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更新日:2020.01.08 / 掲載日:2019.10.18

新車の臭いの原因と臭いを消す方法

新車の臭いの原因と臭いを消す方法

グーネット編集チーム

新車の納車時などに感じる特有の臭い。新車のあの臭いが気にならないという方にとっては特に問題はないとは思いますが、新車特有の臭いが苦手な人にとっては、人によって車酔いなどの原因にもなります。

この新車の臭いの原因は何でしょうか。また、この臭いを消すにはどうしたら良いのでしょうか。

新車の臭いの原因

新車特有の臭いは、以下の原因で発生します。

揮発性有機化合物(VOC)が原因

新車の臭いの原因は、車の内装に使われている接着剤や、ゴムなどに含まれている揮発性有機化合物(VOC)が原因です。揮発性有機化合物とは常温・常圧で揮発(蒸発)しやすい有機化合物のことで、様々な種類が存在します。これは乾燥しやすいという理由から塗装剤や接着剤などで用いられてきました。

車の素材には200種類以上の揮発性有機化合物が含まれているといわれており、これらの物質が揮発し、混ざり合うことで新車特有の臭いを生みだしているのです。

ウレタンの臭い

シートに使われているウレタンは、「アミン・ホルムアルデヒド」という2つの成分が臭いの原因です。

ウレタンとは、ウレタン結合という化学反応で生成される樹脂の一種です。アミンはウレタンを作る際の触媒として使われており、臭いの大半は完成とともに消えてしまいます。しかし、一部がウレタンの中に残ることがあり、包装を開封することで臭いを発生します。
そして、ホルムアルデヒドは、ウレタンのシワ防止や防縮で使われることがあります。ホルムアルデヒドはウレタンから自然に発生する臭いの原因で、時間が経過しない限り、臭いが消えません。

これらの臭いは化学物質と有害物質ですが、濃度が低いので人体に影響はありません。しかし、臭いで気分が悪くなることがあるので、新車に乗る場合は注意しましょう。

新車の臭いを消す方法

ではこの臭いを消すにはどういう方法をとればいいのでしょうか?主な方法として、以下の3つが挙げられます。

1.車内を乾燥させる

新車の臭いを消す方法として、まず車内を乾燥させることが挙げられます。天気の良い日に車の窓を全開にしてしばらく放置をします。これを1週間ほど繰り返すことで、臭いを消すことが出来ます。
ただし、ドアまで開けてしまうとバッテリー上がりの原因となってしまうので注意が必要です。また、窓を全開にするため、防犯上なるべく車から離れないようにすることが大切です。

2.車内を拭く

ぬるま湯で濡らして固く絞った綺麗なタオルなどで、車内を隅々まで拭くことでも臭いを消すことが出来ます。可能な範囲で拭いた後、車内をぬるま湯ですすぎます。この方法は時間や労力はかかりますが、新車の臭いを効果的に消すことが可能です。

3.光触媒スプレーを使用する

光触媒スプレーは、スプレー内の成分が光に反応するとチタン化し、嫌な臭いを除去してくれるスプレーのことです。手間がかからないので、時間がない人などにおすすめの方法といえます。

新車の臭いは「シックカー症候群」になる可能性も

シックカー症候群という言葉を、初めて耳にした方も多いでしょう。シックハウス症候群の詳しい症状と、その原因は次の通りです。

「シックカー症候群」とは

シックカー症候群とは、シックハウス症候群が車の中で起こることです。新車に乗った際に発生することが多く、以下の症状が頻繁に起きたらシックカー症候群の可能性があります。

・頭痛やのどの痛み
・くしゃみや鼻水が出る
・強い眠気、頭がぼーっとする
・イライラする
・微熱
・関節痛
・めまい
・痛みやかゆみを伴う発疹

これらの症状が進行すると、末梢神経や自律神経、消化器、免疫、精神などに障害が起こる、シックハウス症候群と同じ状態になります。同乗者だけでなく運転手でも発症する可能性があり、事故のリスクが高くなるので注意が必要です。

「シックカー症候群」はなぜ新車の臭いでなりやすいのか

シックカー症候群の原因は、車内で発生する揮発性有機化合物(VOC)です。なぜ車内でVOCが発生するのかというと、シートのウレタンの臭いに加え、内装の接着剤やパーツの樹脂などが高濃度で揮発するためです。車は密閉された空間で、かつ空気に触れていない新車は、揮発性有機化合物の濃度が高く、シックカー症候群になりやすいのです。

また、シックカー症候群は新車で起こるほかに、気温が20℃以上になる夏場、暖房を入れる冬場、高級車で多いとされています。新車を運転する際は、窓を少し開けて運転するとシックカー症候群を予防できます。

まとめ

まとめ

グーネット編集チーム

新車から発生する特有の臭いは、車の内装の素材や接着剤に含まれている揮発性有機化合物(VOC)が原因です。臭いを消すには、車内の乾燥や拭きとり、高触媒スプレーなどの方法が効果的です。

しかし、新車の臭いは気分が悪くなるだけでなく、揮発性有機化合物によるシックカー症候群が起こる可能性があります。
シックカー症候群の症状が運転手に起きた場合、注意力が散漫になり、事故を起こすリスクが高くなるので注意が必要です。

また、症状が進行すると健康被害につながるので、症状が出たら換気することを心がけましょう。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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