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更新日:2024.12.16 / 掲載日:2021.04.30
ボルボ V60の狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

2011年に販売が開始されたステーションワゴンであるボルボ V60に関して、今回はグレード別に紹介していきます。
「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
ボルボ V60の歴史
2010年、ボルボからV60の初代が登場します。V60はミドルクラスのステーションワゴンでありながら、クーペを思わせるスタイルが特徴です。2011年に、日本での発売を開始します。このとき、日本市場では以下の3つのグレードが設定されました。・V60 ドライブe
・V60 T6 AWD SE
・V60 T6 AWD Rデザイン
2012年、マネージメントシステムを見直したことにより、V60は低燃費と排ガス基準75%低減レベルを達成。また、V60はボルボで4車種目となるエコカー減税対象車に認定されています。
同年には、世界一周半ヨットレースであるボルボ・オーシャンレースの開催を記念した特別仕様車の「V60 オーシャンレース・エディション」を100台限定で販売しました。また、新たに1.6L 直列4気筒直噴ターボエンジンを搭載する「V60 T4」というグレードも追加設定しています。
2014年には、新世代パワートレイン「Drive-E」を導入しました。同時に新開発ガソリン2.0L 4気筒直噴ターボエンジンを搭載する以下のグレードを追加設定しています。
・V60 T5 SE
・V60 T5 Rデザイン
2015年には、V60誕生当初から設定されているV60 T6 AWD Rデザインをベースにした特別限定車「V60 ポールスター」を設定。日本市場では2015年モデルは40台限定で、2016年モデルは65台限定で販売しました。
2018年、V60初のフルモデルチェンジが行われ、2代目が登場します。新型のV60には、燃費効率とパフォーマンスを両立するボルボの新世代パワートレインDrive-Eのガソリンエンジンに加え、2つのPHEV(プラグインハイブリッド)をラインナップ。グレードも一新され、以下の5つが新たに設定されています。
・V60 T5 モメンタム
・V60 T5 インスクリプション
・V60 T6 ツインエンジン AWD インスクリプション
・V60 T5 インスクリプション
・V60 T8 ツインエンジン AWD インスクリプション
2020年10月、仕様変更が行われ、48Vハイブリッドパワートレインの「B4」「B5」「「リチャージ プラグイン ハイブリッド T6」を導入。「B4」と「B5」は、2L 4気筒ガソリンエンジンと、2つのモーターを組み合わせた48Vハイブリッドシステムです。
一方、「リチャージ プラグイン ハイブリッド T6」は、ボルボの中大型車向けプラットフォームです。最大トルク350N・mに達する2.0L 4気筒スーパーチャージャー付き直噴ターボエンジンと、最大トルク240N・mを誇る電気モーターを搭載しています。
V60 T4

装備も安全装備も充実している「V60 T4」
ワゴンでありながらクーペを連想させるスタイルを持ったこのグレードは、1.6L 直列4気筒直噴ターボエンジンを搭載しています。日本では、右ハンドルのみ設定されました。
装備面では、フルオートエアコンやパワーウィンドウ、16インチアルミホイールなどを標準装備しています。2014年に行われた一部改良では、先進安全装備および運転支援機能を含むセーフティ・パッケージを標準装備しました。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2012年式:70万円
2013年式:55.2万円~109万円
2014年式:97.8万円〜118万円
2015年式:流通量希少のため算出不可
V60 T4の中古車の流通量は決して多い台数とは言い切れませんが、それなりの台数は流通しています。同じ年式であっても、車両状態による価格差も幅広いので、入念にチェックした上で購入を決めるのがおすすめです。
先代モデルとの比較
V60 T4は、初代の2012年8月に誕生したグレードです。
デザイン面では、傾姿勢のフォルムやクーペのように後方へ下がっていくルーフライン、ダブルウェーブという抑揚のあるウェストラインを兼ね備えています。
装備面では、クルーズコントロールや本革巻きステアリング、運転席パワーシートなどを標準装備しているのが特徴です。サンルーフやプライバシーガラスなどは、オプションで装備することができます。
2014年以降のモデルでは、先進安全機能および運転支援機能を含むセーフティ・パッケージを追加で標準装備しました。また、同時期にリアビューカメラを加え、10種類の安全装備・運転支援機能を搭載するIntelliSafe10(インテリセーフ・テン)を搭載しています。
このグレードの中古車は、現時点の中古車市場に10台ほど流通している状況です。あまり多い台数ではないものの、手ごろな価格で手に入れられる車両も多いので、条件に合った車両を探しやすいでしょう。
エンジンは1.6L直列4気筒ターボ最高出力180ps。ボディサイズは全長4630mm×全幅1845mm×全高1480mmです。
人気のあるカラー
・ブラック
・アイスホワイト
・パッションレッド
・エンバーブラックメタリック
・ブラックサファイヤメタリック
・カスピアンブルーメタリック
・サヴィルグレーメタリック
・パワーブルーメタリック
・エレクトリックシルバーメタリック
・ブライトシルバーメタリック
・フラメンコレッドメタリック
・クリスタルホワイトパール
・シーシェルメタリック
この中では、純白の「アイスホワイト」が人気です。
V60 ポールスター

世界で1500台の限定生産「V60 ポールスター」
大型のターボチャージャーを搭載し、さらに燃料ポンプの大容量化により、高馬力を兼ね備えているのが特徴です。また、専用フロントスカッフプレートを採用しており、限定生産車の証として1から1500までのシリアルナンバーが刻まれています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2015年式:209.6万円
2016年式:流通量希少のため算出不可
2017年式:229.7万円
V60 ポールスターは、2015年から2017年の3年間販売されていました。台数を限定して販売されていた特別仕様車のため、非常に希少価値の高いグレードです。
特に2015年式は40台しか販売されていないので、流通していることは非常に稀かもしれません。
先代モデルとの比較
V60 ポールスターは、初代の2015年から2017年に設定されていた特別仕様車です。
ポールスターモデル専用の20インチアルミホイールを採用しており、アルミホイールにはダイヤモンドカット/グロッシーブラック仕上げが施されています。このアルミホイールに組み合わされる専用のタイヤは、ノイズ低減機能が追加されたミシュラン Pilot Super Sportです。
インテリアでは、ホールド性と快適性を両立させた本革/ヌバックの専用スポーツシートに新たな表皮やステッチを採用しています。さらに、高級感を表現するように、右側シートサイドにスウェーデン国旗を施しているのが特徴です。
誕生時から2016年7月までは「40台限定」、2016年8月から2017年までは「65台限定」で販売されていました。このように台数を限定して販売していたグレードのため、中古車市場での流通量は非常に少なく、たった1台しか流通していません。希少価値がかなり高くなっているグレードなので、中古車としては高額な値段がつけられています。
2015年式モデルのエンジンは3.0L直列4気筒ターボ最高出力350ps。ボディサイズは全長4635mm×全幅1865mm×全高1480mmです。
2016年式モデルのエンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力367ps。ボディサイズは全長4635mm×全幅1865mm×全高1480mmです。
人気のあるカラー
・オニキスブラックメタリック
・アイスホワイト
・シアンレーシングブルー
・バースティングブルーメタリック
この中では、漆黒の「オニキスブラックメタリック」が人気です。
V60 D4 クラシック

初代終盤に設定された装備が充実したグレード「V60 D4 クラシック」
エンジンには、2.0Lの直列 4気筒クリーンディーゼルエンジンを搭載しています。
装備面では、チルトアップ機構付電動ガラス・サンルーフや18インチアルミホイール、アーバンウッドパネルなどを装備。プライバシーガラスのみオプション装備することができます。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2017年式:144.8万円
2018年式:153.8万円~232.9万円
V60 D4 クラシックは、初代終盤に設定されたグレードです。まだ登場から7年程度しか経過していないこともあり、現在の中古車市場に流通している車両の価格は高めとなっています。価格は高いものの、車両状態のよいものが多いので、条件に合った車両を探しやすいでしょう。
先代モデルとの比較
V60 D4 クラシックは、初代の2017年に誕生しました。
装備が充実したグレードとして設定されたこのグレードには、上級装備である本革シートをはじめ、助手席8ウェイパワーシート、フロントシートヒーター、12セグ地上デジタルTVなどの装備が標準装備されています。その他にも、パワーウィンドウや集中ドアロック、ウッドパネルなども装備。
また、安全性能の面でも、豊富な装備を備えているのが特徴です。後方の車両を検知しドライバーに警告する「BLIS」、先行車との車間距離を維持して発進から停止まで制御する「アダプティブ・クルーズコントロール」などの10アイテム以上のアクティブ・セーフティ・テクノロジーを標準装備しています。
このグレードは、現時点で7台ほどが中古車市場で流通していました。決して多い台数が流通しているとは言えませんが、比較的年式も新しく、走行距離が短いものが多いなど車両状態のよいものが多いです。そのため、価格と車両状態に見合った中古車を見つけられる可能性は高いでしょう。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ (ディーゼル)最高出力190ps。ボディサイズは全長4635mm×全幅1865mm×全高1480mmです。
人気のあるカラー
・ブラック
・アイスホワイト
・パッションレッド
・オニキスブラックメタリック
・サヴィルグレーメタリック
・オスミウムグレーメタリック
・エレクトリックシルバーメタリック
・ブライトシルバーメタリック
・マッセルブルーメタリック
・マジックブルーメタリック
・クリスタルホワイトパール
・ルミナスサンドメタリック
この中では、パール塗装が施された白色の「クリスタルホワイトパール」が人気です。
V60 ドライブe

初代初期に設定された「V60 ドライブe」
エンジンには、新開発の1.6L直列4気筒直噴ターボエンジンを搭載しました。
ベーシックグレードとして設定されているものの装備はそれなりに充実しており、フルオートエアコンや16インチアルミホイールなどが装備されました。
しかし、2012年8月の一部改良時には設定されておらず、V60 ドライブeは登場から1年弱で姿を消しています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2011年式:46.8万円~75万円
2012年式:33万円~69万円
V60初代の初期に設定されたグレードであるV60 ドライブeの中古車は、現時点で30台弱の台数が流通しています。登場から10年経過していることもあり、価格もこなれてきているものが多いです。走行距離の短いものやオプション装備が充実したものが多いので、条件に合った車両を見つけることができるでしょう。
先代モデルとの比較
V60 ドライブeは、初代の初期に誕生したグレードです。
6速デュアルクラッチ・トランスミッション(パワーシフトトランスミッション)が採用されているため、高効率なエネルギー伝達を実現しています。そのため、燃費性能も向上しているのが特徴です。
装備面では、パワーウィンドウ、クルーズコントロール、本革巻きステアリングなどを標準装備しています。また、本革シートやサンルーフなどはオプションで装備することが可能です。
V60 ドライブeの中古車は、現時点で30台ほどが流通。初代初期のわずか1年という短い期間しか設定されなかったグレードにしては、流通量も多いほうです。とはいえ、年式でみると登場から10年以上は経過していることもあり、価格は年式相応のものが多い傾向です。
あくまで初期に設定されていたベーシックグレードなので、これといっておすすめの装備はついていません。しかし、V60の中古車を安い価格で手に入れたい場合にはおすすめできるグレードといえます。
エンジンは1.6L水冷直列4気筒ターボ最高出力180ps。ボディサイズは全長4630mm×全幅1845mm×全高1480mmです。
人気のあるカラー
・ブラック
・エンバーブラックメタリック
・ブラックサファイヤメタリック
・アイスホワイト
・カスピアンブルーメタリック
・サヴィルグレーメタリック
・シルバーメタリック
・エレクトラムゴールドメタリック
・フラメンコレッドメタリック
・パッションレッド
・コスミックホワイトメタリック
・シーシェルメタリック
・エレクトラムゴールドメタリック
・ヴァイブラントカッパーメタリック
この中では、光沢感のある黒色の「ブラックサファイヤメタリック」が人気です。
※本記事は、2024年11月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。