中古車購入
更新日:2021.06.01 / 掲載日:2021.06.01
三菱 ミニカの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介
8代49年という非常に長い歴史を持つ軽自動車の三菱 ミニカに関して、今回はグレード別に紹介していきます。
「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
三菱 ミニカの歴史
1962年、三菱からミニカの初代が登場します。前年に登場した同社の軽ボンネットバンである360をベースに、車体前後のデザインを変更した4人乗り軽自動車として誕生しました。車名のミニカは、英語で小さい車を意味する「Mini Car」を省略した造語です。
1969年、初のフルモデルチェンジが行われ、2代目が登場。それまで野暮ったいと評されていたエクステリアを一新し、スタイリッシュなものへと変更しています。翌年に控えた70年代という節目に合わせて、車名も「ミニカ70」に変更されました。
1972年、3代目が登場します。ここでも車名が変更され、「ミニカF4」になりました。このモデルより、エンジンは2サイクルから4サイクルへ移行しています。また、このエンジンはバルカンエンジンという愛称がつけられました。
1977年、4代目が登場します。この世代では、「ミニカアミ55」という車名に変更されました。軽自動車の規格変更にともない、エンジンは従来の360ccから550ccとなっており、車体も大型化されています。この規格変更によって、実用性が格段に向上しました。
1984年、5代目が登場します。この世代では、車体を全面改良したため、大きく印象が変わりました。駆動方式も、これまでのFRからFF方式に変更。結果、当時としては異例に広い室内空間となっているのが特徴です。また、車名はおよそ15年ぶりに「ミニカ」に戻っています。
1989年、6代目が登場。この世代では、スズキのアルトワークスやダイハツのミラTR-XXに対抗し、ミニカのスポーツグレードを設定しました。また、バブル期の開発ということもあって、上級グレードではパワーシートや電動パワーステアリングが採用されているグレードも設定されています。
1993年、7代目が登場しました。エンジンはスタンダードな3気筒エンジンに加え、軽自動車では珍しい4気筒エンジンが設定されています。また、この世代では多彩なラインナップが特徴で、商用モデルでは1シーターなどといった特殊な仕様も存在していました。
1998年、8代目が登場。この世代では、直線的なラインのデザインが特徴となっています。
2011年には販売台数が減少したことや需要が低迷したことにより、生産が終了になりました。
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ミニカ ダンガン
ミニカのスポーツグレード「ミニカ ダンガン」
ミニカ ダンガンは、7代目の終盤である1995年に設定されたグレードです。この世代のミニカの中では、スポーツグレードとして位置づけられており、FF方式と4WDの2種類が用意されました。
軽量な車体もあいまって、その名のとおり弾丸のような走りを持ち味としているのが特徴です。
スポーツグレードとして設定されていることもあり、標準装備されているのはパワーウィンドウのみとなっており、集中ドアロックはオプションで装備することができます。
中古で購入する際の目安となる予算
ミニカ ダンガンを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介したいところですが、こちらのグレードは現時点の中古車市場では1台も流通していないため、中古車の相場を割り出すことができませんでした。
そもそもミニカ ダンガンは7代目に設定されていたグレードなので、登場から30年以上が経過する現在では流通していないのも当然のことでしょう。今後も流通する可能性が低そうなので、ミニカ ダンガンの中古車を手に入れるのはかなり厳しいかもしれません。
先代モデルとの比較
7代目:1995年~1998年
ミニカ ダンガンは、1995年の7代目に誕生しました。
ミニカのスポーツグレードとして位置づけられているのっで、小さいながらも過激な走りが特徴です。
搭載されたエンジンは、660ccの小さな4気筒エンジンであるにもかかわらず、5つのバルブをもつ20バルブエンジンを搭載しました。さらに、ターボを装着したことでこのグレードは通常グレードを大きく上回る動力性能を獲得しています。このエンジンは世界最小の5バルブエンジンとなっており、ミニカ ダンガン以外ではトヨタのカローラレビン、スプリンタートレノの他、フェラーリやブガッティなど高性能スポーツカーを中心に採用されていました。
エクステリアは、アルミホイールが標準と装備となる以外は他グレードと大きな違いはありません。インテリアでは、スポーティーなバケットシートの他、タコメーターも装備されているなどの違いがあります。
ミニカ ダンガンは現時点の中古車市場には、1台も流通していませんでした。そのため、このグレードの中古車を購入するのは非常に難しいでしょう。
エンジンは0.6L直列4気筒ターボ最高出力64ps。ボディサイズは全長3295mm×全幅1395mm×全高1475mmです。
人気のあるカラー
ミニカ ダンガンのボディカラーは、下記の3色が設定されています。
・ピレネーブラック
・ムーンライトブルー
・アストリアグリーン
この中では、黒色の「ピレネーブラック」が人気です。
ミニカ タウンビー
レトロなデザインが特徴の「ミニカ タウンビー」
ミニカ タウンビーは、7代目の1993年から設定されたグレードです。
このグレードは、メッキパーツを多用したレトロ調のデザインが特徴となっています。そのため、インテリアでも通常グレードとは異なり、専用のシートファブリックやインテリアパネルが用いられました。
装備面では、パワーウィンドウや集中ドアロック、UVカットガラスなどを標準装備しています。その他には、マニュアルエアコンやAM/FMラジオ付きCSプレーヤーなども装備されました。
中古で購入する際の目安となる予算
ミニカ タウンビーを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
1993年式:流通量希少のため算出不可
1994年式:流通量希少のため算出不可
1995年式:流通量希少のため算出不可
1996年式:流通量希少のため算出不可
1997年式:23万円
1998年式:9万円~10万円
1999年式:9万円~18万円
2000年式:7万円~9万円
2001年式:10万円
2002年式:19万円
2003年式:流通量希少のため算出不可
2004年式:流通量希少のため算出不可
ミニカ タウンビーは7~8代目の2世代に渡って設定されていたグレードですが、流通量はあまり多くありません。現時点では10台しか流通していないので、選択肢は少ないでしょう。
先代モデルとの比較
7代目:1993年~1998年
ミニカ タウンビーは、7代目の1993年に誕生しました。
このグレード最大の特徴はレトロ調のエクステリアで、フロントグリルをはじめヘッドライトベゼルや新たに装備したバンパーコーナーガーニッシュなどにメッキパーツが採用されています。インテリアでは、プロテインレザーを使ったシートファブリックが用いられた他、ウッド調パネルも採用されました。
この世代の中古車は、3台程度しか流通していません。年式的にも20年以上前のものになるので、価格はかなり安いです。
エンジンは0.6L直列4気筒ターボ最高出力55ps。ボディサイズは全長3295mm×全幅1395mm×全高1475mmです。
8代目:1998年~2004年
この世代でも、ミニカ タウンビーは引き続き設定されます。エクステリアでは上下2段となった縦型ヘッドライトが印象的で、今モデルでもグリルをはじめ多くのメッキパーツを採用しました。
現時点での中古車市場に流通している半数が、この世代のミニカ タウンビーです。先代同様、こちらも年式的には古いため、低価格で購入することができます。
エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力50ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1510mmです。
人気のあるカラー
ミニカ タウンビーのボディカラーは、下記の3色が設定されています。
・ピレネーブラック
・ロアンヌレッド
・シンフォニックシルバー
この中では、黒色の「ピレネーブラック」が人気です。
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ミニカ グッピー
熱帯魚のグッピーをイメージしたモデル「ミニカ グッピー」
ミニカ グッピーは、7代目の1994年に設定されたグレードです。
登場当初は、特別仕様車として設定されていました。1994年5月、1995年1月、1995年5月と3度に渡って設定されたのち、カタロググレード昇格した経緯があります。
そんなミニカ グッピーは、熱帯魚のグッピーを想像させる鮮やかなボディカラーを採用しているのが特徴です。装備面では、パワーウィンドウや集中ドアロック、UVカットガラスなどを標準装備しています。
中古で購入する際の目安となる予算
ミニカ グッピーを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
1994年式:流通量希少のため算出不可
1995年式:流通量希少のため算出不可
1996年式:6万円
1997年式:流通量希少のため算出不可
1998年式:ASK(問い合わせが必要)
ミニカ グッピーは特別仕様車として誕生したグレードのため、現時点の中古車市場にはたった2台しか流通していません。登場から25年以上経過していることもあって、価格はかなり安くなっています。
※ASKとは、あえて価格を表示しないで掲載するときに用いられる表記です。
先代モデルとの比較
7代目:1994年~1998年
ミニカ グッピーは、もともと特別仕様車として設定されたグレードです。
エンジンには、4A60型の4気筒エンジンが搭載されました。当時、軽自動車で4気筒エンジンを採用するのはスポーツモデルか乗り味のよさを狙ったモデルでしたが、ミニカでは乗用モデルをメインに幅広く採用されており、660ccの排気量ながらも力強い走りを実現しています。
ミニカ グッピーはボディカラーが特徴的なグレードで、そのグレード名が示すとおり、熱帯魚を想像させる青色や緑色がボディカラーに設定されています。
その他、上位グレードでもオプション装備となるUVカットガラスやAM/FMラジオ付きカセットプレーヤーなどが標準で装備されているのが特徴です。
中古車市場では最終モデルでもすでに23年落ちということもあって、現時点の中古車市場で流通しているミニカ グッピーの中古車はたった2台だけでした。お得に手に入れることは可能ですが、年式が古いため、積極的にこのグレードを選ぶ意味はあまりないかもしれません。
エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力55ps。ボディサイズは全長3295mm×全幅1395mm×全高1475mmです。
人気のあるカラー
ミニカ グッピーのボディカラーは、下記の3色が設定されています。
・ピレネーブラック
・ボスニアブルー
・アストリアグリーン
この中では、淡い青色の「ボスニアブルー」が人気です。
ミニカトッポ タウンビー
ミニカの派生車種に設定されたハイルーフ仕様車「ミニカトッポ タウンビー」
ミニカトッポ タウンビーは、7代目ミニカの派生車種として誕生した「ミニカトッポ」のハイルーフ仕様車です。
ミニカのルーフを高くしたことで、居住性や積載性を大きく向上させたモデルとなります。また、「ミニカ タウンビー」同様、エクステリアにレトロ調デザインを採用しているのが特徴です。そのため、丸型ヘッドランプやフロントメッキグリル、ホワイトホイールなどを装備しています。
グレード名のタウンビーとは、街の働き蜂をイメージして名づけられました。
中古で購入する際の目安となる予算
ミニカトッポ タウンビーを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
1997年式:5万円~48万円
1998年式:14万円~48万円
ミニカトッポ タウンビーは今から20年以上も前に販売されていたグレードで年式的にも古いため、現時点で流通している台数は15台と多くはありません。さらに車両状態による価格差も幅広いので、車両状態をよく確認した上で購入することをおすすめします。
先代モデルとの比較
2代目(ミニカでは7代目):1997年~1998年
ミニカトッポ タウンビーは、ミニカトッポでは2代目の1997年に設定されたグレードです。
基本はミニカの7代目をベースとしているため、ミニカに設定されている「ミニカ タウンビー」同様クラシックテイストを取り入れたデザインを採用しました。そのため、エクステリアでは出目金のように飛び出したヘッドライトが外見上の大きな特徴です。この他、フロントグリルやバンパーコーナーガード、テールライト、リヤバンパーにメッキパーツが採用されました。
また、ホイールについてもタウンビーグレード専用となるホワイトのスチールホイールが採用されています。
インテリアではプロテインレザーを使ったシートファブリックをはじめ、ウッド調パネルを採用したことで落ち着き感のある空間を演出しました。
装備面では、UVカットガラスが標準装備される他、エアコンやパワーウィンドウ、AM/FMラジオ付きカセットプレーヤーを装備しています。
1990年代に販売されていたグレードなので、流通台数は少なめです。年式的にも古いので、お得に手に入れることができるでしょう。
エンジンは0.6L直列4気筒ターボ最高出力55ps。ボディサイズは全長3295mm×全幅1395mm×全高1695mmです。
人気のあるカラー
ミニカトッポ タウンビーのボディカラーは、下記のモノトーン2色、2トーン1色が設定されています。
モノトーン
・ロアンヌレッド
・ネアーズブルー
2トーン
・ソフィアホワイト×ピレネーブラック
この中では、ルーフ部分が白色、ボディ部分が漆黒の「ソフィアホワイト×ピレネーブラック」が人気です。
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※本記事は、2021年5月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。