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更新日:2021.10.05 / 掲載日:2021.10.05

メルセデス・ベンツ GLE クーペの燃費や税金など気になる維持費を紹介

GLEのクーペスタイルとして誕生したプレミアムSUVの「GLE クーペ」

2016年にGLEのクーペスタイルとして誕生したメルセデス・ベンツGLE クーペについて、気になるポイントを紹介していきます。

「燃費やボディサイズは?」「税金や車検代などの維持費はいくらかかる?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

GLE クーペについて

メルセデス・ベンツ GLE クーペは、同ブランドのSUVのひとつであるGLEクラスのバリエーションとして誕生したクーペスタイルの高級SUVです。そんなGLE クーペは通常モデルの登場に遅れること1年、2016年に日本への輸入が開始されました。

GLE クーペは「そこに満ちる、艶やかな躍動」というコンセプトのもと、クーペスタイルでありながら大人が十分快適に過ごせる空間を確保しています。また、クーペならでは流麗かつ官能的なフォルムとSUVのたくましさを融合させることで、大型4ドアクーペの概念を新たな水準へと高めているのが特徴です。

特に2代目のエクステリアは、メルセデスのクーペの証であるシングルルーバーのダイヤモンドグリルや2分割で丸みを帯びたブロックデザインなどが個性を際立たせています。

インテリアも同様にクーペとSUVのおいしいとこ取りで、そこにメルセデス・ベンツならではの高級感が加わることで、モダンかつラグジュアリーな空間を醸し出しました。

このように、GLEクーペはプレミアムな特性はそのままに、メルセデス・ベンツのSUVとしての高いアイデンティティが込められています。

しなやかで俊敏なドライブもGLE クーペの特徴のひとつです。GLEクーペの駆動方式は4マチックと呼ばれるメルセデスの四輪駆動で、SUVらしく通常のオンロードから険しいオフロードまで、あらゆる路面に対応することができ、安定したトラクションを発揮します。

GLE クーペのトランスミッションは、他のメルセデス・ベンツのSUVと同じく9速のステップ式ATが搭載されています。

日本に輸入されていたGLE クーペの搭載エンジンは、初代、2代目ともに3.0Lのディーゼルターボですが、共通するのはクリーンな排ガスを追求している点のみです。特にエンジン方式はV型エンジンから直列エンジンに変更されており、より高い性能を追求し続けています。

GLE クーペは2020年のフルモデルチェンジにより、2代目が登場したばかりです。高級車としての快適性やSUVとしての性能、さらにはクーペの美しさなどさまざまな面のさらなる進化が期待されます。

GLE クーペのボディサイズ

GLE クーペのボディサイズは、一体どれくらいあるのでしょうか。ここでは、歴代のボディサイズを比較してみましょう。

<世代:グレード:ボディサイズ>
初代
GLE350d 4マチック クーペ
全長4905mm×全幅2015mm×全高1730mm

初代
GLE350d 4マチック クーペ スポーツ
全長4890mm×全幅2015mm×全高1730mm

2代目
GLE400d 4マチック クーペ スポーツ
全長4955mm×全幅2020mm×全高1715mm

GLE クーペの全長は、初代と2代目ともに5000mm近くになる非常に大柄なサイズです。そのため、一般的なドライバーの多くは取り回しに気を遣うでしょう。

いまや全幅1700mm以下の5ナンバー車はほとんど姿を消し、3ナンバー車が主流を占めていますが、その中でもGLE クーペの2000mm超という全幅は圧巻です。車両価格なども考慮すると、日常的に使う車として使用するのはなかなか厳しいかもしれません。

GLE クーペのサイズ感は、駐車場を使う際も他車との違いがはっきりとわかります。

多くのコインパーキングは、長さ4800mm~5000mm×幅2400mm~2500mm程度といわれていますが、GLE クーペは全長も全幅いずれも余裕がほぼありません。そのため、駐車可能な場所を探すだけでも一苦労するでしょう。

また、GLE クーペはクーペスタイルのSUVです。通常モデルのGLEよりは50~60mm程度低いですが、全高は1700mmを超えています。

全長や全幅も考えると、多くの立体駐車場に駐車することができません。ボディサイズが非常に大きいGLE クーペは、駐車場を確保するのも非常に困難であることを覚悟しておきましょう。

GLE クーペの安全装備

2016年に登場した比較的新しい車種であるGLE クーペには、世界最高水準の安全性能を追求するメルセデス・ベンツの名にふさわしい安全装備が搭載されています。

初代には、安全運転支援システムとして「インテリジェントドライブ」が搭載されており、パッシブセーフティとアクティブセーフティともに優れた「統合的安全性」を追求しています。

その核となる装備が「レーダーセーフティパッケージ」で、これは衝突の危険性を検知するとドライバーの運転操作をサポートしてくれる機能です。

2代目では安全機能がさらなる進化を遂げます。高度化されたステレオマルチパーパスカメラとレーダーセンサーによって、周囲の交通状況をより的確に把握することができるようになりました。

また、自動再発進機能付きの「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック」「アクティブステアリングアシスト」「渋滞時緊急ブレーキ機能」などの機能も追加されています。

特にアクティブブレーキアシスト(歩行者/飛び出し/右折時対向車検知機能付)は、国内初導入となる機能です。前走車や自転車、歩行者などの障害物との衝突の危険を警告してくれ、自動ブレーキで衝突回避をサポートしてくれます。

このように、GLEクーペは常に最高の安全性能にこだわり、最新世代の安全運転支援システムを装備しているのです。

トランクルーム・ラゲッジスペースの広さ

GLE クーペの初代から2代目までの、歴代のトランクルームの広さをご紹介します。

<世代:グレード:容量>
初代
GLE350d 4マチッククーペ
不明

2代目
GLE350d 4マチッククーペ
690L

GLE クーペはSUVとして、クーペボディながらあらゆる用途に対応する十分なラゲッジスペースを確保しています。

シートバックを立てた状態のラゲッジスペースについて、初代のデータは確認できませんでしたが、2代目は655Lの容量があります。これは、ゴルフバッグを3個積むことができる広さです。また、フル乗車の場合や荷物が多い場合でも、状況に応じて自在に使いこなせるというSUVの利便性の高さを持ち合わせています。

他のメルセデス・ベンツのSUVと同様、リヤには40:20:40の分割可倒式シートが搭載されています。荷物の積載量が増えても乗車人数に応じてシートバックを倒すことで、ラゲッジスペースを拡大することが可能。さらに2人乗車の場合はリヤシート全体を倒し、ラゲッジスペースを最大限に活用することもでき、2代目では1,790Lという大容量になります。

GLE クーペの燃費

GLE クーペの燃費性能ですが、初代と2代目では測定モードが異なります。そもそも測定モードは、時代が下がるごとに実走行に近い走行条件になっていくのが特徴。

とはいえ、同じ条件になるということはないので、カタログデータと実燃費には必ず乖離があります。そのため、あくまでも参考値として見ておくようにしてください。

<世代:グレード:燃費>
初代
GLE350d 4マチッククーペ
11.8km/L(JC08モード)

2代目
GLE400d 4マチッククーペスポーツ
11.7km/L(WLTCモード)

初代は当時一般的だったJC08モードですが、2代目ではより実走行条件に近いWLTCモードが採用されています。WLTCモードは、JC08モードよりも厳しい条件が課せされているため、より実走行に近い値となっているのが特徴です。

輸入されているGLE クーペにはディーゼルエンジンが搭載されており、同じ排気量のガソリンエンジンよりも燃費性能が優れています。

近年のヨーロッパ車で主流のダウンサイジングターボや、世界中で開発が進んでいるハイブリッドシステムなどは採用されていません。それでもGLE クーペのディーゼルエンジンは環境性能に配慮したものを使用しており、特に2台目には「OM656型」というクリーンディーゼルエンジンを搭載しています。

もちろん、近年のディーゼルエンジン搭載車と同様、GLEクーペのディーゼルにもターボが組み合わされています。ターボにより低回転域のトルクがアップされ、より使いやすいエンジン特性と省燃費を両立させました。

GLE クーペの税金

日本での自動車に関する税金としては、購入時の消費税や自動車税環境性能割に加えて、毎年納める自動車税、車検の都度支払う自動車重量税などがあります。このうち自動車税は排気量ごとに額が決まっていますが、初回登録から13年経過すると、税額が15%程度割増になります。

<世代:グレード:年額>
初代
GLE350d 4マチッククーペ
50,000円(2,987cc)

2代目
GLE400d 4マチッククーペスポーツ
50,000円(2,924cc)

GLE クーペはいずれの世代、グレードも排気量が3.0L以下のため、自動車税は年額50,000円です。自動車税にはグリーン化特例の制度があり, 初回登録の翌年度のみ税額が75%減額されますが、GLEクーペはいずれの世代も該当しません。

また、自動車税は初回登録から13年を経過すると税額が割増になります。しかし、2016年発売開始のGLE クーペでは対象モデルがありません。

続いて、重量税ですが日本に輸入されているGLEクーペは車重が2,000kgから2,500kgの間に入るため、本来の重量税は2年分で41,000円になります。初代については確認できませんでしたが、2代目はクリーンディーゼル搭載車としてエコカー減税の対象になるので、重量税は全額免除されるでしょう。

初回登録から13年を超えたときと18年以上経過したときに重量税の額が割増されますが、こちらもまだ対象になるグレードはありません。

従来あった自動車取得税は2020年10月に廃止され、新たに自動車税環境性能割が導入されました。これは燃費基準や環境性能に応じて税額が変わるものですが、2代目のGLEクーペは非課税の扱いになります。

自賠責保険や任意保険料

続いて、メルセデス・ベンツGLEクーペの自賠責保険や任意保険料の額をご紹介します。

自賠責保険料は、車種による違いはなく、白ナンバーの登録車の場合24か月分20,010円で、車検時に2年分まとめて支払うことになります。

任意保険料は、補償内容や保険会社、特約などの契約内容により大きく差が出るものであり、ドライバーの年齢や車種、用途も保険料を左右する要素になるため、正確な相場を出すのは難しいです。

参考程度になりますが、損害保険料算出機構のホームページから型式別両立クラスのデータを抜粋しました。保険料を算定する基準として型式ごとの事故実績に基づき設定されているもので、数値が低いほど保険料は安くなります。

ここでは、損害保険料算出機構のホームページで確認できた初代と2代目の料率クラスを確認しておきましょう。
※いずれも保険始期2021年1月1日~12月31日の場合です。

初代
GLE350d 4マチッククーペ
対人賠償責任保険6・対物賠償責任保険10・搭乗者傷害保険8・車両保険17

2代目
GLE400d 4マチッククーペスポーツ
対人賠償責任保険8・対物賠償責任保険8・搭乗者傷害保険7・車両保険17

※料率クラスは損害保険料算出機構のサイトで算出しました。

GLE クーペの車検代

メルセデス・ベンツ GLEクーペの車検時にかかる経費としては、大きく分けて法定費用と整備点検費用がありますが、法定費用は国産車と輸入車による違いはなく、排気量や車重で決まっています。

2代目の「GLE400d 4マチッククーペスポーツ」で見た場合、以下の費用がかかります。

・重量税・・・0円
・自賠責保険料・・・24か月で20,010円
・印紙代・・・1,200円

「GLE400d 4マチッククーペスポーツ」は、エコカー減税の対象になるので、重量税は全額免除されます。

基本的に車検整備はディーラーや整備工場などに依頼するのが一般的ですが、その際は整備点検費用がかかってしまうでしょう。車検時の整備内容により、料金は大きく違いますが、大きなトラブルがない限り法定費用と合算して15万円プラスアルファのお金を用意しておくのがおすすめです。

GLE クーペの維持費

前述した項目を含め、GLE クーペの中古車を購入した場合の維持費についてまとめてみましょう。

使用場所や目的による差もありますがおおよその目安として、2代目の「GLE400d 4マチッククーペスポーツ」の年間維持費は以下のとおりです。

・自動車税・・・50,000円
・重量税・・・0円
・自賠責保険・・・10,005円(24か月分÷2)
・任意保険・・・約50,000円
・ガソリン代(年間1万km走行)・・・約97,000円
・駐車場代・・・約96,000円(全国平均)

GLE400d 4マチッククーペスポーツは、エコカー減税の対象となっているため、年間の維持費は重量税分が節約できます。

また、GLE400d 4マチッククーペスポーツ含むGLE クーペのクリーンディーゼルモデルは、インジェクターやコモンレールなどディーゼルエンジン特有の部品の経年劣化による故障にも注意しなくてはいけません。故障したときに備えた、修理費用を見込んでおくことが大切です。

ディーゼルエンジン・ハイブリッドの特徴

日本に輸入されているGLE クーペでは、初代と2代目のすべてのグレードにディーゼルターボエンジンを搭載しているのが特徴です。

初代に搭載されるV型6気筒の2,986ccエンジンには、ピエゾインジェクターを用いた最新のコモンレールシステムや電子制御式可変ターボなどの先進技術が取り入れられています。

一方、2代目では2,924ccの直列6気筒「OM656」にエンジンが変更されており、静かでスムーズなサウンドを実現させました。また、このエンジンは、243 kW(330ps)と、メルセデス・ベンツの乗用車の中でも最高水準の出力を誇ります。

そのため、GLE クーペのディーゼルエンジンは、初代、2代目ともにクリーンディーゼルとして、燃費性能とクリーンな排ガスを高い次元で両立させているのが特徴です。

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※本記事は、2021年9月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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