カーライフ
更新日:2018.12.04 / 掲載日:2018.12.04
燃費とはなにか?「10・15モード燃費」と「JC08モード燃費」の違い

グーネット編集チーム
中古車選びをする時には、購入後のランニングコストが気になる方も多いことでしょう。
クルマのランニングコストに関わる情報と言えば、ずばり「燃費」です。
日常生活の中でも耳にする機会も多いキーワードですが、具体的にクルマの「燃費」とは何なのでしょうか。
燃費について詳しく解説すると共に、「10・15モード燃費」と「JC08モード燃費」の違いや、実質的な燃費との違いについて解説していきます。
燃費とは?
クルマの燃費とは、「ガソリン1Lあたり、何km進めるのか」という情報を数値で示した情報です。
同じ量のガソリンを積んでいても、燃費の良いクルマと悪いクルマでは、走行可能距離は違ってきます。
クルマ購入後のガソリン代を抑え、また環境への負荷を少なくしたいと考えるのであれば、なるべく「燃費が良いクルマ」を選択した方が良いでしょう。
燃費は、車種や走行時の環境、クルマのメンテナンス状況によっても変わってきます。
どのような運転をするのかによっても細かく変わってくるということを、まずは頭に入れておきましょう。
燃費の「10・15モード燃費」と「JC08モード燃費」の違い
中古車選びで燃費を重視する場合、カタログやインターネット、また販売店で公開される情報から、必要な数値を見つけ出す方も多いことでしょう。
このような場合に気になるのが、「10・15モード燃費」や「JC08モード燃費」などの、燃費のモードについてです。
「10・15モード」は、1991年に国土交通省が定めた燃費測定方法です。
その当時の自動車使用環境を元に定められましたが、現在は使用環境が著しく変化していること、また測定方法そのものも進化していることから、実燃費との差が大きいことがネックとなっていました。
この問題を解決するため、新たに導入されたのが「JC08モード」です。
こちらは、2006年に策定された日本独自の燃費試験モードとなります。
JC08モードは、実際にクルマを運転した際の数値に近い燃費で表記されており、購入時にも参考にできることでしょう。
カタログ燃費と実走行燃費に乖離が生じる理由とは?
JC08モードは、それ以前の10・15モードと比較して、実際の数値に近いと言われていますが、それでもやはりカタログ燃費と実走行燃費の間には乖離が生じてしまいます。
その理由は、燃費計測試験を行う環境が、実際の走行環境とは異なっていることや、運転するドライバーが関係しています。
燃費は、クルマの性能だけではなく、周辺環境やドライバーの癖や腕にも左右されます。
例えば、急発進や急加速を繰り返していれば、燃費はどんどん悪くなってしまいます。
試験を担当するのは、運転のプロであり、実際の運転者が違うことで、カタログ値と実走行燃費との間に、乖離を生み出してしまうことがあります。
まとめ
カタログに記載されている燃費の数値は、あくまでも目安となります。
実際の燃費は、運転者の腕や環境など、様々な要因によって左右されます。
しかし、中古車選びをする段階においては、ランニングコストを比較検討するための指標の一つとして燃費は活用できることでしょう。
燃費で中古車を選ぶ際には、「燃費とは何か」ということを認識した上で選ぶようにしましょう。