中古車購入
更新日:2018.11.25 / 掲載日:2015.08.07

物件選びのポイントは販売店にあり!中古車店訪問のススメ

中古車店訪問件数は多ければ多いほどいい?訪問件数と距離のベストとは?物件選びのポイントは販売店にあり!中古車店訪問のススメ

本やネットなどで多くの物件をチェックする人が増えている一方、実車を見ずに購入を決めてしまう人も少なくないという。では、実際に販売店で物件を確認することには、どんなメリットがあって、どこが楽しいのか。そんな「店舗訪問」の最新論について紹介していこう。

簡単に購入を決めてしまっていないか?

ネットで物件を検索するのは簡単だが、実際に販売店まで足を運ぶのは手間がかかる。たまたま見つけた物件が遠方の販売店にあったり、考えていた予算より高くて手が出ないということもあるだろう。とはいえ、本当にいい買い物をしたいのであれば、その実物を実際に見て触って確かめることは必要不可欠だ。
ところが下のアンケートを見ると、実車を見ずに購入したという人が4割もいる。新車と違い、中古車のコンディションは千差万別。にもかかわらず、「良いに違いない」と楽観視しているのか、それとも「これでいいや」と妥協しているのだろうか。
理由は人によってさまざまだろうが、高額を支払うことになる中古車購入である。もう少し手間と時間をかけても、得することはあっても損はしないはず。まずはこの特集を読み、一度でも販売店を訪れてみれば、その考えが変わるかもしれない。

Check!アナタは中古車店を訪れたことがありますか?

実車確認なしで中古車を購入したことありますか?

約4割の人が実車を確認せずに中古車を購入した経験があるという。ということは、もしかしたら今これを読んでいるアナタも、実車を確認せずに購入するつもりでいたりして・・・

1位確認なしで購入した経験はない62.4%
2位今の愛車を確認なしで購入した27.6%
3位過去に確認なしで購入したことがある10.0%

※データはGoo-netリサーチによる『ユーザーレポート2015』より。
  • 中古車購入時に何軒の店舗を訪問しましたか?

    中古車購入時に何軒の店舗を訪問しましたか?

  • 中古車購入時に何軒の店舗を訪問しましたか?

    8割以上の人が店舗を訪問しているなか、その約半分が1店舗のみで済ませてしまっている。その1軒に検討物件が複数台あったか、これ以上見つからないような最高の物件だったのか?

店舗訪問が楽しい!これだけの理由

物件を確認せずに、はたまた店舗を訪れずに購入を決めてしまう人が少なからずいるということがわかったところで、まずは店舗訪問の楽しさについて知ってもらいたい。その楽しみ方と心がまえについて語るのは、自動車評論家の清水草一だ。

中古車購入台数30台超の大ベテランが語った!「中古車店めぐりは最高の娯楽。こんなに楽しいことはない!」

  • 自動車評論家 清水草一

    自動車評論家 清水草一

  • 自動車評論家 清水草一

    軽自動車からフェラーリまで、その生涯でさまざまな新車&中古車を購入してきたベテラン自動車評論家。じっくり悩んでから購入することもあったし、ひと目惚れで購入を決めた経験も多々ある

物件確認するのはもちろん店舗の雰囲気も味わい深い

中古車店めぐりは絶対に楽しい!なぜって中古車が好きだから!中古車店めぐりはウィンドウショッピングみたいなもの。好きな商品をいろいろ見て歩くのが楽しくないわけがないじゃないか。
しかも中古車店は店ごとに個性がある。ディーラー系と町場の店舗では、同じ車種を扱っていてもまるで雰囲気が違ったりする。これは実際に訪問してみないとわからないことで、毎回必ず学びがある。旅みたいなものですね。
地域によってもけっこう差はある。同じディーラー系でも都心部と郊外部では、高級ホテルとスーパー銭湯くらい違ったりする。どっちが好きかは人それぞれ。だから面白いのだ。
中古車店を訪ねる時に心すべきことは、まず謙虚であること。たとえば自分のクルマをどこに止めるか。客だからって無遠慮に止めたら、迷惑になるかもしれない。私も「ここに止めていいですか?」の一言を忘れないようにしている。
あとは、謙虚にクルマを眺めるだけだ。店員が話しかけてくることもあるし、無視されることもある。それもその店の個性だから、こちらとしては学習の一環だ。
話しかけられたら、私は必ず質問するようにしている。「最近景気はどうですか?」とか、「このモデル、売れてますか?」とか。自分が欲しいクルマについてだけでなく、相手についての質問を混ぜるようにしている。人は自分のことを聞かれるのが、基本的にはうれしいものだ。自分に感心を持ってくれているというのは、好意のしるしなのだから。そうやって、販売店側に気分よくなってもらいつつ、周辺情報をさりげなく仕入れるのである。あるいは、相手をクルマのプロと見て、最近のクルマ関連のニュースについて「どう思いますか?」みたいなことを聞くのもいい。楽しいじゃないか。
中古車店めぐりは最高の娯楽。構えず気取らず自然体で謙虚に行えば、こんなに楽しいことはそうはない。

行くべき理由は盛りだくさん!その他の楽しみって?

  • いろいろなクルマが見られて楽しい♪

    いろいろなクルマが見られて楽しい♪

  • いろいろなクルマが見られて楽しい♪

    中古車購入経験は少ない、ただクルマは大好き。そんな人なら、販売店に並んでいるさまざまなクルマを眺めているだけでも楽しいだろう。ただ見に行くだけでもいいのだ

  • クルマに関する知識が増えて楽しい♪

    クルマに関する知識が増えて楽しい♪

  • クルマに関する知識が増えて楽しい♪

    クルマの知識が豊富な人でも、実際に販売店を訪れれば新たな発見があるはず。見たことないクルマが見られるかもしれないし、店員との会話のなかに新情報があるかもしれない

  • クルマ好きたちとクルマの話ができて楽しい♪

    クルマ好きたちとクルマの話ができて楽しい♪

  • クルマ好きたちとクルマの話ができて楽しい♪

    何度も販売店を訪れていれば、そのうち店員と打ち解けて会話が広がっていく。さらに、その店の客と友人になれるかもしれない。コミュニティを広げることにもつながるのだ

訪問店舗数が多いことのメリットとは?

せっかく中古車店を訪れるのであれば、1軒といわずにできるだけ多くの店舗を訪問したい。その数が多ければ多いほど得られるメリットについて、初心者から上級者まで、購入者のレベルごとに紹介していこう。

初級編たくさんクルマが見られて、より良い条件の物件が見つかる可能性も高まる。

事前に購入モデルを決めていても、販売店で別の車種を見たら心変わり、なんてこともある。これも中古車選びの楽しみのひとつだ

事前に購入モデルを決めていても、販売店で別の車種を見たら心変わり、なんてこともある。これも中古車選びの楽しみのひとつだ

中古車購入であれ、他のモノの購入であれ、はじめからその業界の仕組みを理解しているという人はまずいない。初めて店舗を訪れたら何からどう見るべきか、手順やシステムがわからずに動揺してしまう人だって少なからずいるだろう。しかし、Goo-netを見て中古車を買おうと考えているアナタに「クルマが好き」という気持ちさえあれば、まずはそれで十分である。
中古車販売店にはさまざまな物件が並んでいる。1車種のみの専門店でもないかぎり、購入を検討していない車種も見ることができるだろう。初心者なら、まずはそれらを眺めて楽しむだけでいいのである。
普段街中で見つけた誰かのクルマをじろじろと眺めるのは気がひけるが、販売店に置いてあるクルマはいくら眺めても問題ない。むしろ販売店としては、じっくり眺めてくれたほうが望ましいくらいだ。眺めて楽しんでいれば、店員のほうから話かけてくることもあるだろうし、あとは自分が初心者だと伝えてコミュニケーションをとるだけで、自然に話は進んでいく。
数のメリットというのもある。たくさんの店舗を訪れてより多くの物件を見れば、当然、選択肢の数も増えることになる。その結果、より自分の条件にあった物件が見つかる可能性が高くなるのである。

中級編物件を隅々まで見ることができ、店員とコミュニケーションをとるトレーニングにもなる。

写真ではわかりにくいキズやヘコミも、実車をみればその状態がよくわかる。写真は撮った時の角度や天気なども影響してしまう

写真ではわかりにくいキズやヘコミも、実車をみればその状態がよくわかる。写真は撮った時の角度や天気なども影響してしまう

Goo-netでは、物件ごとに多くの写真を掲載している。さまざまな角度から物件を見てキズや劣化具合などをチェックすることもできるが、内装の細かな部分やバンパーの裏側などは確認できないことも多い(販売店にもよる)。しかし、店舗を訪れれば、実車の隅々を納得いくまで見ることができる。
また、店員とコミュニケーションをとるのが苦手だから店舗訪問を躊躇するという人もいるようだが、これも何軒かの店舗を訪ねていくうちにだんだんと慣れていき、話すべきことや会話の流れが見えてくるというもの。数多くの店舗を訪問することはメリットだらけなのだ。

上級編物件を見る目が鍛えられ、販売店の設備なども確認でき、店員との信頼感も高められる。

ホームページや掲載写真からも、その店の雰囲気はある程度感じとれるが、実際に足を運んで自分の目で見るのとでは大きな差がある

ホームページや掲載写真からも、その店の雰囲気はある程度感じとれるが、実際に足を運んで自分の目で見るのとでは大きな差がある

台数を多く見れば見るほど、中古車を見る目は肥えてくる。前に見たクルマと比較できるし、1台だけではわからなかった劣化状態なども見えてくる。つまり物件を見る目が鍛えられるのだ。
また、実際に店舗へ足を運ぶことで販売店の雰囲気も味わえる。展示されている物件や店舗の状態から、優良店かどうかを感じとることができたり、整備工場など設備についても確認することができるだろう。
さらに、同一店舗を何度も訪れることで、店員と仲を深めることができるのもメリットだ。いい物件が見つかったら優先して連絡をもらえたり、購入時にお得なサービスしてくれる可能性だって出てくる。

中古車店訪問件数は多ければ多いほどいい?訪問件数と距離のベストとは?物件選びのポイントは販売店にあり!中古車店訪問のススメ

初めての人も、そうじゃない人も、販売店へ行く前におさらいしておくべき!大人なら絶対知っておきたい中古車店でのマナー

1“「お客様」目線で店員に接しない”

まずは、店員と自分とは対等な立場であることを理解しておこう。そんなの中学生でもわかっている常識だが、大金を支払う中古車購入の場合、勘違いして「オレは客だぞ!」的なふるまいをしてしまう人がでてくる。こういう人は、店員から決してよく思われないだろう。
その一方、店員からの印象が良ければ得することだってある。ヘンな物件をつかまされる可能性も低くなるだろう。もちろん、見返りを求めるためではなく、あくまでも大人の常識的な心がまえとして、「お客様」目線で店員と接しないことが大切だ。

2“クルマに関して知ったかぶりはしない”

店によってそのレベルはさまざまだが、中古車を売っている人というのは、いわゆる「クルマのプロ」である。たとえ自分が自動車雑誌などをよく読んでいて、かなりクルマの知識があると思っていても、あくまでもこちらは素人だ。
そんな状況でこちらが知ったかぶりをすればすぐに見抜かれ、人間的によく思われないし、信頼もされないだろう。悪い販売店ならカモにされる可能性があることも否定できない。なにより大切なのは、ウソをつかず、誠意を持って接すること。人と人とのコミュニケーションの基本である。

3“物件はあくまでも丁寧に扱うこと”

やはりクルマ以外のモノを買う時にも同じことは言えるが、販売店に展示されている物件はあくまでも売り物。とにかく丁寧に扱うことをおすすめする。それは、たとえ物件が汚れていようと、キズだらけだろうと、側に店員がいない時だろうと同じだ。
とはいえ、よく見たり触ったりしなければ、物件確認ができないのも事実。トラブルのもとになるのを避けたければ、物件確認中は店員に側にいてもらうか、可動部分やスイッチ類を操作する際は店員にひと声かけたり、必要以上に操作しないこと。

4“お金のやりとりは確実かつ迅速に行なう”

ビジネスの世界において、最も嫌われるのがお金にいいかげんな人。言うまでもないが、クルマの売買とはビジネスである。さらにそれが中古車の場合、物件のコンディションが一台ずつ異なることから、支払いの迅速さやスムーズさも重要視されてくる。社会人として常識的な範囲で、支払い期日を守ったり、不明な金銭やりとりをなくすようにしたい。
ただし、ことを焦るあまり、望まなかった物件や高額過ぎる物件を買ってしまうというのは避けたいところ。販売店と密に連絡を取り合いながら契約を確実に進めることが大切だ。

COLUMN 悪徳!?中古車店訪問記

最近見かけなくなったが、悪徳販売店は今も存在するのだろうか?論より証拠、実際に悪徳店を訪れた経験を持つ中古車研究家に話を聞いた。

  • 中古車研究家 伊達軍曹

    中古車研究家 伊達軍曹 悪徳販売店は、あります!

    悪徳販売店は、あります!

  • 中古車研究家 伊達軍曹

    某自動車専門誌の編集長を務めた後に、フリーランスへ転身。現在は「中古車研究家」としてさまざまな媒体で活躍中。約20年で400台以上もの中古車を取材してきた。

今から20年前にはまだ残っていた世界

悪徳中古車店・・・なつかしい響きだ。わたしが20代だったころ、要するに今から20年くらい前は、世の中には「悪徳」と言われる中古車店もそこそこ残っていた。
取材に行くと、いかにもガラの悪い雰囲気の店長氏が机の上にドカッと足を載せて、電話で「ナメたこと言ってっと埋めるぞコラ」みたいなことを話しているのを聞いたこともある。わたしの部下が取材中にお店の中古車を壊してしまったため、責任者として後日謝罪に行くと、やはりガラのかなり悪そうな人が数人出てきて暴力をふるわれたこともある。また「ウチは結構な納車整備料を客から取ってるんだけど、実はな~んにも整備してないんだ。ワハハハ!」と豪快に笑った店主もいた。
しかしそれらはすべて、冒頭のとおり懐かしい話だ。その後も各地の中古車店を足しげく回っているわたしだが、ここ15年ほどは、そこまでひどい中古車店は見たことがない。少なくとも“明らかにひどい店”というのはかなり少なくなったのだ。
主な理由は、インターネットの普及である。今から15年ほど前に“常時接続”が当たり前になると、中古車探しはネットで行われることも多くなり、それと同時にさまざまな口コミがユーザー間で共有されるようになった。そうなると、荒っぽいことをするとすぐに「○○県の××って中古車屋ヤバすぎww」みたいなことをネット上に書かれて客が寄り付かなくなるため、あまりにもアレなことはできなくなったのだ。
それゆえ現在では、あなたが不運にも悪徳中古車店にブチ当たる可能性はかなり低い。どこにお住まいであったとしても、おおむね安心して中古車を探すことができるだろう。
しかしそれはあくまでも「可能性はかなり低い」ということであり、「おおむね安心して」でしかない。逆にいえば「悪徳店に当たる可能性もゼロではない」ということだ。残念なことだが、いまだに(ごく一部ではあるが)絶対に近寄りたくない店もあるのだ。

訪問経験がものをいう悪徳店を見分ける方法

では、いまだ一部に残る“悪徳店”と、その他の“フツーのお店”を見分ける方法だが・・・実はそれが非常に難しい。いや、わたしはほぼ完璧にそのテクニックを会得しており、99%の確率で見分けることができるのだが、それはなんというか非常に感覚的なテクであり、マニュアル化することができないのだ。もしもマニュアル化できたなら、それを書籍にしてひと儲けしたいところなのだが、残念ながらできないのである。
結局、わたしがその「感覚的なテク」を身につけられたのも、仕事を通じて数多くの販売店を見て回ったからだ。回っているうちに、自然と“見える”ようになってしまったのである。それゆえあなたにも、できる範囲で構わないので、なるべく多くの中古車店を自分の目で見てみることをオススメしたい。おおむね10店舗も回ってみれば、なんとなくでも「この店はいいお店だな」とか、「ここは正直どうなんだろう・・・」ということが“見える”ようになるはずだ。頑張ってください。

悪徳店を見抜く方法 素人がチェックするべき3つのポイントとは?

本文で申し上げたとおり「見抜く方法」というのは一概には言えないのだが、基本線としては以下のとおりだ。

悪徳業者というものは、比較的利益率の高い輸入車や高額車を扱うことが多い。物件の各種書類が揃ってないことも多いのでチェックしたいところだ(写真はイメージ)

悪徳業者というものは、比較的利益率の高い輸入車や高額車を扱うことが多い。物件の各種書類が揃ってないことも多いのでチェックしたいところだ(写真はイメージ)

●店舗内外や展示車がキレイか?
建物自体が古くてボロいのは特に問題ではない。しかし客商売なのに掃除がまるで行き届いてない、なんとなく荒廃した雰囲気のお店は要注意。

●従業員がチャラくないか?
これまた一概には言えず、チャラい感じ(アメリカ西海岸な感じ?)が売りの店もあったりはする。しかし、あまりにも軽薄な感じや「夜の香り」みたいなものがにじみ出ている店員が多い店は、慎重に様子をうかがおう。

●各種表現が大げさすぎないか?
店内に張られているオリジナルポスターなどに「安さ大爆発!」的なフレーズを入れるのも決して悪くはないが、度を越している場合は疑いの目で見てもいいだろう。

見つけたら即買いか!?  見ているだけでも楽しくなる♪珍カー大集合!

たまたま販売店を訪れたら、そこに珍しいクルマが!な~んてことはよくある話。そこで、店頭に置いてあったらぜひ見ておくべき近年の珍車・名車・稀少車を紹介。もちろん買ってもよし!

icon ダイハツ メビウス

ダイハツ メビウス

中心価格帯:190万円前後  Goo-net掲載台数:2台

日本一売れたあのクルマかと思いきや?
一時期「日本で最も売れたクルマ」であるプリウスのバッジチェンジ(ダイハツのOEM)版。よく見ないと違いはわからないし、知名度もかなり低い珍車だが、燃費性能は超優秀だ。

掲載台数わずか2台と、日本中探してもほとんど流通していない。2台はともに2013年式で、2年落ちの低走行車

icon スズキ キザシ

スズキ キザシ

中心価格帯:150~220万円  Goo-net掲載台数:14台

アスリートの躍動感を感じさせるデザイン
2.4Lエンジンを搭載するスズキのフラッグシップセダン。グローバルモデルとして開発され、力強い外観デザインと高い安全性能が特徴。走りは欧州テイストでカッチリしている。

新車販売台数があまりにも少なく、中古で見かけることもまずない。デザインが好きなら、見つけたら即買いだ

icon マツダ ロードスタークーペ

マツダ ロードスタークーペ

中心価格帯:240~320万円  Goo-net掲載台数:2台

世にも珍しい屋根の開かないロードスター
先々代(2代目)ロードスターに設定されていたクーペモデル。2003~2005年のわずか2年間しか販売されていない稀少車で、走行性能は剛性感を高めたことでさらに向上している。

現在新車で買うことができないモデルのため、ファンにはたまらない一台としてプレミアがつきはじめている

icon トヨタ マークXジオ

トヨタ マークXジオ

中心価格帯:50~110万円  Goo-net掲載台数:264台

マークXファミリーを名乗り独自コンセプトを持つ謎のモデル
5人乗り/6人乗り/7人乗りをラインナップしていたミニバンとワゴンのいいとこ取り的なモデル。「マークX」の名称を与えられていたが、あまり新車で売れることはなかった。

デビュー時にはそこそこ売れたものの、その後新車販売台数は落ち込んだ。狙うなら物件数の多い2008年式あたりか

icon 日産 マイクラ C+C

日産 マイクラ C+C

中心価格帯:60~120万円  Goo-net掲載台数:18台

マーチの秀逸デザインをまとった日本では珍しい4座オープン
これまた存在はあまり知られていないが、先代マーチに設定されていた4座オープンモデル。「マイクラ」という車名はマーチが欧州で販売される時のもの。5速MTを選ぶこともできた。

2010年に生産を終了しており、探すなら5年落ちを覚悟する必要はあるが、大切に乗られている物件が多いようだ

icon ホンダ エディックス

ホンダ エディックス

中心価格帯:10~60万円  Goo-net掲載台数:259台

見つけたらとりあえず車内を覗いてみよう!
2009年まで販売されていたコンパクトミニバン。車内を覗いてみないとわからないが、実はフロント3座席×リア3座席の6人乗り!ボディは若干ワイド気味だが、全長は短い。

このページの掲載車のなかでは比較的流通台数も多いほう。10年前のモデルということで相場も落ちきっている

COLUMN 逆輸入車という珍カーについて

  • 北米で販売されているフルサイズSUV・日産 アルマーダ。流通台数8台、中心価格帯は200万~340万円となっている

    北米で販売されているフルサイズSUV・日産 アルマーダ。流通台数8台、中心価格帯は200万~340万円となっている

    たまたま目当ての物件を確認するために販売店を訪れたところ、トヨタ日産のエンブレムを付けているのに見たことのないクルマが・・・。それは日本のメーカーが製造して海外でのみ販売しているモデル、いわゆる「逆輸入車」である可能性が高い。
    海外基準の巨大なボディサイズや大排気量のエンジン、ダイナミックなデザインを持つモデルが多く、国産メーカー製という安心感も得られる。そのため、一部のマニア人気が高く、希少なことから相場も高めになっている。外観は国産仕様とまったく同じで、左ハンドルだったり、エンジンやトランスミッションだけ異なる逆輸入車もある。

  • 北米で販売されているフルサイズSUV・日産 アルマーダ。流通台数8台、中心価格帯は200万~340万円となっている

    北米で販売されているフルサイズSUV・日産 アルマーダ。流通台数8台、中心価格帯は200万~340万円となっている

※すべての価格は参考価格です
※中古車市場データはGoo-net7月調べ

中古車店訪問件数は多ければ多いほどいい?訪問件数と距離のベストとは?物件選びのポイントは販売店にあり!中古車店訪問のススメ

ベストを探せ!~店舗と自宅との距離について~

できるだけ多くの店舗を訪問するのはいいことだが、いったいどれくらいの範囲までを対象とすべきか。その費用や時間などを考察し、効率のよいところを探っていく。

移動にかかる料金の違いについて

高速道路料金が大きな比重を占める!

高速道路料金が大きな比重を占める!

まずは費用の面からみていこう。下の表は新宿駅をスタートして、関東地方の各地を訪れた際にかかる費用をまとめたものだ。すると、距離が近くても遠くても、全パターンでクルマの料金のほうが多くかかった。節約をこころがけるのであれば、中古車店を訪れる際も公共交通機関を使うべきだ。とはいえ、今回の目的地はすべて観光地で、公共交通機関の接続がいい。駅から遠い販売店の場合はどうしてもクルマで行かざるをえない場合もあるだろう。また、全パターンとも、クルマの費用の半分以上を高速料金が占めている。高速道路を使わないで行ける地域の販売店を探すというのも節約になる。

■東京の新宿駅から各地へ向かった際にかかる料金

目的地(距離)クルマ(高速代+燃料代)公共交通機関
上野公園(約20km)1673円1040円
さいたまスーパーアリーナ(約30km)2514円940円
横浜みなとみらい(約35km)1860円1240円
鎌倉大仏(約60km)5345円2240円
成田空港(約75km)6821円5340円
日光東照宮(約150km)1万1453円1万300円

※クルマの平均燃費は15km/L、燃料代は145円/Lで計算している。

市内のみと周辺地方とで検索台数はどれだけ変わるのか?

少し広げるだけで10倍もの差に!

希望の物件を探す際にその範囲をどこまで広げるかは本人次第。探す範囲が広いほど候補物件が多く見つかるのは当然だが、いったいどれくらいの差になるものか。今回は人気車の日産セレナを実際にGoo-netで検索して調査。年式は2010年式以降の新しめの物件に絞り、市→県→地方と検索地域を変えてみた。すると、各市内だけでは10件前後しか見つからなかった物件数が、県内に範囲を広げただけで約10倍に、さらに地方にまで広げれば数十倍に増えることがわかった。市内だけで探しているという人は、せめて県内まで検索範囲を広げるだけで、より良い物件を選べる可能性が高まる。

■検索範囲によるGoo-net登録台数の違い

横須賀市神奈川県関東地方
12件→169件→725件
岡崎市愛知県東海地方
9件→130件→253件
姫路市兵庫県関西地方
23件→109件→336件
久留米市福岡県九州地方
12件→117件→254件

挑戦!自宅近くの中古車店を5軒訪ねるのにどれだけの時間がかかるかをレポート!

週末の土日を利用すればなんとか5軒は回れる!

自宅(東京都世田谷区)周辺で中古のエスティマを探して、5軒の中古車店を巡るのにどれだけ時間がかかるかを調査した。まず一軒目は、電車で2駅の場所にある店舗。片道20分以内で、往復40分かからなかった。店に20分滞在したとしても1時間で帰宅できる。2軒目はクルマで行く。往復30分。3軒目も別方向だが、往復40分の場所にあった。4軒目と5軒目はクルマで往復1時間かかる場所。今回はどの店舗でも、物件をじっくり見ても1~2時間で帰宅できた。つまり、しっかりスケジュールを立てれば、週末の2日間あればなんとか回りきれるということ。もちろん車種や住んでいる地域などでその差は大きいが、一定の物差しにはなるだろう。

  • 今回はホンダのディーラー系販売店でエスティマを見つけた。中古車店があまり多くない地域では、別メーカーのディーラー系販売店も見逃せない

    今回はホンダのディーラー系販売店でエスティマを見つけた。中古車店があまり多くない地域では、別メーカーのディーラー系販売店も見逃せない

  • 2件目では、サイトに載っていたエスティマは店頭に置かれていなかった。本来であれば店へ事前連絡したうえで、在庫確認してからでかけたい

    2件目では、サイトに載っていたエスティマは店頭に置かれていなかった。本来であれば店へ事前連絡したうえで、在庫確認してからでかけたい

サポート体制が変わる!?購入店舗との上手な付き合い方

さまざまな店舗を訪れて最終的にある物件を買った後、その販売店とどう付き合っていくべきか。交渉時における接し方から購入後の付き合い方まで、損しない、そして得をすることができる購入店舗との付き合い方について考えてみよう。

無理をする必要はないが仲良くなっても損はなし

無理をする必要はないが仲良くなっても損はなし

中古車を購入した後でトラブルが起こるとは限らないが、絶対に起こらないとも言い切れない。なかには納車日に引き取りに行ったが、帰宅途中にミッションが壊れ、そのまま購入店に戻したという例だってある。
中古車販売店は、自社工場を完備していたり、整備工場と提携していることが多い。そのため購入後も修理や整備、車検などのアフターサービスを受けもってくれる頼もしい味方となる。つまり、購入後もトラブルなく乗り続けたいのであれば、購入店舗と仲良くしておいて損はない。むしろ得することばかりである。
とはいえ、必ずしも付き合いを続けていかなければいけないわけではない。もちろん、店員と気が合ったのであれば仲良くしてなんら不都合はないが、仲良くするために無理な気づかいまですることはないだろう。
特に自宅から遠い場所の販売店で購入した場合は、何度もその店舗に通うのは難しく、交通費もかかって損となる。また、普段取り扱ってない、たまたま下取りで入ってきた物件を買った場合などは、別の店でも整備はできるので、わざわざその店と付き合っていく必要もない。
逆に、マニアックな車種の専門店で買った場合、その店には整備ノウハウがあり部品などの調達も上手くいくことが多いので、購入後も付き合っていったほうがいいだろう。保証付きの物件を買った際に、保証期間だけ付き合うというのも方法のひとつ。この場合はそんなに仲良くなる必要はない。つまり、店員とはケース・バイ・ケースでコミュニケーションを深めていけばいいのだ。
では、仲良くしたい場合、具体的にどう付き合えばいいのか。まず購入前は、無理な値引き要求やサービスの要求は控えたい。店員から「いいお客さん」と思われるような行動をとったほうがいいのは当然で、日常会話などのコミュニケーションもとれるならそれなりにとったほうがいい。そして、お互いが気持ち良く契約を進められるよう、大人としてのマナーは把握しておきたい。
購入後、店の近くを通りがかる時などにフラッと立ち寄るのもいいだろう。買ったクルマに関するアドバイスなんかも聞けるかもしれないし、車検や整備などを同店にお願いし続けていれば、売却時に高く引きとってくれるかもしれない。次のクルマも同店で買うことになれば、サービスしてくれることだって考えられる。

購入前 3つのポイント

1. 無理な要求は極力しない
2. コミュニケーションをとる
3. 大人のマナーは把握しておく

購入後 3つのポイント

1. たまに店に顔を出すようにする
2. アドバイスには素直にしたがう
3. 車検や整備などをお願いする

まとめ

メリットを考えれば訪問しない手はない

販売店を訪れれば、写真ではわからなかった細部までじっくり見ることができる。実車を見れば購入意欲も高まるはずだ

販売店を訪れれば、写真ではわからなかった細部までじっくり見ることができる。実車を見れば購入意欲も高まるはずだ

中古車購入にある程度慣れた人であれば、必ずといっていいほど複数の中古車店を訪れている。当然それはメリットがあるからで、その内容はここまで紹介してきたとおりだ。
数多くの店を訪れることで、より良い条件の物件が見つかる可能性も高まるし、物件を見る目も確かなものになっていく。さらに、店員とコミュニケーションをとるのも上手くなるかもしれない。1店のみで購入を決めるべきなのは、同条件の物件が他に見つからない時くらいである。
また、物件を確認する作業は、メリットを抜きにして、純粋にクルマ好きが楽しめる行為でもある。そのため、購入する気がなくても中古車店を訪問するのが好きな人はいるし、販売店側はきっとそんな人もウェルカムな雰囲気で迎えてくれるだろう。
この週末、もし時間があるようなら、最寄りの販売店に足を運んでみてはいかがだろうか?

※すべての価格は参考価格です

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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