カー用品・パーツ
更新日:2019.05.17 / 掲載日:2018.11.10
【グー連載コラム】PARTS COLLECTION (2018年11月)

先進装備の充実により問題が生じるのが、エアロパーツによるドレスアップだ。近年、センサーを妨げずにバンパーを保護できる汎用リップが人気のアイテムだ。
(掲載されている内容はグー本誌2018年12月号の内容です)

EZ LIP:5800円から
問◎エニーズ・インターナショナル TEL.079-284-7555 http://www.ezlip.jp/
柔らかい発泡ゴムでできた汎用リップが注目されている
両面テープで貼り付けるだけ そんな手軽さが人気の秘密
現在リリースされている新型車の大半に自動ブレーキといった先進装備が付いており、クルマの至る所にカメラやセンサーが取り付けられていることはご存じかと思う。
安全装備が付くということは、事故を防ぐ確率が上がり、いいことずくめであることは間違いない。しかしドレスアップという観点から考えると、非常に悩ましい問題でもある。
メーカーによって仕組みは異なるが、ホンダ車を例に挙げてみよう。ホンダが採用する衝突軽減ブレーキのシステムは、簡単に言うと車両に向けてミリ波レーダーを照射し検知するというもの。ミリ波レーダーとカメラを組み合わせたタイプもある。
このレーダーは、オデッセイやフリードではフロントの「Hマーク」から出ていたり、スズキであればロアグリル付近だったりとさまざま。
当然、レーダー部分に障害物などがあれば誤作動の原因にもつながる。そこで困るのがエアロパーツなのだ。ハーフタイプのものであれば形状によっては問題ない場合もあるが、バンパーをまるごと交換するフルタイプはアウトだ。
エアロメーカーによっては、センサー部分を回避した形状になっていたりなど工夫が施されている。しかし生産時のコストアップによる価格の高騰だったり、100%誤作動を起こさないという保証がないため、積極的に生産していないという背景がある。さらにいえば、ユーザーのエアロパーツ離れが進んでいるのも事実である。
そんな中、今、ドレスアップユーザーの間で定番となっているのが「EZリップ」。いわゆる汎用リップと呼ばれるもので、エアロパーツと違い車種専用の設計ではなく、どんな車種にも装着ができるゴム素材を採用した汎用アイテム。ジャンルでいえばドアモールなんかに近いだろう。名前の通り装着がとても簡単なのがウリ。
本来、ドレスアップというよりは、主にバンパー保護が目的のアイテムだったが、ちょっとしたアクセントとして装着するユーザーが増えてきている。
バンパーに貼り付けるだけなのでセンサー類には干渉せず、先進装備を殺すことなく使用できるというのが大きなポイントだろう。
バンパー保護が本来の目的であるが、車高を低く見せたりワンポイントとして装着するユーザーも少なくない。カラーもレッド、シルバー、ブラック、イエローなどさまざまだ。


FRP製のエアロパーツと違い、フォームラバー(発泡ゴム)を採用しているのでさまざまな形状のバンパーに装着が可能。粘着テープで取り付け、あまった部分は切るだけなので手軽にできる。