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更新日:2019.08.20 / 掲載日:2019.08.20
運転の際に手袋をする意味と運転に適した手袋の選び方

グーネット編集チーム
プロのレーシングドライバーは、公式レースに参加する際にレーシンググローブと呼ばれる手袋の着用が義務付けられているため、レース時には必ずレーシンググローブ(手袋)を着用しています。
一般的な職業の方でも、タクシードライバーやバスドライバーといった、運転を業務としている方が手袋をされているのを目にする方も多いでしょう。また、職業に関係なく、クルマにこだわりのある方が革手袋を利用されているケースも多く見かけます。
今回は、クルマを運転する際に手袋を着用する意味やメリット・デメリットなどについて考察してみました。
さらに、運転にぴったりの手袋の選び方もご紹介しますので、運転の際の手袋着用に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
運転の際に手袋をすることの意味・メリットとは?
タクシードライバーやバスドライバーといった運転のプロが、クルマを運転する際に身に付けている手袋は、保温や防風のための手袋とは違い、滑り止め防止をはじめとした運転に適した機能が備わった手袋を着用していることが一般的です。
このような手袋をすることで、より安全に、快適にクルマを運転することができる、いくつものメリットが存在します。
ここでは、そのような手袋を運転の際に身に付けることの意味・メリットについてご紹介します。
ハンドルさばきが軽快になる
滑り止め防止機能が備わった手袋の着用により、素手でハンドルを握ったときよりも滑りにくくなり、しっかりとハンドルを握ることができます。
そのため、軽快なハンドル操作が可能になるので、緊急性のあるハンドル操作が必要なときでも、迅速に対応しやすくなります。
また、ハンドルだけでなくシフトレバーの操作においても、より正確なシフトチェンジが可能になり、ギアチェンジもスムーズに行えるようになるでしょう。
手汗対策になる
個人差はありますが、手汗をかきやすい方はどうしてもハンドルが滑りがちです。特に冬場は、外気温と車内温度の差が激しいため自律神経が乱れやすく、そのために手汗を多くかきやすくなります。
制汗剤を使用したりハンドルカバーを装着したりする解決方法もありますが、より気軽に対策するなら手袋がおすすめです。手袋を着用すれば、手汗で手のひらがベタベタしてもハンドル操作に支障をきたしません。
丸洗い可能な手袋も多いので、たくさん手汗をかいても衛生面の心配はないでしょう。
疲れが軽減される
運転に適した手袋はいくつか存在しますが、特に革製のドライビンググローブは、フィット感がありながらハンドルやシフトレバーを握ったときに握りやすく操作しやすいように工夫されています。
握りやすく操作しやすい仕様なら余計な力が入らず、走行時に疲れを溜め込まずに運転が可能です。
これは事故防止にも効果的です。
日焼けを防止
紫外線の強い季節に、気が付いたら手の甲が日焼けした経験のある方は多いと思います。顔や首の紫外線防止には配慮していても、手のUV対策はうっかり忘れてしまいがちです。
また、手は洗うことも多いので、せっかく日焼け止めを塗ってもいつの間にか落ちてしまうこともある部位です。
車内にUV防止効果のある手袋を置いておけば、バッグに日焼け止めが入っていなくても慌てずに済みます。
スタイリッシュ
運転時の手袋は、アイテムの選び方次第でとてもおしゃれに見えます。
たとえば本革のレザーは、スーツスタイルにもぴったり合います。高級感のある見た目は、運転時以外でも違和感なく使用できるでしょう。
また、おしゃれな刺繍入りの手袋などは女性の方にも人気があります。機能性とおしゃれが両立しているものは、嬉しいですよね。
軽快なハンドルさばきをサポートして、疲労軽減効果もあり、なおかつファッションアイテムにもできる手袋は、なかなかあなどれない存在です。
運転の際に手袋をすることのデメリット・注意点

グーネット編集チーム
運転時に手袋を着用するメリットはご理解いただけましたか。
では、逆にどんな点がデメリットで、どのように注意すれば良いのでしょうか。
夏は蒸れる
冬は防寒的な役割も果たしますが、逆に暑さを感じる季節には、素材によっては蒸れて不快に感じることもあります。
気になる方は簡単に洗える乾きやすい素材のものを選んだり、洗い替えを準備しておくと良いでしょう。
購入費用がかる
手汗対策用の綿手袋やUV対策手袋程度であれば、百均でも買い求めることができますから、そう高くありません。
しかし、有名ブランドの革製品であれば、ある程度の出費になります。
手入れが必要
革製品の場合は定期的なお手入れが必要ですし、そのための道具も揃えなければいけません。
細々としたことが好きな方にとっては楽しい作業でしょうが、面倒だと思ってしまう方にはあまり向かないでしょう。
画面操作性が下がる
指先までカバーするタイプの手袋を着用すると、車内のナビやオーディオの操作をする際、どうしても素手より手間取ってしまいます。
また、停車時のスマートフォン操作の時も手袋を外す必要があり、迅速に対処できません。
気になる方は指先のないタイプの手袋が良いでしょう。
運転専用のドライビンググローブとは
手汗対策やUV対策が目的であれば、運転専用の手袋でなくても代用できます。
運転に適した手袋の中でも、特にクルマの運転に特化した、運転専用のドライビンググローブが存在します。
では、運転専用のドライビンググローブはどのようなものになるのでしょうか。
手にフィットして手汗を吸収
ハンドルのベタつきを減らし、しっかりとした握りをサポートします。
これによってハンドルさばきやシフトレバー操作はより軽快になり、危険察知時の行動も機敏に取れるようになるでしょう。
疲れにくさ
フィット感と同時に操作性も追求されているので、ハンドル・シフトレバー操作時に余計な力が入らず、疲れにくいように設計されています。
レーサー仕様
プロのレーサー用のものであれば、上記機能はもちろん、デザイン的にも運転時の気分が盛り上がります。
運転に適した手袋と選び方
では、具体的な「運転に適した手袋」の選び方を解説していきます。
まず、機能面で選んでみましょう。
UV防止効果の有無
日焼け対策なら、UV防止効果のあるものが良いでしょう。夏の半袖やノーズリーブの服装に対応して、ヒジや二の腕までおおうタイプもあるので、希望に応じて選べます。
ただし、布地に加えられたUV防止の機能は、多くの場合、洗濯のたびに低下していくことは忘れないでください。※繊維自体にUVカット機能が施された素材の商品は、洗濯してもUV防止効果が持続します。
タッチ操作の快適性を重視するなら指先がないタイプの手袋がおすすめ
車内でのモニター画面の操作のしやすさや、停車時のスマートフォン対応を考えると、手袋が邪魔になることもあります。そのたびに手袋を外すのもなかなか面倒なものです。
指先がないタイプの手袋なら着脱せずに済みますので、おすすめです。
手汗防止
手汗を防止するには、綿手袋で十分に対応可能です。洗濯も簡単ですし、安価なので洗い替えの準備も抵抗なくできます。
スマホ・タブレット操作対応可能なものも販売されているので、チェックしてみてください。
運転時の手袋に効果を感じたら、こだわってみるのもあり
いかがでしたか。運転時の手袋は機能的なメリットはもちろん、そのファッション性で気分的な部分も盛り上げます。
ただし、費用もかかることですから、目的に応じて選ぶことが大切です。手汗・日焼け・ハンドル操作・シフトレバー操作等、どの部分の対策に使いたいかしっかり考えて購入するのが良いでしょう。どの程度ハンドルを握るか等、運転時間も考慮したいですね。
もちろん、気分優先でブランド物を手に入れるのも「あり」。クルマは実用性ももちろんですが、ファッション性も大切です。あこがれのドライバーや映画の登場人物と同じ手袋を手に入れ、気分上々で運転するのも良いものです。