には、ブラックのボディをベースに一部レッドが加えられた特別仕様車「ヒミコ クラシックST」を設定しました。
2014年には、百貨店・伊勢丹とコラボした特別仕様車「ヒミコ クレイジータイマー」を設定しています。
2017年には、日本古来の「武の美」をテーマにした特別仕様車「ヒミコ 乱」を設定。このように、ヒミコの初代では数々の特別仕様車が豊富に販売されています。
2018年2月に、ヒミコの2代目が登場しました。先代と同じく、マツダ ロードスターをベースにしています。2代目は先代よりもモダンな要素を多く含みつつも、1930年代を彷彿させるようなクラシカルなデザインを実現しました。
また、最新の装備をまとうことで、現代でも優美な姿で走る楽しさを実現。さらに、「宝石すら、嫉妬する」をコンセプトとしており、先代よりもしなやかなロングノーズ、ショートデッキを採用することで、現代の市販車には全く無いデザインを追求した車両となりました。
この世代が誕生した当初は、「ヒミコ S」、「ヒミコ Sスペシャルパッケージ」、「ヒミコ Sレザーパッケージ」をラインナップしています。同時に、特別仕様車の「ヒミコ レッドトップ」も設定しました。
2018年12月にマイナーチェンジが行われ、現行のボディカラー7色に加えて、オプションカラーを30色追加。機能面では、後方や隣を走る車両を検知する「ブラインドスポットモニタリング」や、駐車時に工法の障害物を検知する「リアパーキングセンサー」などが全車へ標準装備されました。
2023年7月、10台限定の2024年モデルが登場。このモデルには、専用のフロントフェンダーエンブレムや専用レザーシートに加えて、従来はオプション装備であった七宝焼グリルバッジやボディ同色のカラードアッパートリムなどが標準搭載されました。
ヒミコ S

2代目のスタンダードグレード「ヒミコ S」
この世代に設定されたヒミコの中では、通常仕様のスタンダードグレードとして設定されています。そのため、他のグレードのようにATは設定されず、MTのみが採用されました。
装備面では、マニュアルエアコンに16インチアルミホイールを装備しており、パワーウィンドウや集中ドアロック、本革巻きステアリング、UVカットガラスなどは標準で装備しています。
中古で購入する際の目安となる予算
現行モデルとして2018年から発売されているものの、まだ手放そうと考えるユーザーは少ないことが流通していない理由なのかもしれません。
先代モデルとの比較
ヒミコ Sは、2代目の登場と同時に設定されました。先代よりもホイールベースが短くなったため、初代よりも洗練されたデザインとロングノーズが特徴です。
この世代では、スタンダードグレードとして位置づけられていることもあり、同時に設定された「ヒミコ Sレザーパッケージ」や「ヒミコ Sスペシャルパッケージ」などの他グレードではフルオートエアコンが装備されているのに対し、ヒミコ Sにはマニュアルエアコンが採用されています。しかし、他グレードにない装備として、ヒミコ Sには電波式キーレスエントリーシステムが搭載されているのが特徴です。
このグレードの中古車は、現時点の中古車市場には1台も流通していません。登場したのも2018年と比較的新しいグレードのため、まだこのグレードを手放そうと考えるユーザーが少ないことが理由となっているのでしょう。そのため、このグレードの購入にこだわるのであれば、根気よく流通されるのを待つしかありません。
エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力131ps。ボディサイズは全長4580mm×全幅1740mm×全高1235mmです。
人気のあるカラー
・アークティックホワイト
・ポリメタルグレーメタリック
・ジェットブラックマイカ
・パッションレッドメタリック
・マシーングレープレミアムメタリック
・スノーフレークホワイトマイカ
・エターナルブルーマイカ
この中では、純白の「スノーフレークホワイトマイカ」が人気です。
ヒミコ クレイジータイマー

伊勢丹とコラボした特別仕様車「ヒミコ クレイジータイマー」
百貨店である伊勢丹とのコラボレーション企画により製造された車両で、伊勢丹新宿店で20台という台数限定で販売されました。
また、ボディカラーはネオン調の鮮やかな黄緑色が採用され、職人によって3日ほどかけて手作業で塗装されています。さらに、シートにはクロコダイル調の合皮を使用した他、パーキングブレーキのノブには伊勢丹カラーが採用されているのが特徴です。
中古で購入する際の目安となる予算
もともと限定で20台しか販売されていない特別仕様車だったこともあって、非常に希少価値が高いグレードです。そのため、今後もヒミコ クレイジータイマーが中古車市場に流通するという可能性は極めて低いでしょう。
先代モデルとの比較
ヒミコ クレイジータイマーは、2代目の2014年に登場した特別仕様車です。販売期間も非常に短く、伊勢丹新宿店にて、わずか10日間という非常に短い期間で販売されています。
このグレードの開発責任者は開発当時、光岡自動車の会長含む上層部からの「何か面白いことをやれ」という叱咤激励を受けて、ヒミコ クレイジータイマーの開発へと至ったという秘話もあるようです。
ボディサイズやエンジンなどは、通常仕様のヒミコと同じものが採用されています。しかし、シートには新宿の混沌としたイメージを彷彿とさせるようなクロコダイルの模様に加え、シフトゲートパネルやパーキングブレーキノブには伊勢丹カラーであるマクミランを採用しました。そのため、ヒミコ クレイジータイマーはヒミコの中でも、これまでにない独創的なグレードとなっています。
このグレードは現時点の中古車市場には、1台も流通していません。そもそも20台という台数限定で販売されている特別仕様車なので、このグレードを保有しているユーザー自体少ないことが予想されます。そのため、このグレードの中古車を手に入れるのは至難の業といえるでしょう。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力162ps。ボディサイズは全長4575mm×全幅1725mm×全高1270mmです。
人気のあるカラー
・ネオングリーンパール
ヒミコ クレイジータイマーは伊勢丹とのコラボで誕生した特別仕様車のため、1色しか設定されませんでした。そのため、人気なのは必然的に鮮やかな黄緑色の「ネオングリーンパール」です。
ヒミコ リッケンバッカー

アメリカのギターブランドとコラボした特別仕様車「ヒミコ リッケンバッカー」
グレード名が示すとおり、アメリカのロサンゼルス発祥の老舗ギターブランドである「リッケンバッカー」とコラボして開発されました。そのため、インテリアにはギターボディ風のウッドパネルが採用されているのが特徴です。
また、このグレードは日本全国でわずか5台という台数限定で販売されているため、ヒミコの中でも非常に希少価値の高いグレードとなっています。
中古で購入する際の目安となる予算
もともとたった5台しか販売されていない特別仕様車なので、非常に希少価値が高いグレードです。そのため、今後も流通する可能性は低そうなので、ヒミコ リッケンバッカーを中古車として手に入れられる可能性は極めて低いでしょう。
先代モデルとの比較
ヒミコ リッケンバッカーは、2代目の2009年12月に登場したわずか5台しか販売されなかった特別仕様車です。
このグレードは、手作りのギターブランドであるリッケンバッカーの職人魂と、光岡自動車の車作りへの強い思いがマッチングして誕生したという背景があります。そのため、エクステリアとインテリアの両方に、リッケンバッカーを想像させる表現が施されました。
例えば、インストルメントパネルにはギターをイメージしたウッドパネルを採用した他、本革シートにはリッケンバッカーのテールピースをモチーフにした刺繍が施されています。さらに、エクステリアでは、リッケンバッカーのギターヘッドに見立てたエンブレムが取りつけられており、ギターファンをも魅了するグレードでした。
しかし、限定5台しか販売されていなかったグレードのため、現時点の中古車市場には1台も流通していません。新車として購入することも困難なグレードだったので、中古車を手に入れるのもかなり難しいといえます。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力162ps。ボディサイズは全長4575mm×全幅1725mm×全高1255mmです。
人気のあるカラー
・雲切草
・紅薔薇
・月下美人
この中では、光沢感のある赤色の「紅薔薇」が人気です。
ヒミコ クラシックST

2トーンカラーが施された初代の特別仕様車「ヒミコ クラシックST」
ボディはブラックとレッドのツートーンカラーによってデザインされており、落ち着いたカラーリングでまとめられています。さらに、クラシック専用の本革シートやエンブレム、ドアトリムなどが特別装備されているのが特徴です。
中古で購入する際の目安となる予算
もともと、ヒミコ クラシックSTは同時期に設定されていたヒミコ クラシックHTと併せて20台限定の受注生産です。内訳もはっきりしていないため、何台生産されているのかもわかりません。そのため、このグレードが中古車として、中古車市場に出回る可能性は極めて低いでしょう。
先代モデルとの比較
ヒミコ クラシックSTは、2代目の2010年7月に限定20台の完全受注生産によって販売が開始されました。
このグレードではボディ部分の落ち着いたブリリアントブラックとストロングレッドのツートーンが特徴的であり、シンプルでありながら、どこか印象的なイメージを表現しています。さらに、サイドウインカー下に「Strong Red」とツートーンカラーの赤色部分であるストロングレッドのエンブレムが取りつけられているのも特徴です。
インテリアには特別仕様のウッドパネルが装備されています。シートについては、職人による手作業で縫製した本革シートを採用しており、極限までこだわり抜かれた空間が特徴です。
エクステリアのブラックとレッドのツートーンと同様にインテリアもブラックを基調としており、暖かい木目とこだわりのレッドレザーシートで全体的にまとめられています。
このグレードの中古車も、現時点の中古車市場には1台も流通していません。受注生産による特別仕様車のため、今後もこのグレード中古車が流通する可能性は低いでしょう。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力170ps。ボディサイズは全長4575mm×全幅1725mm×全高1245mmです。
人気のあるカラー
ツートーン
・ブリリアントブラック×ストレングレッド
ヒミコ クラシックSTは1色しか設定されていないグレードのため、人気なのは必然的にボディ部分がブラックで一部にレッドの塗装が施されたツートーンの「ブリリアントブラック×ストレングレッド」です。
※本記事は、2024年12月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。