カーライフ
更新日:2018.12.16 / 掲載日:2018.10.23

「ASV割引」とは?自動ブレーキ車はお得!?任意自動車保険の基礎知識も徹底紹介!

申込書の写真

保険会社のパンフレットや見積もりなどで最近見かけるようになったASV割引。実はまだ始まって間もない保険のため、知っている人は少ないかもしれません。もしかしたら知らないうちに、自分の車が割引の適用対象に入っているかも?そこで今回は、ASV割引について知っておきたい基礎知識をまとめた上で、詳しく紹介します。

任意自動車保険の割引制度「ASV割引」とは

ASV割引とは、任意自動車保険の割引制度です。ASV割引のASVは”Advanced Safety Vehicle”の頭文字で、日本では「先進安全自動車」と訳しています。2018年1月に導入されたばかりの新しい自動車保険で、安全装置である衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)搭載車の中から一定要件を満たした車が対象です。「衝突被害軽減ブレーキ」は”Autonomous Emergency Braking”の頭文字を取ってAEBとも呼ばれています。割引率は普通自動車であれ軽自動車であれ、各保険会社一律で9%です。

先進安全自動車への割引適用が誕生した理由は、事故のリスクが低い車に対する評価を保険料になるべく正しく反映させるためです。自動ブレーキ搭載車は、非搭載車と比較して事故のリスクは低いと言われています。しかし発売開始直後の車の場合、事故の実績データがないので、非搭載車と同じ計算方法で保険料が適用されてしまうのが現状です。そのような背景から、ASV割引が生まれました。

まずは確認!ASV割引の適用要件

ASV割引が適用される条件は、以下の2点です。
1.AEBを装備していること
2.自家用普通自動車・小型乗用車は、保険始期日が「型式の発売年度に3を足した年度の12月末」までにあること

ただし「改造車」や「並行輸入車」または「型式が不明な車」にはASV割引の適用ができません。「型式」とは、その車をアルファベットと数字で表したものです。型式は車検証の「型式欄」に書かれてあります。

「年度」とは、3月~翌年4月までを指します。「型式の発売年度に3を足した年度の12月末」についてわかりやすくまとめると、次のとおりです。

・発売年度が2018年度(2018年4月から2019年3月)…2021年12月末までに保険始期日があれば割引適用
・発売年度が2019年度(2019年4月から2020年3月)…2022年12月末までに保険始期日があれば割引適用

ASV割引の適用対象期間もやはり「型式の発売年度に3を足した年度の12月末」です。2018年時点で軽自動車には型式がないので、保険始期日による適用要件や適用対象期間の定めはありません。しかし金融庁の資料によれば、今後は2020年1月までに軽自動車にも型式を導入し、普通乗用車と同条件になる予定です。

ASV割引を導入している主な保険会社は?

ここでは、2018年10月時点でASV割引を導入している主な保険会社を紹介します。

三井住友海上

ASV割引の導入はもちろん、他の割引制度も充実している保険会社です。「GKクルマの保険」の他にも「はじめての自動車保険」や「1DAY保険」など、数多くの自動車保険を取り扱っています。

自動車保険|三井住友海上

あいおいニッセイ同和損保

こちらもASV割引導入済の保険会社です。自社内に衝突実験装置も設置しており、新たな保険割引の提供に向けて日々開発研究が行われています。充実した特約内容が人気です。

タフ・クルマの保険|個人のお客さま|あいおいニッセイ同和損保

東京海上日動

東京海上日動の自動車保険は「トータルアシスト」と呼ばれる商品名で展開されています。ASV割引も「トータルアシスト」の割引制度のひとつです。「レンタカー諸費用アシスト」や「メディカルアシスト」など、日常に役立つアシストもしてもらえます。

自動車保険(任意保険・自賠責保険) | 個人のお客様 | 東京海上日動火災保険

損保ジャパン日本興亜

個人用自動車保険「THE クルマの保険」と、一般自動車保険「SGP」の二種を取り扱っている保険会社です。ASV割引は、どちらの保険にも適用することができます。サービスとして「安全運転サポート」や「カーナビ」など、様々な無料アプリを展開中です。

自動車・バイクの保険 | 損保ジャパン日本興亜

ASV割引に関する注意点

ASV割引の適用について、いくつか気を付けておくべき点があります。

グレードによっては対象外になる場合も

先進安全自動車と位置付けられる車の中には、グレードによっては自動ブレーキシステムを搭載していない車もあります。ASV割引が適用されるかどうかは、車種だけを見て判断せず、実際に自分の車に自動ブレーキシステムが搭載されているか、適用要件を満たしているかどうか、などを確認しましょう。

後付けの自動ブレーキは適用対象外

ASV割引の適用対象は、メーカーの標準装備またはオプションとして取り付けた装備のみです。つまり、購入後に自分で取り付けた自動ブレーキは、ASV割引の適用不可とされています。

保険料が9%も安くなるASV割引。適用可能ならぜひ利用したいものです。車の買い替え時には、ASV割引の適用車種の購入を検討してみると良いでしょう。また、保険の満期が近い場合は、他社も含めた保険料の見直しをおすすめします。ASV割引の利用が可能な保険会社同士でも、他のオプションと合わせることで今よりさらに保険料を節約できる可能性があります。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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