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更新日:2021.04.22 / 掲載日:2021.04.22

MG TFの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

MG TF

イギリスの自動車メーカー MGが開発したFの後継車となるMG TFに関して、今回はグレード別に紹介していきます。

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

MG TFの歴史

2002年、MGローバーよりイギリス本国でTFの初代の発売を開始します。このTFは、それまでMGから発売されていた「F」という車種をベースに開発されました。そのため、エクステリアはFのイメージを維持しつつ進化させたデザインが特徴で、MGをイメージさせるフロントグリルに4本線を入れたデザインを採用しています。基本となる構造はFと同じとしながらも、Fに採用されていた液体式懸架システムのハイドラガス・サスペンションは廃止されました。

誕生した当初に設定されたグレードは、以下の4つです。
・TF 115
・TF 120
・TF 135
・TF 160
グレード名は、エンジンの最高出力の値をもとに命名されています。いずれもエンジンには、K型エンジンを採用しました。

2003年、TFの日本への輸入が開始。しかし、TFすべてのグレードが導入されたわけではなく、日本では「TF 135」と「TF 160」の2グレードのみが導入されています。

2004年、MGというブランド名が商標登録されて80年が経過したことを記念して、全世界での販売台数を1600台に限定した80thアニバーサリーSEという特別仕様車が発売されました。日本国内では、以下の2つの特別仕様車が、それぞれ30台ずつ販売されています。
・TF 135 80thアニバーサリーSE
・TF 160 80thアニバーサリーSE

2005年、それまで導入されていなかった「TF 120」も日本に導入される予定でしたが、MGローバーが経営破綻となったことにより、製造が中止に。これにより、TF 120の輸入予定も白紙となりました。

2008年、南京汽車という中国の自動車メーカーの傘下になっていたMGは、MGローバー時代と同じ内容で、TFの製造を3年ぶりに再開します。しかし、2008年以降のTFは日本に導入されることはありませんでした。

2011年になると、需要の低迷に加えて部品供給の問題も発生したため生産が終了。TFは一度もフルモデルチェンジが行われることなく、9年の歴史に幕を閉じました。

MG TFの中古車を探す

TF 160

TF 160

TFの高出力グレードとして設定された「TF 160」

TF 160は、2003年7月より日本に輸入されたグレードです。

5速マニュアルを介して最高出力160馬力を発揮するK型エンジンを搭載しており、日本に輸入されたグレードの中では、高出力グレードという位置づけで販売されました。VVCと呼ばれる可変バルブ機構を搭載しており、パワーが増しています。

また、乗車定員は2名となっており、フロントフードの下にスペアタイヤなどが格納されているため、ラゲッジスペースはほとんどないのが特徴です。

中古で購入する際の目安となる予算

TF 160を中古で購入する際の目安となる予算をご紹介したいところですが、こちらのグレードは現時点の中古車市場には1台も流通していないため、中古車の相場を割り出すことができませんでした。

そもそも日本市場での販売が終了してから15年以上の年月が経過しているため、今後もTF 160が中古車市場に流通する可能性は極めて低いです。このような理由から、TF 160の中古車を手に入れるのは非常に難しいでしょう。

先代モデルとの比較

初代:2002年~2005年
TF 160は、2002年にイギリス本国で発売されました。日本には、その翌年の2003年7月に輸入されています。

同時期に設定されたTF 135よりも、若干出力の高い160馬力のK型エンジンを搭載した高出力グレードとして位置づけられていました。さらに、VCCという可変バルブ機構を搭載しているため、パワーが増しているのが特徴です。

装備面では、マニュアルエアコンや16インチのアルミホイールを標準装備しています。その他の装備では、パワーウィンドウや本革巻きステアリング、プライバシーガラスなどを標準装備しました。

フロントフードの下には、バッテリーやスペアタイヤが積まれているため、TF 135と違ってラゲッジスペースはほとんどありません。

安全装備として、助手席や運転席のエアバッグ、ABS、盗難防止システムなどを備えています。

販売が終了してから15年以上経過しているTF 160の中古車は、現時点の中古車市場には1台も流通していません。そのため、このグレードの中古車を購入するのはかなり難しいでしょう。

エンジンは1.8L直列4気筒ターボ最高出力160ps。ボディサイズは全長3950mm×全幅1630mm×全高1260mmです。

人気のあるカラー

TF 160のボディカラーは、下記の11色が設定されています。

・アンスラサイト
・ドーバー・ホワイト
・ル・マン・グリーン
・ブリティッシュ・レーシング・グリーン
・ロイヤル・タヒチ・ブルー
・Xパワー・グレー
・トロフィー・イエロー
・スターライト・プラチナ・シルバー
・ソーラー・レッド
・トロフィー・ブルー
・シエナ・ゴールド

この中では、黒色の「アンスラサイト」が人気です。

TF 135

TFのベーシックグレードとして設定された「TF 135」

TF 135は、2003年7月より日本に輸入されたグレードです。

5速マニュアルを介して最高出力136馬力を発揮するK型エンジンを搭載しており、日本に輸入されたグレードの中では、ベーシックグレードという位置づけで販売されました。

乗車定員はTF 160と同様2名となっており、エンジンのうしろにトランクルームが設置されています。

ベースとなった車種「MG F」と比べると、モノコックが強化されており、ステアリングの応答性も高められているのが特徴です。

中古で購入する際の目安となる予算

TF 135を中古で購入する際の目安となる予算をご紹介したいところですが、こちらのグレードは現時点の中古車市場には1台も流通していないため、中古車の相場を割り出すことができませんでした。

TF 160同様、日本市場での販売が終了してから15年以上の年月が経過しています。そのため、今後もこのグレードの中古車が中古車市場に流通する可能性は極めて低く、TF 135を手に入れるのはかなり難しいといえるでしょう。

先代モデルとの比較

初代:2002年~2005年
TF 135は、2002年にイギリス本国で発売されました。日本には、翌年の2003年7月に輸入されているグレードです。TFに設定されたグレードの中では、最高出力136馬力のエンジンを搭載するベーシックグレードとして設定されています。

基本構造は、かつてMGより販売されていたFと同一のものが採用されました。MGがこれまでに開発してきた車種の中では、初のミッドシップモデルとなっています。

装備面では、マニュアルエアコンや16インチアルミホイールを標準装備しているのが特徴です。その他には、パワーウィンドウや本革巻きステアリング、プライバシーガラスなどを標準装備しています。

また、安全面では、運転席と助手席のエアバッグ、ABS、盗難防止システムを備えているのが特徴です。

TF 135の中古車は現時点の中古車市場には、1台も流通していません。販売されていたのも15年以上前のため、このグレードの中古車を手に入れるのは非常に難しいでしょう。

エンジンは1.8L直列4気筒ターボ最高出力136ps。ボディサイズは全長3950mm×全幅1630mm×全高1260mmです。

人気のあるカラー

TF 135のボディカラーは、下記の11色が設定されています。

・アンスラサイト
・ドーバー・ホワイト
・ル・マン・グリーン
・ブリティッシュ・レーシング・グリーン
・ロイヤル・タヒチ・ブルー
・Xパワー・グレー
・トロフィー・イエロー
・スターライト・プラチナ・シルバー
・ソーラー・レッド
・トロフィー・ブルー
・シエナ・ゴールド

この中では、白色の「ドーバー・ホワイト」が人気です。

TF 135 80th アニバーサリーSE

TF 135 80th アニバーサリーSE

TF 135をベースに開発した日本販売数30台限定の特別仕様車「TF 135 80th アニバーサリーSE」

TF 135 80thアニバーサリーSE は、2004年の3月に設定されたグレードです。

MGの商標登録を行ってから80周年を記念して作られた特別仕様車として誕生しました。全世界で1600台が販売されており、そのうち日本では30台が販売されています。

一年前に販売されたTF 135をベースにして開発されているため、基本構造はTF 135と同じです。TF 135の装備に専用の装備が施され、よりプレミアム感を高めています。

中古で購入する際の目安となる予算

TF 135 80thアニバーサリーSEを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介したいところですが、こちらのグレードは現時点で中古車市場に流通していないため、中古車の相場を割り出すことができませんでした。

もともとTF 135 80thアニバーサリーSEは、MGの創立80周年を記念して作られたモデルのため、販売台数が30台と少ないです。そのため、今後も中古車市場にこのグレードの中古車が流通するとは非常に考えにくいでしょう。

先代モデルとの比較

初代:2004年
TF 135 80thアニバーサリーSEは、2004年3月にMGの商標登録から80年を記念して作られた特別仕様車です。

基本構造は、ベースとなるTF 135と同じものを採用しています。TF 135をベースとしているので、同時期に発売されたTF 160 80thアニバーサリーSEより最高出力が135馬力と若干低めですが、搭載されている装備は同じなので、装備面で不満を感じるようなことはないでしょう。

80thアニバーサリーSEというグレードの特徴として、専用のシリアルナンバー入りのオーナメントが取りつけられています。さらに、16インチのアルミホイールを標準装備。

安全装備には、運転席や助手席のエアバッグ、ABS、盗難防止システムなどを備えています。

TF 135 80thアニバーサリーSEは特別仕様車として販売されていたグレードのため、現時点の中古車市場には1台も流通していません。販売当時の販売台数も30台、登場から15年以上が経過していることを考えると、今後もこのグレードが流通するのは期待できないでしょう。

エンジンは1.8L直列4気筒ターボ最高出力135ps。ボディサイズは全長3950mm×全幅1630mm×全高1260mmです。

人気のあるカラー

TF 135 80thアニバーサリーSEのボディカラーは、下記の3色が設定されています。

・ブラックパール
・グッドウッドグリーン
・スターライトシルバー

この中では、パール塗装が施された黒色の「ブラックパール」が人気です。

TF 160 80th アニバーサリーSE

TF 160をベースに開発した日本販売数30台限定の特別仕様車「TF 160 80th アニバーサリーSE」

TF 160 80thアニバーサリーSE は、2004年の3月に設定されたグレードです。

MGの商標登録を行ってから80周年を記念して作られた特別仕様車として誕生しました。同時期に販売されたTF 135 80thアニバーサリーSEと合わせて、全世界で1600台の販売となっており、そのうち日本では30台が販売されています。

ベースとなるTF 160の装備に加え、専用の装備とデザインが施されているのが特徴です。

中古で購入する際の目安となる予算

TF 160 80thアニバーサリーSEの中古で購入する際の目安となる予算をご紹介したいところですが、こちらのグレードは現時点で中古車市場に流通していないため、中古車の相場を割り出すことができませんでした。

TF 160 80thアニバーサリーSEは、TF 135 80thアニバーサリーSEと同じくMGの創立80周年を記念して作られたモデルのため、そもそもの販売台数が30台と少ないです。そのため、今後もこのグレードの中古車が流通するとは非常に考えにくいでしょう。

先代モデルとの比較

初代:2004年
TF 160 80thアニバーサリーSEは、2004年3月に設定された特別仕様車です。同時期に販売されたTF 135 80thアニバーサリーSE TF135と同じく、MGの商標登録80周年を記念して開発されています。

プレミアム感を高めるため、このグレードには専用のシリアルナンバー入りのオーナメントが取りつけられているのが特徴です。日本には30台のみ輸入販売されました。

エクステリアは、フロントやサイド、リアのエアインテーク、グリル部分がメッキ塗装されており、よりスポーティーなイメージに仕上がっています。

また、インテリアでは専用のステアリングを装備し、シートはアルカンターラのレザーシートを採用しました。基本構造は、ベースとなるTF 160と同じため、TF 160と同じ可変バルブタイミング機構を備えています。

安全面では、運転席と助手席のエアバッグやABSなどの装備を備えました。

TF 160 80thアニバーサリーSEの中古車は、現時点では1台も流通していません。販売台数も30台だけなので、手に入れるのはかなり難しいでしょう。

エンジンは1.8L直列4気筒ターボ最高出力160ps。ボディサイズは全長3950mm×全幅1630mm×全高1260mmです。

人気のあるカラー

TF 160 80thアニバーサリーSEのボディカラーは、下記の3色が設定されています。

・ブラックパール
・グッドウッドグリーン
・スターライトシルバー

この中では、シルバー色の「スターライトシルバー」が人気です。

※本記事は、2021年4月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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