カーライフ
更新日:2016.06.20 / 掲載日:2016.06.16
夏場の車内の脱水症状の危険性と対応策

goo-net編集チーム
夏に車に乗ろうとすると車内がかなり暑くなっていた、
という経験は多くの方がしているのではないでしょうか。
運転中はエアコンなどで温度を下げますが、ここで心配になるのは脱水症状です。
夏場の車内で脱水症状を引き起こさないためにはどうすれば良いのでしょうか。
脱水症状はどういう条件下で発生しやすいのか
脱水症状と言えば、炎天下や猛暑日に外で汗をかくことで起こると思われがちですが、
たとえ車内であっても、以下のような条件の下では、
誰でも脱水症状になりうる危険性を秘めているのです。
1.直射日光
外にいる時の直射日光ほどではないにしても、
車内でも窓ガラスを通して日光がたくさん入ってきます。
特に運転席や助手席に座っている人は、
横からだけではなくフロントガラスからも日差しを浴びることになるので、
汗をかきやすく、脱水症状が起きやすくなります。
特に渋滞中は、停車時間が長くなればなるほど日にさらされる時間も長くなるため、
注意が必要です。
2.車内の温度上昇
窓も閉めてしまうと密閉空間になる車内は、とにかく高温になりやすい環境です。
特に日差しが直撃するダッシュボードは、70度近くにまで温度が上がると言われています。
したがって、運転席や助手席の人ほど汗をかきやすく、脱水症状に陥りやすいと言えます。
また、運転中は長時間シートに座ったままになるため、
熱が体から逃げにくく、発汗が起こりやすくなります。
それによってさらに体内の水分が失われ、脱水症状を引き起こしやすくなります。
3.給水がしにくい
高速道路のように信号がない場所では、ドライバーが給水できるタイミングが限られています。
汗として出ていった水分を補給できないと、脱水症状を起こしやすくなります。
脱水症状を起こさないための対応策
脱水症状が発汗による水分不足であることを考えれば、
水分補給をこまめにすることが一番の対応策であると言えます。
1時間に1回は200ml程度の水分を補給しましょう。
ただし、カフェインのような利尿作用成分を含むコーヒーや緑茶は、
逆に水分を不足させてしまう可能性があります。
麦茶やスポーツドリンクのようなノンカフェイン飲料を選ぶことをおすすめします。
また、運転中の緊張感が続いていると、
汗をかいているのに気づかずに脱水症状に陥る危険性もあります。
1時間運転したら15分は休憩するなど、
こまめな休憩を取って緊張やストレスを和らげることが大切です。
その他、車内の温度が上がりすぎないようにエアコンをかける、窓を開ける、
後部座席のサイドガラスにカーテンをかけるようにするのも、
脱水症状の対策として効果的と言えます。
以上のように、車でも脱水症状になる危険性は高いと言えます。
「自分は元気だから大丈夫」と過信せずに、万全の対策をして運転に臨みましょう。