カー用品・パーツ
更新日:2018.11.26 / 掲載日:2018.06.29
車の盗難防止におすすめ!カーセキュリティ対策で窃盗から愛車を守れ!

車の防犯対策は充分ですか?
車上荒らしに遭った時は辛いものですが、車そのものがなくなっていたら…これはパニックですよね。
きちんとロックしていたとしても盗まれる時は盗まれてしまいます。しかも、狙われているのは高級車や新車だけだから関係ないと思っているとしたら、それは大間違い。むしろ新車よりも5年以上経った車を狙っているようです。また、盗難犯に好まれる車種や狙われやすい場所があるようです。
これから自動車盗難の防ぎ方について見ていきましょう。
■自動車盗難の実態とは?
まず、車体盗難件数はどのくらい起きていると思いますか?
日本損害保険協会が2017年11月に調査した自動車盗難事故実態調査(http://www.sonpo.or.jp/news/release/2018/1803_01.html)によると、ランキングワースト1の車種は4年連続でプリウスでした。ついでランドクルーザー、ハイエース、レクサス、スカイラインとなっています。海外で人気の車種ほど、盗難率も高くなるという残念な側面も持ち合わせているのです。
また、警察庁が発表している車両本体の盗難認知件数は平成15年(6万4,223件)のピーク時以降、年々減少傾向にありますが、それでも平成28年は1万1,655件も起きているのが現状です。(平成29年4月生活安全企画課発表より)
中でも愛知県、大阪府、千葉県、茨城県、埼玉県での発生件数が多く、発生場所は約半数が家やお店の駐車場となっています。時間帯は深夜~朝が一番多く発生しており、また、4台に4台がキーなしの状態で被害にあっているというのも大きな特徴です。狙われるのは新車というわけではなく、購入してから5年以上の車が半数を占めています。
また、盗まれやすい車は乗用車だけとは限りません。上位20車種の中にはレンジャー、フォワード、ファイター、エルフといったトラックも入っているので注意が必要です。
ただし、しっかりと鍵をかけていても盗まれてしまうのですから、もはやロックだけでは安心できません。愛車を盗まれないためにも盗難防止対策が必要です。
■車のセキュリティ対策の比較
車盗難防止対策としてイモビライザーなどの自動車盗難防止装置をつける、車の位置情報提供サービスを利用するなどの方法がありますが、自分で面倒と感じることは盗難犯も嫌がることなので、二重三重の手を打つことが大切です。
では、どんなセキュリティ対策があるのか比較していきましょう。
イモビライザー
価格:15,000円~20,000円程度
メリット:盗難被害減少効果あり
デメリット:解除される恐れあり
「イモビライザー」は車とキーのそれぞれに事前に登録されたIDを照合し、一致した場合にのみエンジンがかかるという盗難防止装置のことです。警察庁によると、イモビライザー装着により盗難被害減少効果があったため普及推進をしています。標準装備が進んでいますが、古い年式の車でついていなければ後付けも可能です。
自動車カバー
価格:2,000円~15,000円程度
メリット:盗難だけでなく、車上荒らしやイタズラを防止
デメリット:放火犯に狙われやすい
「自動車カバー」がかかっていれば、パッと見ただけでは車種を特定されません。また、外せばガサガサという音が出ますし、カバーを外せば目立つので盗難防止に役立ちます。
ハンドルロック
価格:2,000円~15,000円程度
メリット:安いので手軽に利用できる
デメリット:手間がかかる
ハンドルを固定させることで盗難防止となる「ハンドルロック」には1ヶ所で止めるものと2ヶ所で止めるタイプがあります。防犯対策としては安くて手軽に利用できますが、その分、力を入れるだけで簡単に取れたり、切断されてしまうことも。そのため、複製できないディンプルキー付きのものや2ヶ所固定のものを選び、ハンドルの中心部分に取り付けることが大事です。
タイヤロック
価格:3,000円~50,000円程度
メリット:視覚的な防犯効果が期待できる
デメリット:手間がかかる
「タイヤロック」はタイヤに専用器具を装着することでタイヤ自体を動かなくする盗難防止グッズです。さまざまなタイプがありますが、基本的には自転車に付けるカギのようなもの。朝起きたらタイヤやホイールを盗まれて車がブロックの上に乗せられていたというケースもあるので、車体、タイヤ、ホイールを守ってくれるものならより安心です。複製できないディンプルキー付きのものが効果的です。ただし、タイヤロックの着脱は面倒ですし、特に天気が悪い時はより手間がかかってしまうのが難点です。
センサーライト
価格:2,000円から15,000円程度
メリット:侵入者がわかる
デメリット:人以外のものにも反応する
「センサーライト」は人が近づくと自動で点灯するライトですが、ただライトで照らすだけでなく実は盗難対策グッズとしても活躍します。盗難はたいてい暗い場所で起こりますので、明るくなると発見されるリスクが上がるので泥棒はスゴスゴと逃げていきます。しかし、すぐ消えてしまうのでは効果がないので、できれば点灯時間や明るさを調節できるものがおすすめです。点灯時間の調整は段階式と無段階式の二種類があります。段階式は5秒、15秒、30秒という具合に切り替えられるもので、無段階式は点灯時間を一定範囲で自由に調節できるものです。
カーセキュリティシステム
価格:5,000円~30,000円程度
メリット:わかりやすい
デメリット:誤作動を起こすことがある
ガラスの破壊やこじ開けといった衝撃を感知すると作動する装置のこと。不正なエンジンの始動を阻止し、音が発しないタイプと、アラーム音が出るタイプのものがあります。クラクションで大きな音を出したり、ヘッドランプやハザードランプを何度も点滅させて異常を知らせてくれます。
GPS車両追跡サービス
価格:月額900円~2,900円(初期加入料金が別途必要)
メリット:盗まれた車の位置がわかる
デメリット:高い
セコムが提供する「ココセコム」に加入すると、万が一盗難にあってしまった場合、GPSで位置を特定後、ココセコムの係員が現場に急行してくれるサービスのこと。2001年4月のサービス開始以来、多くの盗難車が発見されています。
スマホで追跡
価格:3,000円~90,000円
メリット:自分で見つけることが可能
デメリット:パケット料金がかかる
車に取り付けた端末が異変振動を検知すると、スマホに通知してくれる「iLine」や、アプリと連携して紛失物をGPSで追跡できる小型のGPS搭載キーホルダー「TrackR」といったものもあるので活用するのも手です。
■防犯意識を持つことが愛車を守る
いくらセキュリティ対策が万全といっても、ちょっとした気のゆるみは大敵です。とうぜん、窃盗犯はそんな気のゆるみを狙っているので、セキュリティ対策に頼り切らず、日頃の防犯意識を持つことが大切です。
まず、車から離れるときは窓をきちんと閉めること、鍵をかけたかもう一度チェックするといった確認を行うことが大切です。
これらの他に防犯対策としては、車を駐車する場所にも注意するようにしましょう。
大型駐車場
人の出入りが多い大型駐車場は、不審な行動をしたとしても目に付きにくいので、夜間に停める時は照明設備が整った明るい場所を選ぶようにするのがポイントです。幹線道路沿いの駐車場は意外と狙われやすいので注意が必要です。
自宅の駐車場
シャッター式のガレージがあるのが理想ですが、ない場合はカバーをかけておく、センサーライトをつけるなどの対策を取りましょう。家の中から見える場所や人目につく場所に停めるのがポイントで、暗がりや沿道から遠いところは避けるようにします。
車を盗まれないようにするために大切なことは、普段からの心がけです。
最近はセキュリティ対策も多種多様ですが、まずは自らの防犯意識を高めることが大事です。
愛車を盗まれてからでは遅いので、対策が十分でない人はすぐにでもセキュリティ強化を図りましょう。