カーライフ
更新日:2020.04.03 / 掲載日:2020.04.03
チャイルドシート2台を設置する場所や2台設置できる車種をご紹介!

グーネット編集チーム
ミニバンやワゴンタイプがファミリー層に人気の理由は、荷物がたくさん積める他に、乗車人員が多いという点にあります。
特に赤ちゃんがいる人はチャイルドシートが義務化されていますので、安全のためにも子供の数だけチャイルドシートを設置する必要があります。
しかし、子供が2人いる場合、4人乗りの車や5人乗りの車に、チャイルドシートを2台設置することはできるのかという点は気になるところではないでしょうか。
今回はチャイルドシートを2台設置できるのかを紹介し、2台設置する際のおすすめの方法や車種について合わせてご紹介します。
車にチャイルドシート2台の設置は可能?

グーネット編集チーム
例えば定員が4~5人の軽自動車、コンパクトカー、セダンタイプの乗用車などで、両親と乳児が2人という家族構成の場合どうしたらよいでしょう。
まず、乳児2人にはチャイルドシートが必須です。物理的には後部座席にチャイルドシートを並べて2台設置することは可能です。
しかし乳児用のチャイルドシートは、赤ちゃんの身の安全を守るためにかなり大きめに設計されています。後部座席に2台設置すると大人の乗る場所がなくなってしまうので、後部座席には赤ちゃんだけ、そして大人は運転席と助手席という配置となります。
できれば両親のどちらかが赤ちゃんの傍についていたいという気持ちもありますが、チャイルドシート2台設置された後部座席に大人が座ることは難しいでしょう。
なかにはカー用品売り場でミラーを買ってきて座席に取り付け、赤ちゃんの様子に気を配りながら車に乗る、という方法をとる人もいます。
チャイルドシートの2台付をする場合は、赤ちゃん達のためにも、こまめに車を止めて様子を見る配慮をするなり、あまり長距離は乗らないなど、なるべく配慮するようにしましょう。
車の助手席・後部座席に1台ずつ設置することは可能?
前述した軽自動車、コンパクトカー、セダンタイプなどの定員が5人以下の乗用車に2台のチャイルドシートを設置する場合、1つは助手席に設置したらどうかと思われませんか?
助手席にチャイルドシートを付けることことは違法ではありませんが、「エアバッグ」が、大人が座っていると想定して設計されているため、赤ちゃんや子供が設計時の想定位置とは違う位置になってしまい、正しいタイミングでエアバッグが開かないという危険があります。これはジュニアシートでも同じことになります。
赤ちゃんの身を守るためのチャイルドシートが命とりとならないように、助手席にチャイルドシートを設置するのは避けましょう。
定員が5人以下の車に限らずどの車種にもいえることですが、基本的にはチャイルドシートの使用上の注意を守ることが先決となります。
大人の都合よりも赤ちゃんの安全を優先してください。
車の助手席にチャイルドシートを設置するのは危険?
助手席にチャイルドシートを設置すること自体は違反とされていませんが、以下のような危険があるため、おすすめできないのが現状です。
助手席に子供がいると運転中のよそ見に繋がる
助手席にチャイルドシートを設置した場合、子供の行動が気になって運転に集中できないというデメリットがあります。
実際、子供を助手席に乗せた人の中には「子供が運転席の足元におもちゃを落としたり、車内の設備を触ったりして、とにかく運転に集中ができなかった」という声もあり、事故の可能性が高くなるといえるでしょう。
事故を起こした際のエアバッグが危険
万が一事故を起こしてエアバッグが開いた場合、助手席の子供は全身にエアバッグの衝撃を受けることになります。
通常、エアバッグは成人した大人を想定して設計されているため、子供にとっては危険になる可能性があります。実際、エアバッグで窒息してしまったという事例も存在します。
車の後部座席にチャイルドシートを2台設置する場合におすすめの「ミラー」とは

グーネット編集チーム
セダンの後部座席にチャイルドシートを2台設置せざるを得ない場合は、後部座席を簡単に確認できる「ベビーミラー」を設置するのがおすすめです。
ベビーミラーを設置するメリット
前述したように、助手席にチャイルドシートを設置することは安全上おすすめできません。そのためチャイルドシートを2台設置したい場合は、後部座席へ2台設置することになります。その際、後部座席にいる赤ちゃんや子供を見守る手段となるのが「ベビーミラー」です。
ベビーミラーを使えば後ろを振り返らずに後部座席を確認することができるため、赤ちゃんとお父さん、もしくは赤ちゃんとお母さんなど、どちらか一人だけでお出かけする場合でも安心です。また、鏡越しにお父さんやお母さんの顔も見えるので、赤ちゃんが安心できるというメリットもあります。
フロントガラスに設置するタイプと後部座席のヘッドレストに設置するタイプのミラーがある
ベビーミラーには大きく「フロントガラスタイプ」と「ヘッドレストタイプ」の2種類があります。
フロントガラスタイプは、車のフロントガラスやルームミラーの近くに取り付けて使用するタイプで、チャイルドシートを前向きに設置している場合に選ぶのが一般的です。
一方、ヘッドレストタイプはチャイルドシートの正面になる後部座席のヘッドレストに取り付けて使用するタイプで、チャイルドシートを後ろ向きに設置している場合でも、ベビーミラーに映った赤ちゃんの様子をルームミラー越しに確認することができます。
車にチャイルドシートを2台設置するならミニバンがおすすめ
チャイルドシートを2台設置するとなると、一番に気になるのが車内の広さです。コンパクトカーなどの小さな車では車内がかなり狭くなってしまうため、車の買い替えを検討する人も少なくありません。
チャイルドシートを2台設置する場合、広さや利便性の高いミニバンを検討してみてはいかがでしょうか。こちらでは、広々とした車内スペースが売りの3つのミニバンをご紹介します。
日産 セレナ
セレナは、世界初の高速道路同一車線自動運転のプロパイロットをはじめ、駐車枠を指定するだけで自動駐車してくれるインテリジェントパーキングアシストなど、最先端技術がオプションで用意されているのが大きな特徴です。
また、スマートマルチシートを採用しているため、レイアウト次第で2列目・3列目のシートを自由にアレンジすることができます。
TOYOTA ヴェルファイア
ヴェルファイアは、全長約4.9m、全幅約1.8m、全高約1.39mのフルサイズミニバンになります。落ち着いた高級感が特徴のアルファードに対し、ヴェルファイアは圧倒的な存在感が大きな特徴といえるでしょう。ハイグレードモデルではV型6気筒3.5Lのハイパワーエンジンを搭載しているため、力強い加速が実感できます。
ホンダ フリード
フリードは、2016年にフルモデルチェンジを行ったミニバンです。全モデルの課題であった車内の狭さが解消されており、1列目から3列目シートのヒップポイントを90mm拡大した他、2列目キャプテンシートのスライド幅を360mmまで広げるなど、車内空間の快適さがかなり高まったといえるでしょう。
まとめ
車にチャイルドシートを2台設置することは可能ですが、車種によっては大人の乗る場所がなくなってしまうため、後部座席に2台設置することになります。助手席に1台、後部座席に1台という設置方法もありますが、助手席にはエアバッグが設置されるため赤ちゃんを座らせるのは危険です。
ベビーミラーを使えば手軽に後部座席の様子を確認することができるので、赤ちゃんの安全のためにも、チャイルドシートは後部座席に設置するようにしましょう。
また、車の購入や買い替えを検討している場合は、広々とした車内が魅力のミニバンを検討してみるのがおすすめです。