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更新日:2021.10.12 / 掲載日:2021.10.12

メルセデス・ベンツ SLKの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

1996年から2016年まで販売されていたオープンカーモデルのメルセデス・ベンツ SLKに関して、今回はグレード別に紹介していきます。

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

メルセデス・ベンツ SLKの歴史

1996年、メルセデス・ベンツのコンパクトサイズの2シーターフルオープンモデルとしてドイツ本国で初代のSLKが登場します。トップ部分にはソフトトップではなく、バリオルーフの電動で開閉できるハードトップを採用しているのが特徴です。これにより、ルーフを開いた状態からおよそ28秒でクーペ仕様に変更させることが可能です。

1997年、日本にSLKが導入され、2.3L直列4気筒スーパーチャージャーエンジンを搭載する「SLK 230 コンプレッサー」が設定されました。

2000年、導入当初から設定されていたSLK 230 コンプレッサーに加え、新たに3.2L V6OHCエンジンを搭載する「SLK 320」が追加されています。

2004年、初のフルモデルチェンジが行われ、SLKの2代目が登場。この世代では、全長から全幅、ホイールベースを一回り大きくしており、フロントエンドのデザインがF1レースマシンを彷彿とさせる同社のSLRマクラーレンをモチーフに取り入れられました。

エンジンは新開発のエンジンを採用しており、グレードも一新されています。このとき、3.5L V型6気筒エンジンを搭載する「SLK 350」、5.5L V型8気筒エンジンを搭載する「SLK55 AMG」がラインナップされました。

2011年、SLKの3代目が登場します。先代ではSLRマクラーレンをモチーフにしていたデザインを、この世代ではSLS AMGを連想させるデザインに変更させました。

2013年、一部改良が行われ、1.8L直列4気筒ターボエンジンを搭載する「SLK 200 MT」を新たに設定します。

2014年、1.8L直列4気筒ターボエンジンを搭載する「SLK 200 トレンド+(プラス)」と「SLK 200 エクスクルーシブ」を追加しました。

2015年、SLK最後の一部改良が行われ、2.0L直列4気筒BlueDIRECTターボエンジンを搭載する「SLK 200 MT AMGスポーツパッケージ」を設定。

2016年、SLCクラスという車名に変更し、SLKとしての販売が終了しました。

メルセデス・ベンツ SLKの中古車を探す

SLK 200 MT

SLKのベースグレードとして設定された「SLK 200 MT」
SLK 200 MTは、3代目の2013年8月に設定されたグレードです。

設定された当初のエンジンには、1.8L直列4気筒ターボエンジンを搭載していました。

装備面では、フルオートエアコンやクルーズコントロール、本革巻きステアリングなどを搭載。本革シートに関しては、オプションで設定することが可能です。

2015年8月に行われた一部改良では、エンジンが2.0L直列4気筒BlueDIRECTターボエンジンに変更されています。

中古で購入する際の目安となる予算
SLK 200 MTを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2013年式:229万円〜358万円
2014年式:324万円
2015年式:流通量希少のため算出不可
2016年式:流通量希少のため算出不可

SLK 200 MTの中古車は、現時点の中古車市場には5台しか流通していませんでした。登場してから少し時間が経っているので、価格は落ち着いてきています。この価格でメルセデス・ベンツのスポーツカーを手に入れられるのは安いと考えていいかもしれません。

先代モデルとの比較
3代目:2013年~2016年
SLK 200 MTは、3代目の中盤である2013年に設定されました。

3代目のSLKに設定されたグレードの中でも、ベースグレードとして位置づけられており、新車価格も490万円ほどと一番安い価格で販売されていました。

2015年8月の一部改良が行われましたが、搭載するエンジンが変更された程度で、そのほかの装備に関しては大きな変更点はありません。アルミホイールに関しても、前年式で17インチアルミホイールを搭載しています。

安全装備には、ABSや盗難防止システム、ブレーキアシストなどの充実した装備を採用しました。

SLK 200 MTは登場から9年以上の時間が経過しているので、ほかのグレードよりは手を出しやすい価格で取引されているようです。しかし、流通量としては少ないため、選択肢は多くありません。いくら安いとは言え車両状態をしっかりと確認したうえで購入することをおすすめします。

エンジンは1.8L直列4気筒ターボ最高出力184ps、2015年8月以降は2.0L直列4気筒ターボ最高出力184ps。ボディサイズはいずれも全長4145mm×全幅1845mm×全高1305mmです。

人気のあるカラー
SLK 200 MTのボディカラーは、下記の11色が設定されています。

・ブラック(S)
・ポーラーホワイト(S)
・ファイアオパール(S)
・オブシディアンブラック(M)
・テノライトグレー(M)
・インジウムグレー(M)
・イリジウムシルバー(M)
・パラジウムシルバー(M)
・ダイヤモンドシルバー(M)
・ヒヤシンスレッド(M)
・カバンサイトブルー(M)

この中では、漆黒の「オブシディアンブラック(M)」が人気です。

※(S)はソリッドペイントを意味し、(M)はメタリックペイントを意味します。

SLK 200 MT AMGスポーツパッケージ

AMGスポーツパッケージを標準装備する「SLK 200 MT AMGスポーツパッケージ」
SLK 200 MT AMGスポーツパッケージは、3代目の2015年8月に設定されたグレードです。

SLK 200 MTをベースとしたAMG仕様のモデルとなっており、エンジンには2.0L直列4気筒BlueDIRECTターボエンジンを搭載しました。

AMG仕様なので、エクステリアには18インチAMG5スポークアルミホイールなどを装備するAMGスポーツパッケージを標準装備。インテリアではレッドカラーのステッチやシートベルトなどを採用しています。

中古で購入する際の目安となる予算
SLK 200 MT AMGスポーツパッケージの中古で購入する際の目安となる予算をご紹介したいところですが、こちらのグレードは現時点で中古車市場には1台も流通していないため、中古車の相場を割り出すことができませんでした。

そもそもSLK200MT AMGスポーツパッケージは、SLKが販売終了する2年前に設定されたグレードです。販売期間も短いため、このグレードを保有しているユーザー自体少ないと考えられます。そのため、見つけ出すにはなかなか難しいグレードかもしれません。

先代モデルとの比較
3代目:2015年~2016年式
SLK 200 MT AMGスポーツパッケージは、3代目の終盤に設定されました。

このグレードの最大の特徴は、6速マニュアルトランスミッションを装備したAMG仕様のモデルであることです。マニュアルトランスミッションを装備することで、オートマティックトランスミッションよりもダイレクトな操作感覚を味わうことができます。

装備面では、フルオートエアコンやクルーズコントロール、本革巻きステアリングなどを標準装備。アルミホイールには、AMG仕様のモデルとして18インチAMG5スポークアルミホイールを採用しています。

安全装備も充実しており、運転席、助手席、サイドにエアバッグを装備するほか、ブレーキアシストなども搭載されました。

SLK 200 MT AMGスポーツパッケージは、SLKが販売終了になる終盤に設定されていることもあってか、現時点の中古車市場には1台も出回っていません。今後、流通量が増えることを期待できないグレードであるため、手に入れるのは難しいでしょう。

エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力184ps。ボディサイズは全長4145mm×全幅1845mm×全高1295mmです。

人気のあるカラー
SLK 200 MT AMGスポーツパッケージのボディカラーは、下記の10色が設定されています。

・ブラック(S)
・ポーラーホワイト(S)
・ファイアオパール(S)
・オブシディアンブラック(M)
・インジウムグレー(M)
・セレナイトグレー(M)
・イリジウムシルバー(M)
・ダイヤモンドシルバー(M)
・ヒヤシンスレッド(M)
・カバンサイトブルー(M)

この中では、漆黒の「オブシディアンブラック(M)」が人気です。

SLK 200 エクスクルーシブ

レーダーセーフティパッケージを標準装備する「SLK 200 エクスクルーシブ」
SLK 200 エクスクルーシブは、3代目の2014年8月に設定されたグレードです。

設定当初は1.8L直列4気筒ターボエンジンを搭載していましたが、2015年8月以降のモデルでは1.8L直列4気筒BlueDIRECTターボエンジンを搭載しています。これにより、優れた動力性能と高い環境性能を実現しているのが特徴です。

また、先進安全運転支援システムであるレーダーセーフティパッケージも標準装備されています。

中古で購入する際の目安となる予算
SLK 200 エクスクルーシブを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2014年式:269万円〜299万円
2015年式:293万円〜308万円
2016年式:流通量希少のため算出不可

SLK 200 エクスクルーシブは、現時点の中古車市場には6台が流通していました。このグレードも設定期間が短いため、流通量は多くありません。しかし、価格的には落ち着いてきているので、他のメルセデス・ベンツ車に比べると手を出しやすいかもしれません。

先代モデルとの比較
3代目:2014年~2016年
SLK 200 エクスクルーシブは、3代目の後半に設定されたグレードです。

誕生した当初は、1.8L直列4気筒ターボを搭載していました。

2015年8月に行われた一部改良では、変速ショックが少なく快適な乗り心地を実現する9速オートマティックトランスミッションの9G-TRONICを新たに採用。また、このときエンジンも2.0L直列4気筒BlueDIRECTターボエンジンに変更しています。同時に、従来オプションでしか設定することができなかったダイナミックハンドリングパッケージを標準装備しました。

SLK 200 エクスクルーシブは設定期間が2年ほどなので、中古車の流通量は6台とあまり多くありませんでした。販売終了から6年ほどしか経過していませんが、価格は新車価格600万円の半分以下にまで下がってきているので、購入しやすくなっているでしょう。

エンジンは2014年8月以降が1.8L直列4気筒ターボ最高出力184ps、2015年8月以降は2.0L直列4気筒ターボ最高出力184ps。ボディサイズはいずれも全長4150mm×全幅1845mm×全高1295mmです。

人気のあるカラー
SLK 200 エクスクルーシブのボディカラーは、下記の12色が設定されています。

・ブラック(S)
・ポーラーホワイト(S)
・ファイアオパール(S)
・オブシディアンブラック(M)
・ダイヤモンドホワイト(M)
・テノライトグレー(M)
・インジウムグレー(M)
・イリジウムシルバー(M)
・パラジウムシルバー(M)
・ダイヤモンドシルバー(M)
・ヒヤシンスレッド(M)
・カバンサイトブルー(M)

この中では、ラメ塗装の入った白色の「ダイヤモンドホワイト(M)」が人気です。

SLK 200 トレンド+(プラス)

エクステリアやインテリアが充実している「SLK 200 トレンド+(プラス)」
SLK 200 トレンド+(プラス)は、3代目の2014年8月に設定されたグレードです。

エンジンには、1.8L直列4気筒ターボエンジンを搭載しています。

エクステリアやインテリアが充実しており、18インチAMG5スポークアルミホイールやレッドカラーのステッチやシートベルトなどを設定することができるAMGスポーツパッケージを標準装備しているのが特徴です。また、シートヒーターや自動防眩ミラーなども標準装備されました。

中古で購入する際の目安となる予算
SLK 200 トレンド+(プラス)を中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2014年式:流通量希少のため算出不可
2015年式:248万円~315万円
2016年式:流通量希少のため算出不可

SLK 200 トレンド+(プラス)は、SLKが販売終了するおよそ2年前に設定されたグレードです。保有しているユーザーが少ないのか、中古車に流通する台数もわずか2台と非常に少なめでした。このことから、条件に合った中古車を見つけるのは少し難しいかもしれません。

先代モデルとの比較
3代目:2014年~2016年
SLK 200 トレンド+(プラス)は、3代目の後半に設定されました。

もともと2013年8月に設定されていた「SLK 200 トレンド」というグレードと入れ替わる形で設定されているため、SLK 200 トレンドとの装備内容に大きな違いはありません。その一方で、先進安全運転支援システムのレーダーセーフティパッケージを標準装備しているなど、安全面の強化が図られています。

2015年8月には一部改良が行われ、夏の暑い時期などにシート表面温度の上昇を抑えることのできるサンリフレクティングレザー、ヘッドレストの下の部分から温風が吹き出すエアスカーフなどが標準装備されました。

SLK 200 トレンド+(プラス)は登場から時間が経過しているので、中古車価格自体は落ち着きつつあるようです。しかし、その流通量は2台と非常に少ないため、条件に合った車両を見つけ出すのは少し難しいかもしれません。

エンジンは1.8L直列4気筒ターボ最高出力184ps。ボディサイズは全長4145mm×全幅1845mm×全高1305mmです。

人気のあるカラー
SLK 200 トレンド+(プラス)のボディカラーは、下記の11色が設定されています。

・ブラック(S)
・ポーラーホワイト(S)
・ファイアオパール(S)
・オブシディアンブラック(M)
・テノライトグレー(M)
・インジウムグレー(M)
・イリジウムシルバー(M)
・パラジウムシルバー(M)
・ダイヤモンドシルバー(M)
・ヒヤシンスレッド(M)
・カバンサイトブルー(M)

この中では、真っ白な「ポーラーホワイト(S)」が人気です。

※本記事は、2021年10月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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グーネットマガジン編集部

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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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