中古車購入
更新日:2021.10.12 / 掲載日:2021.10.12
メルセデス・ベンツ Gクラスの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
メルセデス・ベンツ Gクラスの歴史
1979年、軍用車両にルーツを持つオフロードモデルとしてメルセデス・ベンツからGクラスの初代が登場します。このときはまだ、Gクラスは日本に導入されていませんでした。1994年、ようやく日本に導入され、3.2L直列6気筒DOHCエンジンを搭載する「Gクラス G320」と「Gクラス G320 ロング」の2種類が設定されました。乗員定員数は、いずれも7名となっています。
1997年、ルーフと後部のボディの上半分をキャンバストップにした「Gクラス G320 カブリオ」を追加しました。このときエンジンにも改良を加えたため、馬力がアップしています。
2001年、マイナーチェンジが行われ、メーターパネルやセンターコンソールなどのインテリアデザイン、レイアウトを一新。これにより、質感と操作性をより向上させています。
2004年、安全装備の充実化がなされ、RSウインドウバッグや後席中央3点式シートベルトおよびISO-FIX対応チャイルドセーフティシート固定装置などを標準装備しました。また、AMGモデルを除いたグレードのアルミホイールデザインを変更して、よりダイナミックさを感じられる仕様になっています。
2012年、新世代の5.5L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載する「Gクラス G63 AMG」と6.0L V型12気筒ツインターボエンジンを搭載する「Gクラス G65 AMG」、5.5L V型8気筒エンジンを搭載する「Gクラス G550」を設定しました。
2016年、3.0L V6直噴ディーゼルターボエンジンを搭載する「Gクラス G350d」を設定します。
2018年、初のフルモデルチェンジが行われ、Gクラスの2代目が登場。先代に比べてボディサイズが拡大しているため、オフローダーとして強い存在感を発揮しているのが特徴です。この世代では「Gクラス G350d」と「Gクラス G550」が継続して設定されています。
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Gクラス G350d

ディーゼルターボエンジン搭載の「Gクラス G350d」
Gクラス G350dは、初代の2016年1月に設定されたグレードです。3.0L V6直噴ディーゼルターボエンジンを搭載しており、設定当初の最高出力は245馬力を発揮するパフォーマンスを兼ね備えていました。トランスミッションには、9G‐TRONICトランスミッションを採用しているため、変速ショックの少ない滑らかな走りや乗り心地を実現。
2代目でも継続して販売されており、現行モデルでは最高出力が286馬力までにアップしています。
中古で購入する際の目安となる予算
Gクラス G350dを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。<年式:予算目安>
2016年式:698万円~1080万円
2017年式:798万円~1198万円
2018年式:918万円〜1190万円
2019年式:流通量希少のため算出不可
2020年式:流通量希少のため算出不可
2021年式:流通量希少のため算出不可
Gクラス G350dの中古車は、現時点の中古車市場には120台以上が流通しています。比較的新しいグレードのため、全体的に車両状態がよく、走行距離が短いものが多いです。
先代モデルとの比較
初代:2016年~2018年Gクラス G350dは、初代の終盤に設定されました。
装備面では、フルオートエアコンやクルーズコントロール、本革巻きステアリングなどを標準装備しています。
現時点の中古車市場に流通するすべての車両は、この世代に登場したものです。最も古いものでも登場からまだ5年ほどしか経過していないので、価格はかなり高めとなっています。
エンジンは3.0L V型6気筒ディーゼルターボ最高出力245ps。ボディサイズは全長4575mm×全幅1860mm×全高1970mmです。
2代目(現行モデル):2018年~
この世代でも、Gクラス G350dは引き続き設定されます。
装備面に大きな変更はないですが、わずかながらエンジンの最高出力がアップしているのが特徴です。また、初代ではオプション設定となっていた本革シートが標準装備されるようになりました。
この世代のGクラス G350dの中古車は、現時点では1台も流通していないため、まだしばらくは手に入れるのは難しいかもしれません。
エンジンは3.0L直列6気筒ディーゼルターボ最高出力286ps。ボディサイズは全長4660mm×全幅1930mm×全高1975mmです。
人気のあるカラー
Gクラス G350dのボディカラーは、下記の10色が設定されています。・オブシディアンブラック(M)
・マグネタイトブラック(M)
・ポーラーホワイト(S)
・エメラルドグリーン(M)
・カバンサイトブルー(M)
・ルビーライトレッド(M)
・セレナイトグレー(M)
・イリジウムシルバー(M)
・モハーベシルバー(M)
・ブリリアントブルー(M)
この中では、漆黒の「オブシディアンブラック(M)」が人気です。
※(S)とはソリッドペイントを意味し、(M)とはメタリックペイントを意味します。
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Gクラス G550

高い走行性能を実現した「Gクラス G550」
Gクラス G550は、初代の2012年8月に設定されたグレードです。初代では、5.5L V型8気筒エンジンを搭載していましたが、2015年に一部改良が行われた際に4.0L V8直噴ツインターボエンジンに変更となりました。
2代目のトランスミッションには、Gクラス G350d同様の細かな変速を可能とした9G‐TRONICトランスミッションを採用。サスペンションには、前輪にダブルウィッシュボーン型独立懸架式を装備し、後輪にはリジットアクスル式を採用することで、走破性を重視した高い走行性能を実現しました。
中古で購入する際の目安となる予算
Gクラス G550を中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。<年式:予算目安>
2012年式:流通量希少のため算出不可
2013年式:668万円~845万円
2014年式:778万円
2015年式:840万円~1088万円
2016年式:899万円~1148万円
2017年式:1180万円
2018年式:1083万円~1735万円
2019年式:1458万円
2020年式:流通量希少のため算出不可
2021年式:流通量希少のため算出不可
Gクラス G550は設定から9年ほど経過していますが、中古車の流通量はあまり多くなく、20台ほどしか流通していません。いずれも高額なので、もう少し価格が下がってから購入することをおすすめします。
先代モデルとの比較
初代:2012年~2018年Gクラス G550は、初代で行われたマイナーチェンジで設定されました。
初代のトランスミッションには、当時最新鋭の7G-TRONIC PLUSを採用しています。
比較的設定期間の長いグレードですが、あまり中古車の流通量は多くありません。一番安い価格で取引されているものでも600万円以上と非常に高額のため、購入にはかなりの予算が必要でしょう。
エンジンは5.5L V型8気筒ターボ最高出力387ps。ボディサイズは全長4530mm×全幅1810mm×全高1970mmです。
2代目(現行モデル):2018年~
Gクラス G550は、2代目でも引き続き設定されます。
もともと初代の後期に設定されたグレードなので、装備面で大きな変更はないですが、初代で装備されていなかった本革巻きステアリングが2代目のGクラス G550には標準装備されています。
この世代の中古車は、現時点で数台が流通しています。しかし、すべてが1000万円を超える価格がついているので、中古車として購入するには現実的ではないでしょう。
エンジンは4.0L V型8気筒ツインターボ最高出力422ps。ボディサイズは全長4660mm×全幅1930mm×全高1975mmです。
人気のあるカラー
Gクラス G550のボディカラーは、下記の23色が設定されています。・オブシディアンブラック(M)
・マグネタイトブラック(M)
・ポーラーホワイト(S)
・エメラルドグリーン(M)
・カバンサイトブルー(M)
・ルビーライトレッド(M)
・セレナイトグレー(M)
・イリジウムシルバー(M)
・モハーベシルバー(M)
・ブリリアントブルー(M)
・マグノナイトブラック(マット)
・モカブラック(M)
・ダイヤモンドホワイト(M)
・ペリクラスグリーン(M)
・ミスティックブラウン(M)
・シトリンブラウン(M)
・グラファイト(M)
・インジウムグレー(M)
・サウスシーブルー(M)
・ヒヤシンスレッド(M)
・ジュピターレッド(S)
・ミスティックブルー(M)
・トラバーチンベージュ(M)
この中では、ラメ塗装の入った白色の「ダイヤモンドホワイト(M)」が人気です。
※(マット)はマットペイントを意味します。
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Gクラス G63 AMG

Gクラスのハイパフォーマンスモデル「Gクラス G63 AMG」
Gクラス G63 AMGは、初代の2012年8月に設定されたグレードです。エンジンには、当時の新世代となるV型8気筒ツインターボエンジンを搭載しており、最高出力は544馬力にも及びます。
また、グレード名につけられた「AMG」は、他のグレードよりも機能や装備を充実化させていることを示すもので、メルセデスAMG社がチューニングしたグレードであることを表しています。そのため、他のグレードでは18インチアルミホイールを装備していますが、このグレードでは20インチアルミホイールを装備するなど、差別化が図られています。
中古で購入する際の目安となる予算
Gクラス G63 AMGを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。<年式:予算目安>
2012年式:830万円
2013年式:836万円~1228万円
2014年式:898万円~1090万円
2015年式:1065万円~1200万円
2016年式:1385万円
2017年式:流通量希少のため算出不可
2018年式:流通量希少のため算出不可
初代で7年ほど設定されていたGクラス G63 AMGの中古車は、20台程度しか流通していません。登場時は1700万円以上の価格で販売されていたため、中古車であってもあまり値下がっておらず、どの年式もかなりの高価格で取引されています。
先代モデルとの比較
初代:2012年~2018年Gクラス G63 AMG は、初代で行われたマイナーチェンジで設定されました。
このグレードはハイパフォーマンスモデルとして位置づけられていたため、AMGグレードならではのスポーティーな装備が搭載することが可能です。そのため、AMGレザーエクスクルーシブパッケージをオプションで設定することができ、これによりインテリアのカラーを真っ赤なレザーに変更することができるようになりました。
その他の主な装備としては、フルオートエアコンやパワーウィンドウ、クルーズコントロール、運転席パワーシート、ウッドパネル、プライバシーガラスなどを標準装備しています。
Gクラス G63 AMGの中古車は、現時点の中古車市場には20数台が流通しています。すでに販売を終了しているグレードなので、今後流通量が増える可能性は少ないでしょう。仮に増えたとしても、このグレードの特性からかなりの高価格での取引が予想されるので、よく考えた上で購入を決めたほうがよさそうです。
エンジンは5.5L V型8気筒ツインターボ最高出力544ps。ボディサイズは全長4575mm×全幅1860mm×全高1950mmです。
人気のあるカラー
Gクラス G63 AMGのボディカラーは、下記の12色が設定されています。・オブシディアンブラック(M)
・マグネタイトブラック(M)
・カルサイトホワイト(S)
・ペリクレースグリーン(M)
・ペリドットブラウン(M)
・パラジウムシルバー(M)
・テノライトグレー(M)
・インジウムグレー(M)
・イリジウムシルバー(M)
・チューライトレッド(M)
・タンザナイトブルー(M)
・サンディンベージュ(M)
この中では、漆黒の「オブシディアンブラック(M)」が人気です。
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Gクラス G65 AMG

走破性の高いスーパーオフローダーモデルとして誕生した「Gクラス G65 AMG」
Gクラス G65 AMGは、初代の2012年8月に設定されたグレードです。エンジンには、当時新世代となるV型12気筒ツインターボエンジンを搭載し、その最高出力は612馬力を誇ります。走破性の高いスーパーオフローダーモデルとして位置づけられており、トランスミッションには7G-TRONIC PLUSを採用し、よりスムーズな変速と優れた燃費を実現させました。
また、エクステリアやインテリアにはAMGモデル専用の装備や機能が採用されています。
中古で購入する際の目安となる予算
Gクラス G65 AMGの中古で購入する際の目安となる予算をご紹介したいところですが、こちらのグレードは現時点で中古車市場には1台も流通していないため、中古車の相場を割り出すことができませんでした。Gクラスのスーパーオフローダーモデルとして位置づけられていたGクラス G65 AMGは、新車価格も3000万円を超える非常に高額なグレードです。そのため、保有している人は少ないでしょう。また、簡単に手放そうと考えるような価格でもないので、今現在流通していないのはある意味当然のことかもしれません。
先代モデルとの比較
初代:2012年~2018年Gクラス G65 AMGは、初代で行われたマイナーチェンジで設定されました。
走破性の高いスーパーオフローダーモデルとして設定され、サスペンションには前後輪ともにはコイルスプリング式リジッドアクスル式を採用しています。最高出力も612馬力にも及ぶため、0kmから100kmまで加速するのにかかる時間はわずか5.3秒とスポーツカーなみの速さをたたき出しました。
インテリアでは、ビスポーク・プログラムであるdesignoを採用しています。そのため、車内には最高級のレザーがふんだんに用いられており、カラーは全8色から選ぶことが可能です。
現時点の中古車市場では、Gクラス G65 AMGの中古車は1台も流通していません。かなり希少なモデルといえるため、購入を検討しているのであれば、中古車市場をこまめにチェックして流通するのを待つしかないでしょう。ただし、非常に高額な価格となることは覚悟しておいたほうがいいかもしれません。
エンジンは6.0L V型12気筒ツインターボ最高出力612ps。ボディサイズは全長4575mm×全幅1860mm×全高1950mmです。
人気のあるカラー
Gクラス G65 AMGのボディカラーは、下記の12色が設定されています。・オブシディアンブラック(M)
・マグネタイトブラック(M)
・カルサイトホワイト(S)
・ペリクレースグリーン(M)
・ペリドットブラウン(M)
・パラジウムシルバー(M)
・テノライトグレー(M)
・インジウムグレー(M)
・イリジウムシルバー(M)
・チューライトレッド(M)
・タンザナイトブルー(M)
・サンディンベージュ(M)
この中では、漆黒の「オブシディアンブラック(M)」が人気です。
※本記事は、2021年10月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。
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