カーライフ
更新日:2016.04.21 / 掲載日:2016.03.24
車のファンベルトの緩みを張り調整する方法
goo-net編集チーム
ラジエーターを冷却するファンをまわすベルトのことをファンベルトと呼びます。
とはいえ、現在の冷却ファンは電動式のため、
この機能を果たすベルトのことだけを指すものではなくなってきています。
現在では、エアコンのコンプレッサーやオルタネーター、
パワーステアリングを回すベルトのことを、ファンベルトと呼んでいることが多いです。
このファンベルトが緩むとどのような状態になるのでしょうか。
また緩んだときはどうやって張り調整をしたらよいのでしょうか。
車のファンベルトはなぜ緩む?緩むとどうなるか
ファンベルトは通常は一定の張力がかかっています。
しかし、この張力が経年劣化などのなんらかの理由で弱くなると緩みが生じます。
車のファンベルトが緩むとキュルキュルという異音がします。
ファンベルトの緩みをそのまま放置しておくと、ファンベルトの外れや破れにつながります。
ファンベルトはオルタネーターやパワーステアリングにつながっているので、
ファンベルトが破損すると車が制御不能になる恐れがあります。
異音がした時点でファンベルトの張りを調整しましょう。
ファンベルトの張り調整方法とは
ファンベルトの張り調整を自分で行う場合は、
車の取扱説明書とテンショナー(張力測定用)、ラチェットレンチやメガネレンチを準備します。
ファンベルトの装置の支点部分にあるピポットボルトを緩めます。
次にアジャスター部分でアジャスターを固定しているロックボルトを緩めます。
ボルトを緩めるときは、ラチェットレンチ、または、メガネレンチを使用します。
スパナなどで代用するとネジ山が負けてしまって二度手間になることが多いので、
きちんとレンチ類を用意しましょう。
次にアジャストボルトのまし締めを行います。
アジャストボルトを締めたり緩めたりするとファンベルトの張りを調整できます。
ベルトの中央を10kgの力で押して1ミリ沈むのが目安とされていますが、
車の取扱説明書にファンベルトの適切な張力の数値が掲載されているので参考にしてください。
アジャストボルトを締めたらテンショナーで張力を測定し、適正な張力であるかを確認します。
張り調整が終わったらロックベルトとピポットボルトを締めて終了です。
調整が終わったら車のエンジンをかけ、車から異音がしないか確かめておきましょう。
ファンベルトの張り調整は自分で行うのは大変手間と時間がかかります。
車の整備が得意でない方や、自分で調整するのが不安な方は、
整備工場などのプロに費用や期間を問い合わせてお願いするのがおすすめです。