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更新日:2021.10.13 / 掲載日:2021.10.13
メルセデス・ベンツ Gクラスの燃費や税金など気になる維持費を紹介
オフロードでの走破性を考慮して設計されたクロスカントリーモデルの「Gクラス」
オフロードでの走破性を考慮して設計され、1979年から現在もなお販売されているクロスカントリーモデルのメルセデス・ベンツ Gクラスの気になるポイントを紹介していきます。
「燃費やボディサイズは?」「税金や車検代などの維持費はいくらかかる?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
Gクラスは、もともと軍用車両であったものをベースとしており、実際に1979年NATOに正式採用されました。その際に、ドイツ語でオフロード車を意味する「ゲレンデヴァーゲン」という名称を与えられています。のちに名づけられるGクラスの「G」は、民生転用する際にこの「ゲレンデヴァーゲン」の頭文字を取って名づけられたものでした。
1994年からは、ようやく日本へと導入されます。このとき日本には、3.2L直列6気筒ターボエンジンを搭載する「G320」と「G320 ロング」の2つのグレードが設定されました。
その後、2001年に行われたマイナーチェンジで、メーターパネルやセンターコンソールなどのデザイン、レイアウトを一新させています。
現行モデルとなる2代目のGクラスが日本に登場したのは、2018年です。この世代のGクラスの主なグレード構成は、以下の3つとなっています。
・エントリーモデルでありディーゼルエンジン搭載モデルである「G350d」
・同じくディーゼルエンジン搭載モデルの「G400d」
・ガソリンエンジン搭載モデルの「G550」
ディーゼルエンジンモデルのG350dとG400dには3.0L V6直噴ディーゼルターボエンジンが、ガソリンエンジンモデルのG550には4.0L V8直噴ツインターボエンジンが搭載されました。
いずれのグレードもトランスミッションには、9G‐TRONICトランスミッションを採用しています。このトランスミッションは従来のモデルよりも2段ギアが多く、高いギアを使ってエンジン回転数を低くすることにより消費燃料の低減に成功しています。
Gクラスは、近年世界的に一大ブームとなっているSUVの中でも、本格的なオフロード走行に対応できる数少ないモデルとして日本でも非常に人気の高いモデルです。
<世代:グレード:ボディサイズ>
初代(1994年式)
G320
全長4040mm×全幅1800mm×全高1965mm
初代(2012年式)
G550
全長4575mm×全幅1860mm×全高1970mm
2代目
G550
全長4660mm×全幅1930mm×全高1975mm
Gクラスは初代の設定期間が非常に長いため、同じ世代でも全高に関しては登場時の1994年式と初代後半に登場した2012年式では500mm以上の差があります。
パッと見ただけでもかなり大きなボディサイズに見えるGクラス。コインパーキングに停められるかどうかは気になるところです。大手駐車場運営会社の「利用約款」によると、平地に設置する駐車場における「駐車することができる車両」の基準が以下のように定められています。
・車両全長・・・3300mm以上5000mm以下
・車両全幅・・・1400mm以上1900mm以下
・最高車両高・・・1200mm以上2100mm以下
・最低地上高・・・150mm以上
これを見る限りGクラスは、どちらの世代であっても全長と全高に関しては何とか収まるサイズ感です。ただし、全幅に関して初代はギリギリで、2代目にいたっては少し枠をはみ出してしまうでしょう。
立体駐車場の高さ制限については、駐車場によって変わってきますが、一般的に1550mmまでの高さ制限を設けているところが多いとです。そのため、全世代のGクラスを駐車することはできません。
このような状況から、Gクラスを停める駐車場探しには少し苦労する可能性があります。
主な安全装備の内容は、以下のとおりです。
・アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック
高速走行時から渋滞時まで自動で前を走る車との最適な車間距離をキープする機能です。安全性を高め、ドライバーの疲労を軽減します。
・ブラインドスポットアシスト
リアバンパーの左右に付いたレーダーで車両の斜め後ろのミラーで見えない死角エリアをモニターし、車両がいるとドアミラー内蔵のインジケーターが点灯して注意喚起してくれる機能です。
・アクティブブレーキアシスト(歩行者検知機能付)
前を走る車や歩行者などとの衝突の危険を警告してくれる機能で、ドライバーが反応しない場合は自動ブレーキが作動します。前走車や歩行者との衝突回避をアシストする機能です。
・トラフィックサインアシスト
一般道や高速道路を走行中にカメラが制限速度などの標識を読み取りディスプレイに表示してくれる機能です。制限速度を超えた場合、ドライバーに警告音で注意喚起します。
・リアクロストラフィックアラート
駐車スペースからバックで出るときに後方を横切るクルマなどを検知した場合、表示と音で警告してくれる機能です。必要な場合には、自動ブレーキも作動します。
<世代:容量>
初代
480L
2代目
667L
もともとメルセデス・ベンツは輸入車としては珍しく、ゴルフバッグの積載性を考慮して荷室が設計されています。そのため、Gクラスのラゲッジスペースはスクエアで広々としており、積載量も大きいので、たくさんの荷物を積み込むことができるでしょう。
初代は5人乗車の平常時で480L、2代目でも同じく5人乗車の平常時で667Lの容量となっているため、初代ではゴルフバッグは2個、2代目では4個を積載することが可能です。ただし、2代目に関しては3個のゴルフバッグを横に並べた上に4個目を乗せるというイメージになります。
また、注意してほしいのはGクラスの場合、リヤタイヤの上の部分にタイヤハウスが突出しているので、ゴルフバッグなどの縦や横に長い荷物を積むときには少し工夫が必要になるかもしれません。
基本的に測定モードは、時代が下がるごとに実走行に近い走行条件になります。しかし、まったく同じ条件にはならないので、カタログデータと実燃費には必ず乖離があるのです。これらのことから、ここでの情報はあくまでも参考値として見ておくようにしてください。
<世代:グレード:燃費>
初代
G350d
10.3km/L(JC08モード)
初代
G550
非公表
2代目
G350d
9.9km/L(WLTCモード)
2代目
G550
7.2km/L(WLTCモード)
いずれも駆動方式は4WDで、G350dがディーゼルエンジンモデル、G550がガソリンエンジンモデルです。そのため、燃料はG350dが軽油、G550がハイオクガソリンとなっています。
なお、初代のG550の燃費に関しては残念ながら情報が見つかりませんでした。そのため、初代のグレード別の比較をすることはできません。2代目に関しては、G350dとG550のいずれのグレードも公表されているので、比較することが可能です。
こうして比較してみるとディーゼルエンジンモデルのG350dのほうが約2.7km/Lほど燃費性能が高いようです。ただ、この2つのグレードには排気量に約1000ccの差があるため、この結果は仕方ないといえるかもしれません。
<世代:グレード:年額>
2代目
G350d
51,000円(2,986cc)
2代目
G550
66,500円(3,982cc)
自動車税にはグリーン化特例という制度があるので、初回登録の翌年度のみ税額が75%減額されますが、Gクラスには該当するグレードはありません。
続いて重量税ですが、これは自動車の重量に対して課税される税金で500kgごとに税率が変わってきます。日本に輸入されているGクラスは車重が「2,500kg」を超えるものが多いため、本来の重量税は2年分で49,200円かかってしまうでしょう。2,500kg未満の場合は、2年分で41,500円の重量税がかかります。
ただ、2代目の「G350d」の場合は、ディーゼルエンジンを搭載しているので、エコカー減税の対象です。そのため、このグレードに限っては、重量税が100%免税となります。
自賠責保険料は、車種による違いはなく、白ナンバーの登録車の場合24か月分20,010円で、車検時に2年分まとめて支払うことになります。
任意保険料は、補償内容や保険会社などの契約内容によって、大きく差が出るものです。さらにドライバーの年齢や車種、使用用途なども保険料を左右するため、正確な相場を出すことはできません。
そこで、その保険料を算定する目安となるのが、損害保険料算出機構のホームページの「型式別料率クラス」です。ここで算出された数字が低いほど、保険料は安くなります。
ここでは、損害保険料算出機構のホームページで確認できた2代目の料率クラスを確認しておきましょう。
※いずれも保険始期2021年1月1日~12月31日の場合です。
2代目
G350d
対人賠償責任保険8・対物賠償責任保険9・搭乗者傷害保険7・車両保険13
2代目
G550
対人賠償責任保険11・対物賠償責任保険12・搭乗者傷害保険7・車両保険14
※料率クラスは損害保険料算出機構のサイトで算出しました。
法定費用については国産車と輸入車による違いはなく、排気量や車重で決まっているのです。
2代目の「G350d」で見た場合、以下の費用がかかります。
・重量税・・・0円
・自賠責保険料・・・24か月で20,010円
・印紙代・・・1,200円
エコカー減税の対象になるG350dは、重量税が全額免除されます。そのため、重量税分の車検時の費用を安く抑えることが可能です。
Gクラスの車検時に見つかる修理事例として多いのは、オイル漏れがあります。このオイル漏れが起きていると、運転中に焦げ臭いにおいが発生することがあります。
この修理をする場合、修理具合にもよりますが、車検費用以外にも数万円の費用がかかってしまう可能性があるので予算は多めに見積もっておいたほうがよいでしょう。
使用場所や目的による差もありますが、年額に換算したおおよその目安として、2代目の「G350d」の年間維持費は以下のとおりです。
・自動車税・・・51,000円
・重量税・・・0円
・自賠責保険・・・10,005円(24か月分÷2)
・任意保険・・・約90,570円
・ガソリン代(年間1万km走行)・・・約127,000円
・駐車場代・・・約96,000円(全国平均)
Gクラスは重量があるため、足回りの負担も大きいです。メルセデス・ベンツの他の車と比べても、交換が早いといわれているのでタイヤなどの消耗品の費用もある程度用意しておくとよいでしょう。
そんなG350dには、3.0L直列6気筒クリーンディーゼルエンジンの「OM656」が搭載され、可変エンジンマウントの採用により高い静粛性も実現しています。最高出力は286馬力で、トランスミッションには9G‐TRONICトランスミッションを採用しているのが特徴です。
また、エンジンには「マルチウェイ排出ガス再循環(EGR)」を搭載し、窒素酸化物(NOx)の排出を抑制するなど、排出ガスの浄化についても考慮されています。
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※本記事は、2021年10月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。
オフロードでの走破性を考慮して設計され、1979年から現在もなお販売されているクロスカントリーモデルのメルセデス・ベンツ Gクラスの気になるポイントを紹介していきます。
「燃費やボディサイズは?」「税金や車検代などの維持費はいくらかかる?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
この記事の目次
Gクラスについて
メルセデス・ベンツ Gクラスは、1979年に誕生しました。その開発自体は1972年から始まっていましたが、優れたオフロード性能と安全性、そして世界最高レベルの快適性を兼ね備えたモデルを目指していたため、結果的に世に出たのが1979年になったのです。Gクラスは、もともと軍用車両であったものをベースとしており、実際に1979年NATOに正式採用されました。その際に、ドイツ語でオフロード車を意味する「ゲレンデヴァーゲン」という名称を与えられています。のちに名づけられるGクラスの「G」は、民生転用する際にこの「ゲレンデヴァーゲン」の頭文字を取って名づけられたものでした。
1994年からは、ようやく日本へと導入されます。このとき日本には、3.2L直列6気筒ターボエンジンを搭載する「G320」と「G320 ロング」の2つのグレードが設定されました。
その後、2001年に行われたマイナーチェンジで、メーターパネルやセンターコンソールなどのデザイン、レイアウトを一新させています。
現行モデルとなる2代目のGクラスが日本に登場したのは、2018年です。この世代のGクラスの主なグレード構成は、以下の3つとなっています。
・エントリーモデルでありディーゼルエンジン搭載モデルである「G350d」
・同じくディーゼルエンジン搭載モデルの「G400d」
・ガソリンエンジン搭載モデルの「G550」
ディーゼルエンジンモデルのG350dとG400dには3.0L V6直噴ディーゼルターボエンジンが、ガソリンエンジンモデルのG550には4.0L V8直噴ツインターボエンジンが搭載されました。
いずれのグレードもトランスミッションには、9G‐TRONICトランスミッションを採用しています。このトランスミッションは従来のモデルよりも2段ギアが多く、高いギアを使ってエンジン回転数を低くすることにより消費燃料の低減に成功しています。
Gクラスは、近年世界的に一大ブームとなっているSUVの中でも、本格的なオフロード走行に対応できる数少ないモデルとして日本でも非常に人気の高いモデルです。
Gクラスのボディサイズ
Gクラスのボディサイズは、一体どれくらいあるのでしょうか。ここでは、歴代のボディサイズを比較してみましょう。<世代:グレード:ボディサイズ>
初代(1994年式)
G320
全長4040mm×全幅1800mm×全高1965mm
初代(2012年式)
G550
全長4575mm×全幅1860mm×全高1970mm
2代目
G550
全長4660mm×全幅1930mm×全高1975mm
Gクラスは初代の設定期間が非常に長いため、同じ世代でも全高に関しては登場時の1994年式と初代後半に登場した2012年式では500mm以上の差があります。
パッと見ただけでもかなり大きなボディサイズに見えるGクラス。コインパーキングに停められるかどうかは気になるところです。大手駐車場運営会社の「利用約款」によると、平地に設置する駐車場における「駐車することができる車両」の基準が以下のように定められています。
・車両全長・・・3300mm以上5000mm以下
・車両全幅・・・1400mm以上1900mm以下
・最高車両高・・・1200mm以上2100mm以下
・最低地上高・・・150mm以上
これを見る限りGクラスは、どちらの世代であっても全長と全高に関しては何とか収まるサイズ感です。ただし、全幅に関して初代はギリギリで、2代目にいたっては少し枠をはみ出してしまうでしょう。
立体駐車場の高さ制限については、駐車場によって変わってきますが、一般的に1550mmまでの高さ制限を設けているところが多いとです。そのため、全世代のGクラスを駐車することはできません。
このような状況から、Gクラスを停める駐車場探しには少し苦労する可能性があります。
Gクラスの安全装備
Gクラスの安全装備は、とにかく充実しているのが特徴で、全モデルに安全運転支援システムの「レーダーセーフティパッケージ」が標準装備されています。主な安全装備の内容は、以下のとおりです。
・アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック
高速走行時から渋滞時まで自動で前を走る車との最適な車間距離をキープする機能です。安全性を高め、ドライバーの疲労を軽減します。
・ブラインドスポットアシスト
リアバンパーの左右に付いたレーダーで車両の斜め後ろのミラーで見えない死角エリアをモニターし、車両がいるとドアミラー内蔵のインジケーターが点灯して注意喚起してくれる機能です。
・アクティブブレーキアシスト(歩行者検知機能付)
前を走る車や歩行者などとの衝突の危険を警告してくれる機能で、ドライバーが反応しない場合は自動ブレーキが作動します。前走車や歩行者との衝突回避をアシストする機能です。
・トラフィックサインアシスト
一般道や高速道路を走行中にカメラが制限速度などの標識を読み取りディスプレイに表示してくれる機能です。制限速度を超えた場合、ドライバーに警告音で注意喚起します。
・リアクロストラフィックアラート
駐車スペースからバックで出るときに後方を横切るクルマなどを検知した場合、表示と音で警告してくれる機能です。必要な場合には、自動ブレーキも作動します。
トランクルーム・ラゲッジスペースの広さ
Gクラスの初代から2代目までの、歴代のトランクルームの広さをご紹介します。<世代:容量>
初代
480L
2代目
667L
もともとメルセデス・ベンツは輸入車としては珍しく、ゴルフバッグの積載性を考慮して荷室が設計されています。そのため、Gクラスのラゲッジスペースはスクエアで広々としており、積載量も大きいので、たくさんの荷物を積み込むことができるでしょう。
初代は5人乗車の平常時で480L、2代目でも同じく5人乗車の平常時で667Lの容量となっているため、初代ではゴルフバッグは2個、2代目では4個を積載することが可能です。ただし、2代目に関しては3個のゴルフバッグを横に並べた上に4個目を乗せるというイメージになります。
また、注意してほしいのはGクラスの場合、リヤタイヤの上の部分にタイヤハウスが突出しているので、ゴルフバッグなどの縦や横に長い荷物を積むときには少し工夫が必要になるかもしれません。
Gクラスの燃費
Gクラスの燃費性能ですが、初代から2代目にフルモデルチェンジされたときに測定モードがJC08モードからWLTCモードに変更されています。そのため、世代による比較をすることができません。基本的に測定モードは、時代が下がるごとに実走行に近い走行条件になります。しかし、まったく同じ条件にはならないので、カタログデータと実燃費には必ず乖離があるのです。これらのことから、ここでの情報はあくまでも参考値として見ておくようにしてください。
<世代:グレード:燃費>
初代
G350d
10.3km/L(JC08モード)
初代
G550
非公表
2代目
G350d
9.9km/L(WLTCモード)
2代目
G550
7.2km/L(WLTCモード)
いずれも駆動方式は4WDで、G350dがディーゼルエンジンモデル、G550がガソリンエンジンモデルです。そのため、燃料はG350dが軽油、G550がハイオクガソリンとなっています。
なお、初代のG550の燃費に関しては残念ながら情報が見つかりませんでした。そのため、初代のグレード別の比較をすることはできません。2代目に関しては、G350dとG550のいずれのグレードも公表されているので、比較することが可能です。
こうして比較してみるとディーゼルエンジンモデルのG350dのほうが約2.7km/Lほど燃費性能が高いようです。ただ、この2つのグレードには排気量に約1000ccの差があるため、この結果は仕方ないといえるかもしれません。
Gクラスの税金
現在の日本での自動車に関する税金としては、購入時の「消費税」や「自動車税環境性能割」に加えて、毎年納める「自動車税」、車検の都度支払う「自動車重量税」などがあります。このうち、自動車税は排気量ごとに額が決まっていますが、初回登録から13年経過すると、税額が15%程度割増になります。<世代:グレード:年額>
2代目
G350d
51,000円(2,986cc)
2代目
G550
66,500円(3,982cc)
自動車税にはグリーン化特例という制度があるので、初回登録の翌年度のみ税額が75%減額されますが、Gクラスには該当するグレードはありません。
続いて重量税ですが、これは自動車の重量に対して課税される税金で500kgごとに税率が変わってきます。日本に輸入されているGクラスは車重が「2,500kg」を超えるものが多いため、本来の重量税は2年分で49,200円かかってしまうでしょう。2,500kg未満の場合は、2年分で41,500円の重量税がかかります。
ただ、2代目の「G350d」の場合は、ディーゼルエンジンを搭載しているので、エコカー減税の対象です。そのため、このグレードに限っては、重量税が100%免税となります。
自賠責保険や任意保険料
続いて、Gクラスの自賠責保険や任意保険料の額をご紹介します。自賠責保険料は、車種による違いはなく、白ナンバーの登録車の場合24か月分20,010円で、車検時に2年分まとめて支払うことになります。
任意保険料は、補償内容や保険会社などの契約内容によって、大きく差が出るものです。さらにドライバーの年齢や車種、使用用途なども保険料を左右するため、正確な相場を出すことはできません。
そこで、その保険料を算定する目安となるのが、損害保険料算出機構のホームページの「型式別料率クラス」です。ここで算出された数字が低いほど、保険料は安くなります。
ここでは、損害保険料算出機構のホームページで確認できた2代目の料率クラスを確認しておきましょう。
※いずれも保険始期2021年1月1日~12月31日の場合です。
2代目
G350d
対人賠償責任保険8・対物賠償責任保険9・搭乗者傷害保険7・車両保険13
2代目
G550
対人賠償責任保険11・対物賠償責任保険12・搭乗者傷害保険7・車両保険14
※料率クラスは損害保険料算出機構のサイトで算出しました。
Gクラスの車検代
Gクラスの車検時にかかる経費は、大きく分けて「法定費用」と「整備点検費用」があります。法定費用については国産車と輸入車による違いはなく、排気量や車重で決まっているのです。
2代目の「G350d」で見た場合、以下の費用がかかります。
・重量税・・・0円
・自賠責保険料・・・24か月で20,010円
・印紙代・・・1,200円
エコカー減税の対象になるG350dは、重量税が全額免除されます。そのため、重量税分の車検時の費用を安く抑えることが可能です。
Gクラスの車検時に見つかる修理事例として多いのは、オイル漏れがあります。このオイル漏れが起きていると、運転中に焦げ臭いにおいが発生することがあります。
この修理をする場合、修理具合にもよりますが、車検費用以外にも数万円の費用がかかってしまう可能性があるので予算は多めに見積もっておいたほうがよいでしょう。
Gクラスの維持費
前述した項目を含め、Gクラスの中古車を購入した場合の維持費についてまとめてみましょう。使用場所や目的による差もありますが、年額に換算したおおよその目安として、2代目の「G350d」の年間維持費は以下のとおりです。
・自動車税・・・51,000円
・重量税・・・0円
・自賠責保険・・・10,005円(24か月分÷2)
・任意保険・・・約90,570円
・ガソリン代(年間1万km走行)・・・約127,000円
・駐車場代・・・約96,000円(全国平均)
Gクラスは重量があるため、足回りの負担も大きいです。メルセデス・ベンツの他の車と比べても、交換が早いといわれているのでタイヤなどの消耗品の費用もある程度用意しておくとよいでしょう。
ディーゼルエンジンの特徴
Gクラスの中では、G350dとG400dがディーゼルエンジン搭載モデルとして設定されています。その中でもG350dはエントリーモデルであり、Gクラスの中でも非常に人気の高いグレードです。そんなG350dには、3.0L直列6気筒クリーンディーゼルエンジンの「OM656」が搭載され、可変エンジンマウントの採用により高い静粛性も実現しています。最高出力は286馬力で、トランスミッションには9G‐TRONICトランスミッションを採用しているのが特徴です。
また、エンジンには「マルチウェイ排出ガス再循環(EGR)」を搭載し、窒素酸化物(NOx)の排出を抑制するなど、排出ガスの浄化についても考慮されています。
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※本記事は、2021年10月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。
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