カー用品・パーツ
更新日:2022.12.05 / 掲載日:2020.06.30
【ブルートゥース接続】車で音楽を流す方法や注意点とは?

ドライブをしながら音楽を楽しみたい!と思っている方におすすめなのが、車のブルートゥース機能を活用することです。
スマホや音楽機器に入っている音楽を、ブルートゥースで飛ばし車内で聞けるので、とても快適にドライブができます。しかし、接続方法がわからない……という方も意外にも多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、車にブルートゥースで音楽機器を接続する方法をわかりやすく解説します。ブルートゥースで接続するメリットや注意点も併せてご紹介します。
音楽を楽しみながらのドライブに憧れる方は、是非チェックしてみてください。
車に音楽機器をつなぐには?ブルートゥースが一番簡単!

音楽機器を接続して車内で音楽を楽しむには、主に次の4つの方法があります。
・USBケーブルでの接続
・FMトランスミッターでの接続
・AUXケーブルでの接続
・ブルートゥースでの接続
まず、この章では4つの方法の簡単な紹介とメリット・デメリットを紹介します。
USBケーブルでの接続
カーナビやカーオーディオにUSBのポートが設置されている場合、USBケーブルで接続することができます。
有線ケーブルでの接続なので、周囲の状況に左右されず、音質が安定するというメリットがあります。しかし、USBケーブルを別途購入しなければならないことや、ケーブルでカーオーディオ周りが雑然としてしまう、といった点がデメリットとなりうることがあります。また、後部座席に座っている方のスマホを再生する場合にも不便が生じます。
FMトランスミッターでの接続
FMトランスミッターとは、FMラジオの周波数を使ってスマホなどの音楽を流すことのできるアイテムのことです。FMチューナー(受信機)は多くの車種に設置されているため、FMトランスミッターを準備すれば車種を選ばずに音楽を再生できることが大きなメリットです。
一方、音楽再生の際にFMラジオの周波数を使用するため、ノイズに弱く音質が優れないというデメリットがあります。
※FM放送に使用されていない周波数を使用するため、周波数が干渉してしまう心配は不要です。
AUXケーブルでの接続
AUXケーブルとは、カーオーディオにヘッドホン端子で接続するタイプのケーブルです。
AUXケーブルのメリットは、安価なものでも音質が良いものが多いという点です。しかし、AUXケーブルが接続できないカーオーディオが存在することや、イヤホンジャック(イヤホンの差し込み口)のないスマホが増えてきていることから、AUXケーブルがあっても接続できないケースがあることに注意しておく必要があります。
ブルートゥースでの接続
カーオーディオにブルートゥースが搭載されているときは、遠隔で簡単にスマホとオーディオ機器を接続することができます。
ブルートゥースの大きな特徴は、高音質でノイズに強いことや、無線で接続できるため後部座席にいる人のスマホをつないで音楽を流せる点です。
ここで紹介した4つの方法の中で、ブルートゥースでの接続が最もメリットが多く、デメリットも少ないため、車内で音楽を楽しみたい方に最もおすすめできる方法です。
次の章では、最もメリットの多いブルートゥースでの接続について解説します。
【ブルートゥース以外の接続方法を詳しく知りたい方へ】
そもそもブルートゥースとは?

ブルートゥースとは、無線通信規格の一つです。
無線通信といえば、Wi-Fiが代表的ですが、ブルートゥースもWi-Fiと同じ無線通信の仲間ということです。
音楽再生以外に、身近なところでは無線のマウスの接続や無線のイヤホンなど、データ容量の小さな無線機器に使用されている技術です。
ブルートゥースがどのようなものなのかをイメージするためには、具体的な特徴を把握するとスムーズです。
・接続可能範囲は約10m(一般的な乗用車なら、後部座席のスマホでもカーオーディオとの接続が可能です)
・国際標準規格(ブルートゥース対応であれば、スマホ・カーオーディオの機種に関係なく、接続することが可能です)
・ペアリング機能(ブルートゥースは機器同士を1対1で接続します(接続方法は、次の章で解説します))
※参考までにですが、Wi-Fiは1対多数で接続が可能です。そして、ペアリング機能は初期設定をおこなえば、2度目以降には設定の必要がないこともブルートゥースが手軽に利用できる点です。
・消費電力が小さく、バッテリーの消耗がWi-Fiよりも少ない
以上の特徴により、ブルートゥース対応機種であれば手軽にスマホとオーディオ機器を無線接続することができます。
車のオーディオにスマホをブルートゥース接続して音楽を聴くと、通信料がかかる?
スマホでどのように音楽を再生しているのかによります。スマホ本体にダウンロードしてある曲を聴く分には通信料はかかりません。ですが、ストリーミング再生を行うとインターネット接続しますので通信料が発生するでしょう。
【超簡単!】車にブルートゥースを接続する方法とは?

無線通信技術の一つであるブルートゥースは、今ではほとんどのスマホや車、PCやイヤホンなどに搭載されている機能です。
使い方は簡単で、以下の3つの手順を順番通りにおこなうだけで完了です。それぞれ詳しく手順を見ていきましょう。
1.発信元(スマホやPCなど)のブルートゥース設定をONにする
まずは、発信元のブルートゥース設定をONにしましょう。
ここで設定をONにしておかないと次項で紹介する機器の登録ができなくなってしまうので、再度確認しておくのがおすすめです。
2.カーオーディオやカーナビで接続する機器の登録をおこなう
発信元の設定は【1】で終了です。次に車側の設定をおこないます。
カーオーディオやカーナビの画面に表示されている「編集>ブルートゥース設定」ボタンをタッチします。その際に周囲でブルートゥースをおこなっている機器が表示されるので、発信元の機器を選択して機器登録をおこないましょう。
ただし、製品によって「編集」ではなく、「設定」や「メニュー」など、書かれている言葉が異なります。詳細は利用しているカーオーディオやカーナビのマニュアルを参照、確認してください。
3.「ブルートゥースのペアリングの要求>ペアリング」をタッチ
機器を選択、登録したらペアリングの要求をおこないましょう。
こちらは発信元の画面上にボタンが表示されるので、表示されている認証番号がカーオーディオやカーナビの画面に表示されている番号と一致していればOKボタンをタッチして完了です。
車にブルートゥースで音楽機器を接続するメリットとは?
音楽を楽しむ以外にも、ブルートゥースで音楽機器を接続するメリットは多数ありますが、ここでは代表的なメリット6つを紹介します。
以下をチェックして上手にブルートゥースを活用しましょう。
1.ポケットや鞄の中に入れたままでOK
ブルートゥースは、いったん接続すればポケットや鞄の中に入れっぱなしにしておいても使用できます。有線接続のようにケーブルが煩雑になってしまうこともなく、また、消費電力が少ないため、バッテリー切れの心配も少ないということも魅力です。
2.機器設定は初回のみ
前章で紹介した通り、初回に機器設定をすれば接続が継続されるため、2回目以降は自動的に接続されます。スマホを持っているだけで、毎回手軽に音楽再生を楽しむことができます。
3.スマホの音楽ライブラリを車で再生可能
お気に入りのアーティストリストや好みのアルバムなど、スマホで設定した曲目リストや曲順の通りに車で再生することができます。手元で曲順をスキップしたりする操作をしなくても、好みの曲だけを楽しんだり自分がスマホで設定した曲順で音楽を楽しむことができます。
4.アプリ内の音楽も再生可能
ブルートゥースで接続をすれば、スマホで再生できる全ての音楽プログラムを再生することができます。例えば、アプリ内の音楽やYouTubeでのストリーミング音声なども再生可能です。
5.音声コントロール機能の活用が可能になる
車種によって異なるが、ブルートゥースで車とスマホを接続した場合、iPhoneのCarPlay機能などのように、音楽の再生など音声で指示することができます。ハンドルに付いている音声コントロールボタンを長押しするとSiriが起動します。
モニター画面を指で操作する必要がないので、運転中でも安心して音楽再生やボリューム調整などをおこなうことができます。
6.ハンズフリーで通話などが可能
ブルートゥースは、音楽再生をするだけでなくハンズフリーの通話に利用することもできます。ハンズフリー通話とは、付属のマイクを通じて発信することで、手にスマホを持たなくても電話を受発信できることを指します。
2019年からは、ドライバーの「ながら運転」への罰則厳格化が適用されていることもあり、「ながら運転」の対策としてもブルートゥースはとても便利です。また、音声認識機能により、再生中の音楽のボリューム調整を声でできる点も、車中で音楽を楽しみたい方には嬉しいメリットです。
車のオーディオにスマホをブルートゥース接続して通話をしている時、スマホからも音声は出ている?
ブルートゥースは、複数の機器と同時に接続することはできません。そのため、オーディオを利用して通話している場合、スマホから同時に音声が出ることはありません。
車のオーディオにスマホをブルートゥース接続しているが、同乗者がいると通話内容が聞こえてしまい困る。
オーディオ側の接続設定で、電話の接続を無効にしましょう。音楽の接続とは別々に設定することができます。
車にブルートゥース接続をおこなう際の注意点とは?
とても便利なブルートゥース機能ですが、利用する際に注意してほしい点もいくつかあります。
下記に挙げた4つの注意事項を確認してから接続するようにしましょう。
複数の機器を同時にペアリングすることはできない
通常、複数の機器を同時にペアリングすることはできません。つまり、ブルートゥース機能を使用して、スマホとスマートウォッチを接続している場合、スマホとカーオーディオは接続できないということになります。
接続したい場合は、ペアリングの切り替えをおこなう必要があります。
走行中にペアリングの設定はできない
はじめにおこなう機器登録などの作業は、多少手間がかかります。
走行中におこなうと注意力散漫になって危険なので、必ず停車時か出発前に済ませておくようにしましょう。
バッテリーの消耗が早い
ブルートゥース機能を利用すると、音楽機器のバッテリー消耗が早くなります。
途中で充電が切れてしまっては音楽を楽しむどころか、電話やメールもできなくなってしまうので、充電器を持参するなど対策を講じておきましょう。
接続履歴が残る
ブルートゥースの接続履歴は、車側にも音楽機器側にも残ります。
レンタカーでブルートゥースと音楽機器を接続した場合には、レンタカーのブルートゥース接続履歴を消してから返却するようにしましょう。
まとめ
せっかくのドライブをより楽しめるように、ブルートゥースで音楽機器を接続してみてはいかがでしょうか?ブルートゥースの接続方法は、記事内に記載した通り3ステップで簡単です。
音楽を聞けるだけでなく、音声コントロール機能やハンズフリーの操作が可能になるなど、メリットもたくさんあります。今回ご紹介した注意点を確認して、ワンランク上のカーライフを楽しんでください。