中古車購入
更新日:2024.12.03 / 掲載日:2021.04.20
マツダ フレアクロスオーバーの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

個性的なデザインが際立つ新しいSUVであるマツダ フレアクロスオーバーに関して、今回はグレード別に紹介していきます。
「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
マツダ フレアクロスオーバーの歴史
2014年、マツダからスズキの人気軽クロスオーバーSUV・ハスラーのOEMモデルとして、フレアクロスオーバーの初代が登場します。個性的なデザインに、軽ワゴンの優れた性能を持ち合わせた車両として開発され、フレアワゴン、フレアに次ぐ、フレアシリーズの第3弾として発売されました。
エンジンには、ハスラーと同様のR06A型エンジンが採用されています。フレアクロスオーバー誕生時には、以下の3つがラインナップされました。
・ベーシックグレードでありながら快適な装備が充実している「フレアクロスオーバー XG」
・こだわり装備を身にまとったスポーティーグレード「フレアクロスオーバー XS」
・ターボエンジンを搭載したグレード「フレアクロスオーバー XT」
2015年、一部改良が行われ、エンジンの負担を軽減して燃費向上させる「S-エネチャージ」を順次搭載していきました。
2018年、先進安全技術の衝突被害軽減システム・デュアルカメラブレーキサポートを全車に標準装備します。
また、同年にフレアクロスオーバー初となる特別仕様車「フレアクロスオーバー XGスペシャル」を設定。このグレードには、ボディ各所にブラック塗装が施されていました。さらに、レザー調とファブリック表皮を組み合わせた専用シートも採用されています。
2020年、フレアクロスオーバー初のフルモデルチェンジが行われ、2代目が登場。エンジンにはR06D型エンジンを採用しており、全グレードがハイブリッドモデルとして生まれ変わりました。そのため、グレード名も以下のように改名されています。
・フレアクロスオーバー ハイブリッドXG
・フレアクロスオーバー ハイブリッドXS
・フレアクロスオーバー ハイブリッドXT
デザイン面では、フレアクロスオーバーの個性的なデザインを保ちつつ、よりタフで力強いスタイルに進化させているのが特徴です。さらに先進安全技術を豊富に装備しており、安心して運転できる走行性能を強化しています。
2022年5月、マツダはフレアクロスオーバーに一部改良を加えました。この改良では、燃費向上を目的にエンジンの制御プログラムが見直され、ハイブリッドシステムの効率がさらに改善。先進安全技術においても強化が進み、「マツダアドバンストセーフティ」の機能が拡充され、夜間の歩行者検知機能を搭載した「アダプティブクルーズコントロール」などが新たに導入されました。
2024年7月、一部仕様変更とともに、以下の5グレードが設定されました。
・フレアクロスオーバー XG(ハイブリッドXGから名称変更)
・フレアクロスオーバー XS(ハイブリッドXSから名称変更)
・フレアクロスオーバー XT(ハイブリッドXTから名称変更)
・フレアクロスオーバー ZS
・フレアクロスオーバー ZT
ZSとZTは、アウトドア志向を高めた新グレードとして追加されました。専用のフロントグリルやバンパーガーニッシュを採用したワイルドな外観が特長です。
フレアクロスオーバー XG

快適装備が充実している「フレアクロスオーバー XG」
エンジンには、高性能な吸排気VVTを搭載したR06A型エンジンを搭載。これに自動無段変速機(VT)を組み合わせることで、高い燃費性能を実現しているのが特徴です。
また、安全装備としては、衝突被害軽減システムであるデュアルカメラブレーキサポートを標準装備しています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2014年式:35.5万円〜109万円
2015年式:35万円〜128.3万円
2016年式:57万円〜128万円
2017年式:49.6万円〜137.5万円
2018年式:5万円〜139.8万円
2019年式:50万円〜139.8万円
2020年式:117.8万円〜136.5万円
フレアクロスオーバー XGは2020年まで現行モデルとして販売されていたグレードなので、中古車の流通量は多いです。そのため、比較的高値で取引されています。
先代モデルとの比較
フレアクロスオーバー XGは、初代の誕生と同時に設定されました。
この世代では、ベーシックグレードとして位置づけられており、15インチスチールホイールとセンターキャップを装備しています。
エンジンには、R06A型を搭載しました。また、エネチャージなどのシステムが採用されたことにより、SUVでありながら高い燃費性能を実現しているのが特徴です。
装備面では、フルオートエアコンやパワーウィンドウ、集中ドアロックなどを装備しています。他にも、IRカット機能付フロントガラス+スーパーUV&IRカットフロントドアガラスが標準装備されました。
フレアクロスオーバー XGの中古車は、現時点で100台以上の車両が中古車市場に流通しています。全体的に高い価格で取引されている状況ではあるものの、初期年式であればかなりお得に購入できる車両もあるようです。どの年式も安定した流通数を誇っているので、条件に合った車両を探しやすいでしょう。
エンジンは0.6L水冷4サイクル直列3気筒ターボ最高出力52ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1665mmです。
2代目(現行モデル):2020年~
熱効率を高めた新開発のR06D型NAエンジン(ノンターボ)によるマイルドハイブリッドシステムを採用したエントリーグレード。タイヤは15インチ、標準ホイールはスチールです。シートヒーターやフルオートエアコンなどのインテリア装備に加えて、デュアルカメラブレーキサポートなどの安全装備も搭載されており、価格と実用性のバランスが良いグレードだと言われています。
2022年の一部改良により、名称をXGに変更。エンジン制御プログラムが見直され、燃費がさらに向上しています。安全面では「マツダアドバンストセーフティ」の機能が拡充されました。
エンジンは0.6L水冷直列3気筒DOHC12バルブ+モーター、最高出力49ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1680mmです。
人気のあるカラー
モノトーン
・ブルーイッシュブラックパール3
・オフブルーメタリック
・クールカーキパールメタリック
・ピュアホワイトパール
この中では、パール塗装が施された白色の「パールホワイト」が人気です。
フレアクロスオーバー XS

こだわりの装備を搭載した「フレアクロスオーバー XS」
デザイン面では、フロント&リアバンパーガーニッシュをより立体的で躍動感のある形状にしているのが特徴です。さらに、より精悍な印象の5スポークデザインを採用した15インチアルミホイールを装備しています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2014年式:35万円〜109万円
2015年式:32.8万円〜134万円
2016年式:54.9万円〜128万円
2017年式:44.8万円〜140.5万円
2018年式:79.9万円〜139.8万円
2019年式:50万円〜148万円
2020年式:117.8万円〜136.5万円
フレアクロスオーバー XSの中古車の流通量は、かなり豊富です。そのため、幅広い選択肢の中から条件に合った車両を探しやすいでしょう。
先代モデルとの比較
フレアクロスオーバー XSは、初代の誕生と同時に設定されました。この世代では、こだわりの装備を搭載したスポーティーグレードとして位置づけられています。
エンジンには、同時期に設定されたベーシックグレードのフレアクロスオーバー XG と同様のR06A型を搭載しました。
フレアと共通のプラットフォームやシートアレンジ機能が採用されており、ゆとりのある室内空間とさまざまな用途に活用できる積載性能を備えています。さらに、後席シートバックとラゲッジフロアには、汚れを拭き取りやすい素材を採用しているのが特徴です。
また、安全装備には、デュアルカメラブレーキサポートを標準装備しています。
2018年以降のモデルでは、全方位モニター用カメラパッケージをオプションで装備することが可能になりました。
このグレードの中古車は、フレアクロスオーバーの中でも非常に多い台数が流通しています。その中には、新車とほとんど変わらない未使用車が新車価格よりも安い値段で取引されているものもあるようです。
エンジンは0.6L水冷4サイクル直列3気筒ターボ最高出力52ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1665mmです。
2代目(現行モデル):2020年~
XGと同じパワートレインを採用したミドルグレード。XGよりも上質なエクステリアを採用しており、タイヤは15インチ、標準でアルミホイールを装着。他にも、ライト類にはLEDランプ、IRカット機能やUVカット機能を持つガラスなどを取り入れています。また、「全方位モニター用カメラ」をオプションで付けることも可能です。
2022年の一部改良により、名称がXSに変更。エクステリアにも手が加えられ、専用の「メッキフロントグリル」「メッキフォグランプガーニッシュ」や「メッキドアハンドル」などが採用されました。
エンジンは0.6L水冷直列3気筒DOHC12バルブ+モーター、最高出力49ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1680mmです。
人気のあるカラー
モノトーン
・ブルーイッシュブラックパール3
・ピュアホワイトパール
2トーン
・サマーブルーメタリック2トーンカラー
・フェニックスレッドパール2トーンカラー
・パッションオレンジ2トーンカラー
この中では、パール塗装が施された白色の「ピュアホワイトパール」が人気です。
フレアクロスオーバー XT

フレアクロスオーバー唯一のターボエンジン搭載車「フレアクロスオーバー XT」
R06A型のインタークーラーターボエンジンを採用しているため、燃費性能の面では他のグレードに劣ってしまうものの、他のグレードにはない力強い走りをドライバーに体感させてくれます。
2015年の一部改良が行われた際には、S-エネチャージを搭載したことで燃費が向上しました。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2014年式:39.8万円〜123.8万円
2015年式:35万円〜119.8万円
2016年式:54万円〜113万円
2017年式:53万円〜145.6万円
2018年式:104.2万円〜129.8万円
2019年式:88万円〜145.6万円
2020年式:147万円前後
フレアクロスオーバー XTの中古車も、ある程度豊富な台数が流通しているものの、2019年式以降の車両は全く出回っていません。年式にこだわりがないのであれば、2018年以前の車両でも十分に状態のよいものがあるので、選択肢のひとつに加えてみるとよいでしょう。
先代モデルとの比較
フレアクロスオーバー XTは、初代の誕生と同時に設定されました。この世代では、力強い走りを実現するR06A型のターボエンジンを搭載したグレードとして位置づけられています。
このグレードには、霧が出たときに前方を照らしてくれるマルチリフレクターフロントフォグランプが装備されました。
また、2015年に行われた一部改良では、S‐エネチャージを採用。このシステムにより、加速時においてモーターでアシストすることができ、エンジンの負荷は軽減され、さらに燃費が向上しました。
また、同時に助手席にシートヒーター、ステアリングオーディオスイッチ、デュアルカメラブレーキサポートなどの装備を追加。2018年の一部改良では、全方位モニター用カメラパッケージを標準装備しています。
フレアクロスオーバー XTの中古車も、それなりの台数が流通していました。高年式のものはまだ流通していませんが、初期年式のものであれば豊富に流通しているので、条件に合った車両を探しやすいでしょう。
エンジンは0.6L水冷4サイクル直列3気筒ターボ最高出力64ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1665mmです。
2代目(現行モデル):2020年~
新開発のR06A型ターボエンジンによるマイルドハイブリッドシステムを採用した上級グレード。XSの装備に加えて、「全方位モニター用カメラパッケージ」や「ステアリングシフトスイッチ」など、安全性を高める機能を標準搭載しました。トランスミッションはCVTですが、7速マニュアルモードも付属している点が他グレードと異なります。
2022年の一部改良により、名称がXTに変更。XSと同じく専用の「メッキフロントグリル」などが採用されました。
エンジンは0.6L水冷直列3気筒DOHC12バルブ+モーター、最高出力64ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1680mmです。
人気のあるカラー
モノトーン
・ブルーイッシュブラックパール3
・ピュアホワイトパール
2トーン
・デニムブルーメタリック2トーンカラー
・オフブルーメタリック2トーンカラー
・クールカーキパールメタリック2トーンカラー
この中では、パール塗装が施された白色の「ピュアホワイトパール」が人気です。
※本記事は、2024年10月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。