カー用品・パーツ
更新日:2022.09.21 / 掲載日:2020.09.16
シートエアコンって何?そのメリットや後付け方法まで幅広く解説!

「シートエアコン」という装備をご存じでしょうか。これは、一般的なカーエアコンとは異なり、シートに直接装備してシートを冷やしたり温めたりする装備です。
このページでは、シートエアコンとはどのようなものか、後付けは可能なのかを詳しく解説していきます。
シートエアコンとは
冒頭でも触れたように、シートエアコンとはシートに直接装備する冷暖房装置です。
車にはもともとカーエアコンが付いていますが、外気の温度に影響されてすぐには車内温度が変わらないことがあるでしょう。シートエアコンであれば、直接シートを温めたり冷やしたりするため、すぐに暑さ・寒さを緩和できます。
シートエアコンにはシートヒータータイプとシートクーラータイプの2種類があります。仕組みや特徴は以下のとおりです。
シートヒーター
シートヒーターは、シート内に組み込まれている電熱線に電気を通すことで発熱する仕組みです。直接身体に触れるシート自体が温かいので、すぐに寒さを和らげられるというメリットがあります。また、カーエアコンの暖房を使用すると車内が乾燥しますが、シートヒーターを使えば風量を上げずに済むため、車内が乾燥する心配もあまりありません。
シートヒーターは2008年頃から普及し始め、近年では高級車から軽自動車まで幅広く取り入れられ、標準またはオプション装備として用意されています。
シートクーラー(シートベンチレーション)
シートクーラー(シートベンチレーション)は、大きく分けると2種類のタイプがあります。一つは、シート内部から送風する仕組みですばやく冷涼感を得られるもので、もう一つはシート内部に吸い出し口があるタイプです。
前者はすばやく冷涼感を得られるものの、一点に送風するため部分的に冷えてしまうことがあります。一方、後者はシートの吸い出し口から人とシートの間の熱を吸い出すことで、座面や背もたれを快適な状態に保ちます。
シートクーラー(シートベンチレーション)は、数年前までは高級輸入車の一部に搭載される程度でしたが、徐々に国産車でも採用され始めています。
シートエアコンは後付け可能?

シートエアコンは、もともと搭載されていない車にも後付けが可能で、現在では多くの後付け可能な製品が登場しています。
ただし、後付けのシートエアコンに対応していない車種や取り付け作業に手間がかかる製品もあるので、導入の際はよく確認してから購入しましょう。
簡単に使えるシートエアコンも登場
後付けのシートエアコンは、取り付けに手間がかかるものばかりではなく、簡単に使えるものも登場しています。
例えば、車のシートにシートエアコンを載せ、シガーソケットから電源を取るだけで使用できるタイプもあります。このタイプは、別売りのACアダプターを利用すれば、車以外にオフィスや自宅での使用も可能です。
この他にもさまざまな商品が登場しているので、探してみてはいかがでしょうか。
シートエアコンの取り付け方法
続いて、一般的なシートエアコンの後付け方法を紹介します。製品によって作業内容が異なる場合があるので、実際に取り付ける際には付属の取扱説明書をよく確認して行なってください。
シートを車体から降ろし、シート生地を脱着
まず、シートを車体から降ろしてシート生地を剥がします。分解方法は車種ごとに異なるため、車の取扱説明書を確認して作業しましょう。
シートに穴を空け、ファンを取り付ける
続いて、ファンを取り付ける作業です。シート生地を剥がすとウレタンが出てくるので、送風用ファンの取り付け位置に印をつけます。事前に印をつけることで、穴を空ける際にミスが少なくなります。
取り付け位置に問題がなければ、シートに穴を空けて座面と背もたれにファンを取り付けましょう。このとき、ファンのツメはしっかりとウレタンに食い込ませるのがポイントです。
エアーネットワーク、ヒーターパットの取り付け
エアーネットワークとは潰れにくい材質を金網状にしたもので、空気をシート内部に循環させやすくするために使用します。このエアーネットワークをスプレー糊でウレタンに貼り付けましょう。
その後、付属の貫通クッションパッドをハサミでほどよい大きさに切断し、スプレー糊でヒーターパットに貼り付けたら、エアーネットワークの上に置きます。最後に、シート生地を貼り戻せば作業は完了です。
まとめ
今回は、シートエアコンの仕組みや取り付け方法について解説しました。シートエアコンはカーエアコンのように外気環境に左右されず、すぐに暑さ・寒さを緩和することができます。
簡単に後付けができる製品もありますので、車内環境をより良くしたい方は、シートエアコンの導入を検討してみてはいかがでしょうか。