カーライフ
更新日:2025.04.22 / 掲載日:2025.03.11
真っ黒な汚れが10分でピカピカに! ステアリング掃除の秘技【潔癖クルマ生活 #1】

文と写真●ユニット・コンパス
「愛車は綺麗なほうがいい!」をキーワードに、クルマ潔癖男の編集部Kが、手入れのノウハウ(と、うんちく)を披露する本企画。30年以上洗車し続けてきた男の泣き笑いが、はたして本当に皆様のお役に立てるのか? まずはご覧くださいませ!
一般誌、自動車専門誌での編集者歴30年。もとは「仕事としてクルマで食べていくに際し、汚れていてはいけない」という願掛けで始めた洗車だったが、いつの日か洗車に取り憑かれてしまい、いまや『クルマ潔癖男』と呼ばれるまでになってしまった。現在、16年落ちのBMWと17年落ちのシトロエンの維持(というか洗車)に奮闘する毎日を送る。

16年落ち13万キロオーバーのBMW 525i。よく出先で「綺麗に乗ってるね〜、車庫保管?」と聞かれるが、屋外保管(たまにボディカバー)です。この美観を保つために、これまでに300回以上は間違いなく洗車している(苦笑)
ステアリングの激ヤバ汚れをリセットしたい!

第1回目となる今回のテーマはステアリング汚れ。普段何気なく握っているステアリング、実は恐ろしく汚れている。多くのクルマはブラックなど暗めのカラーなので気づきにくいが、ホワイトなど明るめのものは一目瞭然だ。そんなわけで、鞄の中にウエットティッシュは常時携帯。少しでも汚れが気になると、条件反射的にせっせとステアリングを拭いてしまうワタシ。しかし、「常にすっきりキレイなステアリングを握りたい」というのは、ドライバーならだれもが感じているのではないだろうか。

この汚れは、手の皮脂によるもの。ステアリングの素材は、本革巻き、ウレタン、ウッド(本革+ウッドも含む)があるが、とくに本革巻きステアリングは皮脂が徐々に本革に染み込んでいくため、定期的な手入れが必要になってくる。以前、某ジャーナリストからびっくりするくらいテッカテカに変貌したステアリングの復活依頼を受けたが、今回紹介する掃除法でも効き目がなかった。なぜここまでツルツルのテッカテカになってしまったか聞くと、車内で手荒れ防止のハンドクリームをよく使っていたとのこと(苦笑)。あのとき写真を撮っておけばと後悔しているのだが、あまりにダメージが大きい場合は、ステアリング表皮の再塗装か、革部分の張替が必要になってくる。逆に握っていてベタつきがある程度のものは、硬く絞ったタオル(もしくはファイバークロス)で拭くだけでOK。意外にもステアリングがすっきりするのがわかるだろう。
そんなわけで、今回クローズアップするのは「まあまあ汚れていて気分が悪い」という、症状としては中程度の汚れへの対処法だ。自分のクルマは対処済みのため撮影用のクランケを探していたところ、ちょうどグーワールドの撮影時に格好の1台がやってきた。車両はBMW i3。見ると、グレーのステアリングが見事に真っ黒! そこで、誌面の撮影後に、クリーニングを実施してみた。
今回用意したもの


・クイックブライト(ネットにて購入価格 2.37L 5500円ぐらい)
・マイクロファイバークロス(100均にて購入価格 110円)
・メラミンスポンジ(手持ちのもの)
これまでさまざまなクリーナーを試してきたのだが、長年気に入って使っているのが「クイックブライト」という商品。いわゆる家庭用万能クリーナーなのだが、自然分解される成分を使用していて、クリーナーなのに対象へのダメージが少ないのがポイント。その昔、部屋の大掃除のために買ったのが始まりだったのだが、クルマに使ってみると意外にイケること発見! それ以降愛用させてもらっている。
わずか10分の作業で見違えるようにピカピカ!

クリーニング作業は至って簡単。このクイックブライトを希釈したスプレー(ワタシの場合は濃度は目分量で8対1)で対象に散布。そして、メラミンスポンジを軽く当て、最後はマイクロファイバークロスで拭き上げて完了。一度で落ちなくても、何度か繰り返せば写真のようにマットな感触が復活! 作業時の注意点も記すと、汚れが軽度であれば、スプレーとマイクロファーバークロスでも十分綺麗になる。
病みつきになること間違いなし!
今回はステアリング表皮に目詰まりした汚れが多かったため、メラミンスポンジにも登場してもらったが、メラミンスポンジは研磨力が強いため、あまりゴシゴシやるとステアリングの塗装面も剥がすリスクがある。実際ワタシも過去に失敗しているので(やりすぎて再塗装する羽目に)、ソフトに撫でるようにクリーニングを行うことがキモであるとお伝えしておきたい。