カーライフ
更新日:2022.09.26 / 掲載日:2019.11.28
マッドガードは本当に必要?車の泥除けの効果やデメリットを紹介!

車のタイヤの後側に取り付けてある泥除け、「マッドガード」をご存じですか?最近はマッドガードが付いていない車がほとんどなので、名前を知らない方も多いのではないでしょうか。ただし、街中を走っている車をよく見てみると、トラックには今でもマッドガードが装着されていることが多いようです。
今回は泥除け(マッドガード)のメリット・デメリットをお伝えしますので、自分のライフスタイルに合わせ、必要であればマッドガードを装備してみてはいかがでしょうか。
最近の車に泥除け(マッドガード)が付いていないのはなぜ?

以前まで、多くの国産車にはゴム製のマッドガードが付いていました。道路整備が整っている舗装道路が少ない時代、タイヤが跳ね上げた小石・砂・泥で、自車や他の車に傷が付くことは珍しいことではなく、マッドガードは周囲の安全を守るために重要な役割を果たしていたのです。
時代とともに道路の舗装が進むと小石よけの機能も兼ねたマッドガードは不要になり、いつの間にかファッションアイテムとなっていきました。現在も純正アクセサリーなどにマッドガードはありますが、車のドレスアップアイテムとしてデザインを重視した形状になっています。メーカーによっては、純正では取り扱っていない場合もあるようです。
また、ラリー用のマシンでは未舗装路を走るときには必要なため、「マッドフラップ」と呼ばれる大きなマッドガードを装着します。ただし、舗装道路走行だけの場合は、後述するように空気抵抗が大きいため外すようです。
そして、一部のトラックでは装飾性の高い素材を用い、機能性と装飾性を両立させたマッドガードを装備させている車種も存在します。
泥除け(マッドガード)のメリットとは?
アウトドアが趣味で、舗装されていない道路を走ることが多い場合、小石の飛び散りによってボディが傷つく可能性も高いので、マッドガードを装着していた方が安心です。
舗装道路の走行でも、雨の日には泥ハネ・水しぶきで車が汚れるのを防いでくれるメリットがあります。洗車回数を減らすことも可能でしょう。タイヤ周辺のパーツが汚れにくいと、長期的にみるとサビ防止などにつながるはずです。
また、オフロード向きの本格派クロスカントリー4WDは、車本来の機能とマッドガードの相性が良くマッドガードが似合い、ドレスアップアイテムとしてとても効果的です。マッドガード自体あまり見かけなくなったこともあり、個性もアピールできます。
泥除け(マッドガード)のデメリットとは?
マッドガードを装着すると、走行中の空気抗力が大きくなってしまい、車に余分な抗力が生じて燃費が悪くなってしまいます。空気抗力は、速度の2乗に比例して大きくなる性質です。そのため、特にスピードを出す高速道路走行では、大きな影響が出るようです。
また、マッドガードを取り付けると、設置箇所の地上高が下がってしまい、縁石や段差のある場所に接触しやすくなってしまいます。このような接触に対応できるよう、マッドガードの素材は、弾力性と耐屈曲性がある樹脂製が主流になっているのです。
まとめ
車の泥除け・マッドガードは、舗装されていない道路において、小石・砂ハネにより車体の傷付きを防いでくれます。車体が汚れにくくもなるので、サビ防止効果も期待できるでしょう。本格的クロスカントリー4WDなら実用性があり、ドレスアップ効果が期待できます。
ただし、空気抗力が大きくなる分、燃費が悪くなり、地上高が下がって縁石などに接触しやすくなるというデメリットには要注意です。マッドガードを取り付ける判断は、アウトドアに出かける機会、周辺の未舗装道路・冬場の降雪量など、居住地の特性も考慮して取り付けるか判断しましょう。