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更新日:2019.08.30 / 掲載日:2019.08.30
道の駅での車中泊は禁止行為?知っておきたい道の駅のマナー

グーネット編集チーム
ミニバンの普及やレジャー需要の多様化によって、クルマで寝泊まりをしながら旅をするというユーザーが増えてきました。その魅力はなんといっても手軽さにあり、無料で利用できる道の駅で車中泊をしたことがある方も多いはずです。しかし、道の駅での車中泊は認められているのでしょうか。
ここでは、道の駅での車中泊について、禁止されていないか、禁止されてしまっているとすればその理由にはどのようなものがあるのか、また、車中泊が認められている道の駅で車中泊をする場合のマナーなどについて詳しくご解説していきます。
道の駅とは
道の駅とは、道路が整備されて長距離ドライブが増え、女性や高齢者のドライバーが増加する中で、途中でドライバーが休憩などの目的で立ち寄れる場所のニーズに応えるために生まれた休憩施設です。
道の駅には、大きく分けて次の3つの機能があるとされています。
1つ目は、ゆったりした駐車場や、24時間利用可能で清潔なトイレなどといった「休憩機能」です。最近では、軽食が取れるカフェの他にも、本格的なレストランや公園、温泉施設などが利用できる道の駅もあります。
2つ目は、その地域の歴史や文化、特産品や観光地などを紹介する「情報発信機能」です。
休日には、多くの道の駅でその地域で採れた野菜などを即売する朝市や、展覧会などのイベントも行われています。
3つ目は、駅相互の連絡を強化などによって、町と町とが手を結び活力ある地域づくりを共に行う「地域の連携機能」となります。
道の駅で車中泊は禁止されている?
道の駅の車中泊については、それぞれの道の駅で対応が異なっています。車中泊を明確に禁止している道の駅や、やむをえない場合は車中泊を認めている道の駅、禁止をしておらず車中泊をする場合の注意事項を載せている道の駅など、温度差がかなりあります。
しかしながら、車中泊ブームによってクルマで寝泊まりしながら旅をする旅行者が増えるにつれ、車中泊を禁止する道の駅が増えていることは事実です。
車中泊の禁止を呼びかけるのではなく、夜間は駐車場の一部分を閉鎖してしまう道の駅もあります。
車中泊を歓迎しているのは、ごく限られた道の駅のようです。
道の駅で車中泊が禁止になってしまう理由とは?
多くの道の駅で車中泊が禁止になる原因として、車中泊旅行者の増加という点が挙げられます。過去に、車中泊のクルマが道の駅の駐車場を埋め尽くし、単にトイレ休憩をしたいだけのユーザーの駐車スペースが奪われてしまうということも発生しました。
車中泊旅行者の増加とともに、大きく問題としてクローズアップされたのが利用者のマナーの悪さです。駐車場にテーブルやイスを出し、バーベキューコンロなどで煮炊きをするという車中泊利用者が発生しました。
さらに、こうして夜中まで騒いだ挙句に、大量のゴミを放置していくということも多く発生しました。他にも、夏場などでエアコンをつけて寝るために、一晩中エンジンをかけることで、騒音や排気ガスなどが問題となりました。
こうした身勝手な車中泊ユーザーが増えていったことで他の利用者に迷惑がかかり、結果として車中泊を禁止せざるを得なくなっていった道の駅やその他の施設が多くあるようです。
道の駅で車中泊する際のマナーについて

グーネット編集チーム
車中泊が許可されている道の駅においても、マナーを守ることは非常に重要です。
まず、連泊などの長期滞在を行わないこと、そしてイスやテーブルを外に出して休憩することはやってはいけません。もちろん、車外でのバーベキューコンロやガスバーナーなどの使用や、道の駅の公共電源の使用も厳禁です。
騒音の面においても、夜遅くまで車外で話をすることや、早朝に大きな音を出すことは控えましょう。道の駅といっても、周辺で生活している住民がいる場合もありますし、短時間だけ休憩をとっている利用者などのことも考える必要があります。
あくまで道の駅で許可されているのは仮眠目的での休憩ですので、その域を超えるような行動はとるべきではありません。
車中泊する際の道の駅を選ぶポイント
道の駅で車中泊する際には、まずその道の駅で車中泊をしていいかどうかをホームページ等や施設側に問い合わせるなどして、必ず事前に確認をしておくことが重要です。
最近では、「RVパーク」と呼ばれる、キャンピングカーオーナーをはじめとする車中泊ユーザー向けに設備が整えられた施設が増えてきています。こうした車中泊ユーザー向けの施設は、有料ではあるものの、ゆったりとした駐車スペースが確保され、連泊にも対応しており、24時間利用が可能なトイレや100V電源が用意されているところもあります。
道の駅の中には、こうした「RVパーク」を併設しているところがあります。もちろんRVパークにも利用のルールはありますが、RVパーク併設の道の駅であれば、車中泊ができる可能性が高いですし、ゴミ処理が可能なので長期滞在も可能です。
このように、車中泊ユーザー向けの施設が併設されている道の駅もあります。道の駅で車中泊をする際には、事前に利用する道の駅を調べ、施設側が車中泊を許可しているかや、車中泊ユーザー向けの施設があるのかを必ず確認したうえで、マナーを守って利用することが大切です。
まとめ
車中泊は、事前に宿泊施設などの予約をする必要がないため、思い立ったら気軽に旅行をできることなど大きなメリットがあり、今後も車中泊の需要は続いていくと考えられます。
しかし、道の駅という施設は、休憩などで立ち寄るためのものであり、車中泊の専用施設ではありません。車中泊が禁止になってる道の駅も多いですが、最近ではRVパークのように、車中泊専用の施設を併設する道の駅も増えつつあります。
車中泊をしたい道の駅が車中泊を許可しているか分からないのであれば、必ず施設側の確認を取り、周りの迷惑にならないように利用することが非常に重要です。