中古車購入
更新日:2021.12.24 / 掲載日:2021.10.05

メルセデス・ベンツ GLCの燃費や税金など気になる維持費を紹介

Cクラスの先進性を踏襲したSUVモデルの「GLC」

2015年にGLKクラスの後継車として誕生したメルセデス・ベンツ GLCの気になるポイントを紹介していきます。

「燃費やボディサイズは?」「税金や車検代などの維持費はいくらかかる?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

GLCについて

メルセデス・ベンツ GLCは2016年2月に誕生した、同ブランドのプレミアムミドルサイズSUVです。この車種には、ガソリンの直噴ターボ、ディーゼルターボ、プラグインハイブリッド3種類のパワーユニットが用意されています。

ガソリンの直噴ターボモデルは、「GLC300 4マチック」でM264型の2.0L直列4気筒ガソリンターボエンジンを搭載しました。

一方、ディーゼルターボモデルは「GLC220d 4マチック」で、搭載されているエンジンは2.0L直列4気筒BlueTECクリーンディーゼルエンジンです。

また、プラグインハイブリッドモデルは「GLC350e 4マチック」で、最高出力211馬力を発生する2.0L直列4気筒ガソリンターボエンジンに最新世代のプラグインハイブリッドシステムを採用しています。このプラグインハイブリッドモデルは、時速130kmに達するまではモーターのみで走行ができるため、電気自動車のように使用することが可能です。

上記でご紹介した3つのグレードに関しては、SUVクーペモデルも存在しています。

インテリアもCクラスをベースとしており、そのデザインは機能的かつ高品質です。黒を基調としたインテリアで、グロス塗装されたスイッチ類やメタルによる加飾部分からも上質さが感じられます。

インパネ中央にはフローティングデザインの8.4インチワイドディスプレイが備わっているのが特徴。指でタッチして操作することができるだけでなく、ステアリングスイッチや音声入力などの多彩な機能を直感的に操作することができます。

装備面では、リアバンパーの下に足を近づけるだけでリアゲートを開閉できるEASY-PACK自動開閉ゲートや前席シートヒーターなどの便利な機能も全車に標準装備されているのが特徴です。

GLCのボディサイズ

GLCのボディサイズは、一体どれくらいあるのでしょうか。GLCはまだフルモデルチェンジされていないので、ここでは各グレードのボディサイズを比較してみましょう。

<世代:グレード:ボディサイズ>
初代
GLC220d 4マチック
全長4670mm×全幅1890mm×全高1645mm

初代
GLC300 4マチック
全長4670mm×全幅1890mm×全高1645mm

初代
GLC350e 4マチック
全長4670mm×全幅1890mm×全高1645mm

GLCは、どのグレードもすべて同じボディサイズです。

GLCはミドルサイズとされていますが、このボディサイズは日本全国にあるコインパーキングや立体駐車場に収まるのでしょうか。大手駐車場運営会社の「利用約款」によると、平地に設置する駐車場における「駐車することができる車両」の基準が以下のように定められています。

・車両全長:3300mm以上5000mm以下
・車両全幅:1400mm以上1900mm以下
・最高車両高:1200mm以上2100mm以下
・最低地上高:150mm以上

この基準を見る限り、GLCをコインパーキングへ駐車する場合、全長と全高に関しては問題ありません。しかし、全幅に関してはぎりぎり駐車できるといったところでしょう。

一方で、立体駐車場の駐車マスの幅と奥行きは、普通車用で2500mm×6000mm以上が原則とされています。高さ制限についてはその立体駐車場によって変わってきますので一概にはいえませんが、機械式の立体駐車場では1550mmの高さ制限を設けているところもあるようです。このタイプの駐車場だと、GLCを駐車することはできません。

GLCの安全装備

GLCには、安全装備として全モデルに「レーダーセーフティパッケージ」が標準装備されています。このレーダーセーフティパッケージとは、以下の内容がパッケージングされたものになります。

・ディストロニック・プラス(ステアリングアシスト付)
2種類のレーダーによって先行車を認識し、速度に応じた車間距離を維持する安全装備です。

・BASプラス(飛び出し検知機能付ブレーキアシスト・プラス)
先行車や歩行者との衝突危険性を検知した場合に、ディスプレイ表示と音で急ブレーキを促します。

・PRE-SAFEブレーキ(歩行者検知機能付)
BASプラスの警告にドライバーが反応しない場合に、軽いブレーキングで警告と衝突回避をサポートする安全装備です。

・リアCPA(被害軽減ブレーキ付後方衝突警告システム)
リアバンパーに設置されたレーダーセンサーが後方のクルマを監視します。車間距離と接近速度から衝突の危険があると判断するとハザードランプを素早く点滅させて後続車のドライバーに警告。
また、インジケーターがドライバーへ警告するだけでなく、停車中に後続車が減速しない場合は、後方からの衝突に備えてブレーキ圧を高めます。玉突き衝突を回避して二次被害を軽減することが可能なのです。

GLCにはこの他にも、先進の予防安全機能や装備が多数搭載されています。

トランクルーム・ラゲッジスペースの広さ

GLCの初代のトランクルームの広さをご紹介します。

<世代:グレード:容量>
初代
全グレード
550L

GLCのトランクルームはグレードによる違いはなく、すべて平常時で550Lの容量を確保しています。そのため、ゴルフバッグは最大で3個まで積載することが可能です。また、後席バックレストをすべて倒せば最大で1600Lまで拡大できます。

基本的にベンツ車は輸入車としては珍しく、ゴルフバッグの積載性を考慮して荷室が設計されています。GLCも開口部が広くフロアがフラットになっているので、荷物の積み降ろしがしやすくなっています。

GLCの燃費

GLCの燃費を見ていきましょう。まだフルモデルチェンジしていないGLCの測定モードはWLTCモードのみです。

そもそも測定モードは、時代が下がるごとに実走行に近い走行条件になっていきます。しかし、同じ条件になることはないので、カタログデータと実燃費には必ず乖離があります。そのため、あくまでも参考値として見ておくようにしてください。

<世代:グレード:燃費>
初代
GLC220d 4マチック
15.1km/L(WLTCモード)

初代
GLC300 4マチック
10.9km/L(WLTCモード)

初代
GLC350e 4マチック
12.3km/L(WLTCモード)

駆動方式はいずれも4WDで排気量もほとんど同じですが、燃料に関してはすべて異なります。

こうして比較してみるとディーゼルエンジンモデルの「GLC220d 4マチック」が、最も燃費性能が高く、ガソリンエンジンモデルの「GLC300 4マチック」の燃費性能が最も低いようです。

また、市街地では渋滞などもあるため燃費効率が悪くなり、反対に郊外では燃費効率が少し良くなる傾向があります。

GLCの税金

現在の日本での自動車に関する税金としては、購入時の消費税や自動車税環境性能割に加えて、毎年納める自動車税、車検の都度支払う自動車重量税などがあります。このうち自動車税は排気量ごとに額が決まっていますが、初回登録から13年経過すると、税額が15%程度割増になります。

<世代:グレード:年額>
初代
GLC220d 4マチック
36,000円(1,949cc)

初代
GLC220d 4マチック スポーツ
43,500円(2,142cc)

自動車税にはグリーン化特例の制度があり、初回登録の翌年度のみ税額が75%減額されるのが特徴。これにより、GLCでは「GLC350e 4マチック」がこの制度に適用されます。

また、自動車税は初回登録から13年を経過すると税額が割増されますが、GLCにはまだ対象モデルがありません。

続いて重量税ですが、GLCの重量は最も軽いもので1,740kg、最も重いもので2,110kgです。2,000kg未満の場合は1年あたり16,400円課税され、2,000kg以上の場合は1年あたり20,500円の課税となります。

初回登録から13年を超えたときと18年以上経過したときに重量税の額が割増されますが、こちらもまだ対象になるグレードは存在しません。

従来あった自動車取得税は2020年10月に廃止されましたが、新たに自動車税環境性能割が導入されています。これは燃費基準や環境性能に応じて税額が変わるものです。

エコカー減税の対象となる「GLC220d 4マチック」と「GLC350e 4マチック」は、非課税扱いです。また、「GLC300 4マチック」は環境割のみ減額対象となり、取得価額の1%が課税されます。

自賠責保険や任意保険料

続いて、GLCクラスの自賠責保険や任意保険料の額をご紹介します。

自賠責保険料は車種による違いはなく、白ナンバーの登録車の場合24か月分20,010円で、車検時に2年分まとめて支払うことになります。

任意保険料は車種や型式の料率クラス、運転者の年齢などによって変わってきますので一概にこの価格とは言い切れません。参考程度になりますが、損害保険料算出機構のホームページから形式別両立クラスのデータを算出しました。

保険料を算定する基準として型式ごとの事故実績に基づき設定されているもので、数値が低いほど保険料は安くなる仕組みです。ここでは、損害保険料算出機構のホームページで確認できた初代の料率クラスを確認しておきましょう。
※いずれも保険始期2021年1月1日~12月31日の場合です。

初代
GLC220d 4マチック
対人賠償責任保険7・対物賠償責任保険7・搭乗者傷害保険7・車両保険14

初代
GLC350e 4マチック
対人賠償責任保険7・対物賠償責任保険7・搭乗者傷害保険7・車両保険15

※料率クラスは損害保険料算出機構のサイトで算出しました。

GLCの車検代

GLCの車検時にかかる経費としては、大きく分けて法定費用と整備点検費用がありますが、法定費用は国産車と輸入車による違いはなく、排気量や車重で決まっています。

初代の「GLC300 4マチック」で見た場合、以下の費用がかかります。

・重量税・・・2年分で32,800円
・自賠責保険料・・・24か月で20,010円
・印紙代・・・1,200円

車検基本料金の内訳は、主に整備点検費用と事務手数料の2つです。

整備点検費用は車検の保安基準を満たすために必要となる点検や整備にかかる費用です。新規登録以降の車検でかかる費用なので「継続検査」とも呼ばれます。

この継続検査とは別に必要なのが、車が故障することを未然に防ぐ目的で行われる法定24か月点検です。一般的には、この2つの検査が点検費用の内訳となります。

また、事務手数料の費用は車検を受ける場所によって異なりますので、注意しましょう。

GLCの維持費

前述した項目を含め、GLCクラスの中古車を購入した場合の維持費についてまとめてみましょう。

使用場所や目的による差もありますが、年額に換算したおおよその目安として、初代の「GLC220d 4マチック」の年間維持費は以下のとおりです。

・自動車税・・・39,500円
・重量税・・・16,400円(2年分÷2)
・自賠責保険・・・10,005円(24か月分÷2)
・任意保険・・・約90,570円
・ガソリン代(年間1万km走行)・・・約91,200円
・駐車場代・・・約96,000円(全国平均)

さらに、その他の費用としてオイル代やタイヤ代などの消耗品も突発的に発生することもあるでしょう。これらの費用を備えておくと、万が一故障した際にも安心です。

ディーゼルエンジンの特徴

GLCのディーゼルエンジン搭載モデルは、「GLC220d 4マチック」です。

このグレードには2.0L直列4気筒BlueTECクリーンディーゼルエンジンが搭載され、9速オートマティックトランスミッション「9G‐トロニック(TRONIC)」が設定されています。

4気筒コモンレール直噴ディーゼルターボ・ユニットで、最高出力194馬力、最大トルク400Nmを発生させるのが特徴。低速域で物凄く静かだとは言えませんが、回転数やスロットル開度によらず滑らかさを保ちます。

GLCの中では最も燃費性能が高く、15.1km/Lとなっています。ガソリンエンジンモデルの「GLC300 4マチック」の燃費が10.9km/Lなのでその差は歴然でしょう。

ハイブリッドの特徴

GLCのプラグインハイブリッド搭載モデルは、「GLC350e 4マチック」です。

このグレードはプラグインハイブリッドのフルタイム4WDモデルとなっており、最高出力211馬力、最大トルク350Nmを発生する2.0L直列4気筒ガソリンターボエンジンに最新世代のプラグインハイブリッドシステムを採用しています。このことから、時速130kmまではモーターのみで走行することできるため、電気自動車のように使用することも可能です。

同車が採用している最新世代のプラグインハイブリッドシステムには、ダイムラーの完全子会社である「Deutsche ACCUmotive」によって生産された13.5kWhのリチウムイオンバッテリーが搭載されています。そのため、先代よりも蓄電容量がアップしたことでモーターアシストが向上しました。

メルセデス・ベンツ GLCの中古車を探す

※本記事は、2021年9月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。
この記事の画像を見る

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ