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更新日:2020.06.09 / 掲載日:2020.06.09
チャイルドシートの正しい使い方と取り付け方法をわかりやすく解説!

グーネット編集チーム
日本では、道路交通法第71条によって6歳未満の子どものチャイルドシート着用が義務付けられています。しかし、チャイルドシートは正しく使わなければ効果がなく、取り付け方法などが間違っていれば子どもの安全を確保することはできません。そのため、正しい使い方・取り付け方を知っておくことが大切です。
今回は、チャイルドシートの役割をはじめ、チャイルドシートの正しい使い方や取り付け方法について解説します。
チャイルドシートの役割
チャイルドシートの役割は、小さな子どもを衝撃から守ることです。一般的に、時速60kmで走っている車が急停車した場合、ビルの5階から落下するほどの衝撃になるといわれています。この衝撃を軽くしてくれるのがシートベルトです。
しかし、シートベルトは大人向けに設計されているため、135cm以下の子どもが使用すると頭から飛び出してしまったり、足元からすべり落ちたりする可能性があります。そのため、体の小さな子どもはシートベルトの代わりにチャイルドシートを使うことで、衝撃から身を守ることができるのです。
このように、チャイルドシートは乗車中の安全の確保や、車内での転倒事故を防止する役割もあります。
チャイルドシートの正しい使い方
チャイルドシートの正しい使い方として、以下の2つのポイントが挙げられます。
チャイルドシートの正しい取り付け位置
チャイルドシートは後部座席に設置するのが基本です。
「目が届きやすいから」と助手席に設置する人もいますが、助手席にはエアバッグが設置されています。そのため、事故の際にチャイルドシートを吹き飛ばしたり、子どもの体に強い衝撃が加わってしまったりすることがあるので非常に危険です。
チャイルドシートの正しい向きや角度
新生児~1歳くらいまでの時期は、車の進行方向に対して後ろ向きにチャイルドシートを設置しましょう。後ろ向きに設置することで衝撃が背中で分散され、体への負担を抑えることができます。
また、日本小児科学会では、水平から45度くらいの角度で取り付けることが推奨されています。これは、新生児が正常な呼吸を確保するために必要な角度であり、特に首がすわるまでは45度を意識して調整するのがおすすめです。
チャイルドシートの取り付け方法

グーネット編集チーム
チャイルドシートは大きく分けて、「シートベルト型」と「ISOFIX型」の2種類があります。ここでは、それぞれの基本的な取り付け方法について見ていきましょう。
シートベルト型のチャイルドシートの取り付け方法
チャイルドシートを座席の奥までしっかりと押し込み、シートベルトを引っ張って固定しましょう。このとき、シートの背もたれと座席の間に隙間が空いていると、チャイルドシートが衝撃を吸収できなくなるため、リクライニングなどを調節しながら隙間がない状態にすることが大切です。
また、シートベルトにゆるみがある場合も安全性の低下につながります。チャイルドシートにしっかりと体重をかけてから、シートベルトを引っ張るようにしましょう。
ISOFIX型のチャイルドシートの取り付け方法
ISOFIX型のチャイルドシートは、チャイルドシートのコネクターを座席のISOFIX専用金具に差し込むだけで取り付けられるので、とても簡単です。「カチッ」と音がすればコネクターがロックされるので、あとはしっかりと固定されるまでチャイルドシートを押しこみましょう。
なお、2012年7月以降に発売された新車には、ISOFIX専用取付金具の設置が義務付けられています。しかし、2012年7月以前に発売された車にはISOFIX専用取付金具が設置されていないものもあるため、ISOFIX型チャイルドシートが取り付けられない場合があります。
必ず取付確認車種リストや、車両の取扱説明書などで適合していることを確認してから購入しましょう。
まとめ
チャイルドシートには、体の小さな子どもを衝撃から守る役割があります。チャイルドシートは後部座席に設置し、新生児~1歳くらいまでの時期は後ろ向きにするのが正しい使い方です。また、首がすわるまでは45度くらいの角度で設置すると、正常な呼吸を維持できるといわれています。
シートベルト型もISOFIX型も比較的簡単に取り付けることができますが、チャイルドシートやメーカーによって取り付け方法が異なる場合もあるため、必ず取扱説明書を確認しながら正しく設置するようにしましょう。