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更新日:2019.03.18 / 掲載日:2019.02.28
ETC2.0の割引で高速料金がお得に?買い替えのメリットやセットアップ方法は?

ETC2.0は高速道路の料金自動支払いシステムだけでなく、より快適な運転をサポートする渋滞情報や安全運転支援情報を提供してくれます。高速道路の利用頻度が高い人には、嬉しいサービスばかりです。ETC2.0を導入することでどのようなメリットがあるのか、またどんな注意点があるかなどをぜひ参考にしてみてください。
ETC2.0を利用するメリット
これまでの ETCシステムの進化版である、ETC2.0。まずは、ETC2.0を利用するメリットをご紹介します。
今後主流となっていくシステムがETC2.0
ETC2.0 は、2016年春から本格導入された新規格のETCシステムです。今後主流となっていくと言われています。
従来のETC車載器は有料道路を通過するときにETCカードを併用することで、自動的に料金が支払える機能がメインでした。
ETC2.0には、ここに情報提供サービスなどがプラスされ、より安全で快適な運転をサポートしてくれます。
ETC2.0はカーナビの約5倍!広範囲の道路事情を把握
ETC2.0 は今までとは異なり、DSRC通信という車両と無線通信ができる通信規格に対応しています。現在高速道路や道の駅を中心に1,600ほど設置されているDSRC通信機器「ITSスポット」を利用すれば、高速・大容量通信が可能です。
そのため、渋滞情報や事故状況をリアルタイムで把握でき、道路状況に合わせて運転の進路を決められるのはもちろんのこと、予定到着時刻を見据えた運転ができるところもメリットです。
ETC2.0の危険回避情報で安全運転をサポート
ETC2.0には、安全運転をサポートする機能がある点も特徴です。「安全運転支援情報」と呼ばれるもので、事故や通行止めの情報、積雪や霧などの危険情報が事前に把握できます。
また、遠方での地震や津波などのトラブルも早く察知できるため、危険を回避した運転をサポートしてくれます。安全運転に役立つ、さまざまな情報がいち早く手に入るのも嬉しいポイント一つです。
ETC2.0のデメリット・難点は?
便利な付帯機能が魅力的なETC2.0ですが、現時点ではどのようなデメリットがあるのでしょうか?ここからは、考えられるデメリットをご紹介します。
ETC2.0対応機器購入の初期費用が高い
ETC2.0の便利な機能を使うには、対応する機器を購入しなければなりません。今のところ、その購入費用が高いところがデメリット。10,000円以下で購入できる商品はまずありません。
また、本体を購入しても設置費やセットアップ費用が別に必要です。そのため、現時点では手軽に設置できるとは言い難いでしょう。
機器のセットアップが必要なDSRC車載器も
ITSスポットの電波受信ができるDSRC車載器自体は既に市場に出回っており、発売より数年が経過しています。すでにDSRC車載器を持っている場合、買い替えなくてもETC2.0の機能を使うことができます。
ただし、注意しなければならないのは購入した年月日です。2015年6月30日までに購入したDSRC車載器の場合は、新しいシステムに対応できるよう再セットアップが必要なのです。再セットアップには費用や日数ががかる場合が多いため、面倒な手間が増えるのがデメリットです。
ETC2.0の割引で高速料金はどれくらいお得になる?
最後に、2019年2月現時点のETC2.0を利用したサービスをご紹介します。ETC2.0が普及するにつれて、サービスは拡大していく予定です。
圏央道通行の場合はETC2.0で約2割引
現在、首都高速道路・NEXCOが公表している割引サービスは圏央道のみとなっており、2つの割引サービスがあります。一つ目は、圏央道の通行料金が約2割引になるというものです。同じ区間を利用しても、従来のETCよりお得になります。
2つ目は、大口割引や多頻度割引が利用できるというものです。利用頻度が高い人や企業向けの割引サービスとなります。
割引や優待は今後増える予定
現時点でETC2.0の割引が適用されるのは、圏央道のみとなっています。しかし、これからエリアが拡大していく予定です。ETC2.0が主流となれば、さらにお得なサービスも増えることも見込めます。
今回は、新規格のETCであるETC2.0を使うメリットやデメリット、そして受けられるサービスをご紹介しました。ETC2.0は高速道路の自動料金支払いシステムだけでなく、道路情報や安全運転支援情報などを受け取れます。より快適な有料道路の運転をサポートしてくれる便利なサービスばかりです。今後の割引サービス拡大も見逃せません。