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更新日:2021.07.30 / 掲載日:2021.07.30

メルセデス・ベンツ CLKクラスの燃費や税金など気になる維持費を紹介

CLKクラス CLK350アバンギャルド

1997年に発売を開始し、2009年まで販売されていたメルセデス・ベンツ CLKクラスの気になるポイントを紹介していきます。

「燃費やボディサイズは?」「税金や車検代などの維持費はいくらかかる?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

CLKクラスについて

メルセデス・ベンツ CLKクラスは、1997年に誕生したミドルサイズ後輪駆動のクーペとカブリオレタイプです。ベースとなるプラットフォームのモデルはCクラスですが、スタイリングやエンジン、価格設定などはEクラスをモデルとしています。クーペ、カブリオレともに4人乗り仕様となっておりで、カブリオレには電動のソフトトップを採用していました。

初代のグレード構成は「CLK200」と「CLK320」の2種類で、誕生当初はどちらもクーペのみでした。その翌年の1998年、CLK320にカブリオレタイプが追加で設定されています。

1999年のマイナーチェンジで両グレードにアバンギャルド仕様のモデルが誕生し、2001年4月のマイナーチェンジでは「CLK55 AMG」が新たに設定されています。

2002年に行われたフルモデルチェンジにより、2代目が誕生しました。誕生当初に設定されていたグレードは「CLK240」「CLK320」「CLK55 AMG」という3種類です。

その後、最廉価モデルの「CLK200コンプレッサー」が加わり、CLK320が「CLK350アバンギャルド」へ、CLK55 AMGが「CLK63 AMG」へと変わる形でグレードの構成が変化していきます。

最終的に2代目のグレード構成は「CLK200コンプレッサー」「CLK350アバンギャルド」「CLK63 AMG」「CLK240」の4つが中心となりました。

これら4つのグレードを中心に販売されていたCLKクラスでしたが、その役目をEクラスへバトンタッチすることとなり、2009年に生産が終了。CLKクラスは、およそ12年の歴史に幕を閉じました。

CLKクラスのボディサイズ

CLKクラスのボディサイズは、一体どれくらいあるのでしょうか。ここでは、歴代モデルのボディサイズを比較してみましょう。

今回は、初代と2代目どちらにも設定されたCLK200コンプレッサー アバンギャルドのボディサイズを比較してみました。

<世代:グレード:ボディサイズ>
初代
CLK200コンプレッサー アバンギャルド
全長4565mm×全幅1720mm×全高1375mm

2代目
CLK200コンプレッサー アバンギャルド
全長4660mm×全幅1740mm×全高1415mm

CLKクラスの初代と2代目に設定されたCLK200コンプレッサー アバンギャルドを比べてみましたが、フルモデルチェンジをした際に、わずかにサイズアップをしているようです。

サイズアップしているといっても、数十mmほど大きくなった程度のため、どちらの世代もここ数年に販売されている一般的な乗用車と比べると、スリムなサイズ感となっています。

日本にある多くのコインパーキングの駐車スペースは、長さ4800mm~5000mm×幅2400mm~2500mm程度が一般的です。このスペースを見る限り、CLKクラスは問題なくコインパーキングに駐車することができるボディサイズだといえるでしょう。

続いては、機械式立体駐車場にCLKクラスを駐車する場合です。高さ制限については、その立体駐車場によって変わってきますので一概にはいえませんが、日本にある多くの機械式立体駐車場では1550mmの高さ制限を設けているところが多いといいます。

そのため、高さ制限が1550mmまでの機械式立体駐車場であっても、CLKクラスのボディサイズならば問題なく駐車することができるでしょう。

CLKクラスの安全装備

CLKクラスに搭載されている安全装備としては、全車に以下の内容を標準装備しています。

・デュアル&前後席サイド&ウィンドウエアバッグ
・ESP(エレクトロニック・スタビリティ・プログラム)
・ブレーキアシスト
・ABS
・フォースリミッター付きシートベルト(全4席)

また、2005年9月に行われたマイナーチェンジでは、追突事故などで衝撃を感知した場合に前席ヘッドレストを前上方に押し出し、頚椎への損傷を低減させる新機構「NECK PRO(ネックプロ)アクティブヘッドレスト」が採用されました。

さらに、バイキセノンヘッドライト装着車には、ステアリング操作に応じて進行方向を照らす新機構「アクティブライトシステム」や「コーナリングライト」といった機能を追加しています。

バイキセノンヘッドライトは、下位グレードであるCLK200コンプレッサーやCLK240には標準装備されていませんが、上位グレードであるCLK350アバンギャルドやCLK63 AMGには標準で装備されているものです。

2009年に生産終了しているCLKクラスですが、当時としては安全面も十分に充実していたモデルといえます。

トランクルーム・ラゲッジスペースの広さ

CLKクラスの初代から2代目までの歴代のトランクルームの広さをご紹介します。

<世代:容量>
初代:不明
2代目:327L

CLKクラスのトランクルーム収納容量は、初代は年式が古いこともあり、その詳細を調査することができませんでした。

ですが、2代目に関してはクーペタイプのCLK200コンプレッサー アバンギャルドで327Lの容量を備えていたことが確認できています。この容量ならば、ゴルフバッグを横置きでトランクルームに入れた場合は2セットまで積載することができるでしょう。

また、分割可倒式シートも採用されています。シートを対した状態では386Lという容量に増えるため、ゴルフバッグ2セットを縦に積載し、その手前に1セットを積載すると、最大で3セットの積載が可能となります。

ただし、これはあくまでもクーペタイプの容量です。カブリオレタイプに関しては分割可倒式シートが採用されていないため、327Lの容量までしか積むことができません。

そのため、CLKクラスはクーペとカブリオレというタイプによって最大で積載できる容量が違うということを覚えておくことが大切です。

CLKクラスの燃費

2021年現在、燃費性能の測定モードとしてはWLTCモードが使用されています。

しかし、CLKクラスが生産されていた当時の測定モードは10・15モードが一般的でした。カタログ値と実燃費はどの測定モードでも解離があるものですが、10・15モードは2世代前の測定方法となるため、カタログ値から実燃費を推測することはかなり困難です。そのため、あくまでも参考値として見ておきましょう。

<世代:グレード:燃費>
初代
CLK200コンプレッサー アバンギャルド
9.4km/L(10・15モード)

2代目
CLK200コンプレッサー アバンギャルド
11.6km/L(10・15モード)

燃料はいずれもハイオクガソリンで駆動方式は2WD、燃費は10・15モード時のもので燃料タンクはいずれも62Lでした。

こうして比較してみると、世代間で燃費性能が低下してしまっていることがわかります。これはCLKクラスに限ったことではありませんが、メルセデス・ベンツの車はグレードが上位になればなるほど排気量が大きくなる傾向にあるのが特徴です。

そのため、上位グレードを購入しようとお考えの方は燃費が悪くなることを覚悟しておく必要がありそうです。

CLKクラスの税金

現在の日本での自動車に関する税金としては、購入時の消費税や自動車税環境割に加えて、毎年納める自動車税、車検の都度支払う自動車重量税などがあります。このうち自動車税は排気量ごとに額が決まっていますが、初回登録から13年経過すると、税額が15%程度割増になります。

CLKクラスの自動車税は、初代と2代目それぞれの代表的なグレードで以下の価格となるようです。

<世代:グレード:年額>
初代
CLK200コンプレッサー アバンギャルド
39,500円(1,998cc)

2代目
CLK200コンプレッサー アバンギャルド
39,500円(1,795cc)

2代目
CLK350アバンギャルド
66,700円(3,497cc)

2代目
CLK63 AMG
127,600円(6,208cc)

CLK200コンプレッサー アバンギャルドに関してはエンジンの排気量がそこまで大きくないこともあり、他のグレードと比べると安くなっているようです。しかし、大きい排気量のCLK350アバンギャルドやCLK63 AMGだと高額となってしまいます。

次に重量税を見ていきましょう。

年式が古くなると重量税の税額が上がり、初回登録から13年、18年経過でそれぞれ割増されます。CLKクラスは生産終了から10年以上経過しているため、生産終了になる直前のモデルを除き、ほとんどの中古車が重量税の割増対象となるようです。

CLKクラスは初代、2代目とも1,380kgから1,780kgの車重で、割増前の税額は2年分32,800円かかります。そして、13年超では45,600円、初期モデルになると18年超えのため50,400円かかることになるでしょう。

従来あった自動車取得税に関しては2020年10月に廃止され、新たに自動車税環境割が導入されました。これは燃費基準や環境性能に応じて税額が変わるものですが、CLKの場合は該当するモデルは存在しません。

この他にも、新車や中古車に関係なく10%の消費税が課税されることになるため、中古車を購入する際には税金のことも考えておくようにしましょう。

自賠責保険や任意保険料

続いて、CLKクラスの自賠責保険や任意保険料の額をご紹介します。

自賠責保険料は車種による違いはなく、白ナンバーの登録車の場合24か月分20,010円で、車検時に2年分まとめて支払うことになります。任意保険も、契約条件や保険会社、補償内容により保険料が大きく異なるため、保険料の正確な相場は出すことができません。

その保険料を算定する目安となるのが「型式別料率クラス」です。これは、型式ごとの事故実績に基づき決定され、それぞれの数字が低いほどリスクが低いことを示しているため、保険料は安くなるという仕組みです。

ここでは、損害保険料算出機構のホームページで確認できた料率クラスを確認しておきましょう。
※いずれも保険始期2021年1月1日~12月31日の場合です。

初代
CLK200コンプレッサー アバンギャルド
対人賠償責任保険6・対物賠償責任保険6・搭乗者傷害保険7・車両保険13

2代目
CLK200コンプレッサー アバンギャルド
対人賠償責任保険7・対物賠償責任保険5・搭乗者傷害保険9・車両保険11

※料率クラスは損害保険料算出機構のサイトで算出しました。

CLKクラスの車検代

CLKクラスの車検時にかかる経費としては、大きく分けて法定費用と整備点検費用があります。法定費用は国産車と輸入車による違いはなく、排気量や車重で決められているのです。

CLKクラスの場合、以下の費用がかかります。

・重量税・・・2年分で45,600円
・自賠責保険料・・・24か月で20,010円
・印紙代・・・1,200円

ディーラーや整備工場などに車検整備を依頼する場合は、整備点検費用が必要です。しかし、この金額は整備する工場、整備内容によって大きく差が出てしまいます。

一般的に輸入車の整備点検費用は国産車よりも高いです。その理由は、車両本体やパーツは現地から輸送されることが原因といえます。輸送費が上乗せされてしまうため、国産車よりも車両代やパーツ代は高くついてしまうのです。

また、車検時は事務手数料もかかってしまうことを覚えておいてください。事務手数料というのは、車を車検場に運んで車検を通すための手数料です。代行手数料と呼ばれることもあり、この費用もディーラーや工場独自に設定されるため、事前にいくらになるかを確認しておいたほうがよいでしょう。

CLKクラスの維持費

前述した項目を含め、CLKクラスの中古車を購入した場合の維持費についてまとめてみましょう。

使用場所や目的による差もありますが、年額に換算したおおよその目安として、CLK200コンプレッサー アバンギャルドの年間維持費は以下のとおりです。

・自動車税・・・39,500円
・重量税・・・22,800円(2年分÷2)
・自賠責保険・・・10,005円(24か月分÷2)
・任意保険・・・約48,000円
・ガソリン代(年間1万km走行)・・・約157,000円
・駐車場代・・・約96,000円(全国平均)

前述したとおり、この他にも、整備や修理、メンテナンスなどの費用がかかることになります。

車を長く乗るためには日頃のメンテナンスを怠らないことが重要ですが、メルセデス・ベンツの高性能を維持するためにもメンテナンス費用は高額になることは理解しておいてください。

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※本記事は、2021年7月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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