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更新日:2019.04.08 / 掲載日:2019.04.08
免許証に記載されている番号の意味を分かりやすく解説

グーネット編集チーム
自動車運転免許証は、国からのクルマの運転が免許された証として、各都道府県公安委員会から交付される重要な公文書です。当然、家族や友人であっても貸し借りできない、個人を特定し、身分を証明する書類としても用いられます。ここでは普段手にしている運転免許証に記載されている、番号について詳細を分かりやすく解説します。
免許証に記載されている番号と意味
運転免許証の表面には、固有の番号が2ヵ所記載されているのはご存知でしょうか。
・交付年月日の右横に記載される「5桁」の番号
・番号の欄に記載される「12桁」の番号
最初の「5桁」の番号は、その免許証が交付された日ごとに各公安委員会により割り当てられる照会番号です。
どこの免許センターで交付されたものか、即日交付(免許センターや運転免許証試験場で手続きを受ける場合)か後日交付(警察署で手続きをおこなう場合。ただし、優良運転講習該当者以外)なのか、その日にその場所で交付された通し番号を意味します。
最初の二桁は都道府県の公安委員会コード
ここからは、番号欄に記載される12桁の番号について説明します。最初の2桁は「免許証の交付を受けた、所轄の公安委員会の番号」です。
北海道の「10」から沖縄の「97」まで、エリアと都道府県ごとに分けられています。ちなみに東京都は「30」、大阪府は「62」、福岡県は「90」となり、基本的には各都道府県では1つの番号が割り当てられますが、北海道のみ5つのエリアに分けられます。
3桁目4桁目は初めて免許を取得した西暦
3桁目と4桁目の数字は、その人が初めて運転免許書を取得した西暦の下2桁を表しています。例えば、1986年に取得していれば「86」、2000年に取得していれば「00」と表記されます。
5桁目から6つまでの数字は都道府県により扱いが異なる
5桁目から10桁目までの数字は、各都道府県の公安委員会がそれぞれに定める管理番号であり、その意味は公開されていません。重複しない番号が機械で割り当てられています。
また、5桁目から8桁目だけ赤で網掛されていますが、その部分の数字に対する特別な意味はありません。12桁の数字を認識しやすくするために、色分けされているものです。
左から11番目の数字はチェックデジット

グーネット編集チーム
11番目の数字はチェックデジットと言い、その運転免許証の番号が正しく割り振られているかを検証するための数字です。つまり、12桁の番号をただ並べただけの不正に作られた運転免許証の検証や入力ミスを確認するための番号です。
公開されない、ある計算式により個々の数字が決まっています。それだけに12桁の数字の中でも重要な意味を持っています。
一番最後は再発行回数
最後の12桁目の番号はのべ何回の再発行かを表しています。2度紛失していたら「2」となり、これは免許証の更新をおこなってもリセットされることはありません。
生涯最終的な再発行回数が記載されます。誰でも新規で運転免許証の交付を受けた時は「0」であり、紛失・盗難で再発行を受けた場合のみ番号が追加されます。ただし、破損や汚れによる再発行は回数としてカウントされません。
このように運転免許証に記載されている番号にはそれぞれに重要な意味があることはお分かりいただけましたでしょうか?もちろん運転免許証はクルマを運転中は必ず携帯する義務もありますが、一人に1枚交付される公文書して大きな意味を持ち、公共機関や各種契約時の身分を確認するための身分証明証として使われるなど、いわば個人情報がぎっしり詰まった重要な書類と言えるでしょう。
普段、運転免許証の番号を意識したことのない方も、是非自分の運転免許証を取り出し、それぞれの数字の意味を再確認してみてはいかがでしょうか。