カーライフ
更新日:2019.10.28 / 掲載日:2019.10.28
軽バンで引っ越しするメリット・注意点とレンタカーの利用について解説

グーネット編集チーム
引っ越しをしてスタートする新天地での生活はワクワクするものです。
しかし、引っ越しでは、引っ越し業者にお願いする費用の他に、敷金・礼金、前家賃に仲介手数料や保険料、場合によっては新しい家具や家電をそろえるための費用などが必要になる場合もあり、大きな出費につながります。
ただし、それらの費用のうち、引っ越しを引っ越し業者にお願いするのではなく、自分でできれば、全体の費用がぐっと抑えられるのではないでしょうか。
今回は、自分で引っ越し作業をする際にレンタル料金が比較的安い軽バンを使って引っ越しをする場合、どのようなメリットがあるのか、そして気になる料金・注意すべき点もまとめてみました。「引っ越し費用をできるだけ抑えたい」とお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
軽バンで引っ越しをするメリット
軽バンで引っ越しをする場合のメリットを確認しておきましょう。
・引っ越し業者にお願いするよりも安く済む
クルマのレンタカー料金で済みますから、引っ越し業者に依頼するよりも確実に安上がりです。
たとえば親しい友人にお手伝いをお願いするにしても、食事をおごるなど簡単な謝礼で済むでしょう。
一人暮らしの荷物量に丁度いいサイズ
軽バンは小さめの車両のため、荷物がすべて入るのか心配な方がいらっしゃると思いますが、基本的に軽バンは室内空間がしっかり確保されているので、一人暮らしの荷物程度ならしっかり積み込むことができます。
また、念の為に大きめの車両を利用することも可能ですが、その場合は、走行中に荷物が移動してしまわないように荷物を固定したり、空いたスペースを埋める必要があります。
屋根がついている
クルマでたくさん荷物が積めるものといえば、真っ先に軽トラックを思い浮かべる方もいらっしゃるでしょう。確かに軽トラックは荷台部分にたくさん荷物を積めますが、荷台に屋根がないので、引っ越しの日が雨・雪などの天候の場合、ビニールシートなどで覆わない限り荷物が濡れてしまいます。
軽バンであれば、雨の日でも運送中に荷物を濡らしてしまう心配がありません。
駐車スペースが狭くてもOK
普通自動車で荷物がたくさん積めるクルマは、基本的にボディサイズも大きめです。荷物を積み込んだり降ろしたりする際、場所によっては駐車がむずかしい場合があります。
また、駐車が問題なく行えても、クルマの前後左右のスペースに余裕がないと、荷物の出し入れがやりにくい場合もあるでしょう。
軽バンであれば、荷台も低く、荷物の出し入れが楽にでき便利です。
大きいクルマの運転が苦手でも不安が少ない
上手にクルマを運転できるかどうかは、「慣れ」によって大きく左右されます。引っ越しだからといって、普段乗り慣れていない大きなサイズのクルマを運転するのは、リスクが大きいでしょう。
その点、軽バンであれば軽自動車規格なので、普段乗らない大きなクルマの運転は大丈夫だろうかと、クルマの運転に不安を感じる心配はありません。
レンタル料金が安い
レンタカーの料金は、クルマのグレードやクラスによって異なります。
軽バンであれば、普通車に比較して手軽な料金で借りることが可能です。一人暮らしであれば、軽バンで引っ越ししてしまうのが経済的でしょう。
軽バンのレンタル料金はどれくらい?

グーネット編集チーム
レンタカーの料金は使用時間で決まります。大手レンタカー会社の軽バンのレンタル料金を見てみると、6時間までなら4千円台~5千円台後半、12時間までなら4千円台後半から6千円弱といったところが相場のようです。
ただし、料金に関して注意が必要なことがあります。
レンタルする時期や地域によって料金が異なります。土日祝日ですと、平日レンタルするよりも料金は高くなります。レンタカー会社により、6時間や12時間ではなく、13時間や15時間などの中途半端な時間でレンタルする場合、近くにクルマを停めて置ける場所があるのであれば、24時間でレンタルしてしまった方が安い場合が大体です。また、夏季休暇シーズンや年末年始などの時期には、ハイシーズン料金で割増しになるレンタカー会社が多いので注意しましょう。
格安レンタカーの検索サイトなどを利用し、レンタカー会社ごとの料金比較をすることをおすすめします。
軽バンの引っ越しで注意すべきことは?
荷物の量にもよりますが、基本的に一人暮らし程度の引っ越しなら軽バンがあれば引っ越し業者にお願いしなくても、荷物を運搬することは可能です。しかし、引っ越しの専門業者はプロならではの経験・スキルを持っています。自分で引っ越しを行う場合、経験がない以上、慎重さが求められます。
ここからは軽バンで自分で引っ越しをする際に、特に注意すべき点をあげていきます。
プロと同じように引っ越しをすることはむずかしいですが、少なくとも以下の点に注意してトラブルは回避できるようにポイントを抑えていきましょう。
レンタカーの破損や事故を起こさない
基本中の基本ですが、レンタカーを使用しているときに事故を起こさないように細心の注意を払います。できる限り高速道路などは使わずゆっくり慎重に運転することを心掛けましょう。
万が一レンタカーで破損・事故を起こしてしまった場合
何らかの事情でクルマを傷つけたり事故を起こしてしまった場合、次の順序で対応します。
1.負傷者がいないかの確認と、負傷者がいる場合の救護
何よりも優先順位が高いのは、負傷者がいないかの確認です。もし負傷者がいた場合、救急車の要請・病院への付き添い等の対応をします。
2.警察へ連絡
事故を起こしてしまった場合は、警察に報告する義務が道路交通法で定められています。事故の大きさに関わらず、必ず警察へ連絡しましょう。また、保険の適用には警察が発行する交通事故証明書が必要ですが、これは警察に報告をしなかった場合は発行されません。
3.レンタカー会社へ連絡
負傷者がいる場合は対応し、警察への連絡を完了後、レンタカー会社へ連絡をしましょう。
事故の状況やレンタルしている車両の状況を報告し、その後の対応を確認するなどしましょう。なお、レンタル料金に含まれている基本的な保険や、オプションで追加した保険によって受けられる事故への補償も変わってくるので、再度保険の内容についても確認しておくことをおすすめします。
荷物の量を把握する、利用時間に余裕を持たせる
レンタカーの利用時間を決める前に、全体の荷物の量を把握し、部屋から搬出・積み込み・積み降ろし・搬入にどの程度の時間がかかるか考えておきましょう。その際、実際の積み込み作業の他に積み残しなどがないかの確認の時間や、レンタカーを返却するための時間も考慮しておくのも忘れずに入れるようにしましょう。
引っ越しにかかる全体の時間が把握できたら、余裕を持ってレンタカーの利用時間を決めます。
節約のために全体時間に対してギリギリの利用時間を設定してしまうと、予想より時間がかかってしまったときに、クルマを返却するのに時間が不足してしまいます。時間内にレンタカーを返却するために、スピードを出して運転するなどの行為につながってしまっては危険なので、利用時間は余裕を持たせるようにしましょう。
荷物を養生する
引っ越しにおける「養生」というのは、家具・家電の搬出から搬入、荷物を解いてレイアウトするまで、荷物や建物の壁などが傷ついたりすることのないよう保護することを指します。
引っ越しの際の養生のポイントは以下の通りです。
事前に養生のための資材を準備しておく
引っ越しの養生をスムーズにするためには、事前に養生のために必要な資材を用意しておくことが大切です。自身の引っ越しに必要な量を考えて、段ボール・緩衝材(プチプチ)・テープ類・新聞紙など、荷物の梱包に必要なものをそろえましょう。
引っ越し当日まで使わないものは早めに梱包してしまう
引っ越し当日まで使わないような、オフシーズンの洋服やめったに使わないキッチン雑貨などは、引っ越しが決まった段階で梱包を済ませてしまいましょう。こうしておけば引っ越し直前に比較的慌てずに対応することが可能になります。
引っ越し後すぐに必要になるもの、たとえば風呂・洗面用具、基本的なキッチンツールなどは、最後に梱包し段ボールに「すぐ使うもの」などと記入し、転居先で見分けがつくようにしておくと引っ越し先での荷解きもスムーズに進みやすくなります。
まとめ
何かと出費がかさむ引っ越し。
一人暮らし程度であれば、軽バンをレンタルした方が、引っ越し業者にお願いするよりも安い、あまり多くない荷物運びに丁度いい、駐車スペースを気にしないなど、多くのメリットがあります。
以上のメリットがある半面、危険もあるため、自分で引っ越しする際には、レンタカーの破損や事故を起こさないよう細心の注意を払い、荷物の養生をしっかり行いましょう。
ポイントを押さえて準備すれば、初めてでもできる引っ越し。情報収集と手配をしっかり行って実行しましょう。