カーライフ
更新日:2024.11.19 / 掲載日:2024.11.19
クルマを手放した人の14.8%がサブスク・カーリースでの所有を検討 NTTコム調査
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション(本社:東京都品川区)は11月13日、国内に在住し、普通自動車の運転が可能な免許を保有している18~74歳を対象に実施した「自動車の所有と利用に関する調査」の結果を公表した。

近年、自動車のサブスクリプションサービスや個人向けカーリースの利用などが進んでいる。このことを背景に本調査では、自動車の所有や利用に関する意識や今後の自動車の所有意向についての調査を実施。また、自動車に対する意識に基づき消費者を分類し、各層の特徴についてもレポートしている。
自動車所有率は74.4%!自動車のサブスク・カーリースでは1.4%にとどまる

現在の自動車の所有状況について調査したところ、74.4%が自動車を所有していると回答。また「自動車のサブスクリプションサービス・カーリースにて所有している人」は1.4%、「以前に自動車を所有していたが現在は所有していない人」は9.1%となった。

「以前に自動車を所有していたが現在は所有していない人」に対し、自動車を手放した理由を調査したところ、「自身が就職・転勤・転職で自動車が不要となったから」、「自動車に乗る機会がなくなったため」が、いずれも22.7%となり、最も多い回答になった。
次いで「税金やメンテナンス、保険などの維持費が高いため」が21.1%、「経済状況が変化したから」19.9%といった項目が続いている。
自動車を手放した人のサブスク・カーリースのニーズは14.8%で最も高い数値に

また、今後の自動車所有意向について調査したところ、現在自動車を所有している利用者では「今後も自動車を所有したい」と回答する割合が94.5%となった一方、現状自動車を所有していない人においては割合が低い傾向となった。
「以前に自動車を所有していたが現在は所有していない人」においては、「今後自動車のサブスクリプション・カーリースで自動車を所有したい」と回答した割合が14.8%となり、自動車を手放したことのある人における自動車のサブスクリプションサービス・カーリースへのニーズが高いことがわかった。
「操作性の良さ(78.6%)」を重要視!上位には安全性に対する傾向も高い結果に

さらに、自動車や運転に対する意識や考えについて全40項目で調査を行い、肯定的回答(「当てはまる」・「やや当てはまる」と回答)の割合を分析したところ、最も高くなったのは「操作性のよさなど、運転しやすい自動車がよい」が80.0%となった。
次いで、「常に交通安全を気にかけている」が78.6%、「燃費がよい自動車がよい」が78.3%と続いた。また、上位項目としては、「運転する際はドライブレコーダーを付けたい」(73.1%)、「安全性に対する評判がいい車に乗りたい」(72.7%)、「バックモニターや衝突防止機能などの安全支援機能が付いた自動車を選びたい」(67.4%)といった項目も挙がり、安全性に対する意識が高い傾向がみられた。
車・運転に対する意識と保有状況に基づき7つのクラスターに分類


これらの、「自動車や運転に対する意識」と「自動車の保有有無の状況」に基づき、クラスター分析を行い消費者を分類したところ、全部で7つのクラスターに分類された。
自動車の非所有者層では、カーシェアリングサービスへの期待が高い傾向に

各クラスターの過去1年間におけるカーシェアリングサービス利用経験を調査したところ、自動車を所有していない「こだわりシェアリング層」が18.6%と最も高く、次いで自動車を所有している「カーライフ重視層」が16.1%と続いた。

カーシェアリングサービスの利用で期待していることを調査したところ、全体で最も高くなったのは「自分にあった料金プランであること」が46.7%と最も高く、次いで「自宅の近くにステーションがあること」が34.8%、「貸出・返却が簡単であること」が31.1%となった。

また、自動車非所有のクラスターにおけるカーシェアリングサービスで期待することの選択個数を分析したところ、「価格敏感非所有層」および「こだわりシェアリング層」は全体よりも選択した個数が多いことがわかった。特に「価格敏感非所有層」では選択個数が5.1個と最も多く、自動車の非所有層においては、カーシェアリングサービスへの期待も高い傾向がみられる結果となった。
「スペック・環境重視層」では環境に優しいハイブリッド車を多く希望

さらに、自動車を所有しているクラスターに、今後希望する自動車のタイプを調査したところ、「カーライフ重視層」また「生活必需品層」ではガソリン車を希望する割合が高かったのに対し、「コスパ・安全重視層」および「スペック環境重視層」においてはハイブリッド車・電気自動車を希望する割合が高くなった。
特に「スペック・環境重視層」においては、過半数がハイブリッド車を希望しており、同クラスターにおける環境負荷が小さい自動車に対するニーズの高さがうかがえる結果となった。
調査概要
調査対象者:国内に在住し、普通自動車の運転が可能な免許を保有している18~74歳
調査方法:NTTコム リサーチによる非公開型インターネットアンケート
調査期間:2024/10/18(金)~ 2024/10/23(水)
有効回答者数:2,814名
回答者の属性:
【性別】男性:52.7%、女性:47.3%
【年代】20代以下:13.2%、30代:16.1%、40代:21.6%、50代:22.9%、60代以上:26.2%
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション 公式HP:
https://www.nttcoms.com/
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