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更新日:2018.11.08 / 掲載日:2016.08.03
ラダーフレーム形式の車とは(構造・乗り心地・車種)

goo-net編集チーム
車のフレーム構造技法の1つである「ラダーフレーム形式」は、昔ながらの技法とされながらも、
未だに使用されている伝統的なフレームでもあります。
ラダーフレーム形式の車とは一体どのようなものでしょうか?
構造や乗り心地、車種などについて見ていきましょう。
ラダーフレーム形式の特徴とは
ラダーフレーム形式は、ハシゴ型、またはH形フレームとも言われ、
ハシゴ状になっているフレームの上にボディを載せ、
下の部分にサスペンションやステアリング、走行装置関連の部品が付いている構造のことを指します。
とにかく強度と剛性に優れているのが特徴で、
日本の大型トラックのほとんどは今でもラダーフレームを採用しています。
しかし、強度が強い分重量が増え、事故を起こした時の衝撃が伝わりやすくなってしまいます。
また、車内スペースの確保がしにくいため、車内が狭くなってしまうのもデメリットの1つです。
ラダーフレームの車に適している環境とその乗り心地
ラダーフレームは主にSUV車を中心に採用されています。
SUV車というとオフロードを走る車のイメージがありますが、
オフロードと言っても単なる山道ではありません。
砂漠の中や川の中、道にもなってない悪路の山道など、
過酷な環境下でも走行することを想定されています。
そんなラダーフレーム車の乗り心地は意外に悪くなく、
車種や道路状況によってはモノコックボディよりも良いと言われています。
前述した通り重量があるのですが、
重量のある車は路面に近いほどロールが少なくなり、乗り心地が安定するのです。
市街地を走る普通の車に比べると「静かな走り」などは期待できませんが、
どんな道であっても乗り心地が変わらないのがラダーフレームの良いところと言えるでしょう。
ラダーフレーム構造の代表的な車種とは
ラダーフレーム構造を採用している代表的な車種といえば、トヨタの「ランドクルーザー」です。
ランクルの相性で親しまれ、高級SUV車として知られているランドクルーザーは、
今でもラダーフレームにこだわり続けています。
同じトヨタのSUV車では「FJクルーザー」と「サーフ」もラダーフレームを採用しています。
これらの車は世界各地で活躍していると言えます。