カーライフ
更新日:2019.09.06 / 掲載日:2019.09.06
免許取りたてでもレンタカーを借りることはできるのか

グーネット編集チーム
運転免許証を取得しても、そもそも自分のクルマを持っていない、家族が利用しているクルマは大きすぎて運転するには不安がある、なんてことがあるのではないでしょうか。
そんなときには、レンタカーを借りるという手段がありますが、はたして運転免許証を取得したばかりの初心者ドライバーでもレンタカーは借りることができるのでしょうか。
ここでは運転免許証を取りたてのドライバーでも、レンタカーを借りることができるのかを中心に、利用する際の条件や制限などについて説明します。
レンタカーについて
ご存じの方がほとんどだと思うので説明は不要かもしれませんが、念のため「レンタカー」について簡単にまとめます。
レンタカーはその名の通り、クルマをレンタルするサービスのことです。
最新の車種をそろえている大手のレンタカー業者から、中古車などを購入して格安レンタカーとしてレンタルしている業者、外車や高級車のみをレンタルしている高級志向の業者までさまざまな特徴のあるレンタカー業者が多くあります。
基本的にレンタカーは、レンタル時にはガソリンが満タンにしてあり、返却時には最寄りのガソリンスタンドで満タンにして返却するシステムになっています。業者によってはガソリンを入れずにそのまま返却することも可能ですが、相場よりも高いガソリン料金で清算しなければならない場合も多く、よほど時間が迫っているとき以外は自分でガソリンを入れて返却することをおすすめします。
免許取りたてでもレンタカーを借りることはできるのか
レンタカーを利用するにも、運転免許証取りたての初心者ドライバーでもレンタカーは借りることができるのでしょうか。
基本的には運転免許証取りたての初心者でもレンタル可能なレンタカー業者が多いです。
しかし、一部では運転免許証取得から一定期間内の初心者ドライバーにはレンタルしていないレンタカー業者がいますので、予約の際には運転免許証を取得したばかりの初心者であるということを伝えるようにしましょう。
免許取りたてでレンタカーを借りる際に利用しておきたいサービスとは?
レンタカーを借りる際に、借りた店舗以外でクルマを返却するワンウェイドライブサービスや雪道や滑りやすい路面でも安心感の高い4WDへの変更、チャイルドシートの利用など、さまざまなオプションを利用することができます。
ここでは、そのなかでも運転免許証取りたてのドライバーにおすすめしたいオプションを紹介します。
ドライバーの不注意でクルマをぶつけたり、擦ってしまったり、物損事故を起こしてしまったりした際に、ドライバーの自己負担を免除する制度があります。しかしながら、前述の通りレンタカー会社によっては、免許取得後1年未満または21歳未満の免許取りたてのドライバーの加入は制限されている場合があるので、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。
車両・対物事故免責額補償制度(CDW)
事故の際に設定された免責分(自己負担分)までは支払いが免除される制度です。
例えば、免責が5万円とした場合、クルマをぶつけて修理が必要となった際に5万円を超える分の費用負担は求めないものの、5万円は自己負担となります。
NOC補償制度(ECO)
NOCはノンオペレーションチャージの略称で、万一、利用者の不注意で事故を起こし修理などのために、クルマが使えなくなった場合の、その修理期間の営業補償料が免除されるサービスです。
これらは安心してドライブを楽しむためにも加入することが望ましく、是非加入できるレンタカー会社を利用することをおすすめします。
免許取りたての場合のレンタカーの利用条件・制限にはどんなものがあるのか

グーネット編集チーム
前述の通り、運転免許証取りたての初心者ドライバーであっても、ほとんどの会社でレンタカーの利用はできます。しかし、一部の会社では運転免許証取りたての初心者ドライバーに対して、貸し出しの条件や制限を定めている場合があります。
ここでは、運転免許証取りたてのドライバーがレンタカーを借りる場合に定められる条件や制限の一例を紹介します。
免責保証制度・保険への加入
先ほどオプションで紹介したように、レンタカーを借りる際には事故の際の自己負担額を一部免除、減額する免責保証制度や保険に加入することができるのですが、初心者ドライバーにはその免責保証制度や保険の加入を義務づけている場合があります。
別途費用が掛かってしまいますが、対人事故はもちろん、単独事故だとしても事故を起こしてしまった際にはその保険費用よりも高額の賠償金がレンタカー業者から請求されますので、初心者期間のみに限らず、加入することが好ましいとされています。
免責補償制度、保険に加入できない
運転免許証取得後1年未満または21歳未満のドライバーは、車両・対物事故免責額補償制度(CDW)およびNOC補償制度(ECO)への加入が制限される場合があります。事故により相手方の車両や借りたクルマを傷つけたりした場合に、あらかじめ設定された免責額(自己負担額)が免除される制度ですが、初心者はどうしてもクルマの運転に不慣れなために事故を起こしやすい傾向にあり、制限が設けられている場合があります。
免許取得者が同乗する必要がある
運転免許証取得後1年未満のドライバーに貸し出しをする場合には、単独での利用を禁止して、運転免許証を取得して3年以上のドライバーの同乗を条件としているレンタカー会社もあります。
セーフティ・スタートの実施
あるレンタカー業者では、運転免許証取得後1年未満または21歳未満のドライバーは、貸出時に事故防止のチェックポイントの説明と安全運転のためのアドバイス(セーフティ・スタート)を行う場合があります。
貸し出し車両の制限
レンタカー会社では貸し出しするクルマをいくつかのランクに分類しており、本体価格の高いクルマや生産終了したレアなクルマが高いランクに位置しています。
初心者にはランクの高いクルマの貸し出しを行っていない場合がレンタカー会社によってはあり、希望の車種をレンタルすることができないことも初心者ドライバーにはあります。
いずれも一部のレンタカー会社が設けている貸し出しの条件や制限なので、事前に電話や確認すると良いでしょう。
免許取りたてでレンタカーを借りる場合、初心者マークの準備は必要?
レンタカーであっても、運転免許証を取得して1年未満のドライバーは運転する際に、初心者マークをクルマの前後の見やすい位置に装着する義務があります。
レンタカー会社によっては、初心者マークを無償で貸し出しするところもあれば、有償オプションとなっている場合もあり、そもそも初心者マークを用意していないレンタカー会社もあります。
無料で貸し出しするレンタカー会社でも、数に限りがあることが想定されるので、予約の際に確認することをおすすめします。もし、レンタカー会社で用意できない場合は、持参する必要があります。
免許取りたてでレンタカー運転する際の注意点・コツ
運転免許証取りたてでレンタカー運転する際に、どのような点に心がけるべきでしょうか。運転する際の注意点やコツを考えてみましょう。
レンタカーの周囲を確認する
バンパーの形状やクルマの大きさを確認しましょう。運転する前にあらかじめ確認することで、大きさや形状がイメージできるため、すれ違いやパーキング操作のときに感覚が掴みやすくなります。
最適な運転姿勢を取る
自動車教習所で習った通りに、運転のしやすい運転姿勢を設定しましょう。シートに腰かけ、ハンドルの高さ・角度、シートの位置や傾き、サイドミラーやルームミラーの位置を合わせます。スムーズな運転や安全確認のためにも、運転姿勢を正しく設定することが大切です。
カーナビ等の目的地設定を行う
目的地までのルートが曖昧で道に迷ってしまった場合など、いつもと違う状況に陥ると平常心を乱し、安全運転に支障をきたすことがあるので、あらかじめルートを確認して、カーナビに目的地を設定しておくと安心です。なお、運転中のナビゲーション操作は非常に危なく、道路交通法違反になる可能性もあります。
カーナビを操作するのであればクルマを一度停止させてから行うようにしましょう。
操作やメーター内のランプを確認する
ウィンカーやヘッドライト、ワイパー、エアコン等の操作を確認しておきます。また、メーター内のランプ表示の箇所や内容も確認しておきましょう。走行中に戸惑わないためにも重要なポイントです。
クルマの大きさに慣れる
初心者ドライバーは自分のイメージと実際の運転技術に差があり、真ん中を走行しているつもりでも道の端に寄ってしまっているなど、気づかないうちに事故を起こしかけているということがよくあります。
交差点進入時や進路変更は特に危険ですので、可能であれば助手席に有免許者に載ってもらい、一緒に注意しながら運転するのが初心者ドライバーにはおすすめです。
交通量の多い道路を避ける
旅行でレンタカーを借りる場合でも、クルマの運転に慣れる練習で乗車する場合でも、できれば交通量の少ない道路から、流れに乗って徐々に交通量の多い幹線道路に出るようにすると、不安も解消され運転に集中できるでしょう。まずはクルマの運転に慣れることを意識しましょう。
まとめ
運転免許証取りたての方でもレンタカーを借りることができます。ただし、レンタカー会社によっては、借りる際に条件や制限がつく場合や借りられない場合もありますので、事前に確認をするようにしましょう。
レンタカーを借りて運転の上達をはかるのも良いですし、ドライブや旅行を楽しむためにも、レンタカーを借りるのはおすすめです。
くれぐれもレンタカーを利用する際には、自動車教習所で覚えたことを思い出しながら、無理をせず流れに乗ることを意識して、安全運転を心がけましょう。