カー用品・パーツ
更新日:2019.12.23 / 掲載日:2019.12.23
車でコンセントを使うにはインバータが必要?インバータを使うときの注意点や費用について解説

グーネット編集チーム
車で遠出をしたりキャンプに行ったりした際、「車の中でコンセントが使えたら便利なのに…」と思った経験はないでしょうか。通常、車の中ではコンセントを使うことができませんが、インバータを利用すれば使用することが可能になります。
ただし、インバータで対応できるワット数は限られているので、ワット数の高い製品を利用する場合は注意が必要です。
ここでは、車でコンセントを利用する方法やインバータを使う際の注意点、購入方法などについてご紹介します。
車でコンセント利用のためにはインバータが必要
車の中で家電を使うためには、インバータが必要です。インバータとは、車に流れる電流を家庭用のコンセントで使える電流に変換する機器のことをいい、「コンバータ」と呼ばれることもあります。
インバータは車内のシガーソケットに差し込むだけで簡単に利用することができ、変換の際に発生する熱を冷却するためのファンもしっかりと搭載されています。そのため、インバータ1つで安全にコンセントを使うことができるのです。
車でコンセント利用のためにインバータを使うときの注意点

グーネット編集チーム
いくらコンセントを安全に使えるとはいえ、注意しなければならない点もいくつかあります。
まず1つ目は、インバータは利用できるワット数が限られているということです。
通常、車に流れる電流は12Vと低めですが、インバータを使うことで100V交流電源へと変換されます。
しかし、ほとんどのインバータは150W~300Wまでの対応となっているため、ワット数の高い電気製品を使うとインバータ内のヒューズが切れてしまうのです。ヒューズが切れてしまうと、規定以上の電流が流れてしまい、車の故障につながってしまいます。
2つ目は、エンジンが停止している状態でインバータを使うとバッテリー上がりにつながる可能性があるということです。
エンジンが停止している際はバッテリーから電気を持ち出すことになるので、うっかりコンセントを使い続けてしまうとバッテリーが上がってしまいます。バッテリーが上がってしまうと、エンジンが動かなくなってしまったり、メーターが光らなくなったりしてしまいます。
尚、車のバッテリーは電圧が10.5Vを下回ってしまうと完全に機能しなくなってしまうので、電圧計などを取り付けて確認するのが安心です。
インバータの価格相場や購入方法
市販のインバータは大きく「正弦波」と「矩形波」の2種類があります。通常、家庭用電源には「正弦波」が採用されていますので、正弦波のインバータを選ぶようにしましょう。
矩形波も支障なく使えるのですが、一部の液晶テレビや精密電子機器において使えない可能性がありますので、正弦波を選ぶのが安心です。
また、インバータはカーショップや家電量販店、インターネットなどで購入することが可能です。相場は1万円くらいですが、対応ワット数や機能性によって価格が異なります。スマホやノートパソコン、使用する家電などによっても電圧が大きく異なるので、用途に適したインバータを選ぶようにしましょう。
まとめ
コンセントのない車内でも、インバータを利用すれば手軽にコンセントを使うことが可能です。インバータには冷却装置や保護装置が搭載されているので安全性は問題ありませんが、対応できるワット数に限りがあるので注意が必要となります。
また、エンジン停止時に使用すれば、バッテリーが上がり、メーターが光らなくなったりして車が動かなくなってしまう可能性もあります。車が故障してからでは遅く、あとから大きな修理費用が発生してしまうかもしれません。
これらの注意点をしっかりと確認し、正しくインバータを扱うようにしましょう。