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更新日:2019.12.23 / 掲載日:2019.12.23
肩ベルトが首にかかる!?シートベルトの高さを調整して安全ドライブ

グーネット編集チーム
シートベルトは、単純に「着用していれば良い」として適当に装着するのではなく、シートベルトが本来の機能を発揮できるように、高さや位置を調整し、正しい方法で装着することが重要です。
ここでは、シートベルトの正しい付け方や高さの調整方法などを紹介します。
シートベルトの正しい付け方
シートベルトの正しい付け方は、まずベルトが首にあたらないように、首の付け根と肩の間に通すところからです。
基本的にシートベルトの端にはアジャスターボタンが付いているので、ボタンをひいてシートベルトが通る位置を上下させましょう。シートベルトが首にあたると、急ブレーキや追突など車が大きく動いた時に首を痛める可能性があるため注意が必要です。
次に、ベルトを腰骨の下の位置でかけます。挿し込んだ際の音がするまで、しっかりと奥まで挿しましょう。腰の低い場所でベルトをかける理由は、ベルトがずれてお腹にベルトがかかることを予防するためです。
急ブレーキや衝突の際にお腹にベルトがかかると、内臓を損傷する可能性があるため注意しなければなりません。
最後に肩のベルトを引っ張り、鎖骨や胸、腰骨にシートベルトが均一にかかるようにします。ベルトがたるんでいると、ベルトと体の間に空間ができてしまい、事故が起こった際に体が大きく動くので危険です。
事故が起こった際に、人間の体は前に飛び出してしまうので、シートベルトで固定されていなければフロントガラスに顔をぶつけてしまうことや、ダッシュボードで足を強打して顔面や両足を骨折するリスクがあります。
また、妊娠中の人は、シートベルトの着用位置は子宮の下側に通すことが一般的です。しかし、妊娠している際の体型については個人差があり妊娠時期によっても差があるので、必ず医師に相談しましょう。
シートベルトの高さを調整して安全走行

グーネット編集チーム
シートベルトはアジャスターを使用し、肩の真ん中を通して高さを調整しましょう。首側にシートベルトがかかっていたり肩から外れていたりすると、事故が起こった際に上半身を固定できないため危険です。シートベルトは、シート前側に大きく動かす首にシートベルトがかかり、シートリフターで上に動かすと肩から外れます。
つまり、最初にドライビングポジションを設定し、次にアジャスターを使ってシートベルトの高さを調整する必要があるのです。
例えば、男性が高さを調整したシートベルトを女性が着用した場合、高さが合わず首にベルトがかかります。反対に、女性が高さを調整したシートベルトをそのまま男性が着用すると、肩から外れる場合が多いです。
どちらのパターンも危険なため、自動車を運転する前にはシートベルトを正しい高さに調整して着用する必要があります。高さの調整方法については、各車の説明書を確認して行いましょう。
車選びの際にシートベルトの高さ調整がしやすい車を選ぶのも手
アジャスタブルショルダーベルトアンカー付きの車もあるので、車選びの際に高さを調整しやすい車を選択する方法も有効です。アジャスタブルショルダーベルトアンカーは、運転手の身長や体格に合うBピラーに付けられる、シートベルトのアンカーを上下させる装置です。
シートベルトを正しく着用することによって、事故が起こった際の被害を抑えることにつながり、運転姿勢も維持できるので運転の疲労を感じにくいといったメリットもあります。
運転する人の体格は1人1人異なるので、体格に適した正しいシートベルトの高さを調整できるアジャスタブルショルダーベルトアンカーは、非常に重要なアイテムだといえるでしょう。
低価格な自動車であっても装備しているメーカーはありますが、コストがかかることから装備していないメーカーも少なくありません。多少費用はかかりますが、アジャスタブルショルダーベルトアンカーが装備してあるとシートベルトを装着しやすくなることがメリットです。
まとめ
シートベルトは「とりあえず着用していれば良い」と考えてる人も多いですが、実際に事故が起こった際や急カーブなどで自分の命を守るためには正しく装着しておく必要があります。そのため、シートベルトは乗車の度に、自分の体型に合わせて高さを調整して着用しましょう。
また、シートベルトを正しく装着することによって、事故の被害を抑えるほかにも運転中の疲労感を和らげることも期待できるので、車をよく運転する方は参考にしてみてください。