「初めて買ったクルマは何？」 年の差で変わる価値観 NEXER調査

　車を初めて購入する際、どの車種を選ぶかは大きな決断のひとつ。運転のしやすさ、価格、デザイン、安全性など、選ぶ基準は人それぞれだが、実際にベテランドライバーたちはどんな車を「最初の1台」に選んだのだろう――。

　NEXERとグーネット中古車が共同で、事前調査で「車を購入したことがある」と回答した全国の男女350名を対象に「初めて買った車」についてのアンケートを実施。初めて買ったクルマ、購入のポイントなど様々な回答が集まった。

車種でアナタの年齢が分かっちゃう？！ 世代別 初めて購入したクルマランキング

　はじめに「あなたが初めて購入した車の車種名を正確に教えてください」と質問。その結果を「30代以下」「40代」「50代」「60代」の4世代に分けてまとめた。

【30代以下】軽自動車に人気が集中！

　トップはスズキのロングセラー軽自動車の一つ、ワゴンR。続いてダイハツの人気軽自動車、ムーヴがランクインした。両モデルともコンパクトで運転しやすく、燃費の良さや手頃な価格などが魅力。また、どちらも軽トールワゴンのカテゴリーで室内空間が広く、実用性が高いことから、通勤や買い物など日常使いに適している点も人気の要因となっている。

【40代】実用性重視の傾向がランキングに反映

　票が割れた中、トップに輝いたのはダイハツ・ムーヴ。軽自動車ならではの経済性と実用性の高さが魅力で、維持費の安さや燃費性能の良さも選んだポイントに挙がっていた。

【50代】当時の定番ファミリーカーがトップに

　下の世代とは打って変わって、トップに輝いたのはトヨタ・カローラ。燃費の良さ、耐久性、安全性などのバランスの良さが特徴だ。特に50代が初めて車を購入した当時は、カローラがファミリーカーや実用車として人気を集めていた時期。安定した走行性能と手頃な価格が決め手となったと考えられる。一方で2位以下にはホンダ・シビック、インテグラ、日産・スカイラインなど、走りの質にもこだわる傾向が見て取れた。

【60代】懐かしの名車がズラリ

　60代では、トヨタ・カローラが50代に続いて二冠を達成。耐久性に優れ、故障が少ないことから、初めての車として安心して選ばれる傾向があるようだ。さらに、当時のカローラは手頃な価格と燃費の良さを兼ね備え、家庭用としても実用的であることが人気の要因となっている。2位以下は、日産・サニーやブルーバード、三菱・ランサーなど、懐かしの国産名車が名を連ねた。

最初の車選び、後悔したポイントとは…？

　続いて、最初の車選びで後悔したポイントはあるかを質問。23.4%の方から「ある」と回答を得られた。そのポイントを深掘りして聞いてみると、「サイズが大きすぎた・小さすぎた」（23.2％）が最も多く挙げられた。

　上位４つのポイントについて詳しい理由を聞いてみると、以下のようなコメントが集まった。

さらに、どんな車を買っておけば後悔しなかったと思うかについても聞いてみた。コメントの一部を紹介する。

車を初めて買うなら……ベテランドライバーがおすすめする「選ぶポイント」は？

　最後に車を初めて購入する初心者におすすめするとしたら、どこをポイントに選べばいいと思うかを尋ねた。すると、ほぼ3割の人が「機能・性能」（30.3％）と回答。続けて、「サイズ」（25.4％）、「価格」（24.9％）が多く挙げられた。それぞれの理由について、以下のような声が寄せられた。

世代の違いで車の価値観にも違いが

　今回の「初めて買った車」に関するアンケートでは、30代以下や40代は「ムーヴ」や「ワゴンR」、50代や60代は「カローラ」がそれぞれ上位を占めた。

　若い世代では、都市部でのコンパクトな取り回しの良さや、維持費の安さを重視する傾向が見られた。初めての車に対して実用性を重視し、軽自動車の手軽さや燃費の良さを魅力に感じているものと考えられる。

　一方で50代以上の世代では、カローラに対する、かつての「ファミリーカー」の定番としての信頼性や、長年培われたブランドの安心感がその背景にあると思わせる回答が多く得られた。

　世代ごとに車選びの傾向が異なるのは、その時代のトレンドや生活環境の違い、それによって形作られる車の価値観の違いが影響しているよう。今回紹介した“先輩ドライバー”たちの声も参考に「最初の一台」を選んでみてはいかが？

グーネット：
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2025.02.21