カーライフ
更新日:2023.07.10 / 掲載日:2019.11.11
アルファベット入りのクルマのナンバープレートを取得する方法とは?
分類番号にアルファベットが入った、アルファベット入りナンバープレートというのはご存知でしょうか?アルファベット入りナンバープレートは、順次導入されるということもあり、まだ目にしたことがない方も多いのではないかと思われます。
実は、平成31年1月(2018年)以降、新たにナンバープレートを取得すると、分類番号にアルファベットが導入されることになっています。
というわけで今回は、そういったアルファベット入りナンバープレートが導入された理由や、アルファベット入りナンバープレートの取得方法・取得手順について解説します。
アルファベット入りナンバープレートはなぜ導入されたのか?

アルファベットが導入された理由は、人気が集中する一部の番号を希望ナンバーとして取得できなくなったからです。
希望ナンバーには、一般希望番号と抽選対象希望番号があります。一般希望番号については、抽選を経ずに取得することができますが、抽選対象希望番号とされた人気の番号は、抽選で当選した者だけが取得できる仕組みになっています。
これまでは、地域名の横にある分類番号を変えることで対応していました。しかし、ナンバーはクルマを特定する役割があるので、同じナンバーを使いまわすことができません。さらにナンバーはその性質上、新たに交付され続けるため、数字のみの分類番号だけでは抽選対象希望番号発行に対応できなくなっていきました。その問題を解消するため、分類番号の下2桁にアルファベットを加えて分類番号そのものを増やした、というのが事の全貌です。
クルマのナンバープレートにアルファベットが入るのはどの部分?
先に述べたように、アルファベットは4桁の一連番号の上にある、地域名の横の分類番号内に入ります。
クルマが適正な検査を受け、保安基準に適合していることを証明するのがナンバープレートの主な役割です。その中で、分類番号はクルマの種別や用途を区別するために利用されます。ひらがなは事業用か家庭用かの区別、地域名はクルマを登録した運輸支局や使用する土地を示しています。
また、アルファベットは3桁の分類番号の下2桁に入りますが、数字と組み合わせて交付することとなっています。つまり、「0A」や「2H」などとなっており、見た目では数字2桁とアルファベット1文字、という形になっています。
使用するアルファベットは?自分で選べる?

分類番号に入るアルファベットは普通車のでは「A・C・F・H・K・L・M・P・X・Y」の10文字のいずれかと定められています。
軽自動車の分類番号は左から2文字目が「P・X・Y」のいずれかと指定されており、普通車とは異なります。
使用するアルファベットが決められている理由は、数字と混同しやすい文字を避けているためです。また、分類番号のアルファベットは、各地の運輸支局や軽自動車検査協会が割り当てます。割り当ての方法は、下2桁の数字を0~9の「昇順」で使用し、数字を使い終えたらアルファベットが利用されます。分類番号は順次決定されていくため、好きなアルファベットを選ぶことはできないので注意が必要です。
アルファベット入りのナンバープレートにする方法とは?
分類番号にアルファベットが入るには、すでに数字のみの分類番号が利用されていることが条件です。そのため、希望ナンバーの中でもより人気のある番号に当選するとアルファベットが入る可能性が高くなります。
ただし、希望ナンバーで人気のある数字は、東京では「8」、横浜では「8000」、名古屋では「1」など地域によって異なることがあることや、人気ナンバーでも分類番号に在庫がある場合、従来の数字のみが割り当てられるケースもあります。
希望ナンバーの中でもより人気のある番号で抽選になる希望ナンバーは、あくまでもアルファベットが入る確率が高いわけで、必ずしもアルファベットが入るわけではないことを心得ておきましょう。
アルファベット入りになる可能性が高い人気の番号とは?
希望ナンバーの中でもより人気のある番号で抽選対象になっている希望ナンバーに当選することが、アルファベット入りナンバーになる近道といえる方法です。抽選対象になる番号は、1や3、7、8などの縁起のいい数字や、ゾロ目などに人気が集中するのが特徴です。
アルファベットが入ることが予想されるのは、全国一律で抽選対象番号となっている以下の数字が考えられます。
「1・7・8・88・33・555・777・888・1111・2020・3333・5555・7777・8888」
縁起やゾロ目以外では、以下のような「語呂合わせ」の数字も人気があります。
・2525(ニコニコ)
・1122(いい夫婦)
・1188(いいパパ)
・8008(縁結び)
・358(パワーがあるとされるエンジェルナンバーの1つ)
また、地域の名称や名物が抽選対象になっている地域も存在します。たとえば、富士山ナンバーの、富士山の標高を表す「3776」や富士五湖の「2255」などです。これらのナンバーを希望して申請・当選すればアルファベット入りのナンバーが手に入るかもしれません。
希望ナンバープレートを取得する手順(申請からクルマへの設置まで)
まず、希望ナンバーを取得するには、以下の条件のいずれかを満たす必要があります。
・新規で登録する車両にナンバープレートを発行する場合
・管轄の変更(引っ越しによる住所変更、名義変更など)があった場合
・現在のナンバープレートが破損・汚損した場合
・普通自動車(自家用・事業用)または軽自動車(自家用)であること
上記の条件でわかるように、買い替えや引っ越しなどの事情がなければ現在のナンバーからアルファベット入りのナンバーに変更することはできません。
条件を満たしている場合、希望ナンバーを申請して当選し、運輸支局や軽自動車検査協会に届け出ることで記号ナンバープレートを取得することができます。
希望ナンバープレートの申請方法と手続きの流れ
ここでは、希望ナンバープレートの申請方法と手続きの流れ、ナンバーをクルマに設置するまでの手順の詳細を確認していきましょう。
希望ナンバープレートの申請は、全国自動車標板協議会が運営する「希望番号申込サービス」のインターネット申し込みか、希望ナンバー予約センターの窓口で直接申し込みする2つの方法があります。
先に触れたとおり、一般希望番号は抽選なしで取得できますが、抽選対象希望番号とされた人気の番号の取得は抽選になります。抽選対象希望番号を申請すると、毎週月曜日に抽選が実施されます。抽選結果は、メール通知、もしくはホームページの照会で確認する仕組みです。当選メールが届いたことを確認したら、手数料を入金し、確認されるとナンバープレートが発注、作成されます。希望ナンバープレートは1枚ごとの受注生産のため、交付可能になるまで入金から4~5日はかかるので注意が必要です。
また、入金後に希望番号予約センターから発行される、「予約済証」が交付に必要になるので必ず控えておきましょう。
交付から取り付けまでの流れ
予約済証を受領したら「1か月以内」に運輸支局、軽自動車検査協会で登録申請、または届け出を行います。交付受付期間は、入金確認メールで通知されるので、メールを必ず確認しましょう。
手続きが完了すると新しいナンバープレートが交付されるので、自分で古いナンバープレートを取り外し、新しいプレートに付け替えます。古いナンバープレートは、運輸支局や軽自動車検査協会に返却しましょう。
必要書類
運輸支局や軽自動車検査協会で登録、届け出をする際は、以下の書類をすべて揃える必要があります。
・希望番号の予約済証
・車検証
・使用者の印鑑
・自動車検査証記入申請書(軽第3号様式)
・自動車税申告書
下の2つの書類は、運輸支局や軽自動車検査協会の窓口で申請すれば受け取ることができます。それ以外は自分で揃える必要があるので、当日に忘れないよう注意しましょう。
まとめ
アルファベット入りのナンバープレートは、人気の希望ナンバーをつけたい方が増えたことで、分類番号を増やす対策として導入されました。まだ目新しいこともあり、アルファベット入りのナンバーにしたい方も多いはずです。
アルファベットを入れることを目的にするなら、競争率が高く、多くの人がつけたい抽選対象希望番号を選ぶ必要があります。
毎週月曜日に抽選を行っているので、落選してもチャレンジし続ければ、アルファベット入りのナンバーが手に入るかもしれません。
ただし、希望ナンバー制は利用できる条件があるので、対象外のクルマは申請できないので注意しましょう。