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更新日:2021.11.30 / 掲載日:2021.11.30

メルセデス・ベンツ VIANO(ビアノ)の狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

新型マルチ・パーパス・ビークルとして誕生したメルセデス・ベンツ VIANO(ビアノ)に関して、今回はグレード別に紹介していきます。

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

メルセデス・ベンツ VIANO(ビアノ)の歴史

2003年、メルセデス・ベンツからVIANO(ビアノ)の初代が登場。もともとVIANO は1998年から2002年にかけて販売されていたVクラスの後継モデルとして誕生しているため、事実上はVクラスの2代目にも位置づけられている車種でもあります。

VIANOのエクステリアはスクエアなボディが特徴的で、インテリアにはゆったりくつろげる3列シートを採用しました。セカンドシート、サードシートともに前後スライドやリクライニング機構を備えているのが特徴です。そのため、座席を対座させるなど、多彩なアレンジが可能となっています。また、後部座席の両側のドアには、スライディングドアが採用されました。

誕生当初、日本に導入されたグレードは以下の3つです。
・エントリーグレードの「VIANO 3.2トレンド」
・上位グレードの「VIANO 3.2アンビエンテ」
・VIANO 3.2アンビエンテよりもラゲッジルームが245mm延長されたグレードの「VIANO 3.2アンビエンテロング」

いずれのグレードも搭載するエンジンは、3.2L V型6気筒エンジンです。駆動方式はVクラスの初代とは違い、横置きエンジンのFFから縦置きエンジンのFRに変更となりました。

安全装備も充実しており、運転席と助手席のエアバッグに加え、側面衝突に備えた前席ソラックスサイドバッグを搭載するなど、衝突時の安全性に優れているのが特徴です。

2005年、VIANO 3.2トレンドをベースにして開発した特別仕様車「VIANO 3.2リミテッド」を設定。スポーティーなエクステリアとスタイリッシュな室内空間を実現しており、日本では250台の台数限定で販売されました。

2006年、マイナーチェンジが行われた際にVIANOはVクラスに戻ることが発表されたため、VIANOとしての販売は終了となります。その結果、VIANOはわずか3年間という短い期間の販売で幕を閉じました。

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VIANO 3.2トレンド

VIANOのエントリーグレード「VIANO 3.2トレンド」
VIANO 3.2トレンドは、初代の2003年10月に設定されたグレードです。

VIANOの中ではベースグレードとして位置づけられており、エンジンには3.2L V型6気筒エンジンを搭載しています。

車内はフラットなフロアを採用しているため、大人7人が乗車してもゆったりとくつろげる3列シートを装備しました。後部座席の左右両側にはスライディングドアを採用しているため、スムーズに乗り降りできる他、荷物の積載性にも優れているのが特徴です。

中古で購入する際の目安となる予算
VIANO 3.2トレンドを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2003年式:流通量希少のため算出不可
2004年式:89万円
2005年式:40万円
2006年式:39万円

VIANO 3.2トレンドの中古車は、現時点の中古車市場には3台が流通していました。いずれの車両も登場からかなりの年数が経過しているため、手ごろな価格で購入できるものが多いです。

ただし、走行距離はそれなりの距離を走っているため、整備記録などをチェックした上で購入を決めるようにしましょう。

先代モデルとの比較
初代:2003年~2006年
VIANO 3.2トレンドは、VIANOの誕生と同時に設定されました。

当時、VIANOに設定されていたグレードの中では一番新車価格が安く、400万円台で購入することができたグレードです。そのため、装備面も一番簡素化されており、パワーウィンドウや集中ドアロック、本革巻きステアリングなど必要最小限の装備しか搭載されませんでした。

その他の装備では、前後独立調整式のクライメートコントロール、VICS対応DVDナビゲーションシステムを備えたマルチファンクションコントローラーやマルチファンクションステアリングが標準で装備されています。

VIANOのエントリーグレードに位置づけられるVIANO 3.2トレンドですが、中古車の流通量は多くはなく、現時点ではたった3台しか流通していないようです。もともとVIANOは3年ほどしか販売されていない車両のため、保有している人自体少ないのかもしれません。そのため、今後も流通量が増える可能性は少ないでしょう。

エンジンは3.2L V型6気筒ターボ最高出力218ps。ボディサイズは全長4755mm×全幅1910mm×全高1900mmです。

人気のあるカラー
VIANO 3.2トレンドのボディカラーは、下記の6色が設定されています。

・カーボンブラック(M)
・アークティクホワイト(S)
・ルガーノグレー(M)
・ブリリアントシルバー(M)
・インディーレッド(M)
・ジャスパーブルー(M)

この中では、明るいシルバー色の「ブリリアントシルバー(M)」が人気です。

※(S)とはソリッドペイントを意味し、(M)とはメタリックペイントを意味します。

VIANO 3.2アンビエンテ

VIANOの上位グレード「VIANO 3.2アンビエンテ」
VIANO 3.2アンビエンテは、初代の2003年10月に設定されたグレードです。

VIANOの中では上位グレードとして位置づけられており、エントリーグレードであるVIANO 3.2トレンドと比較して、アンビエンテグレードには、前席シートヒーター付き本革シートやメモリー付きパワーシートなどが標準装備されています。

また、VIANO 3.2トレンドではオプションでしか設定できない16インチのアルミホイールも標準装備されるなど、差別化が図られているのが特徴です。

中古で購入する際の目安となる予算
VIANO 3.2アンビエンテを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2003年式:流通量希少のため算出不可
2004年式:46万円
2005年式:50万円〜79万円
2006年式:100万円

VIANO 3.2アンビエンテの中古車もまた、流通量はあまり多くはありません。とはいえ、装備面はエントリーグレードのVIANO 3.2トレンドよりも充実していることから、わずかに高い価格で取引されているようです。

先代モデルとの比較
初代:2003年~2006年
VIANO 3.2アンビエンテは、VIANOの誕生と同時に設定されました。

搭載するエンジンなどはエントリーグレードであるVIANO 3.2トレンドと同じですが、屋根の両脇にルーフレールが装着されているぶん、全高がVIANO 3.2トレンドよりも30mm高くなっています。また、セルフレベリング付きのリアエアサスペンションが採用されているため、乗車人数や荷物の量などによる車体姿勢の変化を自動補正してくれるのが特徴。これにより、安定したハンドリング性能を実現しています。

インテリアでは、高級感を感じられるウッドパネルが採用されました。その他、サンルーフはオプションで設定することが可能です。

登場から20年近い年月が経過しているため、VIANO 3.2アンビエンテも中古車は数台しか流通していませんでした。装備が充実しているため、中古車価格はVIANO 3.2トレンドよりも少し高めですが、比較的手を出しやすい価格におさまっています。

エンジンは3.2L V型6気筒ターボ最高出力218ps。ボディサイズは全長4755mm×全幅1910mm×全高1930mmです。

人気のあるカラー
VIANO 3.2アンビエンテのボディカラーは、下記の6色が設定されています。

・カーボンブラック(M)
・アークティクホワイト(S)
・ルガーノグレー(M)
・ブリリアントシルバー(M)
・インディーレッド(M)
・ジャスパーブルー(M)

この中では、明るいシルバー色の「ブリリアントシルバー(M)」が人気です。

VIANO 3.2リミテッド

250台限定販売の特別仕様車「VIANO 3.2リミテッド」
VIANO 3.2リミテッドは、初代の2005年12月に設定されたグレードです。

VIANOのエントリーグレードであるVIANO 3.2トレンドをベースに開発された特別仕様車として設定されたため、他のグレードよりも装備が充実しています。

専用デザインが施された17インチ6スポークアルミホイールを装着するなど、スポーティーなスタイリングが特徴です。他にも、エクステリアにはプライバシーガラスやカーボン調のBピラーパネルが採用されました。

中古で購入する際の目安となる予算
VIANO 3.2リミテッドの中古で購入する際の目安となる予算をご紹介したいところですが、こちらのグレードは現時点の中古車市場には1台も流通していませんでした。

もともとVIANO自体がすでに販売を終了している車種ということ、さらにVIANO 3.2リミテッドは販売されていた年数もたった1年程度です。このような状況から今後も流通が増える可能性は極めて低いため、VIANO 3.2リミテッドの中古車を手に入れるのは少し難しいかもしれません。

先代モデルとの比較
初代:2005年~2006年
VIANO 3.2リミテッドは、初代の終盤に設定されました。特別仕様車として設定されているため、ベースとなるVIANO 3.2トレンドよりも機能面が向上しています。

インテリアでは、専用のファブリックシートが採用され、前席シートにはシートヒーターが装着されました。また、エアコン操作パネル部、およびエアコン吹き出し口にはアルミニウム調パネルが採用され、上質な雰囲気に仕上がっています。

安全装備としては、前後バンパーに埋め込まれた超音波センサーで、障害物との距離を感知することにより、駐車場や狭い場所での運転操作をサポートするパークトロニックが装備されました。この装備のおかげで、VIANOのような大きなボディサイズの車でも安心して車庫入れができるようになっています。

日本では、250台限定で販売されました。台数限定の特別仕様車として販売されていたグレードのため、現時点の中古車市場には1台も流通量していません。そのため、VIANO 3.2リミテッドを手に入れるのは極めて難しそうです。

エンジンは3.2L V型6気筒ターボ最高出力218ps。ボディサイズは全長4755mm×全幅1910mm×全高1900mmです。

人気のあるカラー
VIANO 3.2リミテッドのボディカラーは、下記の1色が設定されています。

・カーボンブラック(M)

VIANO 3.2リミテッドはボディカラーが1色しか設定されていないため、必然的に光沢感のある黒色の「カーボンブラック(M)」が人気です。

※本記事は、2021年10月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。
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グーネットマガジン編集部

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