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更新日:2021.06.01 / 掲載日:2021.06.01

スバル R2の狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

スバル R2

女性をターゲットに、居住性よりデザイン性を重視した作りが特徴のスバル R2に関して、今回はグレード別に紹介していきます。

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

スバル R2の歴史

2003年12月、R2の初代が登場します。

同時期に発売されていたR1は3ドアハッチバックでしたが、R2はその5ドアハッチバックとして誕生しました。

R2の車名は、1960年代から70年代前半にかけて人気を博したR-2をオマージュしたもので、「新しいミニカーのカタチ。」をキャッチコピーとして、販売を開始します。

そのスタイリングはR1と同様個性的なもので、リヤハッチは同時期の他車とは異なり、前傾されていたのが特徴のひとつです。ルーフラインも特徴的なアーチを描くワンモーションフォルムとしてデザインされており、乗員の居住性よりもデザイン重視で開発されたことがうかがえます。

誕生した当初、搭載されていたエンジンは、最高出力46馬力と54馬力のNAエンジンと、最高出力64馬力のスーパーチャージャーエンジンを加えた3種類が設定されていました。

このとき設定されていたグレードは下記の3つです。
・ベーシックグレードの「R2 i」
・中間グレードの「R2 R」
・スポーティーグレードの「R2 S」

2005年11月、一部改良が行われR2 Rと入れ替わる形で新たなスポーティーグレードの「R2 タイプS S」が設定されました。同時期には、美容と健康をテーマにして開発された特別仕様車「R2 レフィ」も設定されています。

2007年6月、一部改良が行われ、R2 タイプS Sと入れ替わる形でスポーティーグレードの「R2 タイプS」が新たに設定されました。このとき、特別仕様車として2005年と2006年に設定されていたR2 レフィがカタロググレードへと昇格しています。

2008年8月、スバルの発売50周年を記念して、「R2 フェイバリット エディション」という特別仕様車が設定されました。

2010年3月、全高の低いセダンタイプの軽自動車全般の売れ行きが低迷したことを理由に、スバルが軽自動車開発からの撤退を表明。そのため、R2は一度もフルモデルチェンジされることなく、販売が終了しました。

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R2 R

R2 R

充実した装備の中間グレード「R2 R」

R2 Rは、R2が誕生した当初から設定されていたグレードです。R2に設定されていたグレードの中では、装備が充実した中間グレードとして位置づけられていました。

2種類あったR2のNAエンジンのうち、より出力の大きいDOHCエンジンを搭載していたため、日常的な使い方で不満を感じることはほとんどありません。

装備面では、マニュアルエアコンや14インチアルミホイール、AM/FMラジオ/CDプレーヤーなどを装備しています。

中古で購入する際の目安となる予算

R2 Rを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2003年式:14万円
2004年式:1万円~55万円
2005年式:6万円~33万円
2006年式:6万円~29万円
2007年式:5万円~13万円
2008年式:13万円~21万円
2009年式:12万円~14万円
2010年式:13万円~37万円

R2 Rは生産が終了してから、10年以上が経過しています。そのため、車両コンディションの差が価格に反映されているようです。

先代モデルとの比較

初代:2003年~2010年
R2 Rは、R2が誕生した当初から設定されていました。

R2の中ではお買い得グレードとして位置しており、豪華ではないものの機能的な装備と機能が標準で備わっているのが特徴です。

悪天候の中、夜間走行をする際に重宝するフロントフォグランプは、標準で装備されています。その他の装備では、パワーウィンドウや集中ドアロックなどを標準装備しているのが特徴です。UVカットガラスやプライバシーガラスなどは、オプション装備することができます。

また、安全機能としては、現代のようなブレーキサポートの機能こそありませんが、運転席/助手席のSRSエアバッグやABS、ブレーキアシストなどは標準で装備されました。

現時点のR2 Rの中古車は、50台以上が流通しているようです。年式が古いほど流通台数も多いので、豊富な選択肢がありますが、車両状態や走行距離で見ると、良質な車両とは言えないため、購入時はそれぞれの車両をよく確認した上で購入することをおすすめします。

エンジンは0.6L直列4気筒ターボ最高出力54ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1520mmです。

人気のあるカラー

R2 Rのボディカラーは、下記の8色が設定されています。

・オブシディアンブラック・パール
・モカブロンズ・パールメタリック
・アジュールブルー・パール
・ベリールージュ・パール
・スターリングシルバー・メタリック
・シルキーホワイト・パール
・シャンパン・メタリック
・コーラルオレンジ・メタリック

この中では、水色の「アジュールブルー・パール」と、濃いピンク色の「ベリールージュ・パール」が人気です。

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R2 S

R2 S

R2誕生当初のスポーティーグレード「R2 S」

R2 Sは、R2が誕生した初期に設定されていたグレードです。誕生した当初は、R2に設定されていたグレードの中では、スポーティーグレードとして位置づけられていました。

830kgという軽量ボディに、最大出力64馬力という自主規制枠いっぱいのエンジンが搭載されているため、力強く駆動することができます。当時のターボチャージャーと比較すると、アクセルレスポンスに優れているというメリットがあり、シリンダーの数も現代の軽自動車では採用されなくなった4気筒と、走りにこだわるスバルらしさが垣間見えるモデルでした。

中古で購入する際の目安となる予算

R2 Sを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2003年式:18万円~35万円
2004年式:9万円~63万円
2005年式:22万円~29万円

R2 Sはわずか2年ほどしか設定されていないグレードなので、現時点の中古車市場には20数台しか流通していませんでした。このグレードはすでに販売を終了して15年以上が経過しているので、どの年式の車両も価格はこなれてきています。

先代モデルとの比較

初代:2003年~2005年
R2 Sは、R2が誕生した当初に設定されていました。

当時のR2の中では、スポーティーグレードとして位置しており、スーパーチャージャーエンジンを搭載していたグレードです。15インチのアルミホイールを装着し、スポーティーな雰囲気を高めています。また、視認性に優れたキセノンヘッドランプは、オプションで用意されていました。

しかし、スポイラーをはじめとしたエアロパーツや本革巻きステアリングなど、一般的なスポーティーグレードの装備で定番のものは設定されていません。快適装備としても、フルオートエアコン程度の装備なので、NAエンジンのグレードと大きな差はありませんでした。

2005年11月の一部改良の際に、新たなスポーティーグレードの「R2 タイプS S」が登場しているため、このグレードは廃止されています。

このグレードの中古車は、現時点の中古車市場には、20台前後しか流通していません。新しいものでも年式が15年以上前のものとなるため、車両状態をしっかりとチェックした上で購入するようにしましょう。

エンジンは0.6L直列4気筒スーパーチャージャー最高出力64ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1525mmです。

人気のあるカラー

スバル R2 Sのボディカラーは、下記の11色が設定されています。

・オブシディアンブラック・パール
・ピュアホワイト
・ピスタチオグリーン・オパール
・レディッシュモーヴ・オパール
・ライトパープル・オパール
・トパーズイエロー
・アストラルブルー・オパール
・シャイニーシルバー・メタリック
・ベリーレッド・メタリック
・プリズムブルー・メタリック
・シルキーホワイト・パール

この中では、鮮やかな青色の「プリズムブルー・メタリック」が人気です。

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R2 タイプS

R2 タイプS

R2 S・R2 タイプS Sの系統を受け継ぐスポーティーグレード「R2 タイプS」

R2 タイプSは、2007年6月にR2が一部改良された際に追加で設定されたグレードです。位置づけとしては、「R2 S」や「R2 タイプS S」の系統を受け継ぐスポーティーグレードに相当しています。

このグレードは、軽自動車の自主規制枠いっぱいである64馬力を発生するスーパーチャージャー付きのエンジンを搭載しているのが特徴です。トランスミッションはCVTのみですが、駆動方式はFFと4WDから選ぶことができました。

中古で購入する際の目安となる予算

R2 タイプSを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2007年式:73万円
2008年式:34万円~70万円
2009年式:85万円
2010年式:57万円~82万円

このグレードの中古車は、現時点の中古車市場には9台しか流通していませんでした。年式で見ると、やや高めの価格がつけられています。

R2 タイプSの特徴として、機械的に複雑なスーパーチャージャーを搭載するグレードということもあるため、購入時は入念にチェックを忘れないようにしましょう。

先代モデルとの比較

初代:2007年~2010年
R2 タイプSは、2007年の6月にR2 タイプS Sと入れ替わる形で設定されました。

当時のR2の中ではスポーティーモデルでありながら、最上級グレードとして位置づけられていたため、装備が充実しています。

レッドの本革巻きステアリングホイールはシートと同色にコーディネートされており、このグレードの存在感をいっそう引き立たせているのが特徴です。さらに、15インチのアルミホイールやフルオートエアコンなど、上級グレードにふさわしい装備も標準装備されています。

その他の装備としては、パワーウィンドウや集中ドアロック、UVカットガラス、プライバシーガラスなどを装備しました。さらに2008年に行われた一部改良では、ステラに搭載されていたミュージックCDサーバー&ウェルカムサウンドオーディオが追加で標準装備されています。

このグレードの中古車は、現時点の中古車市場には9台ほど流通していました。年式や装備の違いこそありますが、同じようなグレードとしてR2 SやR2 タイプS Sもあるので、これらのグレードを含めれば、少しは選択肢も広がるでしょう。

エンジンは0.6L直列4気筒スーパーチャージャー最高出力64ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1525mmです。

人気のあるカラー

R2 タイプSのボディカラーは、下記の4色が設定されています。

・オブシディアンブラック・パール
・モカブロンズ・パールメタリック
・WRブルー・マイカ
・シルキーホワイト・パール

この中では、光沢感のある青色の「WRブルー・マイカ」が人気です。

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R2 レフィ

R2 レフィ

特別仕様車からカタロググレードへ昇格した「R2 レフィ」

R2 レフィは、2005年と2006年に特別仕様車として発売され、2007年にカタロググレードに昇格したグレードです。

このグレードは美容と健康をテーマにして開発されているため、肌にやさしく快適な室内空間を提供する新うるるんパックやボディカラーとコーディネートされた専用シート素材が設定されており、快適装備の充実が図られています。

その他には、パワーウィンドウや集中ドアロック、UVカットガラスやプライバシーガラスなどが標準装備されました。

中古で購入する際の目安となる予算

R2 レフィを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2005年式:35万円
2006年式:5万円~26万円
2007年式:14万円~25万円
2008年式:39万円
2009年式:12万円~19万円
2010年式:流通量希少のため算出不可

このグレードの中古車は、現時点の中古車市場には11台しか流通していませんでした。他グレードと同様、年式が古くなっているため、購入する際は車両状態をよく確認することをおすすめします。

先代モデルとの比較

初代:2005年~2010年
R2 レフィは、2005年11月に特別仕様車として設定されました。その後、2007年6月には、カタロググレードに昇格しています。

新うるるんパックといった美容と健康を意識した装備に加え、フロントフォグランプや運転席シートリフター、電動リモコンドアミラーなどの快適装備が充実しています。

さらに14インチのアルミホイールが装着されているため、実用車としての側面が大きい他のNAエンジンモデルとは一線を画しているのが特徴です。また、キセノンヘッドランプは他グレードと同様オプション設定となっています。

安全装備としては、運転席/助手席のSRSエアバッグが標準装備されました。ブレーキアシストやABSは、オプションで装備することができます。

このグレードの中古車は、現時点の中古車市場には11台しか流通していないという状況です。あまり選択肢がないので、R2 レフィをベースに開発された「R2 レフィ リミテッド」や「R2 レフィ ビターセレクション」などといった特別仕様車も含めると、選択肢は少し増えるでしょう。

エンジンは0.6L直列4気筒ターボ最高出力46ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1520mmです。

人気のあるカラー

R2 レフィのボディカラーは、下記の4色が設定されています。

・クリームイエロー・パール
・アストラルブルー・オパール
・コーラルオレンジ・メタリック
・ミスティベージュ・メタリック

この中では、オレンジ色の「コーラルオレンジ・メタリック」が人気です。

※本記事は、2021年5月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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グーネットマガジン編集部

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