中古車購入
更新日:2023.07.14 / 掲載日:2021.07.08
車の車種別の特徴を知って自分に合う車選びをしよう

この記事の目次
車の購入を考えている方なら、車種別の特徴も気になるのではないでしょうか?それぞれの車種についての特徴を詳しく見てみましょう。皆さまの車選びにぜひお役立てください。
車にはさまざまな種類がある
車にはさまざまな種類があります。車種ごとに、乗る人の目的に合わせた細かな設計がされているのです。皆さんが車に求めるものはなんでしょうか?
安定した走行性能、スポーティーな乗り心地、経済的に優しい走行性能、プライベートや仕事での利便性など。
人それぞれに求めるものも違うはずです。今回の記事では、車種別の特徴を詳しく見ていきたいと思います。
車種別の特徴について
車には実にさまざまな車種があり、明確な利用目的がそれぞれに設定されています。
皆さまの車選びの参考になるように、車種別のメリットやデメリットについてもわかりやすく解説します。
軽自動車
軽自動車の特徴は、何といっても手軽さと経済性の高さです。小柄なボディは、運転初心者でも扱いやすいはず。初めての車として、入門カテゴリー的な人気もあります。車体価格も、比較的お手頃なものが多いでしょう。
軽自動車は税金や保険が安く、維持費の負担が軽くなるのが大きなメリット。高速道路の利用料金も優遇されています。また、コンパクトなサイズは消耗品のコスト削減にも貢献。定期的な交換が必要なオイルやタイヤなどは、普通自動車に比べるとかなりお値打ちになります。
しかし、コンパクトがゆえのデメリットも。まずは車体の狭さです。普通自動車に比べると、やや狭く感じる車内。乗車定員も4人と、必要最小限のスペースで設計されています。基本的な走行性能に問題はありませんが、背の高いワゴンタイプは強風などでふられることも。ターボが付いていない場合は坂道でのパワー不足を感じる場面もあるかもしれません。
デメリットについても少し触れましたが、手軽さと経済面の優しさはトップクラス!運転初心者にはおすすめしたい車です。
SUV
最近では、とても人気のある車種のひとつSUV。正式名称は「Sports Utility Vehicle」で、スポーツ走行もできる多目的な車両という意味です。どのメーカーのSUVも、とてもスタイリッシュなデザインで大人気。車体も大柄で存在感があり、街中を走っていても目立つこと間違いなしです。
SUVは、大きなタイヤと高い車高による安定感と、山道や雪道などの走破性が魅力的。タフなボディは、山や海へのお出かけにもぴったりです。また、広い車内による快適な居住性も魅力のひとつ。長距離の運転でも疲れにくく、同乗者も快適に過ごせるでしょう。
良い点が目立つSUVですが、デメリットといえる点もあります。まずは、大きな車体にともなう費用面です。車両価格はもちろんのこと、税金面や消耗品などの費用も高くなりがちです。購入から維持まで、経済的な負担は高くなるでしょう。でも、高い費用をかけてでも乗りたくなってしまうSUV。魅力的な車種のひとつといえますね。
ミニバン
CMではファミリーカーとして紹介されることの多いミニバン。広い車内や積載性、高い目線での運転席など、日常生活の利便性がとても高い車種です。
ミニバンには、大きく分けて3種類の大きさがあります。排気量1.5Lのコンパクトなものから、2.0Lのミドルサイズ。そして、2.5L~3.0Lの大型サイズまで。用途にあわせてサイズを選ぶことができます。ただし、サイズが大きくなるほど購入費用も高くなるのが一般的。予算とあわせて検討したいところですね。
ミニバンでは、シートの稼働域がかなり計算されているのも特徴です。大人数が乗るときのシート配置では快適性を重視。荷物を積む場合にはシートを動かしたり跳ね上げたりして積載スペースを確保。場面に合わせてカスタムできる車内空間は、ファミリー層や、たくさんの荷物を積んで出かけるアクティブ派におすすめです。
ミニバンはトータルバランスに優れていますが燃費はやや悪くなる傾向です。大きさに対する高い販売価格や維持費は、予算重視の方には悩むポイントとなるでしょう。
セダン
セダンは、車高が低く落ち着いた雰囲気が特徴的。また、エンジンルーム・乗車スペース・トランクルームがそれぞれ独立しています。セダンの独立したトランクルームは大きな特徴です。荷崩れの心配が少なく、荷物が揺れることで発生する騒音もシャットアウトされます。
結果、乗車スペースの快適性にもつながるので、人を乗せて移動する公用車やタクシーでは、今でもセダンが多く採用されているのです。
しかし、天井の低さやトランクルームがスペースをとっている分、乗車スペースが狭く感じられることはデメリットのひとつです。とはいえ、シートに座っているだけなら、静かな室内と安定した乗り心地は快適そのもの。人を乗せて移動することに適した車種といえます。
コンパクトカー
軽自動車よりも大きく、普通自動車よりも小さな規格。そんな中間に位置するのがコンパクトカーです。一般的には、全長が4.2m以下で、排気量が1500cc以下の車を指し、小型自動車に分類される車といえるでしょう。実際には、排気量1000ccから1300ccあたりの車が多くラインナップされています。
軽自動車よりもパワフル、でも普通自動車よりもお手頃に購入できる。そんな手の出しやすさが人気を集めています。突出した特徴がない分、特に目立ったデメリットも存在しません。でも、小型の車ゆえに、長距離運転の疲れやすさや坂道でのパワー不足、乗車スペースの狭さが少し気になる方もいるかもしれません。街乗りや通勤では、燃費が良く小回りのきくコンパクトカーが大活躍してくれるでしょう。
ステーションワゴン
ステーションワゴンは、セダンの乗車スペースとトランクルームをくっつけた形をイメージすると良いでしょう。ミニバンのようにハッチバックがあり、充分な積載性が確保されつつ、車高は低くセダンのよう。そんな器用な車がステーションワゴンなのです。積載性は欲しいけど、ミニバンほど大きな車は少し心配。そんな方にはぴったりの車です。
車高が低いことから、人の乗り降りや荷物の積み下ろしも楽ちん。低い車体は走行も安定しています。お年寄りが乗り降りする際にも負担が少なく、車体のふらつきも少ない為、のりもの酔いが心配な方を乗せるときも安心です。乗る人に優しく、荷物もたくさん積める車。ステーションワゴンは、そんな頼りがいのある車種なのです。
ただし、トランクルームが乗車スペースとくっついているため、別室になっているセダンと比べると、静音性は少し劣ってしまいます。
クーペ
クーペは、スポーティーな性能やデザインを重視した車です。特徴としては2ドアが主流という点。空力を意識したような流線形のボディが多く、見た目からも「速そうな車」の雰囲気が感じられます。
その見た目どおりスポーティーな乗り心地が意識され、ハンドリングや足回りの感触も、ダイレクトなものが多いでしょう。ハンドルをきった方に車がすっと向きを変え、路面の状況も伝わりやすい。分かりやすくいうとそんな乗り心地です。他のファミリーカーとはあきらかに違う、スポーティーな走行性能が一番の魅力といえます。
反面、日常生活での利便性や、荷物の積載性は期待できません。2列目の乗車シートも、補助的な役割と思っておくと良いでしょう。クーペは、車の運転を楽しみたい方にはぴったりの車種です。次に訪れるカーブが楽しみになる。そんな走行性能を体感できるはずです。
ワンボックスカー
ワンボックスカーは、ひとつの箱にすべてがおさまった形が特徴的です。エンジンルーム、乗車スペース、トランクルーム。この3つがひとつの箱におさまっています。ミニバンも似た形をしていますが、エンジンルームが前にせり出しており、厳密にいえばひとつの箱に収った形をしていません。
ワンボックスとミニバンは、エンジンルームのとびだし具合で見分けることができるでしょう。とはいえ、かなり似た形をした両車。大きな見方をすれば、ミニバンもワンボックスといっても間違いではないでしょう。
ワンボックスカーの魅力は、なんといってもずば抜けた積載性です。荷物はもちろん、自転車やバイクを積むことだってできます。最近ブームの車中泊仕様にすることだって可能です。スペースをさまざまな用途に使えるワンボックスカーは、いろんなカーライフが期待できるでしょう。
しかし積載性に特化している為、デザインはとてもシンプルです。どのメーカーでも、見た目はもちろん箱型となります。
オープンカー
屋根を開けた状態で、運転席がまる見えのまま走っている車。皆さんも一度は見かけたことがあるのではないでしょうか?その車こそがオープンカーです。風を感じながら走っていく様子は、なんだか見とれてしまいますよね。
実際には、屋根の部分を開閉できるタイプが一般的。必要に応じて屋根を開けたり閉じたりします。電動で動くタイプもあれば、手動で開け閉めするタイプも。オープンカーのデザインは、基本的にスポーティーなものが主流です。屋根を開けて走る姿には、やはりスポーティーなデザインが似合いますよね。
屋根を開けて走るということは、それなりにリスクもあるものです。ほこりやゴミなどが入ってきたり、突然の雨に慌ててしまうことも。またオープンカーは、その特殊な構造から販売価格が高くなりがちです。購入費用をおさえたい方にはデメリットといえるでしょう。
オープンカーならではのデメリットもありますが、風を感じて走れるのは大きな魅力です。天気の良いときは、オープンカーに乗って出かけたくなりますね!
CEV
CEVは「Clean Energy Vehicle」を略したもので、クリーンなエネルギーを使って走る車のことです。環境問題に配慮した車で、世界中で開発が進められています。CEVには、以下の種類があります。
・EV(Electric Vehicle)電気自動車
・PHV(Plug-in Hybrid Vehicle)プラグインハイブリッド車
・FCV(Fuel Cell Vehicle)燃料電池自動車
・CDV(Clean Diesel Vehicle)クリーンディーゼル自動車
いろんなシステムが開発されていますが、CO2や有害なガスを抑える取りくみは共通しています。まさに、最先端の技術が集められた車といえるでしょう。
最先端の技術がゆえに、CEVの販売価格は高くなりがちです。エコな燃費で家計に優しいとはいえ、購入費用もおさえたいところですよね。そんな方は、CEV補助金を検討してみてはいかがでしょうか?新車の購入にかぎりますが、環境省や経済産業省で定期的に行われている政策です。”CEV補助金”で検索してみましょう。
OEM
OEM車は「Original Equipment Manufacturer」の略で、製造元のメーカーの車を、他メーカーが販売することを指します。形はまったく同じなのに、エンブレムだけが他メーカーのものになっている。そんな車を見かけたことはありませんか?
製造元のメーカーは、他メーカーに車を供給することで容易に販路を増やし、生産台数を増やすことができます。そして供給された他メーカーも、コストをかけずに新しい車種の販路を確保。ラインナップを充実させることができます。
OEM車は、製造元の車よりも販売価格が安くなることがほとんど。デザインや性能が気に入り、メーカーへのこだわりが無い場合にはおすすめの車種です。ただし、製造元の車と比べて下取り価格は安くなりがち。すぐに車を買い替える予定があるなら、覚えておきたいポイントです。
駆動方式の違いについて
車種の違いにあわせて、車の駆動方式についても知っておきましょう。代表的な駆動方式として、以下の3種類の駆動方式があげられます。
1、前輪駆動はFFといい、フロント側にエンジンが配置され、前輪を駆動させます。
2、後輪駆動はFR。フロント側のエンジンで、後輪を駆動させます。
3、4つのタイヤを同時に駆動させるのが4WDです。
以上の3つの駆動方式には、それぞれに特徴があります。
・前輪駆動(FF)は、後輪を駆動させるパーツが不要で、その分車のコストダウンや軽量化が可能です。
・後輪駆動(FR)は、前輪に駆動力がかからない分、素直なハンドリング性能に。後輪で押し出す仕組みは加速もスムーズです。
・4WDは、なんといっても力強い走破性が魅力です。山道や雪道などの悪路でも、ぐいぐいと進んでいきます。
車を選ぶとき、駆動方式も理解しておくと判断材料が増えるでしょう。
車種によって維持費用も違う?
車種別の特徴について触れてきましたが、気になる維持費についても見てみましょう。大きく分けて、税金関係・メンテナンス費用・自動車保険料・燃料代が必要です。
車種によって、かかる維持費も大きく変わってきます。
自動車税や重量税
まずは車を所有するとかかる「自動車税」について見てみましょう。自動車税は、排気量別に分けられます。
・軽自動車 1万800円
・1000cc以下 2万500円
・1000cc超~1500cc以下 3万500円
・1500cc超~2000cc以下 3万6000円
・2000cc超~2500cc以下 4万3500円
・2500cc超~3000cc以下 5万円
・3000cc超~3500cc以下 5万7000円
・3500cc超~4000cc以下 6万5500円
・4000cc超~4500cc以下 7万5500円
・4500cc超~6000cc以下 8万7000円
・6000cc超 11万円
※2019年10月以降に購入
また、新車購入時と車検時にかかるのが「重量税」です。文字どおり、車両重量によって非常に細かく分類されます。
0.5トン~3トンまで、0.5トンごとに税金額が区分され、重量が重くなるほど高額に。新車登録から13年以上経つと増税対象、18年超ではさらに増税されます。また、エコカーにはさまざまな重量税の優遇措置が。場合によっては、完全に免税されるケースもあります。
日々のメンテナンス費用やガソリン代
日々のメンテナンス費用や、走行に必要なガソリン代にも違いがあります。基本的には、車体が大きくなるほどメンテナンス費用は高くなるでしょう。タイヤやオイル、ウォッシャー液にバッテリーなど。消耗品は、大型になるほど高価になります。車検費用も同じく、車体が大きいほどに費用は高くなるでしょう。自動車保険も、車体が大きいほど料金が高くなる傾向にあります。また事故率の高いスポーツカーは大きさに関わらず高く、軽自動車は保険料が安い特徴があります。また、走行に必要な燃料費は、もちろんエコカーが一番お値打ち。電気自動車なら家庭で安価に充電することも可能です。
反面、ガソリンや軽油を使用する車は、近年の石油高騰により燃料費がかさみがち。一般的には車体が大きいほど燃費効率が悪くなるので、燃料費も多くかかります。車種別に維持費が変わってくることも、ぜひ覚えておきたいですね。
まとめ
最後に車種別の特徴についてまとめてみましょう。
1、軽自動車
コンパクトでお手頃価格。車内の狭さやパワー不足が感じられる場面もありますが、コスパに優れた車種といえます。
2、SUV
大きなタイヤと高い車高による安定性。広い車内空間も魅力的です。大柄な車体は、コストも高くなりがち。
3、ミニバン
優れた積載性と自由度の高いシートアレンジが魅力的。大柄な車体は、燃費がやや悪くなる傾向です。
4、セダン
独立したトランクルームにより、乗車スペースの静寂性や快適性が優れています。天井の低さなどから、乗車スペースがやや狭く感じる面も。
5、コンパクトカー
軽自動車よりもパワフルでお手頃価格。長距離運転の疲れやすさや坂道でのパワー不足、乗車スペースの狭さが少し気になるときも。
6、ステーションワゴン
充分な積載性が確保されつつも、車高は低くセダンのようです。セダンに比べると、少し静穏性は劣ります。
7、クーペ
スポーティーな乗り心地とデザイン。ダイレクト感のある操作性が魅力的です。積載性スペースはあまり期待できません。
8、ワンボックスカー
積載性はトップクラスです。荷物だけでなく自転車なども楽に積むことができるでしょう。デザインはシンプルになりがちです。
9、オープンカー
スポーティーなデザインが多いオープンカー。街中でも目立つこと間違いなしでしょう。ただし、突然の雨には要注意です。
10、CEV
環境に配慮されたクリーンな動力システムが魅力的。最新技術の多さから、販売価格が少々高くなる傾向です。
11、OEM
製造メーカーの車よりも、安い販売価格が期待できるOEM。下取り価格も安くなりがちなのも覚えておきましょう。
車にはいろいろな車種があり、それぞれの特徴があります。希望にあう理想の車を選んで、素敵なカーライフをおくりたいものですね。