カーライフ
更新日:2020.01.08 / 掲載日:2019.10.30
カーキャリア(ルーフキャリア)の選び方とおすすめについて解説!

グーネット編集チーム
車内やトランクに積むことのできる荷物の大きさなどには限界があります。そのような大きな荷物を積めるようにするのが、カーキャリアです。
では、カーキャリアとはいったいどのようなものでしょうか。カーキャリアを購入する際は、どのような基準で選べば良いのでしょうか。今回はそういったカーキャリアに関する疑問にお答えできるよう、解説していきます。
カーキャリア(ルーフキャリア)とは
カーキャリアとは、車の外装に取り付ける荷台やボックスのことで、トランクなどに入りきらない大きな荷物など積めるようにし、車の載積率の拡大を目的としているものです。
カーキャリアは、車に装着する土台部分のベースキャリアと、その上に取り付ける荷物を載せる部分のアタッチメントに分けられます。
カーキャリアはルーフキャリアと呼ばれることもありますが、基本的には同じ製品です。他にも、ベースキャリアとアタッチメントを一体として呼ぶシステムキャリアという言い方もあります。
他にも、スキー・スノーボード専用キャリアなど、特定の積載物に特化したキャリアもラインアップされています。
カーキャリア(ルーフキャリア)を選ぶ基準
カーキャリアの購入を考えている方は、以下の観点から選ぶと良いでしょう。
使用目的・場面を考える
カーキャリアを選ぶ時、まずどのような目的や場面で使用するのかを考えることが大切で、目的などによって、ベースキャリアの上に取り付けるアタッチメントが異なってくるからです。
アタッチメントには、スキー板やスノーボードなどを載積するためのスキーアタッチメント、自転車を載積するためのサイクルアタッチメント、カヌーなどを載積するためのボートアタッチメント、キャンプ用品などを載積でいるルーフラックなどの種類があります。
純正パーツ・メーカーで選ぶ
カーキャリアメーカーはいくつも存在するので迷ってしまうこともありますよね。まずは、一度、自分の車の純正のカーキャリアを調べてみるのが良いでしょう。自分の車の純正のカーキャリアのメーカーがわかったら、そのメーカーの中からカーキャリアを探すという方法もあるかと思います。一般的に知られているカーキャリアの主なメーカーとして、THULE(スーリー)、inno(イノー)、TERZO(テルッツオ)があげられ、それぞれのメーカーに特徴があります。
THULEは、世界最大のカーキャリアメーカーで、圧倒的なカバー適合率(カーキャリアを装着できる車種数)を誇っています。また、アタッチメントの種類も豊富です。
innoは、国産車の適合するカーキャリアが豊富です。汎用性が高く、価格もリーズナブルなのが特徴といえます。
TERZOは、軽自動車に適合するカーキャリアが豊富です。新車が出た際に適合するカーキャリアを出す時期が早いというのも特徴です。
その他にもカーキャリアメーカーはいくつも存在しますが、カーキャリアを選ぶ際には、そのカーキャリアが自分の車に適合しているかを考えることが最も大切です。常に、自分の車に適合しているかをチェックしながら選ぶようにしましょう。カーキャリア選びで困った時は、ディーラーやカー用品店等で相談をしてみることをおすすめします。
メーカーによって異なるカーキャリア(ルーフキャリア)のパーツの名称に注意

グーネット編集チーム
それでは、メーカーによって異なるカーキャリア(ルーフキャリア)のパーツについて詳しく解説していきます。
カーキャリア(ルーフキャリア)はメーカーが違っても使用することが可能
まず、カーキャリア(ルーフキャリア)は、大きく分けるとアタッチメントとベースキャリアの2パーツから構成されています。アタッチメントとは、荷物を入れるためのルーフボックスや、汎用的な使い方ができるルーフラック、スキーやスノーボード、自転車を固定するための専用パーツのことを指します。
一方のベースキャリアは、キャリアの土台となる「フット」とそれをボディに固定するための「フック」、アタッチメントを取り付ける長細い「バー」の3つの部品から構成されています。
アタッチメントについては、使用用途によって交換することもできますが、ベースキャリアは共通で必要となる部分です。
メーカーが違っても、それぞれのパーツ同士が適合していれば組み合わせて使用することができます。しかし、適合情報が分からないことも多く、買ってから合わないことに気づく可能性もあります。
また、異なるメーカー同士のパーツを組み合わせた場合、保証を受けられなくなるため、原則として同じメーカーで組んでおいた方が良いでしょう。
カーキャリア(ルーフキャリア)各メーカーのパーツの名称について
カーキャリア(ルーフキャリア)のパーツは、メーカーによって一部異なる場合があります。例えば、THULEとTERZOで「フット」と呼ぶバーツは、innoでは「ステー」となります。
他にも、フックについてもTHULEは「取付フック」、TERZOは「取付ホルダー」となるので、名称と意味を大まかにイメージしておくことが重要です。
カーキャリア(ルーフキャリア)を付けたままでも車検は通る?
カーキャリア(ルーフキャリア)を付けることで、車の重量や全高などが変わってしまうことは確かです。しかしながら、基準を守ってさえいれば、カーキャリアを付けたままでも車検を通すことは可能です。
まず、ベースキャリアの取付方法として、ボルトなどで脱着可能なものであることが条件です。リベット止めや溶接で取り付けられた場合は、ボディの改造を行ったとみなされるので、構造変更の申請をする必要があります。
通常のカーキャリア(ルーフキャリア)であれば、ボルトでの取り付けが基本なので、クリアすることは難しくありません。
なお、この基準は継続車検の場合に適用されるものであり、車検が切れた車を新規登録する場合、あらかじめカーキャリアを取り外して車検を受けるか、構造変更申請をするかのどちらかになります。
ルーフボックスに荷物を入れているかどうかを車検でチェックされるわけではありませんが、あまりにも重い荷物を入れた場合、車両の重量が大きく変わる可能性があります。
また、重さが均等でないと、ライトの光軸がずれて車検に通らないことも考えられるため、できれば車検の時には荷物をおろしておく方が無難です。
他にも、大型のルーフボックスを取り付けていると、空気抵抗が高まることで、風切り音が発生することや、燃費にも悪影響が出ることが考えられます。手間にはなりますが、日常的に使うのでなければ、カ-キャリアは取り外して保管しておくことがおすすめです。
また、カーキャリアを長く取り付けていると、車体との接触によって塗装が傷つくことも考えられるので、車の状態を保つ意味でも、こまめな取り外しが推奨です。
まとめ
今回は、カーキャリア(ルーフキャリア)の選び方と題して、カーキャリアを選ぶ基準、パーツの名称、付けたままで車検が通るかについて解説してきました。
車内のスペースには限りがある分、ルーフにキャリアを取り付けることでキャンプ用品やウインタースポーツギア、ルーフボックスを搭載することが可能になり、車の使い方の幅が広がります。
カーキャリアを付けたままでも、車検を通すことは可能ですが、空気抵抗や燃費などを考慮して、上手に取り外しながら使用しておくことがおすすめです。