カー用品・パーツ
更新日:2019.01.29 / 掲載日:2019.01.29
実はたくさんある自動車の消耗品、それぞれの交換時期を徹底解説!

日常生活で移動手段の一つとして利用されている自動車は、多くの部品を繋げて製造されている精密機械です。一つひとつの部品に使用される細かいパーツは、どれも長く乗れば乗るほど劣化が進む消耗品。一定の距離や期間に合わせて交換が必要となり、メンテナンスを怠ると故障や事故に繋がる可能性があります。
そこで今回は、それぞれの部品はどれくらい使用できるのか、その交換時期について解説します。
タイヤの交換時期について
自動車の要とも言えるタイヤは、寿命を見極め適切なタイミングで交換することが大切です。その目安となるのが、タイヤの溝の深さ。タイヤの溝は、当然自動車を走らせると減っていきますが、その深さが1.6mm以下になると、溝の奥からゴムが盛り上がった箇所が現れます。これが、スリップサインと呼ばれるもので、この印が1ヶ所でも見えている場合、またひび割れや亀裂などがある場合はすぐに交換が必要です。
一方、走行距離が少ない場合でも、購入から4~5年経過したタイヤは、ゴムが劣化していることがあるため注意が必要です。
バッテリーの交換時期について
自動車の原動力となっているバッテリーですが、定期的に交換する人は少なく、バッテリーが上がった時に寿命に気付く場合がほとんどです。しかし、急にバッテリーが上がってしまうとその瞬間から自動車に乗ることができなくなってしまうため、定期的なメンテナンスと交換がおすすめ。
時期としては、保証期間が有効な2~3年が目安です。とはいえ、費用が高く、状態によっては5年以上使用できる場合もあるため、まずはこまめに点検を行うことから始めましょう。
エンジンオイルの交換時期について
エンジンを円滑に動かすための潤滑剤となるエンジンオイルの交換は、自動車の車種や使用状況によって異なりますが、普通自動車の場合は走行距離1万5000kmあるいは1年ごとの交換が一般的。エンジンへの負荷が大きいターボ車の場合は走行距離5,000kmあるいは半年に1回が交換の目安です。
エンジンオイルは使うほど汚染されるため、普段から悪路やアップダウンの激しい道の走行が多い場合は、早めの交換が必要です。
エンジンオイルフィルターの交換時時期について
エンジンオイルフィルターとは、エンジンオイルから排出される不純物を取り除くためのもので、エレメントとも呼ばれています。エンジンオイルの交換と同じタイミングでフィルター交換を行うことで常にクリーンな状態を維持できますが、エンジンオイル交換2回につき1回の交換が一般的です。
ブレーキオイルの交換時期について
ブレーキペダルを踏んだ際、その力をブレーキパッドに伝える役割をするブレーキオイル。長期間走行することにより劣化が進み、ブレーキがききにくくなってしまいます。危険を回避するためには、車検ごとの交換が推奨されています。状態によっては4年ほどもつ場合もありますが、素人では判断しにくいため、車検の際に専門家に判断してもらいましょう。
ブレーキパッドの交換時期について
自動車の部品の中でも最重要とも言われるブレーキパッドは、ブレーキをかける度にすり減っていき、薄くなるほどブレーキの効きが悪くなります。そのため、ブレーキパッドの厚みが薄くなってきた時が交換時期。目視で確認しにくいこともあり、2mm前後になるとブレーキを踏んだ際に異音がして気付くこともあります。走行距離としては普通車では3~4万km、軽自動車では4~5万kmが目安となります。
ラジエーター液(冷却水)の交換時期について
稼働して熱くなったエンジンを冷やすために使われるラジエーター液。本体は意外と脆く、飛び石で穴が空いたり、ゴムでできたホース部分に劣化が見られたりと、さまざまな原因で交換が必要となるパーツです。そういったことがなければ、通常は2年に1回、車検ごとの交換が一般的です。
エアクリーナーの交換時期について
エンジンに空気を送る際、ゴミや埃をキャッチする役割を持つエアクリーナーは、自動車の部品の中でも特に汚れやすい消耗品。汚れたまま使用するとエンジンの性能や燃費にも影響すると言われています。走行距離1万kmあるいは年に1回交換するのがベストですが、車検ごとにメンテナンスを行えば、最長5万kmまでは許容範囲と言われています。
ワイパーブレードゴムの交換時期について
自動車の窓をキレイに保つためのワイパーにはゴムが取り付けられています。夏は灼熱の中、冬は氷が張るほどの寒さの環境に置かれているため、ゴムは思った以上に劣化が早く、1年に1回、最長でも2年に1回の交換が必要です。通常はゴム部分のみの交換ですが、ワイパーブレード自体に変形が見られる場合はワイパー本体も交換となります。
スパークプラグの交換時期について
ガソリンの火付け役を担う、エンジンにとって必要不可欠なスパークプラグ。このスパークプラグは、普通車の場合は走行距離3~4万kmごと、軽自動車は1~2万kmごとの交換が推奨されています。注意すべきは車検時の点検項目には入っていないこと。劣化が指摘されないことも多いため、エンジンの調子や燃費の悪さが気になった場合は、点検をお願いしましょう。
数え切れないほどある自動車の部品の中から、特に交換が必要となる消耗パーツについて解説しました。当然ですが、それぞれの交換時期は自動車の使用頻度や状況、期間によって大きく異なります。あくまでも目安として捉え、少しでも気になることがある場合は、早めに点検・交換するようにしましょう。