カーライフ
更新日:2019.04.08 / 掲載日:2019.04.08
車の運転で疲れてしまう原因・理由と対策・対処法

グーネット編集チーム
車を運転していると、普段以上に疲れてしまう経験は多くのドライバーが経験しているのではないでしょうか。それほど体力を消耗するような激しい動きしている訳でもなく、どちらかと言うとゆったりとしたスムーズな動きを意識しているはずなのに疑問に思うかも知れません。
せっかく家族で旅行に来たのに、目的地へ着いた途端に疲れが出てしまうのにはどんな原因があるのでしょうか。ここでは車の運転で疲れてしまう原因や理由に加え、その対策や対処法について説明します。
車の運転での疲れにはどんなものがあるか
車を運転する方であれば、誰でも多かれ少なかれ経験のある、運転後に感じる「疲れ」ですが、その原因からいくつかに分類することができます。
目の疲労
運転中は目を酷使するため、疲労を感じる部位のトップと言われます。いわゆる「疲れ目」と言う現象です。また、目を見開いているため「乾き目」も誘発します。
精神的な疲労
運転中は車の流れを意識し、周囲に気を付けて慎重な運転を実践します。このため緊張感が高まり、精神的な疲労となって現れます。
肉体的な疲労
運転中は全身を使わないまでも、常に身体は緊張した状態になります。特に肩や腰に負担が掛かり、コリや疲れとなって現れます。
運転で疲れる原因・理由とは?

グーネット編集チーム
前述の3つの疲れについての原因・理由としては、以下のことが考えられます。
目の疲労
運転中はメーターやカーナビゲーションの画面などの近距離、標識や信号、景色などの遠距離まで、歩行者や周囲の車の動きを目で追う必要があります。そのため疲れやすくなります。
精神的な疲労
周囲の車や歩行者、標識や信号などのさまざまな目からの情報に基づいて、通常は運転操作を行います。これらを継続して瞬間で判断し、実践することは精神的な疲れを伴います。安全運転への意識が精神的な疲れとなることは致し方ありません。
肉体的な疲労
それほど激しい運動動作を強いる訳ではありませんが、しっかりした運転姿勢を取っていても、頭を支える肩や首、身体を支える腰や背中、ペダル操作を行う足には負担が掛かり、疲れとなります。
運転で疲れることで起こる危険性とは?
では運転で疲れると、どのような危険性が考えられるのでしょうか。いくつか危険性を挙げてみましょう。
眠気やドライアイ
目を酷使することで眠気やドライアイとなって現れます。また目のカスミや視力低下に繋がります。
身体の身体的な痛み
肩こりをはじめ、頭、腰、背中などが痛くなる場合があります。
集中力の低下
前述のすべての疲れに当てはまり、ハンドルやペダルなど操作が緩慢になります。また、標識や信号、周囲の車の動きに対する反応が遅くなる傾向が高まります。
認識力の低下
歩行者や障害物の発見の遅れに繋がります。
運転で疲れないようにするための方法・対策とは?
運転で疲れないようにするための方法を考えてみましょう。
最適な運転姿勢を取る
運転姿勢に身体に負担が掛かると、疲労の原因になります。無理のない体格にあった最適な運転姿勢を取ってから、出発しましょう。
適度な休憩を取る
疲れを感じる前に2時間に1度、15分程度休憩を取ることをおすすめします。
運転前は十分な睡眠を取る
寝不足が原因で疲れや眠気を感じるのは致し方ありません。特に長距離ドライブの前には6時間~8時間の良質な睡眠に心がけましょう。
意識的にまばたきをする
これは眼球の緊張を緩和する働きとドライアイを防止する効果が期待できます。
無理な計画を立てない
生活のバイオリズムを考慮し、無理な計画を立てないことも重要です。
身体の血行を良くする
血液の流れを改善し、血行を良くすることは身体的な疲労を軽減する効果があります。休憩中や乗車前に身体をストレッチするなど、血行の改善に努めましょう。
身体を動かす
赤信号で停車中に伸びや肩や首、身体を左右に動かすなどして緊張を軽減しましょう。
音楽を聴く
適度な音楽や人との会話は緊張感を解きます。お気に入りのCDを常備して、時には歌を歌うこともおすすめです。
個人差はあっても疲れは誰でも感じるものです。そのためにも疲れが出る前に余裕を持った対策を実践することが重要です。
運転で疲れてしまった場合のリフレッシュ方法・対処法とは?
運転で疲れてしまった場合のリフレッシュ方法や対処法を説明します。まず無理・我慢をしないことが重要です。余計に疲れの度合いが高まり、事故に繋がる恐れもあるからです。リフレッシュ方法や対処法として以下をおすすめです。
眠気を覚ます
仮眠を取る
眠気を覚ますには仮眠が最適です。15分から30分仮眠を取っただけでも、眠気が収まりリフレッシュ効果が得られます。
目薬を差す
目の疲れを取る市販の点眼薬を差すことで、目がスッキリするでしょう。ヒヤッとするクールタイプなど、たくさん種類があるので、好みの目薬を用意しておきましょう。
顔を洗う
冷水で顔を洗うと眠気が収まります。
ガムなどアゴを動かすものを噛む
アゴを動かすことで脳を刺激し、覚醒させることで眠気を覚まします。
眼球を動かす、遠くを見る
目の疲れを取る効果的な方法です。また、目頭を押さえ、ゆっくりマッサージを行うと目の疲れをほぐすことができます。
身体の疲れを取る
休憩を取る
長くても2時間走行したら15分の休憩を取りましょう。
身体を動かす
走行中、信号待ちの間でもできますが、できれば車を停め、車外に出て体操やストレッチなどをして血行を良くしましょう。
ツボを押す
血行を促進するツボやリラックス効果が期待できるツボは、手軽にできるリフレッシュ方法としておすすめします。
温泉など湯に浸かる
目的地であれば問題ありませんが、時間がある場合やどうしても眠気や疲れが取れない場合は温泉やスーパー銭湯に立ち寄り、湯に浸かるのも対処法として挙がられます。しかしながら湯に浸かりすぎると、かえって眠くなる場合があるので留意してください。
精神的な疲れを取る
適度な休憩を取る
身体の疲れと同様に緊張した身体をリラックスさせることで、緊張が緩和されます。場合によっては仮眠やマッサージ、入浴を取り入れることで、精神的な疲れも取れるでしょう。
運転の疲れを防ぐには、どのくらいの時間・距離を運転するのが良いのか
長距離の運転は誰にとっても疲れの出やすいシーンと言えるでしょう。疲れを防ぐには定期的な休憩を取るように言われますが、具体的にはどれくらいを目安に休憩を取るべきでしょうか。
高速道路を使った長距離ドライブや一般道を使った渋滞を伴う走行パターンなど、さまざまなシーンが考えられるため、目安となる距離は一概には言えません。また、運転に対する慣れもあり、個人差があるためです。是非、時間を目安に休憩を取ることをおすすめします。
一般のドライバー向けではないですが、トラックやバスのドライバー向けの国土交通省の指導要綱は参考になるので紹介します。国土交通省の指導によると、運転に慣れたプロドライバーに対して、「連続運転時間:4時間毎に30以上の休憩を確保(1回につき10分以上で分割可)」とあります。
我々一般ドライバーの目安としては、一般道、高速道路ともに個人差を考慮すると、2時間走行したら15分程度の休憩を取ることが望ましいでしょう。高速道路であればサービスエリアやパーキングエリア、一般道であればコンビニや道の駅などで2時間を目安に休憩を取ると良いでしょう。
運転中は眠くなったり、疲れを感じることは、避けて通れない誰にでも起こり得る現象です。眠気を我慢したまま、運転を継続すると集中力や判断力が鈍り、ステアリングやペダル操作が緩慢となり、事故の原因になり兼ねません。
あらかじめ疲れにくいように対策を講じた上で、適時な休憩を必ず取ることが重要です。
疲れの原因やメカニズムを知って、無理のないドライブに心がけましょう。