カー用品・パーツ
更新日:2021.12.27 / 掲載日:2021.12.27
車用サンバイザーの選び方!車検通過の基準・交換方法も解説

眩しい日差しをカットしてくれるサンバイザー。便利ではありますが、「視界を遮るのが困る……」という方も多いでしょう。
そういった方におすすめなのが、後付けのサンバイザーです。純正のサンバイザーとは異なり、サングラスのように眩しさだけをカットしてくれます。
そこで今回は、車用の後付けサンバイザーについて解説します。選び方のポイントや車検通過の基準を解説しますので、サンバイザー選びの参考にしてください。後半では、純正のサンバイザーが壊れたときの修理・交換方法についても紹介します。
車のサンバイザーとは

車を所有していない方や普段サンバイザーを使わない方に向けて、まずはサンバイザーがどういったものかを解説します。
天井収納された板を手前に倒して使う
サンバイザーとは、運転席と助手席の天井部分に取り付けられている板状のパーツです。サンバイザーを使うことで、眩しい日差しを遮ることができます。
使い方は非常に簡単で、板を手前に倒して日光をちょうどよく遮れる角度に調整するだけです。必要がなくなったら、天井に向けて畳むだけですぐに収納できます。
車種によっては、サンバイザーに鏡とライトがついていたり、カードを収納できるポケットがついていたりするものもあります。
フックを外して横向きに使うのもおすすめ
車と太陽の位置関係によっては、横から日差しが入ってくる場合もあります。そういったときは、サンバイザーを横向きにして使いましょう。
サンバイザーは2箇所の支点で天井に固定されていますが、どちらか一方はフック状になっています。そのフックを外せば、サンバイザーを横向きに展開することが可能です。
純正以外のサンバイザーにはどのような機能がある?

純正のサンバイザー以外に、アクリル板のような後付けのサンバイザーも市販されています。純正にはない以下のような機能が備わっており、非常に便利なアイテムです。
眩しい太陽光をカット
純正のサンバイザーでも日光を遮ることはできますが、透過素材ではないので見通しが悪くなる欠点があります。
これに対し、後付けサンバイザーはアクリル板のような透過素材を使用しているため、視界を完全に遮ることがありません。サングラスのように、眩しさを軽減しつつ視界を確保できます。
見通しが悪くなることを理由に「多少の眩しさは我慢している」という方は、後付けサンバイザーでその悩みを解決できるでしょう。
夜の眩しさ軽減にも活躍
太陽光のない夜でも、対向車のヘッドライトや街灯などを眩しく感じることがあります。そういった眩しさにも、後付けサンバイザーは効果的です。適度に光を遮断し、眩しさを軽減します。
特に効果的なのがヘッドライトの光。真正面からくる光なのでサンバイザーを垂直に近い角度にしないと遮光は難しいものですが、純正サンバイザーだと視界が悪くなってしまいます。
その点、透過素材の後付けサンバイザーなら垂直に近い角度でも視界を保てるので、ヘッドライトの眩しさを我慢する必要がありません。
ちなみに、夜も使いたい方は2wayタイプのサンバイザーがおすすめです。これについては後ほど詳しく解説します。
車用サンバイザー選びのポイント6つ

後付けサンバイザーは、商品によってさまざまな機能があります。求めている機能によって選ぶべき商品が変わりますので、以下のポイントを押さえておきましょう。
UVカット率:99.9%商品がおすすめ
紫外線から肌を守りたいのであれば、UVカット機能を搭載したサンバイザーがおすすめです。UVカット率は商品によって異なりますが、高いものだとUVカット率99.9%の商品も存在します。
紫外線対策を重視する方はUVカット機能の有無だけでなく、UVカット率までしっかりと確認しておくとよいでしょう。
可視光線透過率:70%以上がおすすめ
可視光線透過率とは、「可視光線=目に見える光」がどのくらい透過するかを表す割合です。可視光線透過率が高いほど透明に近づき、低いほど暗くなっていきます。
透明ではサンバイザーの意味がなくなってしまいますが、あまり暗すぎるのも問題ですので、70%以上を目安とするとよいでしょう。
実はこの70%以上という数値は、フロントガラス(および運転席と助手席のサイドガラス)における可視光線透過率として定められている基準です。視界確保を考えて決められた基準なので、サンバイザーもこれを目安にすると安心でしょう。
偏光機能:照り返し防止性能に優れている
偏光機能とは、強い照り返しや乱反射を軽減する機能です。通常は、強い光をカットしようとすると可視光線透過率が低下してしまいますが、偏光機能があれば可視光線透過率を低下させることなく余分な光だけをカットできます。
例えば、雨の日の夜は路面に光が乱反射して非常に眩しく感じますが、偏光機能があれば視界をクリアに保ちやすくなります。安全運転に貢献するので、優先度の高い機能といえるでしょう。
2wayタイプ:街灯の反射防止にも使える
先ほど触れた2wayタイプですが、これは名前のとおり、2通りの使い方ができるサンバイザーです。色違いのパネルが2枚装備されており、1枚目は昼用のスモークパネル、2枚目は夜用の黄色いパネルを装備したものが一般的です。
昼用の1枚パネルを夜間に使うと視界が暗くなりすぎてしまうので、夜もサンバイザーを使いたいという方は2wayタイプを選ぶことをおすすめします。
位置調節機能:日差し向きに合わせられる
位置調節機能があると、サンバイザーを日差しの向きに合わせやすくなります。前後・左右にスライドするものや回転して角度をつけられるものなど、位置調節できる範囲は商品によってさまざまです。
ほかの機能が優れていても、サンバイザーの位置が合っていないと効果が半減してしまいます。できるだけ調節範囲の広いものを選ぶとよいでしょう。
取り付けタイプ:安定感を確保するなら必見
純正のサンバイザーはクリップで挟み込むタイプが多くなっていますが、アームで挟み込むタイプなどいくつかの取り付けタイプが存在します。
どれだけ機能が優れていても取り付けられなければ意味がありませんので、純正サンバイザーの幅や厚みを測定し、その寸法に対応しているのか確認しておきましょう。
ちなみに、クリップタイプはやや安定感に欠ける傾向があります。高い安定感を求めるのなら、ベルト付きのクリップタイプを選ぶと安心です。
純正以外のサンバイザーでも車検に通る?

ここまで後付けのサンバイザーについて紹介してきましたが、気になるのが「純正以外のサンバイザーを使っても車検に通るのか?」という点です。
結論からいえば「車検に通らない場合もある」が答えです。答えが曖昧なのは、地域によって対応が異なるからです。曖昧である以上、車検のときは取り外しておいたほうが無難でしょう。
保安基準では、「サンバイザ本体は衝撃を吸収する材料で作られているか、または被われており、2.1.に示す方法で試験したとき、内部の硬い構造物に局部的な接触感がない構造とする」とあります。
引用:https://www.mlit.go.jp/common/000190503.pdf
つまり、事故の際に怪我をするような硬い素材は認められないということです。
なお、サンバイザーに近いアイテムとして、運転席や助手席のカーテン・サンシェードがありますが、こちらは確実にNGです。車検に通らないことはもちろん、走行中の使用も認められませんので注意しましょう。
もしサンバイザーが壊れてしまったときは?
めったにないケースですが、もし純正のサンバイザーが壊れてしまったときはどうしたらいいのでしょうか?
緊急の場合は、後付けサンバイザーを取り付ければ代用が可能です。カー用品店などで販売されていますので、破損した純正サンバイザーに取り付けて代用しましょう。
もし純正サンバイザーが取れてしまい、後付けサンバイザーを取り付けられない場合は、サングラスなどで代用するしかありません。いずれにしても、後回しにせずに早急に修理しましょう。
車用サンバイザーの修理交換・留め具の外し方

最後に、サンバイザーが壊れてしまったときの修理・交換方法について解説します。基本的に修理方法は部品交換となりますので、部品を取り寄せてから以下の手順で交換しましょう。
ネジ止めの場合:ドライバーで外す
サンバイザーの付け根がネジ止めされているタイプであれば、ドライバーでネジを緩めれば取り外すことができます。ネジがカバーで覆われているタイプもあるので、ネジが見当たらなければカバーを外してください。
ネジを緩めたあとは、内部にあるツメを折らないように注意しましょう。無理に力をかけると破損してしまうので、うまくツメを回避するように取り外してください。
ツメ固定の場合:マイナスドライバーで外す
ネジ止めタイプのほかに、ツメ固定タイプもあります。こちらのタイプは支点に小窓があるので、小窓にマイナスドライバーを差し込んでサンバイザーの支点を回すと取り外しできます。
このときのコツは、マイナスドライバーで小窓の中にあるロックを押しながら回すことです。ロックが押せていないと供回りしてしまうので、「押さえながら回す」というイメージで作業するとよいでしょう。
「ネジが特殊ネジで回せない」「ツメを押すのが難しくうまく取り外せない」といった場合は、無理に作業をせずに業者へ依頼しましょう。ネジが舐めたり破損したりと傷口が広がってしまうと、余計に修理費用がかかってしまいます。
サンバイザーの修理を受け付けている業者をお探しであれば、ぜひ「グーネットピット」をご利用ください。エリアから検索できるので、お近くの整備工場がすぐに見つかります。
まとめ
車のサンバイザーには、日差しなどの眩しい光を遮る役割があります。日差しの向きに合わせないとうまく遮光できないので、手前に倒す、もしくは横に向けて角度を調整しましょう。
純正サンバイザーだと視界が制限されるという欠点がありますが、それを解消するのが市販の後付けサンバイザーです。透過素材なので、視界を確保しつつ眩しさを軽減できます。
後付けサンバイザーを選ぶ際は、UVカット率などの機能を確認しておきましょう。また、サイズが合わないと使用できないため、サイズも要確認です。
もしサンバイザーが壊れてしまったときは、後回しにせず早急に修理しましょう。修理・交換は自分でできる範囲ですが、難しいと感じたら業者へ依頼することをおすすめします。